東京レスキュー 助人サービスはロードサービス専門業者です。
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ジャガー

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pictureドアハンドル下の鍵穴もピッキング開錠出来ます。
Fタイプ | Fタイプ | Eタイプ | EーPACE | Fタイプ | Fタイプ | XKR | XJ | XKR | XJ | XKR | XKR | XK | XK




XJ |XJ | Sタイプ |XJ | Sタイプ | XK8 |XJ |Sタイプ |Sタイプ | Xタイプ | Sタイプ | デイムラーV8 | XJ8 | Sタイプ | Sタイプ | SタイプR | XJ | XJ | XK | XK | Sタイプ | XJ | XJ | Sタイプ | Sタイプ | Sタイプ | Xタイプ | XK8 | XK8 | Sタイプ | Sタイプ | XJ8 | Sタイプ | Sタイプ | Sタイプ | Sタイプ | Sタイプ | XJS | XJ6 | XJ6 | Sタイプ | XJR | XJ6 | Sタイプ | Sタイプ | XJ | XJ8 | Xタイプ | XKR | Sタイプ | Sタイプ | XK | XJ | XJ | XJ | XJ | XJ6 | XKR | XK8 | Sタイプ | XJR | Sタイプ







by  S隊員

2022.10.29(土)晴れ
緊張のジャガーFタイプ

リア周りのデザインが個人的に大好きなジャガーFタイプのインロック。自身では初の対応になります。

カギは難しい部類のHU101。しかもカギ穴はフラットドアハンドルのカサの下に隠れた位置で、大変覗きにくく「ついにこの時が来てしまったか・・」という思いです。

ドアハンドルやカギ穴周りはもちろん、あらかじめ触れる可能性があるボディーにも念入りに養生を施し、ようやくピッキング開始です。

同じ101とは言っても、最近のドアハンドル下のボルボに比べてディスク枚数は多いし視界不良なので「落ち着いて慎重に」と自分に言い聞かせるようにひとつづつ丁寧に揃えていきます。

ちょうど最近、最新のメルセデス・Sクラスを想定した研修で、HU64と並行して、条件のよく似たこの101も練習していた甲斐もあり、初めてのFタイプは無事に解錠に至りました。

他社で断られて厄介なカギだとは聞いていたというお客様。「養生をしっかりしてくれたのを見て信用できたから、安心して待っていられましたよ」とのお言葉を頂きましたが、自分は平静を装いながらも最後まで緊張を緩めることができませんでした。

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by  K隊員

2022.4.22(金)晴れ
ようやく初対応

ジャガー・Fタイプのインロック。

ジャガーのスポーツカーFタイプは2013年に発売されたが、今回は2020年にマイナーチェンジされた現行モデル。縦長だったヘッドライトが薄い横長のヘッドライトになり見た目がかなり変わった。

価格は954万円(300馬力の2リッター直列4気筒エンジン)〜1769万円(575馬力の5リッターV型8気筒エンジン)。

Fタイプの鍵穴は、ボディ面とフラットの格納式ドアハンドルの下にあるので難易度はかなり高い。個人的には初対応だったが助人全体では何回か対応していてデータがあるので、さほどお待たせすることなく無事解錠で一安心。

難しい解錠はどんどんやって経験値を上げたいところだが、販売台数が少ない車種も多いのでいつ依頼があるか分からない。

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by  Y隊員

2021.9.10(金)晴れ
ジャガーEタイプ

ジャガーEタイプの給油口コックを開けて欲しいとのご依頼です。1960年代に発売されていたジャガーのスポーツカーです。

待っていたのはガレージの中で大切にされているピカピカのEタイプ。ご依頼を受けた時に緊張していたのですが、車両をみてこれは絶対に傷を付けられないなと更にピリッとします。

状況を見させていただくとコック専用のキーが摩耗して開かなくなってしまったよう、50年前の車ですから仕方がない部分ですね。そして新しいコックをご用意されているので取り合えず解錠すれば大丈夫との事です。

しっかり養生し作業開始。構造は簡単なのですが苦戦します。しっくりくる解錠工具がないので・・

その後、色々試行し、最近あまり使わなくなった工具を工夫して使い無事に解錠。これはもういらないかも・・って思っていた工具でしたが所持していて良かったです。

しかしこの年式特有の丸みを帯びたスポーツカーを間近で見ると、なぜか不思議と「未来的だな〜」という印象を抱いてしまいます。ここ数年のスポーツカーにはまったく思わない感覚です。

ただメカニカル的な部分を見ると未来的って印象は吹き飛んでしまうのですが・・
自分だけなのでしょうがいつも不思議な感覚を体験します。

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by  Y隊員

2020.10.14(水)曇り時々晴れ
相変わらず緊張するアブロイキー

夜のスーパーマーケットより車種が不明瞭なジャガーの開錠依頼です。

待っていたのは20年くらい前のXJ。キーの形状は棒状で特殊形状のアブロイキー。そしてピンの数が多い古いタイプ、ここ最近はピンの数が少ない新しいアブロイしか開錠していなかったので少し緊張します。

するとお客様から「あと10分で閉店で駐車場も閉まってしまうんです」との報告。更に緊張が増し、お客様へXJの年式をお伺いすると2000年以降のモデルとの事。

本当に古いピンの形状ではないかを確かめつつ開錠作業を進め、無事に2分程で開錠です。難しいピンじゃなくてよかった・・

ピンの数が多いアブロイもピンの形状がいくつかあって難しいのは中々開いてくれないんですよね。お急ぎの中でそんなシリンダーに対峙していたら・・

ちょっとだけ運をすり減らしたような気がしました。

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by  Y隊員

2020.7.11(土)曇り一時雨
近づく未来の車

ジャガーEーPACEの開錠依頼、2年前に発売されたコンパクトSUVです。

待っていたのは突然開かなくなったと話すお客様。車の様子を見るとバッテリー上がりを起こしてリモコンの操作が不能になった訳ではないようですし、そしてその肝心のリモコンキーは二つとも車内に入れっぱなしなんだそう。

どういうこと?と更にお話をお伺いするとドアロックの操作はすべてスマホのアプリで行っているそうで、キーを所持していなくても特に困らないので買った時から車内に入れっぱなしとのこと。そして今回はアプリと車両の通信が何らかの理由で切れ操作不能になった模様です。

ということで鍵穴からピッキングという方法でキーシリンダーを回して開けますねと、作業の説明をすると「え?鍵穴なんかないよ?」とお客様。
ドアノブにある鍵のマークを見てもらい、そしてその化粧カバーを外し鍵穴をあらわにします。鍵穴があったことに驚くお客様を後ろにピッキングで開錠し更に驚いて頂きました。

その後、今回のような状況の場合はキーが手元にあれば今回ほど大事にならずに済んだことと、防犯的に車内に鍵を保管しておくのはあまりよくないとお話しさせていただき撤収です。

しかし最新の車はスマホがあれば何でもできてしまうんですね。各メーカー、テスラみたいな完全なキー無し車両もそろそろ登場するんでしょうか?
楽しみであったり、仕事が減る不安があったりで複雑な心境です・・

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by  A隊長

2020.6.19(金)雨
新旧あるアブロイキーの開錠方法

墨田区でジャガーXJ開錠の2番手出動です。現着すると「最初のカギ屋さんは3人で2時間かけても開錠出来なかった」とのことで、まるで13年前の自分たちを見るようです。

ジャガーは棒状のキーになっているんですが、開錠方法は独特になっていてカギ穴を見ずに手探りでピッキングすることになります。

手探りといっても現代の開錠ツールは進化していて、昔の2割程度の労力でピッキング出来るようになっています。しかしながらラクになった弊害として全てのアブロイキーが開錠出来なくなっていて、結局は全ての工程を手探りでピッキングする「オールドスタイル」でないと今回のように開錠出来ないケースもあるわけです。

今でこそ簡単なアブロイキーですが昔はこれが大変というか、助人サービスも13年前の南青山の戦いで大敗北を喫した黒歴史があります。

当時は3人がかりの鶴翼の陣で挑んだんですがジャガーの魚鱗の陣に粉砕されて、ほうほうの体で居城へ逃げ帰ったんですが、この悔しさを忘れないよう当時の無様な姿を絵師に記録させて、、、
冗談はさておき、今回1番手のカギ屋さんが我々と同じような悔しさがあるか不明ですが、今でもつい最近のことのように思い出します。

あれから死ぬほど修練を積んで今に至るんですが・・
オールドスタイルを極めておいて本当に良かったです。

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by  Y隊員

2020.6.17(水)晴れ
怪しいアブロイキー

受注担当をしていると、お得意様から「ジャガーSタイプの開錠工具を数種類お持ちですか?」と質問。

どういうことだろう?と更にお伺いすると先に出動した業者さんから新しいジャガー用の開錠工具しか持っていないので開けられないと連絡があったそう。一応アブロイキーの開錠工具は数種類使用しているので2番手業者として出動です。

少々遠方だったのでお客様へお待たせしたことをお詫びすると「もう出かけなければいけないので開いたらカギをポストへ入れておいていただけませんか?」とのおはなし。時間がかかるキーシリンダーかどうか調べるのにお客様にちょっとだけ待っていただき専用工具で様子を探ると、なんとその作業で開いてしまいました・・

「これなら用事に余裕で間に合う」とお客様は大喜びでしたが、前の業者さんのフォローをどう話そうか悩みます。するとお客様から「やっぱり工具の問題?」何となく開かなかった理由は分かったのですが工具の問題ではありません。けど角を立てるのもな・・お客様はお急ぎだし・・と思い「工具の問題ですね」と伝えさせていただきました。

アブロイキーは手ごたえがすべてなので得体が知れず、色々な意味で難しいですね。作業も接客も。

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by  R隊員

2020.4.22(水)曇り時々晴れ
2年ぶり

平日の午後、ご予約でジャガーXJの開錠依頼。場所は我孫子市との事で約2年ぶりの訪問です。

場所が山の中だった為「迷うかなぁ」と不安を感じつつもあっさり到着。「ここらの筈だけど」と見回した所に車両が有るという幸運っぷり。

予定よりかなり早く到着する事が出来ました。しばらくするとお客さんも現場に到着。お客さんの第一声が「ここ分かりました?」でしたからやはり場所的に難易度が高かったようです。

ご年配のお客さんで「人生初のインロック」と仰っておりましたが、 慌てず騒がず、非常に落ち着いた対応をされる方でした。

鍵は特殊形状のアブロイキー。助人の中でもレア度の高い鍵でして、自身も助人に入ってからまだ3〜4回ほどしか対応してません。

工具を差し込み作業開始。恐る恐る作業を進めましたが自身もびっくりするほどあっさり開錠。お客さんにも大変お褒め頂き、こちらもホッと一安心です。

満足気分で撤収と相成りましたが、前回来た時もお客さんにもとても感謝された思い出が残ってます。次の来訪はいつになるか分かりませんが、我孫子方面。お困りが有りましたらぜひ助人サービスを宜しくお願い致します。

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by  A隊長

2020.2.11(火)晴れ
今年の防寒対策

夜中に北茨城市でジャガーSタイプの開錠依頼が入りました。助人サービスはバイクで現場へ出動しているので、今の季節が最もシンドイわけです。

常磐道をひたすら北上し水戸市を過ぎた辺りで気温3度、それでもへっちゃらというか実はニューアイテムが功を奏して長距離出動のストレスが激減しているわけです。

ニューアイテムというのは電熱ベストです。ベストの生地がネオプレーンなのでそもそも防風+保温効果が高いんですが、その中に熱源があるというのは大きいです。強・中・弱の3パターンありますが「中」で充分ですね。北茨城まで2時間ちょっと、開錠5分、帰り道までバッテリー切れもなくポカポカでした。

昨年からつま先の防寒対策でトゥーウォーマーも装備していったんですが、こちらもバッチリです。電熱タイプは効果絶大ですが、ネオプレーン素材だけでも充分というか、これまでは厚手の登山用靴下でしたが、靴下は薄手の履き慣れたものが快適ですね。寒い日だけ保護するのが最も効果的のように思います。

ポカポカするたびに「いや〜快適じゃー」と高速道路上で実感してます。

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by Y隊員

2018.11.21(水)晴れ
沢山対応したいけど

さいたま市へジャガーXK8の開錠に行ってきました。

ここのところアブロイキーの開錠作業をコンスタントに対応しており良い感じです。気づいたら1年以上対応してないかも・・ということが普通にありますからね。搭載されている車両が少ないので致し方ないのですが・・
それに久々に開錠作業を担当すると思い出しながらの作業となり少々時間を要してしまうので、コンスタントに作業できることは自分だけでなくお客さまにも良い環境だったりします。

そして今回対応させて頂いたXK8、前回のアブロイキーの対応から数週間なのでだいぶ感覚が残っています。なので即開錠と行きたかったのですが少々手こずってしまいました。

原因は経年劣化による動きの渋さ。ジャガーがアブロイキーの採用をやめてから10年経っていますからね。この辺りも致し方ない部分ではあります。けど手こずったとはいえ5分ほどで開錠できました。

アブロイキーはこれから年数が経っていくほど難しくなっていくのでしょうね。やっぱりコンスタントに対応したいキーシリンダーであります。

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by Y隊員

2018.10.17(水)曇り
書いてきて良かった

昭島市よりジャガーXJの開錠依頼です。

直接、助人サービスへご依頼いただいた現金対応のお客様。
しかも遠方出動の追加料金も快く了承していただけたので
ディーラーさんや車屋さんのご紹介かな?
と思いつつ現場へ到着です。

古いジャガー特有のアブロイキーを無事に開錠し
お客様へご依頼の経緯をお伺いさせていただきました。

助人サービスへ依頼する前に数社の鍵屋さんへ問い合わせされたそう。
しかし開けれる従業員が別の現場に出ているとか
車を見てみないと開けれるか分からないとかで、お断りされたそうです。

そこで更にネット検索されてヒットしたのが助人。
そしてご依頼の決め手になったのがこの作業日記だったようです。

正直なところネタを捻出するのに苦労することもあるのですが
こういったお客様のお話をお伺いすると
書いてきて良かったな〜とつくづく思います♪

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by Y隊員

2018.10.10(水)晴れ
久々のアブロイキー

ジャガーSタイプの開錠依頼です。

到着するとお客様がカギは持っているとの申告。
見るとリモコンの付いていない棒状のキー。
リモコンのキーを閉じ込めスペアキーでドアの開錠を試みたところ
奥まで刺さらず、今回のご依頼に至ったようです。

特殊形状のアブロイキーならではのトラブルです。
普段使わないドアのシリンダーは
車体の振動で内部の部品が動いてしまいこのような症状になりがちです。

アブロイキー専用の開錠工具にてその症状を改善。
その後、ピッキングにてドアロックも即開錠です。

実はキーが刺さらない症状を解決すればそれでOKなのですが、
久々のアブロイキー、思わず開錠してしまったのでした♪

でも追加料金は頂いていませんのでご安心を。

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by A隊長

2018.8.24(金)晴れ
いきなり豪雨

茨城県の大洗海岸にてジャガーSタイプがインロックしたとの知らせ。
天気予報は曇でしたが、念のために雨具を準備して出動です。

友部ジャンクションを超えたあたりからポツポツと降り始めて
5分後にはザーザー降りに変貌しました。

「良かったー。雨具持ってきて」と思うのもつかの間、
雨具を装着した頃にはザーザーからゴーーという感じに変わり、
高速道路上の水はけが追いつかないぐらいの水量になりました。
雨雲レーダーでは友部から大洗にかけて真っ赤になっていて、
結局のところ現着するまでゴーゴー降りの状態でした。

ジャガーのアブロイキーをピッキング開錠すると、
「うち喫茶店だから寄ってけって。コーヒーご馳走すっから」と
声を掛けられたんですが、急いで戻りたくて丁寧にお断りすると
タオルやビニール袋を持ってきてくれました。

「ほれほれ遠慮すんなって。ほれっ」と2つ3つくれるんですが、
そんなに多くいらないというか、一つで充分なんですよね。
最終的には荷箱に色んなものを押し込められました。

茨城の人は、人が良いというか何というか・・
途中から親戚のおじさんと話しているような感じでした。

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by Y隊員

2018.5.23(水)曇りのち雨
厄払いのFタイプ

2017年式、ジャガーFタイプの開錠依頼。
ボディと一面になる格納式のドアノブの下に鍵穴がある
鍵屋さん泣かせのキーシリンダー搭載車。自身初対応です。

資料写真を撮りながらじっくり作業できたらいいな・・
と淡い期待をしつつ到着したのですが
待っていたFタイプ、誤作動でのとじ込みとの事。
更に目立つ路上に停まっていてじっくり作業が出来そうにありません。
というかお急ぎです。

おっかなびっくりドアノブに触れ、しっかり養生。
そしてなんとか20分程で作業完了です。

最近なぜか初めて対応する車種の場合、お急ぎになることが多いです。
ボルボのXC90だったりレクサスNXだったり。

けどそんな試練のなかで初対応を済ますと次が楽になるんですよね。
後のことを考えるとある意味ありがたいのですが
冷や汗がだくだく出るのでできれば避けたいです・・

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by B隊員

2018.2.23(金)晴れ
突破

ダイバーシティでジャガーX−TYPEの開錠依頼です。
受注を受け緊張と共にキターーーの思い。
早速現場へ向け出発です。

このジャガーはアブロイキーという特殊な鍵がついており、
実車で担当する事がかなり稀なお車。
普段の開錠作業の様に鍵穴を覗いてピッキングが出来ません。
なので、感触頼りの開錠作業となります。
別の先輩隊員もバックアップで出動して頂きつつの作業になります。。

お客様と合流、予想通りのアブロイキー搭載車。
吹き抜けの駐車場で日中とはいえまだ寒く感じます。
「寒いですので施設内でお待ちになりますか?」
と、お客様にお声掛けしたところ、その場で待つとの事。
早めの作業完了が求められます。
感触を確かめつつ、丁寧に作業を進め無事開錠。
先輩隊員に代わってもらわずに自力で作業完了です。

まだまだ先輩隊員の方々のように感触を楽しむとまでは
いきませんが、無事突破出来るようにはなってきているので、
今後はもっと早く開錠出来るようになります。

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by J隊員

2017.11.3(祝金)晴れ
変わりゆくインロック開錠

ジャガー・F−TYPEのインロック救援要請です
目下の課題車両だったんですがついに初対応となりました。

何が課題かというとドアのシリンダーの位置ですね
ドアパネルに綺麗にツライチとなったドアハンドル
そのハンドルを起こした内部にシリンダーが配置してあります。

スペースの制限で普通の開錠工具が使えないうえ
シリンダーを覗こうにもドアハンドルが被り視界を確保できません
まさに開錠業者泣かせの最終兵器といって差し支えないでしょう。

もちろん新車発表時から対策は進めていたんですが
万全を尽くすためA隊長と同時出動です。
これも最近の助人ではかなり珍しいというか…
ずいぶん過去の日記では結構頻繁にあったような?

結果としては上手くハマる部分が多々あって
なんだかあっけなく開錠となりました。

最近のトレンドとなって来ているのがこのハンドル下の鍵穴、
ちょっと考えただけでもレクサスやボルボ、
ポルシェやアウディのニューモデルなどいくらでも浮かびます。
クルマの開錠は現在大きな転換期に入っているのかもしれませんね。

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by B隊員

2017.9.30(土)晴れ
ついに

目黒区のガソリンスタンドにてジャガーSタイプの開錠依頼です。
アブロイキーという特殊な鍵が装着されている車です。
ついに来た初実戦!緊張しながら、現場へ向かいます。

一口に鍵の開錠といっても色んな鍵の種類があり、
助人に入隊以来、それぞれの鍵や救助について、
隊長をはじめ、先輩隊員の方から多くの事を教わってきました。
その中でも特殊な鍵で、練習を重ね、ついに実車を開錠する機会が来ました。
先輩隊員方のように速攻開錠とまでは至りませんでしたが、
それでも、無事、10分かからずに開錠完了出来、練習と研修の成果が出ました。
初のアブロイキーの実車開錠完了で隊長に報告。
実はバックアップの為、別の隊員が近くで待機をしていてくれました。
長い時間、お客さんを待たせてしまう事にならないように、
万全の体制を取っていてくれていました。

助人サービスで仕事を始めさせて頂き、早半年・・・
フォローして頂きつつも、多くの経験をさせて貰えました。
初実車となる時はより緊張度合を増しながら作業していますが、
スキルアップに努め、より早くに現場解決が出来るようになろうと思います。

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by A隊長

2017.7.25(火)曇り時々雨
ロングでリフレッシュ

茨城県笠間市でデイムラーV8の開錠です。
都内から1時間30分、開錠時間は5分かからず終了しました。

ジャガー系のカギは要注意というか、棒状のアブロイキーなので
最初から助人へ依頼されたんだろうと思います。

「車のことはだいたい分かるんですが、カギだけはね」とお客さん。
納屋の奥にはレストア中の旧車がたくさんありました。
お客さんは車イジリが趣味で、友達には板金屋さんやタイヤ屋さん等、
ほぼ身内だけでレストア出来る環境みたいです。

開錠後はお客さんの友達からコーヒーを淹れてもらいました。
目の前には田んぼが広がっていてカエルの鳴き声が響く中
車やバイクの話しに夢中になるんですが・・

癒されるなーと思いましたね。
実家を思い出すというか、似たような環境だったように思います。

一日の終わりに気の知れた友人たちと旧車の前で一服というのも
これ以上ない贅沢な環境に思えました。

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by K隊員

2017.7.16(日)晴れ
年に数回しか

川崎市高津区で早朝5時前にジャガー・XJ8のインロック。

到着するとドアが開いた状態。
現着キャンセルかと思ったらトランクを開けてほしいとのこと。

どうやら2番手で、
最初の業者さんがドアは開けたがトランクは開けられなかったようだ。

鍵は棒状のアブロイキーだが、古くなってきてドアの鍵穴は問題なく
開くのにトランクの鍵穴はすんなりいかないということがたまにある。

今回はそのパターンかと思ったらすんなり解錠。
ドアは鍵穴からではなく別の方法で開けたそうだ。

アブロイキーは時間が読めないところがあるので感触を忘れないように
定期的に対応したいが、ジャガーがアブロイキーから内溝キーになって
10年近くになり今ではロータスなど一部の車種にしか使われていない。

どんどん減っていきそうだ。

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by Y隊員

2017.6.11(日)晴れ
アブロイキーの開錠作業へ

深夜のドン・キホーテ駐車場よりジャガーXtypeの開錠依頼です。

搭載されているキーシリンダーは棒状のアブロイキー。
先日もアストンマーチンで対応したばかり。
通常なら数ヶ月に一度ぐらいしか対応できないシリンダーなので
こう連続で対応するとなるとちょっとワクワクしちゃいます。

早速どんなシリンダーなのだろう?と、作業を開始するも妙な手応え。
さすが10年以上経過している車両、
素直な感触がなく、難しそうなシリンダーです。
というかこういうアブロイキーを対応したかったんですよね。

しかしもうすぐ閉店、あまり時間をかけていられません。
冷静に作業を進め、なんとか無事に開錠です。

こんな調子でアブロイキーの開錠依頼がコンスタントに入れば
良い経験値が積めそうなんですが・・
搭載されている車両が希少車だったり生産していなかったり・・
中々難しいですね。

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by Y隊員

2017.4.10(月)晴れ
不思議な何か

渋谷区渋谷の高層マンションよりジャガーSタイプの開錠依頼です。
現場は機械式駐車場。お客様は鍵を紛失されたので、
車内にあるはずのスペアキーを探すためご依頼されたとの事。

すぐにドアを開けてあげたいのですが、
休日の夕方なので車の出入りが激しくしばらく順番待ちです。

やっと作業が出来るタイミングが来て速攻で取り掛かり即開錠。
そしてスペアキーの捜索に入って頂いたのですが、
案の定次の車が来てしまいました。
けどお客様の方も即スペアキーを発見です。

お客様へ鍵の動作確認と傷の確認をお願いすると、
「傷の確認はいいよ、急いでいるし、明日売ってしまう車だし」

車を手放す直前で鍵紛失。
この仕事をしていると結構お伺いする話です。
他には手放す直前でバッテリー上がりを起こしたりインロックしたり。

やっぱり不思議な何かがあるのかな〜?

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by A隊長

2017.3.13(月)晴れ
隊員日記の宣伝効果

船橋市でジャガーSタイプRの開錠です。
実は今回、お客さんから逆指名されて伺った現場でした。

おそらく誰かの紹介か、2度目の対応なんだろうと思っていたら、
「いいえ、個人的にお願いしたかったんです」とお客さん。

カギについてネットで検索していたら助人サービスを見つけて
数日でこの隊員日記を全て読破したとのこと。
この日記では難しい高級車でも2〜3分で開錠!みたいに書いてますが
記述通り本当に速いのか実際見てみたかったとのことですが・・
「いやー感動しました。一瞬でしたねー」とお客さん。

「保険会社へ伝えておきますね。助人さんの技術」とのことで
嬉しいやら恥ずかしいやら、すごく達成感を得られる作業となりました。

この日記も13年続けてくると本来の目的を見失ってくるというか、
半ば惰性で続けているようなところもありましたが・・
「日記書いてきて本当に良かったなー」としみじみと思えます。

実際の作業のクオリティUPはもちろん、
今後も逆指名されるような熱い日記を書いていこうと思います。

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by A隊員

2016.9.4(日)曇り
LIFE!〜人生に捧げるコントは面白い

深夜にジャガーXJのトランクを開錠しました。
お客さんは最初、ネットでカギ屋を検索して呼んだようです。

で、そのカギ屋さんがギブして助人を紹介してくれたという流れです。
料金も頂いて無事完了しようとしたところで・・

「かき揚げそば一杯が3万円になってしまった」とお客さん。
仕事帰りに立ち食い蕎麦を食べようとコインパーキングに止めたら
トランクへ閉じ込んでしまったとのこと。今回3万円の内訳は・・
・最初のカギ屋さんへ20,000円
・助人サービスへ15,120円
・駐車場代800円
・かき揚げそば代420円
合計36,340円なりーって3万円オーバーじゃないですか。

というか、最初のカギ屋さんへ2万円って多すぎない?と思いましたが
助人は紹介された立場なので複雑な気持ちですね。

NHKのライフに出てくるゲスニックマガジンの西条記者なら
ギブして2万円っていい仕事だなー!とか言ってると思う。

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by J隊員

2016.5.11(水)曇り時々雨
XJの思い出

98年式のジャガー・XJのトランクが開かない案件です。

最近、知り合いからクルマを譲って貰ったというお客さん、
いつの間にか室内オープナーが利かなくなっており
直接鍵穴を回そうとキーを差すも回らず、
との事でキーを見せてもらうとやっぱりバレットキーでした。

この車にはマスターとバレットの2種のキーが付属していて
バレットモードを作動させてしまうと、マスターキーが無ければ
モードキャンセルが出来ずにトランクが開かなくなってしまいます。

ちなみに通常時は車内のトランクオープナーが有効なので
2種類のキーが何の為に有るのか知らずに乗っている人も多いみたいですね。

ピッキングでトランクシリンダーを回しトランクが開くと
再び室内オープナーも有効になり無事に復旧です。
そして走り去るお客さんを見送りながら胸によぎるものが…

あれは10年以上前のまだ駆け出しのころ、
同車種、同案件でボロボロの敗北を喫した事があります。
まだ技術も知識も圧倒的に足りなくて…

「あの時のお客さんには申し訳なかったな…」という苦い記憶と共に
初心を思い出させてくれる特別なクルマがこのXJだったりします。

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by Y隊員

2015.11.18(水)雨
心残りな作業

ジャガーXK8の開錠でお客様のお宅まで出動です。

到着するとエンジンがかかりっぱなしのXK8。
お客様をお呼び出しすると「こちらへ・・」と玄関の中へ招かれます。

中に入るとお客様が入ってすぐの扉を指さし
「このドアを開けて頂ければ中に合鍵があります」と話されます。

もしかしてXK8のドアのカギが壊れているのかな?
と質問させていただくと
「変な形のカギだから開けられないと思いまして・・」
このドアなら簡単でしょ?とお客様。

車の開錠工具しか装備していないので家カギは対応していないのですが
開けれるかちょっと試してみたい気持ちも・・
でもジャガーのアブロイキーも久々の対応で試したいこともあるし・・
という事でXK8を開錠させて頂きました。

無事に解決できたのですが、あのドアも開けてみたかったな・・
という心残りが出来る作業になってしまいました。

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by H隊員

2015.11.10(火)晴れ
禁止事項

 手動ミルで挽いたコーヒーを淹れたところで依頼の入電。
 現場は遠く、戻るまで時間がかかそうなので、淹れたてコーヒーを放置するのは勿体ない。なので出動準備をしつつも、熱々のコーヒーをフーフーしながらがぶ飲みした。

 指定のゴルフ場に着いたあたりから軽い尿意はあったが、我慢できないほどでもなかったので、いつも通りジャガー・XKRのトランク解錠を終える。

 バイクに跨りその場を後にした途端、それなりに強い尿意を覚えます。直ぐトイレに行くべきとは思ったが、走り出してしまうと停まるのが正直面倒臭い。せいぜい高速パーキングまで我慢しようかと思ったが、あっという間に差し迫った状態へ。

 いい加減、我慢の限界に達したので田園地帯にポツネンとあるコンビニへ緊急避難。店員さんに一言伝えトイレに駆け込むと、扉に妙な張り紙がしてあるではありませんか。

 「男子トイレは大便禁止」
 ここのコンビニでは、小用便器で”大”をする奴がいるという事を意味しています。

 用を済ませたあと、もう一度ドアに張り付けてある禁止事項を確認してみると、別のある事に気付きます。それは最近ドアの下部分が切り取られたという事実です。

 のっぴきならない生理現象で、已むに已まれず小用で大をしてしまった人がいたとしましょう。仮にその事件が一度だったとしたら、このような禁止事項を張り出す事はないし、ドアの下をぶった切ったりする必要はないと思われます。という事は同じ案件が何度もあったと推測せずにはおれません。

 延々と続く田園地帯にあるコンビニエンスストア。牧歌的だからと言って何もない訳ではなく、そこにはそこなりの事件や事故があり、店舗側の苦労を垣間見た瞬間でした。

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by K隊員

2015.10.18(日)晴れ
専用工具にも種類が

千葉県いすみ市でジャガー・XKのインロック。

依頼が入ったのは21時過ぎで2番手の出動とのこと。
遠距離で2番手の出動ということでいつもとはまた違った緊張感で出発。

到着すると2人の男性がいて友人かなと思ったら1人はなんと最初の業者さん。
店は隣の市にあるそうだが自宅が現場のすぐ近くにあるらしく待っていたそうで、
どういうふうに開けるのか見学してもいいですかとのこと。

鍵は棒状タイプのアブロイキーで覗きピッキングが出来ないので、
専用の解錠工具で開けることになるが、
すぐに開く場合もあればちょっと時間がかかる場合もある。

今回はサクッと解錠しお客様にも喜んでいただき一安心。

専用工具といっても何種類かあり作業終了後に少し話をしたら、
自分とは違う工具を使っているようだった。

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by A隊員

2015.9.17(木)雨
羽田空港で大慌て

羽田空港で2011年式ジャガーXJの開錠です。
これからフライト予定とのことで猛ダッシュで向かいました。

現着するとXJのドアは壁ギリギリに駐車されていて
ピッキングするには厳しい環境でした。

それでも意地と根性で数分開錠。
フライト予定までは充分時間があるだろうと思うのもつかの間、
お客さんは慌てて車に乗り込みました。
あれ?これから飛行機乗るんじゃなかったの?と思っていると
「国際線へ乗り換えなんです」とお客さん。

残り1時間で乗り換え出来るの?という不安は残りますが、
やるべきことはやった達成感はあります。

最初に「乗り換え」と聞いて時間的にもっとシビアだったら・・
たぶん焦って長い時間ピッキングしていたと思いますね。

空港はいつ来ても時間との戦いです。

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by H隊員

2015.9.11(金)晴れ
物の価値

 ジャガー・S−TYPEのトランク解錠。

 お客さんに話しを伺うと、手元に鍵はあるのでドアは開けられるが、なぜかトランクの鍵穴が回らない。本来なら車内のオープナーでトランクが開くはずだけどバッテリー上がりで反応無し。よってバッテリー交換の為、トランクを解錠して欲しいとの事。

 ドアが回るけどトランクが回らないって事はバレットキーなのだろうか?そこら辺のデータが無いので分からないけどピッキングならトランク解錠も問題ありません。という事で奥まって下向きなアブロイキーを解錠です。

 既存の工具でアブロイ系の車輌は攻略済みですが、それでも色々調べたりしていると今更ながら変なモノを見付けたりします。で今回、以前購入しておいた超格安の工具を使ってみたのですが… これが素晴らしい事この上なし! 今までの工具と比べて解錠時間が早くなった訳ではありませんが、これがエラく塩梅が良いのです。もう他の隊員にお勧めせずにはおれません。早速、皆にも紹介しちゃいました。

 物の価値は値段だけではありませんね。こと仕事に関しては無駄も覚悟の上で色々試してみるのは必要です。先入観はやがて思考の停止を生むので、そうならない為にも新しいモノは積極的に導入して行きたい、そう再確認した次第でありす。

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by Y隊員

2014.10.19(日)晴れ
プレッシャーのXJ

朝、ジャガーXJの開錠作業に行ってきました。

ラッシュが始まる前の清々しい朝の空気のなか現着。
すると現れたお客様はそんな空気が似合わないお疲れの表情。
徹夜明けかな?と思いつつご本人確認させて頂くと
「開けれますか?」とお客様より質問。

個人的に久々に対応するアブロイキー。
なので正直に時間は読めませんが必ず開けますと伝えると
離れたところで待ち始めるお客様。同時に作業開始します。

妙なディスクに苦労するも何とか10分ちょっとで開錠。
すると安堵されるお客様、「実は昨夜も開錠作業して頂きまして・・」
深夜に数時間作業するも解決に至らず、
内緒で二度目のご依頼だったようです。

昨夜はプレッシャーをかけすぎてしまい開けれなかったたのでは?
との反省から自分へは極力圧力をかけないようにされたとのこと。

確かにアブロイキーの開錠、精神的なものも多少作用しますからね。
自分もプレッシャーの中、この妙な鍵に対峙したら・・

そしてお客様自身も開かなかったらどうしよう?
というプレッシャーと戦っていたんでしょうね。
無事に解決できてよかったです。

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by A隊員

2014.9.17(水)晴れ
伝説の生まれ方

日本橋馬喰町でジャガーXJの開錠です。
「いつもすみません。またお願いしちゃって」とお客さん。

これちょっとドキッとするパターンですね。
前のカギ屋さんが何分で開錠したのか気になります。

はやる気持ちを抑えながらピッキング開始しました。
1枚ずつ丁寧にピッキングしようとしたら、なぜか2枚目、3枚目と
勝手に手が進んでしまいます。
「適当はマズイでしょ」と思いながら、何とか修正しようとするんですが、
以前対応したカギ屋さんのことが気になってどうにもなりません。
どうにもならない適当ピッキングのまま、なぜかクルッと回ってしまいました。

たぶん秒速で開錠してると思います。
お客さんは「すごい!今までの中でダントツ早い!!」と大喜びです。
そりゃ当然です。A隊員もこんなの初めて!なんて言える訳もなく、
現場では冷静を装っていたので、カッコいいとか色々言われました。

たぶん最速記録とか伝説ってこんな感じで生まれたりするかも
なんて思いながら、切ない気持ちで帰路に着きました。

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by H隊員

2014.9.6(土)晴れ
住所には続きが

 ジャガー・Sタイプの解錠依頼、他県ナンバーのお客さんは超お急ぎという事なので気合を入れて現場へ向かいます。

 指定された住所の日本橋1−1に到着しましたが車輌が見当たりません。こういう場合は直接聞いてみるのが一番なので携帯へ連絡してみると、電話越しでもハッキリと分かる焦り方で「飛行機に乗り遅れてしまうので早く来てください!!」と悲痛な叫び。出発に間に合わないのは洒落にならないので僕も焦りますが、Sタイプが見付からない事にはどうしようもありません。何か目印になるモノがないか聞いてみると、
 @川のそば、A高速の下、B大きなビルの前、との事。僕がいる場所も全てそれに当てはまります。その他に何か特徴的なモノはないか聞いてみると、
 C一方通行、え!対面交通じゃないんですか?
 Dカレー屋、えぇっ!飲食店が全く見当たりません、って事は完全に場所が違うようです。

 これは一旦落ち着いて正確な住所の特定が必要です。という事で何か住所表記が無いか探して頂くと、「1−1−4って書いてあります!日本橋… 日本橋室町1−1−4!!」
 おおぉぉ… 日本橋は日本橋でも室町とは… と言っても川を挟んで反対側、2分もかからず現着、2分で解錠、更にその2分後にはお客さんを見送る事ができ、余裕とまでは言わないにせよ何とか飛行機には間に合いそうでした。

 不慣れな土地で更に逼迫した状態では日本橋の後を見落とすのも仕方がありません。でもその続きが無いと辿り着けないのもまた現実。今回は近くて本当に良かったです。

 都心部や入り組んだ住宅街では一方通行の規制が多く、辿り着くのに苦労する場合が多々あります。現場住所の正確な枝番まで頂けると僕らの現着はちょっとだけ早くなったりします。

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by Y隊員

2014.7.26(土)晴れ
いつまでもStype

ジャガーSタイプの開錠に行ってきました。

待っていたのは定年退職されたばかりと話すお客様。
そして開錠のご依頼をされるのが今回で四回目、
今回も過去三回も誤作動でのインロックとのことです。

「かなり気を付けていたんだけどね・・」
どうやら以前の閉じ込みの際、息子さんにその事を話すと
古い車に乗ってるからそうなるんだよ、早く買い換えろよ、
と叱られてしまったそう。

「でもこの車気に入っているんだよね・・」
購入して15年、そして今では生産されていません。
「このサイズでこのデザイン、似たような車は無いでしょ?」
とお客様的に手放すのはかなり難しいようです。

そんなお話をお伺いしながら無事開錠。すると
「え?もう開いたの?今までで一番早い。これなら大丈夫かな♪」
どうやら叱られた理由の一つに
開錠時間がかかりすぎるってこともあったそうです。

「またお願いするかも」と笑顔のお客様。
そして自分は息子さんに見つからないようすぐに撤収するのでした。

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by Y隊員

2014.7.11(金)晴れ
雨の助人

雨の駅前商店街へジャガーXKRの開錠に行ってきました。

路肩に止まってるXKRを発見。
店の軒先で雨宿りしているお客様も見つけすぐに開錠作業に入ります。

するとお客様が後ろからY隊員に傘をさしてくれます。
凄くありがたいのですがお断りしているんです。
こちらに傘を向けることによってお客様が濡れてしまうので。

今回も「カッパを着てるんで大丈夫ですよ〜」と伝え作業再開、
しかし車の往来が激しくじっくり腰を据えて作業ができません。
そうこうしているといつの間にか工具も濡れてしまい
視界が確保しづらくなってきました。

やばい・・これはハマり作業になるかも・・
と思っているとまた傘をさしてくれるお客様。
見ると自分の分とY隊員の分の二本の傘をさしています。
「お店から借りてきました〜♪」とお客様。

そんなお客様のご厚意に報いようと気合を入れると
幸運な事に車の流れも止まり無事開錠です。

今回ばかりは本当に助かりました。
助人サービスが助人されてしまったようです♪

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by J隊員

2013.9.22(日)晴れ
名残惜しい時

ジャガー・S−Typeのインロック救援です。

しばらくぶりのアブロイキー対応だと思ったら
前回から4ヶ月も経ってました、なんだか新鮮な気分です。

今回楽しみなのは、新しい開錠工具のお披露目という事、
これも三月ほど前に準備を既に終えて
長いこと日の目を見るのを待っていたんでした。

到着すると商店街の路上にS−Type、
狭い路地を塞いだ形での緊迫した状況だったんですが
新たなツールは見事に応えてくれました。

採用車種が少ないんでレア感があるアブロイキーなんですが
その分終わった際もなんだか独特な感じです
それは達成感とは違ってまだ終わりたく無いという様な…

久しく感じて無い「日曜日の夜」みたいな気持ちになるのが
アブロイキーの開錠後だったりします。

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by H隊員

2013.8.4(日)晴れ
ダダ漏れ?

 とあるホームセンター内にあるセルフのガソリンスタンドから、ジャガーX−TYPEの解錠依頼。

 いつも通りにアブロイキーを解錠し、現場を後にしようとヘルメットをかぶっていると、X−TYPEのお客さんご夫婦がボンネットを開けてエンジンルームを覗きこんでいた。どうしたんだろう?と思いっていると奥さんが近付いてきて「水ってどこから入れるか分かります?」との質問。水ってウォッシャー液かなと思っているとどうやら冷却水(LLC)のようでした。

 エンジンルームを見てみると、右側に樹脂製のリザーバータンクがあったのでこれですよと指差してビックリ、どう見ても中身が空だったのです。
 「なんかねー息子が言うには水が漏れてるらしいのよ」と奥さん。そう言いながら助手席の足元から取り出したのは焼酎4リットルのペットボトル2本。中身はだたの水道水らしい。
 「水温が異常に上がったらこれ満タン入れろって渡されたんだけど面倒臭いわよねー」と笑いながらリザーバータンクへ大量注入。
 その後「この車は息子のモノで、当人はいつもこうやって乗ってるらしいので大丈夫ですよ」と走る事を止める僕の申し出を丁寧に断られたのでした。

 バッテリー上がりでボンネットを開け、水漏れを発見する事が多い今日この頃。簡単なホース交換で直りそうな場合が多いのですが、非常にやっかいな箇所の水漏れも少なくありません。
 そろそろお盆のシーズンが近付きました。水回りのトラブルでオーバーヒートにならないよう帰省前の点検をお忘れなく。

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by H隊員

2013.3.22(金)晴れ
選ぶには理由がある

 ジャガー・S−TYPEの子供インロック。一般道で行くと微妙に時間のかかる場所だったので時間最優先で高速に。インターを降り、後数分で現場となったところで本部から「子供が中から開けたらしくキャンセルです」との連絡。張り詰めていた糸が緩むのと同時に、言い知れぬガックリ感が押し寄せてきた。

 何とも言えない不完全燃焼な気分を抱きながらバイクに跨りエンジンをかけると、またもや携帯に本部から連絡が。始動したばかりのエンジンを止めて電話に出ると、今度は茨城県某所からジャガー・XK8の解錠依頼だった。無い時は半年や一年も解錠する機会がないジャガーですが、立て続けに入るとは今日はとても珍しい。さっきまでの不完全燃焼感は一気に吹き飛び、やる気満々で高速へ向かったのでした。

 現場に到着すると、「バイクで来たのかね?それはご苦労でしたね。まぁまぁジャガーは後でいいからちょっとこちらへ来てください」と実年世代と思しきお客さんは車庫から自宅へ僕を誘い玄関へ招き入れた。中に入るとそこにはA0サイズのパネルにギッシリと貼り付けられた写真があり、「これがね、前乗っていたバイクで、こっちがその前に乗っていたやつ」と教えてくれる写真には、ロードグライドやエレクトラグライドに跨る、若かりし日から現在までの様々な年代お客さんが写っていた。

 ジャガーを解錠した後も暫し話をさせて頂いきましたが、やはり長年バイクに乗り続けた人の話しは一味違います、とてもツボにハマる楽しい話しで時間を忘れてしまいます。でも拠点からの距離も距離なので、程よい話しの区切りでお客さんの元を後に。

 帰りの高速で、「どうせ運転するならやはり楽しい乗り物じゃないとね」と言ったお客さんの言葉を思い出し、自分が好んで買ったバイクで仕事が出来る事をありがたく思ったのでした。

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by H隊員

2012.9.1(土)晴れ時々雨
爪痕

 ジャガー・XK8の解錠で宮城県石巻市へ。

 今回の件、実は前日から問い合わせがあったのですが、やはり距離が距離だけに依頼は入らないだろうなぁと思ってました。でも翌日になると正式依頼。ビックリしたのが正直なところですがやる気と行く気は満々です。

 現場に向かう高速は滞る所が無くて頗る順調。依頼は夕方予約なので余裕をもって出発していたのですが、興奮していたせいか全く疲れを感じず、結局吾妻PAまではノンストップ。そこでも水分とガソリンの補給を終えると直ぐに出発です。その後の東北道も気持ち良く流れ仙台北有料道路から三陸自動車道へ。

 三陸自動車道の無料区間、石巻河南インターで下りた後は、思いの外時間に余裕があったのでショートカットのバイパスを使わず石巻駅の方へ行ってみる事に。
 駅前を走ると以前テレビで見たCM【TOYOTA ReBORN 石巻篇】を思い出し、仮面ライダーやアカレンジャーを見つけては一人ほくそ笑んだ。

 マンガモニュメントのある立町大通りは、シャッターの下りていたところもありましたが観光客の往来も多く、モニュメント前で写真を撮る人もたくさんいて活気を感じます。でもまだ石ノ森萬画館は工事中のようだったし、そこへ通ずる橋も壊れた部分がそのままでした。

 石巻街道から女川街道、そして海の方へ。

 海が近付くにつれ空き地が多く目に入る。でも大型スーパーやホームセンターも営業していて多くの車が行き交うのを見ると何だかホっとします。そして現場近くなった辺りで出来たばかりのコンビニと隣接するガソリンスタンドが目に入ってきた。それを見て「帰りにここのコンビニで一休みして隣のガソリンスタンドで給油しよう」、そう考えながらスタンドの前まで来るとそこにはある筈のモノが何も無かった。それは真新しいコンビニとは対極の風景。何も無かったと言うよりは凹を逆さまにしたようなガソリンスタンドの枠だけが残っていると表現した方が正しい。

 向こう側が丸見えの建物を目の当たりにすると、大切に骨格で守られた柔らかい胸の内を直接拳で殴られたようなそんなショックを受けた。
 僕に何が出来るのだろうか? かつてスタンドだった建物を見詰め暫し考え込んでしまった。

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by H隊員

2012.5.14(月)晴れ
潮、砂、風

 鉾田市からジャガー・Sタイプの解錠依頼。常磐道を下りてから約40km程の下道を走り現場へ。

 閉じ込んでしまった場所は海に程近い釣具屋さん。なんとか日が暮れて寒くなる前に到着する事ができたが、距離が距離だけに出動から1時間半強かかっている。お店の前のベンチに腰かけていたお客さんは流石に待ちくたびれてしまっていた。
 遅くなった事をお詫びしながら早速作業に取りかかろうかと、アブロイキーの専用工具を鍵穴に挿し込むと、あれ??なぜだか全く入って行かない。何度も確認しながら挿し込んでみるが、やはり入り口付近で塞がれたように入って行く気配がない。工具は無理に力を入れれば入ると言うモノでもなく、ましてそんな雑に扱える筈もない。それに少し引っかかっていると言う感じではなく、そこが突当りみたいな感触。何かが詰め込まれているのではないか…?と嫌な予感が薄らと過った。
 兎にも角にも現状確認の必要があるので鍵穴のシャッターを開き中を覗いてみる。すると中に何かが詰め込まれている事もなく、一番奥までスコーンっと覗けるキレイな状態。なぜこのクリアな視界で工具が入って行かないのか??どこかに異常がないかと目を凝らすと…原因判明。中の部品が本来あるべき位置からクルリとズレていたが為に工具が入って行かなかった模様です、それも三つも。原因が分かってホッと一安心、取りあえずは部品を本来の位置に戻すべくピックで触ってみるが、なぜだかピクリとも動かずまたもや嫌な予感が脳裏を過った。

 鍵穴と言う限られたスペースで出来る事は限られています。その限られた中で僕らは解錠を行うのですが、鍵穴の奥に異常があった場合の解決方法は基本想定していません。想定外の事態に陥った際、それを乗り越えて解決に至るには、過去の経験と記憶がモノを言う訳なんです。
 な〜んて偉そうな事を書いてますが、実は半年ほど前にも同じような状態になっているジャガーを解錠していたんです。直ぐ気付けよ!って話ではありますが、目で見て確認するまですっかり忘れてました。
 と言う事でその事を思い出しながら秘伝のタレを注入、無事問題解決。その勢いでアブロイキーも瞬時に解錠です。

 以前同じような状態になっていたジャガーのお客さんと、今回のお客さんで共通しているのが、海にや川へ良く行く事。リモコンがあるのに鍵で開け閉めするのは現実的ではないので、メカニカルキーを使うかどうかは一先ず置いといて、海や川に行くって所に、今回のようなアブロイキーの構造上発生しうる、特有のトラブル要因があるのかもしれません。考えられるのはやはり潮と砂と風。それに走行の微振動が加わる事で発生するのではないかと想像します。

 滅多にある事ではありませんが次は直ぐに気付けるように脳内メモメモ。

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by A隊員

2012.5.5(祝土)晴れ
Y隊員には見えない閃光

2012年ジャガーXJの開錠です。
現場では憔悴されてるお客さんと合流しました。

お客さんは車屋さんから「開かないかも」と伝えられてたそうで・・
ロードサービスに一縷の望みを託したという流れで・・

アレ?どこかで見たと思ったら3日前の日記ですね。
以前5分で開錠したカギに15分もかけたとか何とか・・
お客さんに良いとこ見せようとしたらズッコケたとか何とか・・
A隊員はY隊員より少し先輩なのでそんなヘマはしないですね。

閃光一線の3分開錠です。
シリンダーを回した瞬間に警報がなるのが少し厄介でしたが、
無事完了しました。

不安から開放されたお客さん。
家族の方々と満面の笑みで喜ばれてました。

暗闇を切り裂く閃光は、不安を喜びに変える力があるというか・・
これはもう見える人だけの特権ですね。

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by Y隊員

2012.2.17(金)晴れ後曇り
久々のジャガー

ディーラーさんへジャガーSタイプの開錠に行って来ました。

特殊形状のアブロイキーが付いているSタイプ。
個人的にこのキーを対応するのは半年以上ぶり。
久々なのですぐに開錠できるのか?と不安が過ぎります。

担当の方から「時間かかるでしょ?ちょっと事務所に戻ってていいかな?」
お話によると過去に違う業者さんにご依頼された事があるようです。

正直、復習しながら開錠できれば・・なんて調子のいい事を考えていたんで、
時間を頂けた事がちょっと嬉しかったりします。

基本手順を思い出しながら慎重に作業開始。
すると自分でもびっくり、即開錠です。

近くにまだいて下さった担当の方から
「おお!早いですね〜。次もお願いしますね♪」

本来はせっかく頂いたチャンスなのでアブロイキーを堪能したかったんですが・・
でも結果的には良い営業が出来たようです♪

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by K隊員

2011.12.16(金)晴れのち曇り
定期的に依頼が入って欲しいが

城南島海浜公園でジャガー・XJ8のインロック。

休日ということもあり駐車場待ちの車が何台か並んでいたが、
バイクなので待つ事無く中に入ることができた。

カギはアブロイキーで通常の覗きピッキングができないので、
専用の工具を使い指の感触だけを頼りに解錠する。

久しぶりのアブロイキーだったが無事解錠。

感覚を鈍らせないように定期的に対応したいカギのひとつだが、
販売台数が少ないのでこればっかりは仕方がないところだ。

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by A隊員

2011.10.1(土)晴れ
アンビリーバボー

ジャガーSタイプを開錠しました。
現場はマンションに併設された洗車場です。

洗車していたら、突然「ガシャッ」と集中ロックがかかったようで、
「信じられない。こんなの初めて」と唖然とされてました。

開錠作業のほとんどはこのパターンですね。
「勝手に集中ロックがかかる」というイレギュラーが原因です。
これはジャガーだけじゃなく、全てのメーカーにあり得るというか、
10件中7件の開錠作業はこのパターンですね。

普通はキーを室内に置いもロックしないようになっています。
100回閉じ込んでみて1回ロックするかしないか・・
ほんの数%の確率で起きる誤作動が犯人です。

世間一般では「アンビリーバボー」な現象です。
誰しも、今のハイテクを信じて疑わないと思います。
でも、どんなに進化しても通信エラーは付き物ですね。

でも本当にアンビリーバボーなのは・・
アンビリーバボーを商売にしている助人だったりして・・

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by H隊員

2010.12.17(金)晴れ
役割分担

 ジャガー・S−TYPEの解錠依頼。指定された住所に到着すると、そこは車輌用エレベーターが備わった駐車場。都心の一等地の裏にこんな巨大な駐車場がある事に正直驚いた。
 ご依頼の連絡を頂いたお客さんはその駐車場の管理人さん。「なんか勝手にロックしちゃったって朝から大騒ぎなんだよねぇ」と車に向かう階段の途中で言われた。その話しの感じからすると管理人さんが閉じ込んだのでは無い印象。
 もしかしてお客様が閉じ込められたのではないのですか?とお聞きしてみると、「車の持ち主から預かって、ここに停めた人間がやったみたいなのさ」との事。話しの感じからするとお得意さんが閉じ込んだようでした。

 階段を登る事暫し、該当車輌のある階へ到着。扉を開けると目の前にS−TYPEが停まっていた。そしてその傍らには高級なスーツをビシっと着込んだ方が数人。僕の方を見ると「あ!来た来た!!この車なので早く開けて!!」「ところでどうやって開けるの?」「開ける時に傷は付かないよね?」と一斉に質問された。その勢いに圧倒されていると「取りあえず早く作業に入って!!」「早く開けて欲しいんですよ!!」と矢継ぎ早に続けられた。
 工具を取り出し鍵穴から解錠を行う旨をお伝えする。「そこから開けるなら車に傷つかないよね?」とお客さん。全く問題御座いませんとお伝えすると皆さんで顔を見合わせてホっと溜息をつかれた。

 作業をしながら話しをお聞きすると、どうやら持ち主の方に車を返却する為に駐車場から出そうとした時のインロックらしいです。で、近くで持ち主の方をお待たせしているので早く届けなければならない、と言う事で皆さん焦っているようでした。

 ここ一番の集中力を発揮して数分でアブロイキーを解錠。ガチャリとロックが解除される音が鳴ると無言で皆さん一斉に動き出した。車輌用エレベーターのボタンを押す方、携帯でどこかに連絡を始めた方、車内に入り鍵を取り出す方。
 完全に役割が決められていて、質問や確認することなく各々の役割をキビキビと熟す。その全く隙のない姿は超恰好良く、暫し見惚れてしまったのでした。

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by A隊員

2010.7.11(日)晴れのち雨
ジャガーと花束

2008年ジャガーXKRの開錠です。
お客さんは英国紳士です。

実は反対車線で信号待ち中、お客さんの存在に気付いてたんですが・・
ガードレールに寄りかかる姿を見て「絵になるなぁ」と思っていました。

緊張しながらご挨拶したんですが・・
「冷たいもの飲みますか?」「何が良いですか?」
「コーヒーは甘いほう?苦いほう?」「いやいや。遠慮しないで♪」
「飲みながらゆっくり作業して下さい♪」

次から次へとテンポの速い日本語にビックリというか・・
緊張感が一気に吹き飛んでいくような感じがしました。

開錠後は「ファンタスティック!!」とお客さん。
「ビールでも飲んで♪」とチップまで頂いてしまいました。

見送る際に気付いたんですが、助手席にある花束が印象的というか・・
やっぱり絵になるほどカッコイイお客さんなのでした。

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by H隊員

2010.5.1(土)晴れ
ほぼ500g

 夕方、茨城県某所よりジャガーS−TYPEの解錠依頼。車は多いが流れの良い常磐道を黙々と北上し千代田石岡まで。

 陽もとっぷりと暮れた一般道を、これまた坦々と走り続ける。こう言う街灯の少ない場所では歩行者に細心の注意を払わないと危険。時に対向車のヘッドライトにその姿がかき消され全く見えなくなることがある。反射素材を付けるのが難しいスーツの方などは直前まで認識出来ない事も。特に対向車や後続車が高出力バルブやHID等で、その上光軸が狂っている場合は本当にやヴぁい。ハイビームを直視するのと変わらないのです。
 現場に向かう道すがら後ろにいたヴェルファイアの左ヘッドライトが正にその状態でした。完全に光軸が狂って上を向いていて僕のミラーを猛烈に照らしてくる。先を急いでいたけど何キロもその状態が続いていたので、いい加減こちらが堪りません。一旦道幅の広いところでハザードを点灯し停車。通り過ぎるヴェルファイアを見ると左バンパーがガムテープで止めてあった。接触事故か何かで光軸が狂ったのでしょうが、こちらは目が痛くてかないませんよと独り言ちた。

 現場は海まで10分程の住宅街。一軒の敷地が広く畑も多い。街灯は無くエンジンを止めると自分の足元さえも見えなくなった。荷箱を開けてライトを取り出していると近くから「ホー    ホー    」とフクロウの鳴き声が聞こえてくる。何も見えない中でポツンと佇む僕は、なんと小さな存在なんだろう。そう思わずにはいられない程の闇がそこにはあった。

 ジャガーのアブロイキーを解錠し現場を後に。
 その後ひたすらきた道を引き返し、高速に乗って直ぐの千代田パーキングに入りやっと一息。トイレを済ませて併設されているコンビニに入った。
 取り敢えずコーヒーでも飲もうかと店内をうろつくと、目に飛び込んできたのはただならぬ大きさのプリン。これをプリンと言っていいのだろうか?容量は485gととんでもなくデカすぎる。取り敢えず喰ってやるぜ!と意気込んで買っはいいものの、いざ食べるぞとなったら完食出来る気が全くしなくて、しげしげと持ち帰ってしまった小さな存在の僕でした。

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by A隊員

2009.10.10(土)晴れ
悩ましい質問

現着後に電話すると「すぐ終わりますか?」と質問された。
ジャガーSタイプなので安易な答えは言えるはずもなく・・

「早く終わるときは数分なんですが、時間がかかるときは・・」と答えていると
「では、食事が終わってから行きますね」という流れになった。

予定到着時間よりだいぶ早いので、全く問題ないんですが・・
実のところ「何分で開きますか?」という質問は多いですね。
以前は「10分以内」とか答えてたんですが、最近はアバウトな感じにしています。
一度オーバーしたときがあって、そのときの辛い思いがよみがえるんですよね。

「すみません。今回かなり難しいパターンでして・・」とか言い訳しつつ
額の汗にじませるピッキングはもうごめんです。

実際は早くて2〜3分、遅くても30分といったところでしょうか。
10台中、7・8台は5分以内で行けるとは思うんですけどね。

開錠し終わった後はいつも強気なんですが・・
時間が経つと臆病になるから不思議です。

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by K隊員

2009.9.16(水)晴れ
JAGUAR XKR

港区高輪でジャガーXKRのインロック救援依頼。

ジャガーのカギはアブロイキーと呼ばれる棒状のタイプだったが、
2007年頃からは内溝タイプのカギに変更になった。
もちろん難しいことに変わりはない。

お急ぎの案件だったが、数日前にも最新のボルボを解錠していたので
お待たせする事なく数分で無事解錠し、お客様にも喜んで頂いた。

XKRはジャガーのフラッグシップスポーツ。
最新モデルは5リッターV8スーパーチャージャー付きエンジンで510馬力。
フルアルミボディでサスペンションは連続可変のアクティブダンパー。

日本では高級サルーンというイメージが強いジャガーだが、
優雅な佇まいを見せながら、生粋の走りのモデルという一面を持つXKR。

出てくる言葉はやはり、”乗ってみてー !”

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by H隊員

2009.6.12(金)晴れ
下町

とある下町の路上から、2008年ジャガーXKの解錠依頼。
お客さんは携帯も閉じ込んでいる為、車輌の近くで待っているとの事。

指定された住所に到着すると何故かXKはパイロンに囲まれ、
そして近くにはお客さんらしき人が見当たらない。
暫しキョロキョロしていると目の前の交番からお巡りさんがやってきて、
「そのジャガーを開けにきた人?」と聞かれた。
はいそうですと答えるとお巡りさんは交番を指差し
「中にいる女性の方が持ち主ですよ」と教えてくれた。
そこには不安そうにこちらを見つめる若い女性が座っていた。

「開くものでしょうか?」と不安気なお客さんにご心配なくとお伝えし鍵穴を覗く。
アブロイから代わった新しい鍵は少々癖がある、ですが数分で解錠。
ドアを開けてお客さんを見ると、不安気だった顔がクシュと泣きそうになっていた。

お客さんは今日、何かの発表会で東北方面から東京に来た。
詳しくはお聞きしませんでしたがリアシートは花束で一杯。
その帰り道、友達を地下鉄の駅まで送りちょっと立ち話。
その後、地下に消える友達を見届けた処でインロックに気付いた。
携帯も閉じ込んでいるので何をどうすればいいのか分からず立ち尽くす。
すると目の前の交番からお巡りさんがやってきて「どうしましたか?」と声をかけてくれた。
経緯を話すと「取りあえず中に入ってください」と言われ交番内に入ると、
他のお巡りさんが車の回りにパイロンを立ててくれた。

「鍵を閉じ込んだのは始めてなんですが、こんなにも怖いなんて…」
慣れない土地で携帯を閉じ込んでしまった一人ぼっち状態は
さぞ不安だった事でしょう。

ゆっくりと走り去るお客さんを見送った後、交番へパイロンを返しに行く。
ありがとうございましたと声をかけパイロンを返すと、
「ご苦労様でした、帰りは気を付けて」と敬礼をされた。
初老のお巡りさんの笑顔はとても印象的な優しい笑顔。
そこには下町の人情味が溢れていました。

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by H隊員

2009.6.4(木)曇り
回らない鍵

東京近郊の巨大スーパー駐車場よりジャガーS-TYPEのトランク解錠依頼。

一年程前に中古で車輌を購入したお客さん、
今回初めてバッテリーを上げてしまった。
リモコンが効かないのでドアに鍵を挿してみたが何故か回らない。
試したトランクも同じように回らなかった。
バッテリー上がりを起こすと鍵が回らなくなるのかと思い、
購入した販売店さんに連絡を取ってみると、
そのお店は閉店し無くなってしまっていた。
どうしたものかと途方に暮れながら色々と記憶を遡ってみると、
購入後一度もドア・トランク共に鍵で開けた事が無いと気付いた。

「バッテリー上がりさえ改善させれば今までと同じように車は使える」
「取りあえず移動させなければならないのでトランクを開けて欲しい」
一通りの経緯をお聞きした後、
鍵をお借りしてドアとトランクに挿してみると確かに回らない。
心持ち奥まで入りきっていないような気もしないでもない。
これってもしかして例のあれかな? と薄ら脳裏に浮かぶ。
今考え込んでも仕方が無いので専用工具を用いてトランクを解錠。
無事にバッテリーに到達、その後エンジンは問題なく始動する事が出来た。

原因に関しては購入したお店で調べて頂くのが一番ですが今となっては難しい。
「今後の事を踏まえジャガーに強いお店を探してみます」とお客さんは言われた。
走り去る後姿を見送った後、離れた場所に止めたバイクまで戻る。
その道すがら原因を色々と考えてしまう、こうかな?それともあれかな?
過去にあった似た案件も思い出し暫し考え込んだ。
すると駐輪場近くにいた警備員の方に
「トボトボと歩いてどうしたの?開かなかった?」
と言われてしまった。

滅多にないレアケースではありますが、アブロイの鍵・錠に限った場合の
現場で簡易的に出来るトラブル特定法を思案中。
形に出来れば良いのですが。
と言うより役に立つものが出来上がればいいのですが。

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by H隊員

2009.5.11(月)曇り
ロックン・ロール・ショー

そろそろ夜が明けようかという頃、ジャガーXJSの解錠依頼。

現着後、作業に入るとお客さんが「すぐ戻るので」と現場を離れてしまった。
その後姿を見送りながら車が止まっている巨大マンションを見上げると、
まだ早い時間にも関わらず次々とゴミ袋を持った住人の方が出てきている。
その姿を目で追いながらアブロイ錠をハンドピック。
程なく全てが揃った手応えを感じシリンダーを回す。

終わるまでにお客さんが戻らなかった場合携帯に連絡をする事になっている。
数分待ってみましたが戻られないので携帯に連絡する事に。
プルルルル  プルルルル
暫くコールするも一向に出て頂ける気配がない。
一旦切って暫く待ち、再度コール。

数回目のかけ直しで電話が繋がった。
ところが話そうとしたところでゴン!と言う音と共に切れてしまった。
??どうされたのだろう??
暫し切れてしまった携帯を見つめているとお客さんからコールバック。
「スミマセン!すぐ行きますので!! ゴン!!」とまた切れてしまった。
その後、待つ事数分。
走ってこちらに来られたお客さんの髪の毛からは水が滴っていた。
「申し訳ないです!シャワー浴びてましたw」

お客さんは今朝方まで仕事をされていて会社に泊まる予定だった。
でも自宅に戻ってシャワーを浴びる位の時間はありそう。
と言う事で自宅に戻ったのですがそこでインロックをしてしまったらしい。
「これから会社にとんぼ返りです」とお客さんは笑った。

エンジンをかけたXJSの車内からは、
RCサクセションの名曲ロックン・ロール・ショーが流れてきた。
ハムバッカーをディストーションとフランジャーで歪ませうねるギター。
それに絡む忌野氏の声  − ほら もういっちょう  −
「じゃぁ、もう一丁仕事してきます!」とお客さんは会社に向かい出発された。

さあ 僕ももう一丁。
今日は忙しくなりそうだ。

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by Y隊員

2009.5.1(金)晴れ
機動力が生きるとき

下高井戸にてジャガーXJ6の開錠依頼。

現場の公共駐車場付近に到着すると路地裏に似合わない渋滞。
すり抜けて先頭まで行くと原因は該当のジャガーでした。
入り口のゲートを塞ぐように停まってしまっています。

バイクを停めて近づくと「すみませ〜ん、ご迷惑をおかけしております・・・」
御依頼主はY隊員を一般の人と間違えているようです。

なのでロードサービスである事を伝え即作業開始です。
そして数分にて開錠しその後、無事に渋滞も解消です。

落ち着いたところで経緯をお伺いすると
駐車場から出ようとしてきたトラックが軽く接触してきたので
慌てて車外に出てしまい閉じこんでしまったとの事です。
「トラックはさっさと行ってしまうし、クラクションは後ろから鳴らされるし・・」
唯一の救いは依頼から十数分で到着してくれた事と言って頂けました。

バイクで移動していて本当に良かったです。
車だったら渋滞の先のジャガーまで辿り着けなかったかもしれません。

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by H隊員

2009.3.24(火)曇り
広域農道のトラウマ

春日部市よりジャガーXJ6のトランクインロック。
夕方で混み始めた高速に乗り岩槻インターを目指す。

インターを降り国道16号に入ると激しい渋滞に巻き込まれた。
夕方とあって帰宅する車で混んでいるのでしょう。
そう思いながら渋滞に紛れているとある地点から一切進まなくなってしまった。
暫く待ったが全く進む気配がなく時間的に厳しくなりそうな予感。
そうしているうちに遠くからサイレンの音が聞こえてきた。
事故かもしれない。
黙って待つ訳にはいかないので一旦脇道へ入る。
地図を取り出し現在地を確認。
なんとか繋がりの良さそげな道を見繕う。
ただ道の交錯が激しく一回地図を見ただけで覚えらたのかと少し不安が残った。

再度走り出した直後、急に視野が開ける。
そこから先は広大な農地、行く道の殆どは広域農道だった。
ロードマップの縮尺によっては記載されていない道もある。
感覚に頼ると思い込みで深みにハマる事も。
もう一度止まり再度地図を確認。
T字路を見つけ極力そこを右左折ポイントにした。

順調に現場へ向かう。
順調に現場へ向かっている筈。
順調に現場へ向かっている気がする。
順調に現場へ向かっているような気がする。
順調に現場へ向かっ…
時間が経つにつれ不安が募る。
本来ならのんびりと気持ちの良い道の筈なんですが、
風景の変化が乏しく今は不安に苛まれる。
なんか自分のいる地点さえ分からなくなりそう。
そんなこんなで不安も絶頂になった辺りで現場近くの目印信号を発見。
間違いはなかったと一安心。
時間を見るとまだかなりの余裕があり更にほっとした。
ですが気を抜いている場合ではないので直ぐお客さんへ連絡。
車の停まっている場所の指示を頂き無事にお客さんと合流した。
その後猛烈な集中力で即解し現場を後に。

農道と言えば、超格安地図しか持たず千葉の広域農道を通った若かりし日。
今ほど県道標識が多くなかった時代なので見事に迷走し泣きそうになった事がある。
陽も暮れ薄ら寒い初冬の畑を、ストトトトンと単気筒でひたすら走った。
街灯は乏しく地図の確認はヘッドライト、吐く息は白い。
穴の開くほど見つめた地図は超アバウトで詳細さを欠きぬり絵のよう。
勿論、自分の居る場所はとうの昔に分からなくなっていた。
未だその時の事が、農道+日没+寒い=迷走 とトラウマになっているのかも?
そんな風に考えていると隊長の買ったナビが羨ましくなったきたりするのでした。

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by Y隊員

2009.2.14(土)雨のち晴れ
悪い連鎖

都税事務所駐車場にてジャガーSタイプの開錠依頼。

落ち着いた表情で現れる御依頼主。
作業前にインロックした状況をお伺いさせて頂きました。

悪い偶然が重なりインロック。
しかし以前にも同じ悪い偶然が起きた事があり、
その対策もしていたのだが運悪く今回は機能せず。
そしてロードサービスへご依頼となったとの事です。

鍵はジャガー特有の特殊キー。珍しい配列でしたが無事に開錠。
その後少しお話させて頂いたのちに帰路につく。

そういえば今年のY隊員はどんな占いを見ても悪いと言われた。
自分も悪い偶然が重なる恐れが・・・
でも慎重になりつつも前向きにがんばっていきます。

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by H隊員

2009.2.8(日)晴れ
XKR

埼玉県某所のゴルフ場より、ジャガーXKRのトランクインロック。
プレーに出てしまうので急いで来て欲しいとの事。
早まる気持ちとは裏腹に距離的問題で1時間少々はかかってしまう。
急ぎ準備をしバイクにまたがったところで本部からの入電。
お客さんから連絡があり2時間後の待ち合わせとなった。

時間指定の待ち合わせとなりましたが、
現地での余裕を持たせる為そのまま出発する事に。

待ち合わせ30分前に駐車場に到着。
車輌を確認すると車の横にお客さんらしき人がいた。
指定時間には早かったのですがお声をかけさせて頂くと、
「丁度良かった!プレーが早まって今から出るところでした。
直ぐに開けられます?」とお客さん。
思わぬ展開に少々あたふたとしながらも現着連絡+本人確認。
先に書類へのサインを頂いている間にトランクを解錠。
お客さんは鍵を取り出しゲストハウスに向かった。

あれよあれよの展開で一気に終わり一人駐車場でボーっとしてしまう。
辺りは冬枯れた落葉樹と緑を失わない針葉樹に囲まれている。
松の匂いと温かな枯葉の匂い。
深呼吸をすると冬の澄みきった空気が胸に沁みわたる。
近くにある秩父の山並みはクッキリとした輪郭で迫り来るよう。
帰りにちょっと山に寄って行きたいな〜と思ったのですが
全く反対方向なので自主規制しました。
仕事中なのですから当たり前ですよね。
失礼しましたw

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by Y隊員

2009.1.17(土)晴れ
払拭後の表情

夜十時に豊島区南長崎にてジャガーXJ6の開錠依頼。
到着すると住宅街の路肩にジャガーを発見。
連絡すると目の前のお宅から出て来て頂けた。

御依頼主はご婦人。不安そうな表情をされています。
そんな不安を払拭する為にも即作業開始し無事に開錠。

しかし「開いたはいいけど・・」と引き続き不安げな様子の御依頼主。
お伺いするとバッテリー上がりを心配されているとの事。
確かにハザードの点滅の仕方が弱々しい。

ブースターも装備しているのでもし上がっていても大丈夫です。
とお話をするもまだ少し不安が残されている様子の御依頼主。

しかし試しがけするとブースターを使用することなく自力始動してしまうジャガー。
御依頼主を見ると不安を払拭したような表情になられていました。

出しかかったブースターが活躍する事はなかったけど
やっとその表情が見れたので自分も何かを払拭したような気分になった。

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by H隊員

2009.1.15(木)晴れ
Hip hip

ジャガーS-TYPEの解錠依頼。
工場地帯にある広い平地の駐車場に車輌は停まっていた。

駐車場入り口からぽつねんとあるS-TYPEを眺めながら、
お客さんに現着した旨を伝える。
すると車輛の向こう側からひょっこりと顔を覗かせるお客さん。
急いで車に近付くと御自身でパンク修理をされていた。
お聞きするとパンク修理中に誤ってインロックしてしまったとの事。
「後は空気を入れるだけってとこでやっちゃいました」とお客さんは笑った。

解錠は速やかに完了しお客さんは修理の続きをする。
書類を作成している最中オーディオをから流れてきたのは
Weezer”Island in the Sun
  H隊員「あっ、この曲…」
お客さん「ご存じですか?」
  H隊員「ええ、随分前に流行りましたので」
お客さん「このアルバムって何でしたっけ?」
  H隊員「確かグリーンアルバムだったような?」
お客さん「この曲とても好きなんですよ。メランコリックで」
  H隊員「良いですよね〜」
お客さん「でも歌詞を訳すと悲しい歌ではなさそうでしたよ」
  H隊員「そうなんですか?知りませんでした。もう彼らと言えば…」

 お客さん+H隊員  「泣き虫ロック」

同時に同じ言葉を発しお客さんと一緒に笑った。

その帰り道、Island in the Sunが頭の中でループしまくりで止まりません。
Hip hip …   Hip hip …

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by Y隊員

2008.12.14(日)雨のち晴れ
つかの間の達成感

日付が替わってすぐにジャガーS−typeの開錠依頼。
自社受注で現場は修理工場。ご依頼は工場の方。

Y隊員的に久々に対応するジャガー。しかも待っていましたロータリーシリンダー。
なぜ待っていたかと言うと新しい工具を試してみたかったのです。

慎重に新工具をセット。
作業開始した瞬間・・・開錠。 びっくりデス。

早い開錠に驚きと喜びの御依頼主。今回ご依頼いただいた経緯をお伺いすると、
以前もご依頼頂いた流れで今回もご依頼頂けたとの事。
前回のご依頼はなんとY隊員的にはまだ未知の最新式のジャガーの鍵。
更に手強くなった代物。

自分は開けれるだろうか?
という不安が今回の会心開錠の喜びも消し飛ばしてしまった。
しかし、早く対応してみたいものです。

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by H隊員

2008.12.12(金)晴れ
美しき曲線

板橋区よりジャガーXJの解錠依頼。
お客さんは明日のゴルフの為に用意した新しいクラブに気を取られ、
誤ってトランクに閉じ込んでしまわれたとの事。
解錠は速やかに完了しトランクから鍵を取り出した。

その後、XJを前に暫しお客さんと話をさせて頂いたのですが、
見れば見るほど艶めかしいと言うか美しきフォルムに見入ってしまう。
横から見るのとは随分と印象が違うボンネット。
丸い4灯ヘッドライトを包むかのように流れる曲線。
有機的な美しさです。

その優雅な曲線を見ていると、つい触れてみたい衝動に駆られます。
お客さんの大切な車に無遠慮に触れる事がないのは当然ですが、
触ってみたいと思ってしまうのが正直なところです。
触れられませんけど。

柔らかな造形と言えば、2代目フィアット500
ホンダ ジュノオ K型のヘッドライト回りなんかも激しくそそられます。
それ以外にも心の琴線に触れる曲線をまとった車はいくつかありますが、
その中でもずば抜けて強烈な個性で最強な車の写真が一つ。
もう何と言うか…
抱きしめたいですね、これ

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by A隊員

2008.12.5(金)晴れのち雨
暗闇を照らす月明かり

千葉県市原市のゴルフ場でジャガーXJ8のトランクインロック。
地図上分かりづらい場所であった。

大体の場所を把握して、いざ東京湾アクアラインへ。
木更津北インターを降りて国道409号線に入った。

「トゥルル・・ガチャ・・はいこちら助人本部・・」
そうここでハンズフリーシステムへ切り替え、走行しながらナビしてもらう作戦だ。
A隊員・・「現状409号から297号へ・周りが真っ暗で何も見えない・・」
助人本部・・「了解・・では距離を参考にして下さい・・」
・・「まもなくガソリンスタンドが見えます。そこから7km先を右へ」
ナビの効果は絶大で無事ゴルフ場へ到着した。

XJ8のトランクも5分開錠。
全てが順調に事がすすみ現場を後にした。

帰りに海ほたるで小休憩。
月の光に誘われて展望台へ出てみると、海面に揺れる月明かりが見えた。

今年も色々とありがとう・・
何となくそんな気持ちになって、お月様に手を合わせた。

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by H隊員

2008.10.5(日)曇り
核施設?

文京区よりジャガーX-TYPEの解錠依頼。
都心とは思えぬ静寂に包まれたマンション駐車場に車輌は止まっていた。
合流後いつものように専用工具をカギ穴にセットすると、
  「あれ?そこから開けるんですか?」とお客さんが言われた。
もしや以前も閉じ込んだ事があり、他の業者さんは違う方法での解錠でしたか?
  「前に閉じ込んだ時は違う方法で開けてましたよ」
やはりそうでしたか。
当社は鍵穴からのピッキングで解錠させていただいております。
  「開かないって聞きましたけど?」
この方法で何台も開けていますので大丈夫です。
  「核施設にも使われている鍵なのでピッキングは無理って話でした」
そうなんですか?… いえいえそうではなくて直ぐ開けますので。
  「開くんですか?」
はい。
  「そうですか…」
はい。

あまり信用していただけていないようです。
ところがこの時点で既に全てを揃え終わっており、後は回すだけ。

お客さま。
  「やっぱり無理ですか?」
開きました。   ガチャ
  「マジっすか!」

拠点に戻り検索してみると、アブロイ社の日本代理店さんのHPに
原子力発電所に採用されていると書いてあった。
お客さんが言われた核施設とは原発の事かもしれない。

仕事とは関係ないのですが、核・放射能で記憶を遡ってみると、
以前所用で訪れた某大学構内の一区画に、
放射能マークがいっぱい貼ってあってビビったのを思い出します。

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by A隊員

2008.9.28(日)曇り
江東スタンダード?

日本橋人形町にてジャガーXKRがインロックしたとの知らせ。
本日電話番担当のY隊員からメモを受け取った。

現場の日本橋人形町へは10分かからず到着。
満タンの気合電池を開放し、全ての神経を指先へ集中させる。

ピッキングは閃光一線、秒針が一周する間に開錠した。
お客さん・・「いやぁお見事!ほんと助かったよ」
レストランでお食事された後のようで、お店の方からもお見送りされるお客さん。
A隊員も一緒になってお見送りした。

受注してから全ての工程が10分で完了した。
お得意さんへ終了報告すると「急ぎの案件だったので助かりました」との事。
満面の笑みで江東拠点に帰ってくると「相変わらず早いっすね〜」とY隊員。

「これが江東スタンダード。杉並や中野とは違うんだよ」とA隊員。
杉並担当が多いY隊員をヘコませるのが、唯一の楽しみだったりする。

本当はどの拠点も早いんですけどね♪

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by Y隊員

2008.9.21(日)雨
無言のプレッシャー

ジャガーStypeの開錠依頼。
現場住所が曖昧な為、何度か連絡し走り回ってやっと現着。

到着するなりピッキングではない方法で開けてと懇願してくる御依頼主。
「前も2時間ピッキングして開かなかったんだよ。だから違う方法にして!」
頑なにピッキングを拒む御依頼主をなんとか説き伏せる。

ものすごく恐縮しながら作業を開始する。
同時に呆れ顔で携帯電話でテレビを見出す御依頼主。

無言のプレッシャー。
開かなかったらどうなるんだろう?とすごく不安になる。

しかし難しい手応えの鍵だったがなんとか10分かからずに開錠。
「あ〜開くんだね〜」とそっけない対応の御依頼主。
絶対開かないと言い切ってしまったからバツが悪かったのだろうか?

けど、助人の名を汚さずに完了できたんで良かった。
なんせプレッシャーが半端じゃなかったんで・・・

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by J隊員

2008.9.10(水)晴れ
NewジャガーXK

08年式ジャガーXKの開錠へ

従来までのロータリーシリンダーから
新しい鍵のタイプへと変更したニューXK、

隊員間での対応情報は耳にしていたのだけれど
なかなか対応する機会が無い。
ヤキモキしていたところでついに今回初対応となった。

鍵の方は事前情報通りの手強い感触、
ようやく回ったと思ったら施錠方向だったりと
数々の不測の事態が混乱を呼ぶ。
そのため開錠した頃にはすっかり萎びていたJ隊員。

実のところ、ジャガーのロータリーシリンダーは解明が済んでいるので
しばらくは安泰だと密かに思っていたふしがある。

だがそんな油断も一気に吹き飛んだニューXKの難しさ
クルマの開錠研究に終わりなんかない事をつくづく思い知らされた。

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by A隊員

2008.7.26(土)晴れ
1分間のキセキ

日本橋にてジャガーSタイプを1分開錠。
今週3台目のアブロイキー、最速タイムに「ヨッシャ!」と気持ちがこぼれた。

難なく開錠していくシーンの中で、ふと立ち止まるときがある。
今では当たり前のように開錠しているけれど、昔は大きな壁であった。

ジャガーに遭遇したら逃げればいい。
確率も少ないし、そのうち誰かが解明してくれるだろう・・
恥ずかしいことだけれど、普通にそう思っていた。

逃げ癖のあるA隊員。
面倒なことは後回しで大半を生きてきた。
あの時逃げなかったのはキセキとしか言いようがない。

そもそも願望や理想というのは、オッカナイ姿に似ているのかもしれない。
叶う以前に、勝手に怯えて逃げ出していたのではなかろうか・・

全てが中途半端な頃に戻れるとしたら
「想像でびびるな」と叱ってやりたい。

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by Y隊員

2008.5.24(土)晴れのち雨
失敗のイメージ

虎ノ門のオフィスビルに入っている立体駐車場にてジャガーXKの開錠依頼。

到着するとターンテーブルの上に鎮座しているXK。
「すぐに開きますかね〜?」と御依頼主。
どうやら駐車場の後がお待ちかねの模様。管理の方も困り顔で近くに来る。
一応、多めに10〜20分のお時間を頂き作業開始。

ちょっと厳しい配列。20分で開くかな?
とか思っていると、もう一台入庫の車が。
「すみません。10分以内で開きますから・・」と管理の方。
ひょえ〜!まだ触りだして1分しか経ってないのに〜!

手応えが感じられず闇雲なピッキングをして結局ギブアップ。
そんな自分を想像しつつ、手応えが感じられるまでじっくりピッキング。
そして無事5分程で開錠。

先日、友人から失敗のイメージを抱くと失敗してしまうという話を聞いた。
でも今までのY隊員の作業、すべて最悪な事を想像しつつおこなっていたかも・・
実は悪い事だったのかもしれない。直すようにしていかなければ・・

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by J隊員

2008.2.27(水)晴れ
集中しなきゃ

08年型ジャガーXJの開錠作業
この鍵を開けるのは感覚に頼る部分が大きい、全神経を指先に集める。

目を閉じ集中してピッキングしていると
思い起こすのは久々に横浜のG隊員と話す機会があった先日のこと、
色々と話した中にこのジャガーの話題もあった。

それは車毎に異なる鍵の配列に開錠時間が影響され易いという事、
「バラつく所要時間をどうにか出来ないものか?」お互いそう感じていたようで
話していると解決策らしきものがまとまってきた。
・・・そう、この開錠方法さえ確立できれば・・・

そんなことを考えていると目の前の開錠が進んでない事に気付いて我に返る。
イカンイカン、目を閉じたのは集中するためだった・・・

集中しなおして急ぎ開錠

やっぱりどんな開錠方法でも基本となるのは集中力の様ですね・・・

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by A隊員

2007.12.16(日)晴れ
価格改定を考える

コンビニで突然「どうも・・日記読んでいます」と声をかけられた。
相手の方は「ロックエンタープライズ」というカギ屋さん。
同業者という事もあり、特殊車両の開錠ネタで大いに盛り上がった。

何気に「カングー」や「ベンツトランク」の開錠方法を聞かれるけれど
残念ながら「普通にピッキング」としか答えられなかった・・
ただ全身漂うオーラ?から察するに「凄腕」であることは間違いない。

「助人さんは安すぎ。ジャガーなんか労力と釣り合わないでしょう・・」
そう言われて思い出した。確かにジャガーには膨大な研究時間を費やした。
なるほど価格改定か・・そんな事を考えながらお別れした。

そんな中ジャガーXJの開錠依頼。
サクッと開錠後、価格について考えてみた。
やはり、引き上げに踏み切れないない何かが残った。

それは開錠時間が軽自動車と変わらない事。
何となく時間とお金が密接につながっているような・・
でも助人は時間短縮を目指すし・・

腕を磨けば磨くほど、上げにくいのではないか・
妙な不安が残った。

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by J隊員

2007.9.19(水)曇り
J隊員の縄張り

西多摩郡でジャガーXJの開錠依頼
このあたりは高速道路の恩恵が受けづらい地域、
日中の渋滞も収まった時間なので一般道を選択、道中を急ぐ。

一時間程の所要後、無事にお客さんと合流
閉店時間を過ぎた郊外型大型店舗の駐車場、
真っ暗な中、ジャガーがポツンと一台停まっていた。
ケータイから何から閉じこんでしまい、さぞ心細かったことでしょう。

難しめのキー配列に少々苦戦するも、気合でねじ伏せ無事に開錠、
お客さんの笑顔が真っ暗な駐車場に輝いた。

お客さんを見送った後はなんとなく心細くなってくる。
普段は拠点を中心にある程度のエリア内を飛び回っている助人隊員、
真っ暗闇の見慣れない風景は不安感を加速させるに十分だ。

往路と変わらぬペースで急ぐ帰り道、街道沿いの灯りもまばらで寂しい。
走れど走れど一向に距離が縮まらないような錯覚に陥る。

田無タワーの灯りが見えてようやく安心してきたJ隊員、
普段は感じないテリトリー意識が自分にあるのをはっきり感じた。
拠点からおおよそ15`、この範囲内がJ隊員が安心して生息できる範囲だ。
・・・意外と狭いものである。

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by J隊員

2007.7.3(火)曇り
奇跡の開錠法

ジャガーXJの開錠に向かう、
内心ワクワクしているのは珍しいカギに対するものだけでは無い、
それは「奇跡の開錠」を試すチャンスだから。

Y隊員がこの奇跡を発動させたのはつい先日のこと、
開錠所要時間が僅か2秒というとてつもないタイムだ。
この方法が通用するには幾つかの条件が重ならなければならない様だが
その条件がまったく分からない。それ故「奇跡の・・」なのだ。

現場に着いて、早速例の方法を試して見る。

!!・・・??・・・!?・・・???・

計5回ほど試しただろうか?やはり奇跡は発動しない・・・
あきらめて正攻法に切り替えて開錠。

帰りの道のりで思い返す、結局奇跡については何も解明出来なかった・・・
ただ、ひとつだけ気になる事がある、それは心構えだ。
「楽をしよう」などと思ってはいけない、
無心の境地でなければ発動はしないような気がする。
先日のY隊員の状況からもうかがえる事だ。

「楽をしたい訳では無いが、手っ取り早い開錠法を試す!」
この心構えで挑むのが最低限の条件かも?

さすがは「奇跡の・・」とでも言うべきか・・・

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by Y隊員

2007.6.3(日)晴れ
田園調布のテニス倶楽部

高級住宅街、田園調布のテニス倶楽部の駐車場にて、
高級外車、ジャガーがインロックしたとの救援要請。
到着すると品のある御夫人がお待ちかね。

「せっかく来て頂いて申し訳ないのだけれど、
 コートに入らなければいけないので開いたらお電話頂けるかしら?」
との事なのでお客様を御見送りし作業開始。

何とか5分程で開錠して連絡するも電話に出て頂けない。
困り果てて車の周りをウロウロしていると、
御夫人の知り合いらしき紳士が声を掛けて下さった。

「○○サンの車開いたのかい?○○サンなら14番コートに居るよ。
 お金たくさん持ってるから倍付けでもらって来なよ。」

・・・・・
そう話す紳士もお金を持っていそうではあるが…。

ま、何にせよ太陽の下で汗を流す姿は気持ち良さそうだった。

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by A隊員

2007.1.5(金)晴れ
ジャガーXKR

文京区でジャガーXKRがインロックしたとの知らせ。
先日XK8を開錠したと思ったら、今度はXKRだ。

ちなみに、XK8は4LのV8エンジンで300馬力。
XKRは4LV8+スーパーチャージャーで400馬力を捻出する。

最近、高級外車のご依頼が急増してきた。
いよいよ助人への信頼が高まってきたかと自賛しながら現場へ向かう。
駐車場のポールを動かそうと飛び出したところ、勝手に集中ロックしたXKR。
ピッキングしやすい環境で、およそ4分で開錠した。

XK8が3分でXKRが4分。
何だか馬力に比例しているのだろうか。

007でジェームズボンドの敵カーにも使われたXKR。
今にもボンネットから機関銃をぶっ放しながら走りだそうだ。

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by A隊員

2007.1.4(金)晴れ
ジャガーXK8

ジャガーXK8がインロックしたとの知らせ。
いつもSやXJなので、XKシリーズは初めてのA隊員。

ジャガーの中でXKシリーズは、生粋のスポーツカーに与えられた称号。
全てのタイプが特殊形状のカギだが、ドンと来いだ。

車庫に入ってみると、カギ穴の横には卓球台が占領していた。
作業スペースを確保しようと奮戦するも、何も状況は変わらない。
結局リアから潜り込み、卓球台の奥から手を伸ばしてピッキングを開始した。

くの字に曲がると腰が痛いので、片方の脚を上げてバランスを取る。
名付けて「スパイラルピッキング」
スケートの「スパイラル」風な格好でピッキングするのだ。

開錠するまでの3分間、頭の中では「トゥーラン・ドット」が鳴り響く。
周りから見ると、ちょっと異常かもしれないが。

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by A隊員

2006.8.31(木)晴れ
マグロが釣れたらこんな気分?

今日は朝からジャガーのインロック開錠が入る、
この鍵は他の車種とは機構が異なるもので、ピッキングの方法も特殊なものとなる。
普段との鍵開けとは異なる作業の新鮮さにワクワクしながら現場へ、
いや、正確にはドキドキも半分といったところだろうか?

15分程で中野区の現場に到着、早速作業を開始する、
慎重に鍵を分析していると、
・・・あれ・・・もう回っちゃった?
開始から2〜3分で開いてしまった。激闘も覚悟していたのでちょっと拍子抜けするも
お客さんにとっては速い方が良いに決まっている、作業的に上出来なのは間違い無い。

お盆開けから出動も大分落ち着いており、少々物足りなさを感じていたところに
このジャガーの開錠、満足の行く結果に十分な達成感が得られた。
とりあえず今夜はぐっすり眠れることだろう。




by H隊員

2006.5.20(土)晴れ
二輪車通行禁止

土浦市の山の中でジャガーXJRのインロック。
小雨振る中 常磐道を走る。

高速を降りて暫く走ると峠の入り口が見えてきた。
標識で確認すると後1〜2kmで現場だ。

もう直ぐだ!と思った瞬間[二輪車通行禁止]の標識が目に飛び込んできた!
「なぬーーっ!!」
取り合えず停車して再度標識を確認。
原付車通行禁止ではない、やはり[二輪車通行禁止]だ。
全ての二輪車は峠に入ってはいけないらしい。
慌てて地図を取り出し違う道を探す。
10km程遠回りだが来た道を戻れば行けそうな県道を発見。
と、その時パトカーが通りかかったので呼び止めてみる。
そして迂回路は二輪が通れるかどうかを聞いてみる。
警官曰く「ん〜分からんね〜」

迂回路も二輪車通行禁止と最初から分かっているのなら、
このまま開錠道具を持って自分の足で走って行こうかと考えた。
だが、先はひたすら急な上り坂…どの位かかるか想像が出来ない。
迂回路が通れるのならそちらの方が恐らく早いだろう。

「あっちの道は多分大丈夫だと思うよ…多分…」

この警官の言葉を信じて迂回路を選択した。
礼を述べ踵を返し来た道を戻る。

民家と民家の間にある細い道を折れ山に向かう。
家並みが途切れた途端に山へ入ったが二輪車通行禁止の標識は無い。
このまま行けると確信。
かなりひどく荒れた路面だがアスファルトなだけありがたい。
くねくねと九十九に上っていく。

そして坂がきつくなり始めた時、危惧していた事態が目の前に現れた。
-舗装道路の終焉-

オフロードバイクなら喜んで突入したくなる未舗装道だが
今乗っているのは無駄に1000ccもあるロードバイク。<
タイヤも硬いしサスも硬い、ポジションは前傾姿勢。
おまけに雨で路面は一部マディ。
荷箱にはいつもの通り20kg近い機材。
ここでコケたら間違いなくバイクを起こせない。

現場まで後3〜4km、慎重にバイクを進めた。

走ってみると思いのほか滑らない事に安堵するも
無数にある水溜り(深さ5〜10cm程)が行く手を阻む。
水溜り全てを避けて走るのは不可能、あまりにも連続して量が多い。
避け切れないのは減速してやり過ごす事になる。
その際、シートから腰を浮かせてショックを緩和してみたが
荷箱が重くて車体がふらつく。
こんな所でコケている訳には行かない… 我慢して着座で走る。
そして水溜りを越える度に訪れる胃と首への衝撃。

と、ここである事が脳裏を過ぎる

胃と首に衝撃がある
という事は
  打ち換えたばかりのステムベアリングにも・・・
  打ち換えたばかりのホイールベアリングにも・・・
  同じようにダメージが・・・
  あ〜・・・

今更泣き言を言っても始まらない
泥と小石を跳ね上げ突き進む。

悪戦苦闘の末、着いた現場には
エンジンがかかりワイパーが動いたままのジャガーXJRが待っていた。

現着後、お客さんと合流し早速作業に入る。

ジャガーはロータリー式のカギを採用している。
このタイプは通常のピッキングでは開錠出来ないので
専用ツールでのハンドピックになる。
キーレスエントリーでしか使われたことの無いカギはグリスが満載で反応が鈍い。

指先に伝わる感触を頼りに、一枚一枚ディスクを読む。

ん〜・・・ 過去最高難度のディスク配列だ。

20分後、殆のディスクを揃え あと一枚で開錠にまで迫る。
だが、最後の一枚を揃えようとすると誤って他のディスクに触れてしまいシリンダーが回らない。
これは、覗きではないハンドピックの難しさでもあり
ロータリーディスクの繊細さでもある。

また一枚一枚確認する。
数分後、ラスト一枚の手応えが指先に伝わる。

慎重にピックを移動。

最後の一枚を揃え、開錠方向に力を加える

クルっ

シリンダーが回った。
近くで待っていたお客さんはドアが開いているのを見て
3秒ほど無反応だったが、突然我に返って走り寄って来た。

「お待たせし・・・」
と、僕が言いかけたのを遮って感謝の言葉を矢継ぎ早に言われるお客さん。
余りの勢いに圧倒されて言葉が出ない程でした。

全ての手続きを終えバイクにまたがり
空を見上げると雨が上がっていた。
このまま降らないでいて欲しいと願いながら、
アスファルトの駐車場から来た道に向かいバイクを進めた。

行きはよいよい帰りは下り・・・   怖ヒーッ

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by A隊員

2006.3.15(水)晴れ
プレッシャーVS余裕

「先輩方の実績に傷が付かないようにしなければ・・」
J隊員がプレッシャーと感じる「開錠作業」の話しで盛り上がる。

技術指導を含めたバックUPは万全だが、やっぱりプレッシャーだけはしょうがない。
乗り越えてこそ技に磨きがかかるというもの。

そんな時にH16年式ジャガーSタイプがインロックしたとの知らせ。
向かっている最中ふと考えた。
J隊員から見れば余裕たっぷりに見えるA隊員。
「プレッシャーを乗り越えてこそ」なんて偉そうに語ってみたところで
実際のところ不安に満ちた小心者なのだ。

色んな邪念を捨てて、指先から伝わる感触を頼りにピッキング。
何とか5分で開錠できたから、先輩としての体裁はギリギリ保った形となる。

「やっぱ早いっすね♪」とか「さすがは・・」とか言われつつも
薄っぺらい余裕をとりつくろうのに精一杯のA隊員であった。




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