東京レスキュー 助人サービスはロードサービス専門業者です。
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by A隊員の創業日記35

2013.7.31(水)晴れ
筑波山の戦い5

前へ (まとめ

Tさんは「本当に良かった」と繰り返しつぶやいていて、
まるで自分自身に言い聞かせてるようにも見えました。

お客さんは別の場所で待っていて、こちらへ向かってました。
開錠後は30分ぐらいTさんと現場にいましたね。

そういえばタバコに火を点けるのに苦労しました。
Tさんも何度も挑戦していて、たぶん湿気ってたんでしょうね。
禁煙して6年経ちますが、何となくあの時の味がよみがえってきます。
神秘的な風景の前で、頭の先から指先までピリピリさせてましたね。

駅前の喫茶店でTさんと遅い昼食を取りました。
車やバイクのカスタム話しで盛り上がったのを覚えています。
作業前後で所々薄れている記憶も多いんですが・・
Tさんと語った思い出だけは色濃く残っています。

今こうして振り返ってみても・・
営業展開してから筑波山までの流れは出来過ぎでしたね。

何の取り得もない平凡なA隊員の人生の中でも・・
こんなにキラキラしたシーンは中々ないです。


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by H隊員

2013.7.30(火)晴れ
奥の細い道

 昼過ぎに子供インロックの依頼が入った。現場の埼玉県某所までは高速で向かえば30分かからず現着できそうだが、暑い空気を肌にまとわり付かせる不快な湿度が気にかかる。中の子供の消耗を心配しつつ高速に乗った。

 最寄りのインターで高速を降りた後、片側二車線の県道をひたすら走るが、駐車場付きのお店がズラリと並んでいる為か兎に角右折車が多い。対向両車線で右折が引っ切り無しに行われるので渋滞は悪化する一方です。
 これは堪らん!とナビに救いを求めると、現在地から県道ルートで現場へ行く場合「くの字」を書くように進むのが見て取れた。って事は限りなく直線になるようにショートカットする事が可能かもしれない。そう思うが先か僕はウインカーを出して県道から外れたのです。

 ショートカットの選択は間違いではなかったようで、あっという間に現場近くまで来た。もう間もなくだ!と思ったところで道がどんどん狭くなってきた。「いやちょっと狭いんですけど」なんて思っている間に尋常じゃない狭さになり、目の前の角を曲がった先がどうなっているのかさえ分からない状態へ。とても転回出来るような道幅ではないので見えない奥に進むのは危険過ぎる。一か八かにかけてる暇はないのでバイクを止めてダッシュで先を見に行くと、S字クランクとその先の砂利道を抜けると道が開けていた。これ幸いと踵を返しバイクへ戻り、脱輪しないように細道を抜けた。

 結果20分少々の現着で無事解錠、子供は少し汗をかいた程度で頗る元気でした。

 時々遭遇する細い路地や農道や橋。そんな道が結構好きなんですが通ってはいけない所も少なからず。なので通る時は前もって良く確認してます。


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by J隊員

2013.7.29(月)雨
バッテリー持ちの話

「最近のバッテリーって持ちが悪くなってない?」
バッテリー救援で伺ったお客さんからの質問です。

15年ほど乗っているクルマなんだそうですが
新車時に比べるとバッテリーの交換サイクルが
明らかに短くなっている事からの疑問なんだそう。

パッと見るとバッテリーに原因がありそうでもっともなんですが
これはクルマが古くなって行くに伴って仕方のない事なんです。

それというのもクルマの配線に使われている金属なんですが
時間が経つにつれ、酸化などで少しずつ導通抵抗が増加します。
そして一台のクルマに使われている配線ケーブルの長さは
車種にもよるんですが総延長で3キロほどになる場合も、

僅かな距離では問題にならない位の配線抵抗の増加も
その隅々までキチンと電力を送るとなると
バッテリーに要求される最低限の能力が大きくなってしまうんです。

つまりバッテリーの耐久性能が同じものを使用した場合
古いクルマの方が早く使えなくなるという事なんですね。
特に最近のクルマだと電装部品がとても多くなっているんで
バッテリーに要求される最低性能はより大きくなっているでしょう。


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by Y隊員

2013.7.28(日)晴れ
東京アメリカンクラブ

港区麻布台にある東京アメリカンクラブへレクサス開錠に行ってきました。

在日アメリカ人と日本人のための会員制社交クラブ。
というのは出動後に調べた東京アメリカンクラブの情報。
なので何の知識もなく施設に到着すると高級感あふれる雰囲気にびっくり。
そして停っている車も高級車ばかりです。

何なんだろうここは?とキョロキョロしながら
バイクでエントランスまで進むと
格闘家のような屈強な体つきの警備の方が「何なんだおまえは?」的なことを
英語でまくしたてながら急いで近づいてきます。

怖いよ〜と思いながら日本語で事情を説明していると、
ご依頼のお客様が現れ英語で説明していただきました。
本当に助かりました。

無事に作業をすませ、たぶん出動以外では縁がないところなんだろうな、
と思いながら事務所に戻り、調べると本当に縁がないことがわかりました・・

でも未来はわからないですからね〜、意外と会員になっているかも?
と、かすかな期待をもって生きていきます♪


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by K隊員

2013.7.27(土)晴れのち曇り
手動解錠があり助かった

千葉県勝浦市でアウディ・Q3のインロック。
夜間&雨上がりだったので100km程の距離を慎重に現場に向かう。

ラゲッジルームにリモコンキーを置いたまま
テールゲートを閉めてしまいインロックしたようだ。

カギ穴は右ドアのみでピッキングで解錠したが集中ドアロック
機能は働かず、お客様が車内に入りキーを捜すことに。

ところがキーは見つかったが取り出せないという。
交代して車内に入るとテールゲートと床部分の間に挟まっていて、
キー本体は見えずストラップが少し出ている状態だった。

これはやばいかと思いながらまわりを確認すると、
テールゲートを手動解錠できるタイプ。

解錠してリモコンキーを取り出すと破損しているようすもなくお客様も大喜び。

メーカー、車種、年式によってはテールゲートを手動解錠
出来ない場合もあるので無事解決出来てホッとした。


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by A隊員の創業日記34

2013.7.26(金)晴れ
筑波山の戦い4

前へ (まとめ

確信を持って開けたドアの先には光が射しこんでいました。
奥に見えるドアは最後の一枚というか、リーチですね。

Tさんへ「そろそろ開きます」と伝えると、「本当?よっしゃー!」と
明るく無邪気に答えられたので、少しビックリしました。

Tさんもずっと戦っていたんだと思います。
寒い上に足元はずぶ濡れでしたが、辛そうな雰囲気は皆無というか、
無理やりカラ元気にしているように見えました。
すぐ弱音を吐くA隊員と違って、Tさんはとても強い人でした。

最後は少し時間を置きました。
万が一態勢を崩してしまって鍵穴をリセットしたら大変です。
少しでも息を整えて、確実に仕留めようと思いました。
ほんの数秒でしたが色々な思いが巡りましたね。

今、何年分かの運を使い果たしてるんだろうな・・とか、
これが全て夢だったら笑えるな・・等々、
強気な思いは何ひとつ浮かんでこなかったのを覚えています。

最後はいたってクリアーな視界でした。
光に吸い込まれるように扉を開けて、トランク攻略完了です。


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by H隊員

2013.7.25(木)曇り
早目にと思うのだけど…

 今月になってから夜間のガス欠対応がとても多く、殆どのお客さんで共通しているのは「いつもより早くガソリンが無くなってしまった」との事。
 これは暑さのせいでクーラーの稼働率が上がる→必然的に消費電力アップ→その分の発電量を稼ぐ為に停車時のアイドリング回転数上昇→ガソリン消費増大になってしまうからだと思われます。取りあえず皆さん事故等無かったのは幸いでした。

 ガス欠と言えば僕も苦い思い出があります。あれは2003年夏、バイクで帰省する為、深夜の東北道を走っていた時の事です。
 特に問題も無く順調に距離を稼ぎ、休憩で寄った前沢SAでコーヒーを飲みながら自販機スペースに張り出されていた高速マップを眺めると、前年まで八戸道に無かった(気付かなかった?)折爪SAというのを発見したのです。
 八戸道にPAはあれど給油の出来るSAは無く、八戸まで完走する為の最終給油所は岩手山SAでした。な〜んだ丁度良い位置にSAが出来たのなら岩手山SAで給油せずそこで入れよう、そう思い前沢SAから一気に折爪SAを目指したのでした。
 ところが…リザーブに突入した状態で到着した折爪SAはトイレしかない真っ暗なPAだったのです、もうハッキリ言ってあれ程までに絶望した事はそう多くはありません。

 SA(サービスエリア)には必ず給油所があるもんだと思っていましたが、その一件以来、SAだからと言って必ずガソリンスタンドがあるとは限らない、または時間によっては閉まっているかもしれないと疑ってかかるようになりました。

 で結局その時どうしたかと申しますと、同行していた友人のビッグシングル(17ℓタンク)が燃費的余裕でまだ走れたので、取りあえず八戸まで行って満タン給油して戻ってきて貰いました。そしてそのガソリンタンクをバイクから外して僕のバイクへ給油。それでなんとか八戸を降りる事が出来ました。JAFさんを頼むとフェリーに間に合わなかった為の苦肉の策です。

 2003年以降、毎回帰省時には折爪SAに寄り、当時を思い出し自分を戒めております。


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by J隊員

2013.7.24(水)曇り
アメ車は何処へ?

キャデラック・エスカレイドのバッテリー上がりです。
最近、某ヨーロッパ車から乗り換えたばかりというお客さん
アメ車独特の仕組みにまだ慣れないそうなんです。

例えばドアロックの動きでは危うくインロックしそうになったり、
アクセサリー用の電源ソケットがイグニッション連動でなかったりと
使い方を覚えている最中のトラブルだったそう。

確かにアメ車は独特な部分が多いですね、
そしてそれが特に顕著に感じられる様になったのは
クルマの電子化が進んできた最近のように感じます。
かつては手動操作だった部分を自動化したら
考え方の違いがより明確になったという事なんでしょうね。

アメ車と言えば聖地デトロイト市の財政破綻だったり
TPPの交渉開始が来月からと大きな動きが目立つ近ごろ。

独自路線でさらに尖がって行くのか、
はたまたグローバルな標準へとならされて行くのか?
色々と話題が尽きなくて目が離せないのが最近のアメ車市場です。


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by Y隊員

2013.7.23(火)晴れのち雨
夏休みと高校野球

夕方、大田区東海にある野球場
大田スタジアムの駐車場へ開錠作業に行ってきました。

高校生の息子さんの試合を見に来たと話すお客様。
全国高等学校野球選手権大会、東東京予選試合だったようです。

小学生や中学生だった頃、夏休みのテレビといえば高校野球でしたね。
どこの家におじゃましても甲子園の中継を見ていたもんです。
野球部に入ってないくせに変に野球に詳しくなったりして。

なので高校野球というと「夏休み」で思いだされるキーワードのひとつですね。
そしてお客様の息子さん、早めの夏休みに入ることになったようです・・

話は変わるのですが高校野球を見ていてずーっと思っていることが一つ。
試合後、インタビューをされている球児を見てると
どうしてか年上の人に感じてしまうんですよね。
20才以上も年下なのですが・・

小さい頃の夏休みの思い出がそうさせるのか?
はたまた坊主頭で幼さが感じられないしっかりした返答がそう感じさせるのか?
不思議なんです。
きっとそう感じているのは自分だけじゃないはず・・と、思いたいです。


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by K隊員

2013.7.22(月)曇り
珍しい内溝キーのカギ折れ

BMW・3シリーズの解錠&バッテリー上がり。

リモコン&メカニカルキー両方あるがリモコンは反応がなく、
ドアのカギ穴には以前に折れたキーが放置してあり開けられないという。

トランクから車内にアクセスできるかもと思いながら到着すると、
車はワゴンタイプだったのでテールゲートにカギ穴はなかった。

ドアのカギ穴を覗いてみるとなんとかピッキングできる状態だったので、
ピッキングで解錠しジャンピングで無事エンジン始動。

一般的なギザギザの外溝キーと違い内溝キーは、
部分的に細くなったりしてないのでキーが途中で
折れるのは非常に珍しく初対応の案件だった。


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by A隊員の創業日記33

2013.7.21(日)晴れ
筑波山の戦い3

前へ (まとめ

ピッキングは何枚もあるドアを開けて次の部屋へ進むようなもので、
「間違った部屋」に入ると行き止まりになる訳です。

腕を磨くと、ドアノブに触れた瞬間に○か×か分かります。
行き止まりが事前に分かるので、確信を持って最短ルートを進めたりします。

この時はまだ、しっかりとした確信が持てませんでしたね。
ドアを開けて行き止まりのときのショックは体力を激減させました。
次第にピッキングも雑になるというか・・
運頼みになっていく自分を止められませんでしたね。
来た道を何度も戻ったりしました。

時折ヒザカックンみたいな感じで、無意識に崩れそうになりました。
ヒザに意識を集中していると、今度は腰がガクガクしてきます。
痛みとか全くないんですが、一気に崩れ落ちる予感がしました。

もはやこれまで・・
そう思った瞬間、突然大きな手ごたえを感じました。

このドアは確実にゴールへつながっている・・
それは陥落寸前で得た初めての確信でした。


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by H隊員

2013.7.20(土)晴れ
なぜ無い?

 「まさか無いとは思いもしませんでしたよ…」と申し訳なさそうに言われるのはN−BOXのお客さん。何が無いかと申しますと左ドアのキーシリンダーです。
 「最近の車の殆どは助手席に鍵穴がないってウチの女房にも怒られちゃって…」そう言われるとショボーンとしてしまった。

 N−BOXを購入後間もなく、急遽三か月の出張が決まったお客さん。殆ど乗っていないにもかかわらずこれから先三か月の放置は間違いなくバッテリーが上がってしまう。バッテリーも新品なのに上げてしまうのはとても勿体ない。ならばバッテリーを外して置こう、そうすれば出張の間くらいは大丈夫だろう。そう考えたお客さんは出発前の慌ただしい中、N−BOXのバッテリーを外した。

 長い長い三か月の出張を終えて無事帰宅。「さーて僕の大切なN−BOXちゃんにバッテリーを積んで出かけよう♪」と思ったところで衝撃の事実が! なんと車体右を壁側にビタ付けして停めていた為ドアが開けられないのです。

 昔は両ドアに鍵穴があるのが普通で、それ以外にハッチやトランク、後ろのスライドドアにもあったりしたので、多い車だとイグニッションと合わせて5〜6箇所もあったりします。ところが昨今のスマートキー事情では、キーシリンダーは右ドアの一か所のみでイグニッションにも無い車が増えています。N−BOXも鍵はドアを開ける為だけのモノでイグニッションにキーシリンダーはありまん。万が一、スマートキーの電池が切れた時の始動方法は、スマートキー本体をスタートスイッチに接触させて認証させる方法です。

 日々進化していく車の機能。それに伴い変化してゆくトラブルの形態。僕らも日々の情報収集と、それを生かすべく研究が求められてます。


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by J隊員

2013.7.19(金)晴れ
破格の法則

ヤマハのスーパースポーツ、YZF−R1の救援です。
暖気が終わって走り出そうとギアを入れたら何故かエンスト、
その後はメインの電源が落ちて復旧しなくなってしまったんだそう。

確かにメインキーを捻っても全く反応ナシ、
症状からするとメインヒューズが切れた様な感じですね。
原因特定を、とバッテリーから点検したんですが
そこであっさりとトラブル原因が判明してしまいました。

それは単純なものでバッテリーターミナルの緩み、
固定ボルトが伸びてしまっており端子が浮いています
僅かに接触していた部分がギアを入れた振動で離れてしまったんでしょう。

点検から応急処置、エンジン始動までを興味深そうに見ていたお客さん
話によると知り合いから破格の中古車として購入したそうで
このバイクに乗り始めたのは最近の事なんだそう。
見てみると色々と前オーナーさんが手を入れた形跡が見えます
その辺りを考慮して破格の値段だったんでしょうね。

破格の中古車を買うと整備を覚えるという法則があるんですが
今回のお客さんも例外では無いようです。
ボルトや工具のサイズをメモすると
早速近くのホームセンターへと出発して行きました。


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by Y隊員

2013.7.18(木)晴れ
夢のつながり

キャデラックSRXの開錠に行ってきました。

キャデラックブランドのSUVであるSRX。
全然関係がないのですが個人的にSRXという名前だと
ヤマハが販売していたシングルスポーツバイクのSRXを連想してしまいます。

キャデラックSRXと一緒で独特で斬新なデザイン。
そして秀逸なスポーティーな乗り心地。
バイクの方は本気で購入しようか悩んだ程です。

現場に到着すると自分の稼働車両CB1100をしげしげと眺め、
「バイクか〜いいな〜」と話し始めるお客様。
「僕も昔、バイクに乗っていたんですよ」

もしかして・・・ヤマハSRX?
夢のSRXつながり?

ワクワクしながらどんなバイクを?と質問すると、
「ヤマハ・・」 !!、もしかして正解??
「SR400ってバイクです」 

思わず、おしい!!とつぶやいてしまいそうでした・・
危なかったです。


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by K隊員

2013.7.17(水)曇りのち雨
突っ込まれない事を祈るのみ

深夜にBMW・5シリーズのガス欠救援依頼。

止まっているのは片側3車線の国道で、
しかも真ん中の車線上で止まってしまったとのこと。

ガソリン残量が少なくなったのでそろそろ
給油しようと思っていたら止まってしまったようだ。

給油を終えエンジンをかけようと思ったら、
セルは回るがなかなかエンジンがかからない。

とりあえず車の流れが止まったところで、お客様に
ハンドルを握ってもらい一人で後部を押し路肩の方へ車を寄せた。

チェックしてみるとガス欠ではなく燃料系統の故障のようだった。

夜間は視認性が悪いうえスピードを出して走っている車も多いので、
安全対策をしても車線上の作業はかなり緊張する。


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by A隊員の創業日記32

2013.7.16(火)晴れ
筑波山の戦い2

前へ (まとめ

作業中、Tさんはずっと傘をさしてくれました。
開始早々「ちょっと時間かかりそうです」と伝えると・・

「慌てないで。ゆっくりやって下さい」と震える声で励まされました。
スーツにコートだけのTさんには厳しい気温だったと思います。

今なら「どこかで雨宿りして」と言えるかもしれませんが・・
当時はそんな余裕はありませんでした。
スコープの曇りが取れるのを待ってる間、ネガティブな思いがふくらんできて、
「このまま開かなかったら・・」というのも考えましたね。

自分が勝手に飛び込み営業しただけだし・・
そうだ。もともと何もなかったと思えば・・
Tさんには申し訳ないけど、この天候ならしょうがないよな・・
絶体絶命でも、他のせいにすることで幾分気持ちが軽くなるというか、
ほんの少しの間でも辛い状況を忘れられました。

次第に指先の感覚はなくなっていきました。
足元に目をやると、Tさんの革靴は水たまりの中です。

この世で2人だけが取り残された感じというか・・
筑波山の麓は静かに厳しい時間だけが流れていきました。


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by H隊員

2013.7.15(月)晴れ
究極の作業スペース

 最新BMW5シリーズの解錠依頼で現場に到着してみると、車輌は積載車の上段、それも一番先頭にありました。
 お客さんから「あそこに載ってるのをお願いします」と言われた時は、作業がちょっと大変かな?位にしか思いませんでしたが、実際登ってみてその考えが甘かった事を知るのです。
 下から見ていた分には鍵穴付近に作業の邪魔になるモノはなさそうなので問題ない気がしましたが、まさか人一人立つのもままならないとは上へ行くまで気付きません。そのあまりの狭さに少し腰が引けた状態で暫し固まってしまいました。

 さて、鍵穴を覗くにはどうすれば一番楽かを考えると、やはり脚立が第一候補に挙がります。でも積載車が停まっているのは狭くて交通量の多い一方通行。どう考えても完全に道を塞ぐし、それよりなによりどこから脚立を持ってくるのか?って話しで無論想像しただけで却下です。
 残された方法はただ一つ、と言うより最初っからそれしかないのですが、ドア前の横棒に膝をひっかけて考える人のようなポーズで解錠をする。これは車体から八割がた体が外に出てしまうので、通りすがりのトラックに尻を跳ねられないようにしなくてなりません。

 若干プルプルはしたものの何とか数分で解錠。尻を跳ねそうなトラックが通らなかった事も幸いしました。

 たまに遭遇する超難作業。ある程度の柔軟さと筋力があれば何とかなる事も多いので、日々の鍛練(と言う名の現状維持)はやはり欠かせませんね。


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by J隊員

2013.7.14(日)晴れ一時雨
涼しくなる時

お客さん宅前でのインロック開錠に出動です。

帰宅して門を開け、クルマに戻ったらロックされていたそうで
エンジン始動中のボンネットからはファンの唸り音が凄いです。

日差しとエンジンの排熱でチンチンに焼けたドアに取り付き
鍵穴を覗いたところ、なんだか視界がユラッっと横にズレてきて…

あれれ気を失いそう?と焦ったんですが真相は違いました
動いていたのはクルマの方、それも登り傾斜気味の前方へとです。
「えぇ〜?」と車内を確認するとシフトの位置が…

もう全速で開錠したんですが、一瞬で背中の汗が引いたというか
ちょと趣の違う真夏の恐怖体験でした。


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by Y隊員

2013.7.13(土)曇り
薄い活躍2

先日の急に降り出した雨の中、
スーパーマーケット駐車場までマークUの開錠に行ってきました。

持ち物をすべてを車内に閉じ込めてしまったそうで車の所で待ち合わせ。
待っている間の傘とかは大丈夫なのかな?と心配しつつ向かうも
到着する時にはすっかり雨はやんでいました。

「急に降ってきてびっくりしてトランクにとじ込んじゃったの」
と話すお客様。確かに久々の急な雨でしたからね。

無事に開錠するとお客様がトランク内を鍵の捜索。
その間にしゃがんで工具を片付けていると発見してしまいました。
車の下で雨宿りをしているかのように佇む鍵を。

お客様に確認するとやはりマークUの鍵。
どうやら最初からインロックの作業ではなかったようです・・
って、こないだも同じような事があったような・・

薄い活躍より肝心の鍵があって良かった、
と思った雨上がりの夕方なのでした。


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by K隊員

2013.7.12(金)晴れ
好調ハイブリッド車

レクサス・IS250のインロック救援依頼。
新型ISのハイブリッドモデルが気になるというお客様。

新型ISは500万円前後の価格だが、発売1ヶ月で
月間販売目標(800台)の10倍近い7600台の受注で、
7割以上(5500台)がハイブリッドモデルとのこと。

先日発売されたアコードハイブリッドや
スバルXVハイブリッドも好調な売れ行きらしい。

来月以降トヨタ・カローラ、ホンダ・フィットなど
売れ筋モデルの新型ハイブリッド車が発売予定。

ハイブリッド車も低燃費だけじゃなく技術、走り、価格など
あらゆる面で激しい競争が繰り広げられて行きそうだ。


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by A隊員の創業日記31

2013.7.11(木)晴れ
筑波山の戦い1

前へ (まとめ

降りしきる雨の中、常磐道を北上してると・・
なぜか亡き父親の顔が浮かんできました。

「とりあえず舞台だけは用意した」と言われたような気がしましたね。
そういや全くお墓参りしてないなぁと思ったもんです。

最寄りの駅でTさんと合流後、別の車に便乗して現場へ向かったんですが、
筑波山の麓は想像以上に厳しい環境でした。
現場は田んぼを埋め立てたばかりの仮設駐車場で霧もかかっています。
全てをぶつける覚悟で作業に取り掛かりました。

いつものように下向きシリンダーをのぞこうとしますが・・
足場の悪さが大きな障害となりました。
滑りやすい泥の上で踏ん張ろうとすると、下半身への負荷がすごいというか、
まるで空気イス状態となり、どんどん体力を奪っていきました。

もうひとつ想定外だったのはスコープの曇り。
曇り止めスプレーの効果は息を止めている間だけでした。

これはトンデモナイ場所に来てしまったというか・・
始まって数分で絶体絶命となりました。


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by H隊員

2013.7.10(水)晴れ
冠水路面の恐怖

 数日前の夕方、発令された光化学スモッグ警報と共に突然発達した雨雲、それは見る見る大きくなり、そして勢力を増していった。
 遠くで雷がゴロゴロ鳴ってるなと思ったら突然頭上で雷鳴、そして一瞬の停電。モニターが再起動したことにビビリながらPCを心配していると、雹交じりの激しい雨が降ってきた、もう完全に嵐です。
 暫し呆然と窓から空を眺めていたが、木々の葉っぱを引き千切る風の音とは別に聞こえる地鳴りのような音が気になり、目の前の道を見てみると、そこは下水の排水能力を超えそうな勢いの水が流れていた。

 そんな嵐も間もなく通り過ぎようかと言う頃、シボレー・タホの解錠依頼。建物から外へ出てみると遠くの空の雲は切れ、そこから光がさしていた。嵐は過ぎ去り現れたのは所謂「ジェイコブズ・ラダー」ってやつでした。

 タホの解錠を終えて戻りの移動を始めると、道が冠水しているところに遭遇。僕の進行方向が山側で反対が谷側。水の深さに結構な差があったようです。
 冠水して路面が見えないところは、途中ですれ違いがう必要がないように一台ずつ進むのが暗黙の了解になっていたようですが、僕の前の車が進んだ直後に対向車が逆走でこちらへ向かってきた。自分の車線の水が深いから逆走してるんですね。で水溜りの一番深い所で鉢合わせになってしまい逆走対向車は自分の車線に戻ったのですが、マフラーは完全に浸かるくらい深かったようでエンストしてました。車内まで浸水しているようだったけど電装とか大丈夫なのだろうか?

 路面が見えない水の中を通る時は細心の注意が必要、可能ならは避けたいところです。でも仕方なく通らざる負えない時は、前の車のタイヤが通った場所をしっかり記憶し、それをトレースするようにソロソロと慎重に。万が一、見えない何かに乗り上げたり、穴にハマったりで転倒でもしてしまったら即水没です。それは非常にやっかいな事になってしまうので考えたくもありません。

 ※特にスクータータイプは浮力が働きやすい車体形状なのでご注意ください


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by J隊員

2013.7.9(火)晴れ
真夏の緊急モード

「間違いなく車内にキーがある筈なんだけど…」
マツダ・ビアンテの開錠要請なんですが
閉じこんだ際の状況をよく覚えてないと話すお客さんです。

駐車場に停め、荷物の出し入れをしているとあっという間に汗ビッショリ
ようやくひと段落したと思った頃には閉め出されていたんだとか。

覚えて無い原因はこの猛暑でしょうね、真夏になるとよくあります。
かく言うJ隊員も朦朧としながら過ごしてるんでよ〜く分かるというものです。

昨夜の晩飯どころか今日の昼飯すら何だったか覚えて無いような具合ですが
意外とちゃんと過ごせているのは考えてみると不思議なものです。
まるで他の誰かが自分の体で上手くやってくれているような感じで
緊急時に出てくる非常用の人格みたいなモノではないかと思っています。

たぶんお客さんもこの熱さで緊急モードに入ったんではないでしょうか?
大抵の事は上手くこなしてくれるんでとても助かるんですが
発動した際の記憶がスッポリと抜けているのが困りどころだったりします。


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by Y隊員

2013.7.8(月)晴れ
梅雨明けとバイク

梅雨明けとともに到来した本格的な暑さ。
でもこの時期の暑さって気持ちよく感じてしまいます。
梅雨から解放感からそう感じさせるんでしょうね。

そんな梅雨明けすぐの日曜日、
マジェスティーのバッテリー救援に行ってきました。

しばらく乗らずにいたら上がってしまったそうで、
お話をお伺いしてるとどうやら梅雨明け待ちで乗らずにいたようです。

点検するとバッテリーは交換が必要な状況、
このまますぐにバイク屋さんへ行くことを勧めると
「しょうがないね、ちょっと行ってきますわ♪」
とそれでも久々にバイクに乗れるのが楽しそうです。

出動の道中、いつもより多く見かけたバイク。
きっと皆さんもお客様のように梅雨明け待ちをしていたんでしょうね。

なんだか夏のバイクシーズン到来って感じでワクワクしてしまいます。
個人的には年中バイクに乗ってるんであんまり関係ないんですけどね♪


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by K隊員

2013.7.7(日)晴れ
小石でバッテリー上がり

BMW3シリーズワゴンのバッテリー上がり。
原因を伺うとラゲージルームランプが点灯しているとのこと。

半ドアかなと思いテールゲートを閉め直してみたが
消えなかったようで修理に行きたいという。

とりあえずジャンピングしてエンジンを始動し、
アイドリング充電中にチェックをしてみる。

テールゲートはきっちり閉まっているように見えるので、
スイッチなどの不具合かなと思いながらロックの
受け側部分を見るとなんか違和感が。

よく見ると黒っぽい小石のようなものがはさまっていた。

小石はサイズ的にジャストフィットできれいな形をしているし、
受け側部分も黒っぽいのでお客様が気付かないのも無理もない。

小石を取り除いてテールゲートを閉めるとラゲージルームランプも消え、
修理を覚悟していたお客様にも笑顔が戻った。


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by A隊員の創業日記30

2013.7.6(土)晴れ
最大のチャンス到来

前へ (まとめ

営業提案後すぐにTさんから電話が入りました。
「明日、茨城県つくば市でベンツトランク開錠出来ますか?」

「もちろんOKです」という流れになったんですが・・
かなり厄介な案件になっていました。

最初に来た地元のカギ屋さんがギブUPしたんですが・・
2番手のカギ屋さんもギブUPしたとのこと。
実はこの2番手は噂で知っていた凄腕集団でした。
おそらく某アシスタントさんのリーサルウエポンだったはずです。

今回3番手で助人に手配されるのは異例中の異例ですね。
ここまで来ると搬送になるはずが、連日の大雨でぬかるみになっていて、
レッカー車が入れないという状況でした。

明日はTさんも同行する流れになったんですが・・
大雨でベンツトランクを無事開けられるだろうかという不安と、
すごく大きなチャンスが回ってきたという思いが交差して、
あまり眠れないまま当日を迎えたのを覚えています。

天下分け目の戦いへいざ出陣です。


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by H隊員

2013.7.5(金)雨のち曇り
行き違い 勘違い

 某新聞社の駐車場からクライスラー・PTクルーザーの解錠依頼。

 場所確認の為、出発前に連絡した時は一瞬で携帯に出て下さったが、現着して連絡するもコール0で留守電に飛ばされてしまい連絡が着かない。そう言えば「到着したら開けておいて下さいね、私は後で行きますので」とかなり忙しそうに言われていたので、もしかすると会議か何かに入ってしまい自由が効かないのかも?しれない。(※ご本人確認後の作業になる旨は説明し了解済み) そんなこんなでリダイヤルを繰り返す事暫し、気が付くと現着から10分近く経過していた。

 あまりにも連絡が着かないのでそろそろアシスタントさんへ連絡した方がいいかな?と思ったところで、携帯で話しながらこちらへ向かってくる女性を発見。僕に向けて手に持った免許証を振っているのでお客さんに間違いないようです。電話が留守電に直飛びになっていたのは通話をしていたからみたいですね。

 解錠を終えて座席上にあったキーを取り出すと「鍵でドアを閉めて来てねって頼んだとしたら、普通はドアをロックして鍵を持ってきてくれますよね?」とお客さん。突然の質問だったので一瞬言葉に詰まったけど、お願いを承諾したならば普通は鍵をかけた後持ってきてくれると思います、と伝える。すると「だよねー?普通はそうだよねー?!」とお客さんはちょっと納得のいかない顔をされた。
 何かトラブルでもありましたか?とお聞きすると「今回のインロックの原因がそれなんですよ。私はキーを抜いてドアをロックをして鍵を持ってきてと言ったのに、運転した人間が何を勘違いしたのか、キーを座席の上に置いてわざわざインロックして何処かに行っちゃったんですよ、意味が分からないよね、全くもう!!」とお客さんは笑いながらプンプン怒るのです。

 言葉の解釈は人によって微妙に違う場合があったりします。今回は恐らくお客さんが予備キーを持ってると勘違いし、且つインロックを起こした主はその場でお客さんと別行動を取る必要があったのではいかと想像。強ち間違いじゃないと思われます。


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by J隊員

2013.7.4(木)曇り
ギヤを入れたくて

マツダ・AZワゴンのバッテリー上がり救援へ
乗り換えたばかりだそうでプッシュスタート式のスマートキー仕様車です。

シフトを「R」位置のまま駐車していたのが放電の原因なんですが
これには少しばかり訳がありました。

それというのもお客さんの駐車スペースは通路に向かって傾斜があります
なのでマニュアル車を乗っていた頃からクルマが動かないように
ギヤを入れて停めるのが習慣だったそうな。

ところがこのAZワゴンの前に乗っていたAT車の場合
「P」位置以外ではキーが抜けないのがスッキリしなかったポイント、
そこに最近乗り換えたプッシュスタート式のクルマです。
「もしや?」と思って試してみたらエンジンが停まって見事成功、
に見えたんですが電源はOFFになってくれなかったみたいで…

「P位置でサイドブレーキでも動かないんだろうけどさ」と、お客さん
ギヤを入れた場合に比べて少し遊ぶ様に動くのがどうしても
気になってしまうんだとか。

結果的にトラブル内容はバッテリー上がりと一括りになるんですが
そこに至るには色んな事情があるのが興味深いですね。


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by Y隊員

2013.7.3(水)晴れのち曇り
薄い活躍

日の出前の午前4時、某欧州車の開錠に行ってきました。

「徹夜明けで帰ってきたら鍵がなくって・・」と話すお客様、
お疲れなのがこちらにもヒシヒシと伝わってきます。

急いで作業に取り掛かると「本当にゴメン!」との声。
立ち上がりお客様の方を見ると助手席の窓が全開です。

仕方ない・・でも滅多に対応しない今回の車、作業したかったな・・
と思いながら片付けていると「やっぱり開けて」とお客様。
トランク内に鍵があり室内からは開けられなかったようです。

無事に願いが叶いトランクを開けると「ないな〜」と探すお客様。
捜索の手伝いを・・とライトで足元を照らすとそこに鍵が落ちていました。
どうやら最初からインロックではなかったようです・・

開錠作業はしっかりさせて頂いたんですが・・
活躍感が薄く感じた夜明け前なのでした。


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by K隊員

2013.7.2(火)晴れ
異次元の速さ

1916年初開催の伝統の山登りレース、
第91回「パイクス・ピーク・インターナショナル・ヒル・クライム」が行われた。

標高2862mのスタート地点から156のコーナーを抜け、
標高4301mのゴールまで一気に駆け上がる約20kmのレース。

9分台のタイムで超トップレベルと言われる中、
プジョー208T16PPに乗るWRC(世界ラリー選手権)王者の
セバスチャン・ローブが、8分13秒878の驚異のタイムで初出場初優勝。

コースレコードを1分30秒以上更新し、
2位に約49秒という大差をつけてのぶっちぎり。

プジョー 208 T16 Pikes Peakは、3.2リッターV6
ツインターボエンジン(875馬力、トルク90kgm)搭載で車両重量875kg。
0ー100km/h加速1.8秒、0−200km/h加速4.8秒。

マシンもすごいがWRC9連覇王者のローブはやはりすごいドライバーだ。

モンスターこと田嶋伸博選手(63歳)は微妙なウェット路面のなか、
9分46秒530でEV(電気自動車)クラス優勝(総合5位)となった。


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by A隊員の創業日記29

2013.7.1(月)晴れ
Tさんとの出会い

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都内はトラブル件数が多く、渋滞もひどいんですが・・
助人サービスを使うとみんなハッピーになれます!

だいたいこんな雰囲気の提案をしていました。
何社か営業したんですが何も変わりませんでしたね。

そんな時です。
ダメ元で訪れた大手アシスタントさんで衝撃の出会いが待ってました。
その後にどんな時も助人を温かく見守ってくれたTさんです。
Tさんは「機動力」にものすごく興味を示してくれました。
というのも27で書いた同業者出現のニュースは業界の関心事でした。

A隊員が提案し終わると、Tさんはすぐに席を立ちました。
そしてすぐに上司の方を連れてこられて、その場で説明してくれました。
初めて噛み合ったというか、需要と供給がマッチした感じですね。

機動力も欲しいし開錠技術も欲しいので、もっと詳しくという流れになり、
開錠実演したり色んなお話しした記憶がよみがえります。

だがしかし、そう簡単に事は進みませんでしたね。
助人の実力を試される時間が刻々と近づいていました。


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