東京レスキュー 助人サービスはロードサービス専門業者です。
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by H隊員

2012.10.31(水)晴れ
夜を越えて

 「鴨川なんですが来ていただく事は可能ですか?」 早朝にご連絡頂いたお客さんは2007年メルセデス・S550のトランクインロックでお困りだった。
 現場は最寄り拠点からの距離が100km程あり、また出勤時間とも重なる為少し時間がかかると予想。その現着時間とトータル料金をお伝えしたところ承諾を頂いけたので早速高速に乗り、今季一番の冷え込みのなか鴨川を目指した。

 アクアラインから館山道の君津で降りて房総スカイラインへ。200m位の山の尾根を通っているスカイラインの空気はピリリと冷えて心地よい。スーハースーハーしながら大塚山の横を抜けていると、コンクリートで固められている側壁を流れる水が凍っていた。山は秋を越え着々と冬に向かっているんだなぁと実感しちょっとだけ郷愁。

 そんなこんなで鴨川有料から里に下りてS550が停めてあるコンビニに到着。お客さんと合流後、作業をしながら話しを伺うと、インロックしてしまったのは昨夜の事で、深夜に一度違う鍵屋さんにドアを開けて貰っていたらしい。でもドアを開けてもトランクが開かないのがメルセデス。結局その業者さんはそこまででトランクを開ける事無く帰ってしまったたとの事です。
 真っ青に晴れあがった空の下、お客さんの顔に色濃い疲労が見て取れたのは昨夜からの奔走に因るモノだと理解しました。

 「これで問題が解決される」と一瞬でも安堵した後の期待外れは人の心を酷く疲労させます。まして深夜+遠方ともなれば絶望感さえ抱いたとしても不思議ではありません。そんな夜を乗り越えたお客さんの重い心を軽くするのはトランクを開ける事以外にはありません。
 と言う訳でいつも通りのトランクピッキングは数分で解錠に成功。オートクローザーでやたらと重いトランクを優しく持ち上げると、これまたいつも通りにクラクションの嵐。激しく怒り狂うS550のパックリ開いたトランクを見たお客さんの表情は、本当にホッとしたの一言に尽きました。

 お客さんを見送った後、一人残ったコンビニでぼーっとしていると、ツーリング中らしいライダーが何人か前を通った。バイクで走るには最高の天気と気温。ついつい僕もツーリング気分で清澄養老ラインから大福山の林道を通って帰ろうかと思ったのは秘密にしておきます。


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by J隊員

2012.10.30(火)晴れ
高校生とバイク

ヤマハ・マジェスティのメットインロックです。
バイクの置いてあるサッカーグランドでお客さんと合流、
部活の試合で来ていたんそうで場内は試合の真っ只中です。

「なるほど、高校生か〜」どうりで若く見えたハズです
納得しながらピッキングを始めるんですがちょっとした疑問が、

それは自分が高校生当時のこと、当時は「3ナイ運動」というので
高校生はバイク禁止が全国的だったはず、
一部の通学用に許可された生徒は除かれるんですがそれでも原付まで、
中型バイクなんて金銭的にも夢のまた夢だったんですが…

顧問の先生も来ているし、学校に隠れてコッソリというのでも無さそう、
いつの間にかの時代の変化に驚きというかショックというか…

開錠後に「昔は〜」なんて話していたら
「今もそうですよと」ニッコリ笑うお客さん?よくよく聞いて見ると
この春に卒業してOBとしてサポートに来てたんだとか。

気付くと試合を終えた後輩達にすっかり囲まれているマジェスティ
昔とあまり変わらない若者たちを見てちょっと安心したりします。


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by Y隊員

2012.10.29(月)晴れ
Newクライスラーイーグル

2012年式クライスラー イーグルの開錠依頼です。

イーグルのニューモデル?どんな車だろう?
と出発前に軽く調べるも調べきれず・・

古いイーグルは確かメーカーがAMCだったはず。
でもご依頼はクライスラーとの事だし・・
日本では未発表のモデルなの?そしてどんな鍵が付いてるんだろう・・?

と不安を募らせながら現着すると
待っていたのは1987年式のAMCイーグルでした。

「個人輸入したんです」とお客様。なので日本での登録は今年。
その際にメーカーも今はないAMCではなくクライスラーにしたんだそうです。
そういえばAMCはクライスラーに買収されたんでしたよね。

肝心の開錠は即完了。一安心。
でも到着するまでは勝手に未知のクライスラーイーグルの鍵を予想して
最強の鍵にしていたんですけどね。


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by K隊員

2012.10.28(日)曇り一時雨
丸子橋下でBBQ

ホンダ・フィットのインロック救援依頼。
場所は川崎市中原区の多摩川緑地。

雨が降っていたが丸子橋の下では、
かなりの人たちがバーベキューを楽しんでいた。

ここはバーベキュー禁止場所で看板もあったりするが、
食材や器具のデリバリー業者も来ていたりでおかまいなし。

二子橋のバーベキュー広場のように有料制になるのだろうか。


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by A隊員

2012.10.27(土)晴れ
中年が頑張らないと

自分だけ儲かろうとか・・
他の人よりオイシイ思いしてやろうとか・・

そんなヨコシマな動機で仕事を立ち上げると失敗しますね。
これは間違いなく必ず確実に大失敗すると思います。

この世にはきっとオイシイ思いしてるヤツがいる・・
なんて思っていた頃もあったんですが・・
そんな人はどこにもいなかったですね。
いるとするならば、大失敗する寸前の人だろうと思います。

「お金の為に仕事する」も、少し似てたりするんですが・・
最初にお金では、人を喜ばせる発想が乏しくなるというか、
成果として残る仕事が少なくなるので面白くないですね。

若いときはしょうがないんですが・・
中年になれば、それなりの仕事のやり方があるってもんです。

自分だけの満足を追いすぎると、会社がつまらなくなるというか、
他の面白いことしてる会社に負けると思いますね。


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by H隊員

2012.10.26(金)晴れ
無人の車、エンジンが…

 深夜、誰もいない駐車場。そこにBMW・アクティブハイブリッド7がひっそりと停まっていた。

 その日、アクティブハイブリッド7の右隣を借りている男性が仕事を終えて帰ってきたのは深夜になっていた。
 駐車場にバックで車を入れてエンジンを止めると直ぐに重い瞼を閉じ、疲れ切った身体をシートに任せる。目の奥がジーンとしてくると共に忍び寄る睡魔。このまま目を閉じていると眠ってしまうのは分かっていたが、身体は泥の様に重くとても動かせそうになかった。
 暫し微睡との戦いを続けたが結局負けを選択し眠りに引き込まれて行く。そしてゆっくりと意識が遠のき始めた時、突然隣の車のエンジンがかかった。あれ?こんな時間にお隣さんはお出かけ?とぼんやり薄れ行く意識の中で考えた。でも人がやってきた雰囲気は無かったし、まして自分が帰って来た時は無人だった筈。そう思うと混濁しかけた意識が急速に回復してきた。
 幾分シャッキリした頭を左に向けて窓越しに隣の車を覗いてみるが、人が乗っている気配はなかった。やはり人は乗ってない… あれ?でもエンジンがかかってるし… ってことはやっぱり乗ってるの??

 イグニッションからキーを抜き取り車外に出た。ジロジロ見るのも失礼ではあるが、人がいた気配も後からやってきた気配も感じなかった以上どうしても気になってしまう。ゆっくりと通り過ぎる風を装ってBMWに近付く。その時、丁度自分の車のスマートキーが反応し、ピピっと鳴いてハザードのアンサーバック。その光に照らされたアクティブハイブリッド7の運転席には… やはり誰も乗ってなかったのでした。 ※伝聴を勝手に脚色してみました※

 アクティブハイブリッド7のお客さんは海外出張に行く為急いでいた。その為か駐車場に車を停めた際イグニッションスイッチの押しが甘かった模様。結果車を完全に停止できていなかった。
 車は待機状態なのでゆっくりと電力は消耗。それがある程度進みバッテリーの電圧低下を車が感知すると、ハイブリッド故、自分でエンジンをかけて充電開始。たまたまエンジンのかかった所に遭遇したお隣さんが駐車場管理会社さんへ連絡。その後お客さん宅からディーラーさんを経由して助人に鍵開け依頼が入ったと言う訳です。
 これはハイブリッドならではのトラブルであり、またハイブリッドだからこそ気付いたのではないかと思われる珍しい案件でした。


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by J隊員

2012.10.25(木)晴れ
大はまり

ホンダ・レジェンドの開錠作業でどハマりしました。

長い事やってて情けない限りです
カギがどうこう以前にまずプロとしてありえない事ですね
解決までお待たせしてしまったお客さんには非常に申し訳なかったです。

こと仕事に関してはモヤモヤを抱えたままは絶対にダメですね
もし克服できなかったらイヤだな…
といった不安が見ないようにさせているんですが
それでは商売になり得ないというか、詐欺に近いです。

そこをハッキリさせた結果がどうであっても
見ないことには先へは行けないだろうし…

自分語りの日記で申し訳無いんですが、先の自分に宛ててたりします。
懐かしく読み返せているのならば嬉しい未来です。


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by Y隊員

2012.10.24(水)晴れ
深夜の海ほたる

深夜一時、木更津にてエリシオンの開錠。
無事に完了し、アクアラインにて戻り中にトイレに行きたくなり
久々の海ほたるPAに立ち寄ってみました。

せっかく来た海ほたる。
海を眺めながら眠気覚ましのコーヒーを飲もうと展望デッキへ。

平日のこんな時間だしY隊員の貸しきり状態かな、
なんて思いながら海の見えるところに行くと結構な人出。
というかアベックばっかり。流行のデートスポットのようです。

彼方に見える都心の明かり。
月明かりでやさしくきらめく水面。そしてかすかに波の音。
確かにムード満点ですもんね。夜だとETC割引も適用されますし。

邪魔しちゃいけないなと結局
海の見えない駐輪場でコーヒーをすすり、海ほたるを後に。

今度、Y隊員もカミさんを連れて来てみようかな?
でも今更感が凄く漂いそう・・ なのでやっぱり止めておきます・・


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by K隊員

2012.10.23(木)曇り時々雨
蒲田駅周辺渋滞解消

2001年から工事が行われていた、
京急蒲田駅付近の全線高架化が完了した。

踏切遮断時間が1時間あたり最大53分あった
踏切を含め、全28踏切がなくなった。

箱根駅伝で転倒や立ち往生などのドラマを生んだ、
国道15号(第一京浜)の「蒲田第1踏切」も撤去された。

国道15号と環八の立体交差も今年度内に開通予定だ。


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by A隊員

2012.10.22(月)晴れ
いつものパターン

イベント会場でカワサキ・ZX12Rのバッテリー上がりです。
現場は新車の試乗会とかやっていて盛り上がっています。

何せバイクがたくさん停まっているので・・
合流するのにかなりの時間がかかりました。

バイクのトラブルにバイクで駆けつけて・・
作業後はお互いのバイクに関心を抱きつつ・・
何だかんだ言っても、ほのかに自慢し合うという・・
バイク救援はだいたいこのパターンです。

お客さんと別れた後、イベント会場を一回りしました。
新車はどれも特徴的で、ちょっと奇抜なデザインだなぁと思いつつも、
見慣れてくるとカッコよく思えてくるから不思議です。

思えばTDM900も10年選手ですが、全く見劣りしないというか
まだまだイケてるもんだ、なんて再確認出来ました。

何だかんだ言っても・・
最後は一人自慢がいつものパターンです。


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by H隊員

2012.10.21(日)晴れ
開かない原因は…?

 そろそろ深夜から早朝に変わりつつある頃、トヨタ・セルシオのトランクが開かないので何とかして欲しいとの依頼。てっきりインロックだと思っていたらどうやらそうではないらしい。

 現着するとドアが開いていたのでお客さんにお聞きすると「鍵があるけどトランクが開かない」との事。このような場合は鍵がマスターキーでは無くバレットキーである事がたまにある。今回もそのパターンかな?と思いながらお客さんから鍵をお借りしてトランクのキーシリンダーに挿してみると、動作は問題なく開かない理由が分からない。こうなってくると思いも寄らない原因が待ち構えている事が少なくありません。

 一通り現状の棚卸をする為、今までの車の使用状況と今回開かなくなった前後をヒアリング。直近の状況としては、トランクの荷物を取り出した後、再度開けようとしたら開かなくなっていた。そして関係ないかもしれないけど携帯も無くなってしまっていたとの事。状況からすると携帯はトランクの中にある可能性が高いが、それが開かない原因になっているとは考えられない。何等かのトラブルが発生したのだろうか? 取りあえずトランクのキーシリンダーは回るが無反応で車内のトランクオープナーも無反応。エンジンをかけてみたりもしたが解決には至らなかった。

 さてどうすればこのトランクは開くのだろう? うーむと悩みながら車から少し離れて真後ろからトランクを眺めてみる。すると少しトランクが曲がっている事に気付いた。もしかして開かないのはこの閉まりきっていないのが原因か? もしそうだとするなら何故閉まりきってないんだろう? と少し開いている隙間に顔を近付けると突然目の前から携帯のコール音が聞こえてきた。その音はトランクの中っていうより、ボディの鉄板を挟んで直ぐそこで鳴っているような音だった。
 まさか携帯が挟まってトランクが開かないのか?とトランクを上から少し押してキーシリンダーを回すと、今まで頑なに開かなかったのが嘘のように、スーッとトランクが静に開いたのでした。

 微妙な所に挟まってしまっていた携帯。あまりにも端っこだったのでトランクを閉めた際のしなりの許容範囲ギリギリでロックがかかってしまった。でもそれが変なテンションになってロック解除を妨げていたと思われます。
 兎にも角にも携帯とトランクが壊れていなかったのが何よりでしたが、意外と厚いモノが挟まっても閉まってしまうのに驚いた明け方でした。


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by J隊員

2012.10.20(土)晴れ
燃えないともう大変

カワサキ・ゼファー1100のバッテリー救援へと

エンジンがかからずにバッテリーを使い切ってしまったんだそうで
おそらくプラグがビショビショになってしまったんでしょう。
このゼファーは始動にコツのいるキャブレターモデル、
気温が低くなるとこの様に始動失敗のケースも少なくありません。

さて、ブースターを繋いでエンジン始動を試みるんですが緊張の一瞬です
すぐに始動出来ないと症状は悪化の一途を辿って行って…
つまり作業難度の天と地が取り掛かりの数秒で決するんです。

チョークをしっかりと引いて深呼吸の後にスターターをON、
初爆が来たらその火を絶やさぬ様にアレやコレやと、
ひと段落まで数分の駆け引きなんですがホント張り詰めますね。

アイドリングが安定したバイクに荷をくくり始める客さん、
このままキャンプツーリングへ出発なんだそう。
お話を伺いながらなんだか似てるなぁと思ったのは
機嫌を損ねたキャブ車の始動と焚き火の火おこしですね

どちらもスンナリといかない時の大変さといったらもう…


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by Y隊員

2012.10.19(金)雨のち晴れ
トレーラーの街へ

品川区八潮へトレーラーヘッドの開錠に行ってきました。

コンテナターミナルや巨大な倉庫が立ち並ぶ八潮。
走っている車のほとんどがトレーラーでちょっと独特な雰囲気。

この辺りに出動するとトレーラーに比べ全然小さいバイクなので
虫のような気分になり、かなりの異世界感を味わえます。

到着するとエンジンがかかりっぱなしで
冷凍倉庫の荷積みスペースの前をふさぐように停っている該当車を発見。
荷積みの為にバックしようとした時に閉じ込めてしまったと運転手さん。
それは大変、と速攻で開錠します。

無事に解決するとすぐに移動開始。
連結を何度もくねらせながらも一発でバック車庫入れを決める運転手さん。

うまいもんですね〜。
その後に続くトレーラの車庫入れにも見とれてしまいました。

これからトレーラーを尊敬の眼差しで見ることになりそうです♪


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by K隊員

2012.10.18(木)曇りのち雨
エコの次は安全

スバル・レガシィのインロック救援依頼。

ぶつからない車でおなじみの「アイサイト」がついていた。
レガシィでの搭載率は直近で8割を超えるというヒット商品。

安全技術の開発競争が激しくなっているが、
日産が「緊急操舵回避支援システム」を発表した。

低速域での急な歩行者の飛び出しなど、
ブレーキでは衝突を避けることが難しい状況で、
自動ブレーキだけでなく自動操舵を行うシステム。

3〜5年以内の商品化を目指すという。


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by A隊員

2012.10.17(水)曇りのち雨
真っ白なリベンジ

旧型のスズキ・スカイウェイブを開錠しました。
思えばこのスクーターが全てのキッカケでしたね。

昔、メインキーをピッキング出来ずギブアップしたんですが、
あの時の絶望感といったらハンパなかったです。

本当に辛すぎて、拠点へ戻る気力さえ失って・・
電話でカミさんに「俺はもうダメだ」とか弱音吐いたり・・
空き缶をゴミ箱へライナーで投げつけたり・・
惨めで情けないほど落胆したもんです。

その後はピッキングを封印して、他の開錠方法で対応してたんですが
何台救援しても満たされることはなかったですね。

今は至って平常心でスクーターピッキングしています。
絶望感を味わった思い出なんかどこ吹く風ですね。
せっかくリベンジしてるんだから「どうだ参ったか!」ぐらいあっても
良さそうなんですが、全くそんな感情が湧いてこないです。

たぶん克服するまでがものすごく長かったので・・・
全てが燃え尽きてるんだろうと思います。


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by H隊員

2012.10.16(火)晴れ
キャブレターの仕組みと特定条件

 スズキ・ボルティのジャンプ依頼。お客さんと挨拶を交わしながら車輌に近付くと、プ〜ンと漂ってきたのはガソリンの匂い。それは給油中に零したのが少し付いてるとか、ちょっとだけ漏れてる言うレベルでは無く、大量に漏れ出した時のような匂い。とっても火気厳禁で危険な雰囲気を読み取ったので、一通り車輌を確認してみるが特にバイクの下にシミらしきモノは見当たらないしどこかが濡れていると言う事もなかった。
 執拗に車体を確認したがガソリンの漏れを見付けられなかったのでお客さんに聞いてみると「今日はちょっと匂いが強いですがこんなもんですよ」との事。いくら探してもガソリンの漏れを見付けられない以上はそこに拘り過ぎるのも良くありません。依頼を遂行するべく使用状況をお聞きした。

 お客さん曰く、数週間振りに乗ろうと思ったらエンジンがかからない。バッテリーは上がってなかったがセルを回し続けた為、完全に干上がってしまった。セルを回している時、一瞬かかったりしたのでブーストジャンプして貰えば問題ない、とのお客さん談。サイドカバーを外してバッテリー電圧を測ると11vまで電圧が低下していた。相当頑張ってかけようと試みたのが伺えます。

 ジャンプ始動の準備を整えセルボタンを押してみる。するとキュルキュルと言う元気なセル音と共に、ガボガボと苦しそうな音がする。空気を上手く吸えないようなそんな感じの音。いったい何の音だろう…?と思っているとジャバジャバと水の流れる音がしてきて地面に流れ始めた。空冷のバイクから水が出てきて若干パニックです。冷静になりながら水の出所を探すと、それは左のサイドカバー。そしてジャバジャバと勢いよく出てきていたのは水ではなくガソリンだったのです。なんでガソリンがサイドカバーから大量に出てくるのか意味が分かりません。もしかしてガソリンタンクからダダ漏れなのか?と思ったけどフェーエルホースはタンクからキャブまで至ってドライで漏れている様子はなかった。

 ありったけのウエスを準備してからガソリンの出所を探るべく、一番怪しいと思われる左サイドカバーを取り外す。現れたエアクリーナーボックスの蓋は下の方がガソリンで湿っていた。ここから漏れているので間違いないぞ!とプラスドライバーを取り出しエアクリボックスのネジを緩めていくと… 突然ドバババー!っと大量のガソリンが出てくるではないですか!その量、凡そ一リットル。もうなんだかサッパリ意味が分からず、ガソリンまみれのウエスを持ったまま立ち尽くしてしまったのでした。

 結局、始動は諦めバイク屋さんへ入庫となったボルティ。最後にお客さんがボソっと言われたのは、坂の途中で登り方向を前にして停めていたら倒されていたらしいと言う事。傾斜のある所で暫くバイクを倒しておくと、エアクリーナーボックスに大量のガソリンが貯まったりするのだろうか? キャブレターの仕組みを考えると強ち間違いではないような気がしないでもありませんが真相は不明です。


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by J隊員

2012.10.15(月)晴れ
+αも1出動で

パジェロミニの開錠&給油救援へと向かいます。

状況はエンジン始動状態でのインロック、
燃料の残りが少ないとの事で給油は保険的な意味合いですね。

キー閉じこみ時にはこの様に別の救援が必要になる場合が多いです
エンジン停止時でも電装品がONになってたりすると
開錠作業が済む頃にはバッテリー上がりが懸念されたり…

今回のご依頼は日頃からお世話になっているお得意さんから、
「開錠後に必要ならジャンピング、もしくはetcもお願い…」
といったカタチでよく助人をご指名頂いてます。

すごく理解してもらってるなぁと感じる時はとても嬉しいものですね。


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by Y隊員

2012.10.14(水)晴れ
アメリカ大使館で感じたこと

赤坂のアメリカ大使館よりエクスプローラーの開錠依頼です。

セキュリティの為、職員であるお客様と同伴でなければ入館できないとの事。
なので現着後、お客様を門の所でお待ちします。

しかしすごい警備です。
大使館のたくさんの警備員、そして周辺の至るところを警護する警察官。
そして門の前には戦車も止めてしまいそうな可動式のバリケード。

その後、お客様と合流したのですが
「今までバイクは入れた事がないんですよね・・」と警備員さん。
しかし現場の上官の判断で特例として入館させて頂けることに。
この現場での判断の素早さ、妙にアメリカ的だなって感じてしまいます。

そして厳重に自分のバイクをチェックされてやっと入館です。
この物々しく感じるこの警備もアメリカの立場からすれば常識なのでしょう。

作業を終え大使館を出てふと思いました。
この警備を物々しく感じてしまうのは日本が今のところ平和だからなんだな・・と。
なので妙に感謝の思いが湧いてくるのでした。


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by K隊員

2012.10.13(土)晴れ
成層圏からのフリーフォール

9日に強風のため打ち上げ直前に中止となった、
レッドブル・ストラトスが明日行われる予定だ。

B.A.S.E.ジャンパーのフェリックス・バウムガートナーが、
宇宙服を着てヘリウム気球に吊り下げられたカプセルに搭乗。

高度36,576mの成層圏まで上昇したらカプセルを開け飛び降り、
パラシュートで着地するという歴史を変える挑戦。

5分30秒以上のフリーフォールで落下速度は音速を超えるという凄まじさ。

現在の記録は当時空軍パイロットだったジョー・キッティンガーが達成した、
高度31,330m、落下時間4分36秒、落下速度 時速988km。

達成されたのが1960年というのもすごすぎる。


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by A隊員

2012.10.12(金)晴れ
グラグラでダラダラ

AMC・ワゴニアの開錠です。
もう40年以上前の車でジープ・チェロキーの前身です。

工具をセットしようとしたら、冷や汗ダラダラです。
キーシャッターがグラグラで外れそうな感じになっていました。

お客さんへ事情を説明すると・・
「出来る限り慎重に作業してください」と言ったあとに悩みながら、
「どうしようもない場合、しょうがないですね」とのこと。
何か緊張度が一気に高まりましたね。

意を決してピッキングしようとしたんですが・・
力を入れた瞬間にクルリと回り出して、思わず「やってもうたぁ・・」です。
キーシャッターが壊れたと思いましたね。

実はそのままドアロックも解除され無事開錠です。
中のパーツが摩耗しすぎてカギの役割を成してないですね。

ピカピカの新車も緊張しますが・・
ものすごく古い車もハンパないです。


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by H隊員

2012.10.11(木)晴れ
ヘッドアタック

 そろそろ深夜になろうかという頃、繁華街に程近い駐車場よりトヨタ・カローラの解錠依頼。
 駐車場に到着し待つ事暫し、現れた強面のお客さんは何故だか少しばかり不機嫌な雰囲気。遅い時間に起こった修理代車のトラブルに少し苛立っているのかと思われた。何はともあれまずは解錠と速やかに作業に入った。

 鍵穴を覗き始めて数分、あと少しで開くなと思ったところで、突然股間を下から撫で上げられるような感触があった。「のあーっ!!」っと思わず奇声を上げ中腰になり、何事かと股ぐらを見やる。するとそこにはちょこなんと座る猫がいた。顔と体の大きさからするとまだ子供のようです。それは良いとして、もうちょっとで鍵が開きそうだったのに猫アタックでやり直しです。やれやれビックリさせるなよ、とやたら無駄に人懐っこい猫を横に避ける為抱き上げると、後ろにいたお客さんが「あれ?いままでいなかったよねその猫?どこにいたの?お兄さんの猫?連れてきたの??」と夜なのに外さない薄い色のサングラスの奥で、目をランランとさせて矢継ぎ早に訊ねてきた。勿論僕が連れてきた猫ではないので、突然どっかから湧いてきて僕の股間に頭突きを喰らわせたと伝える。すると「随分と懐っこくてカワイイ猫だね〜、飼い猫かな〜、カワイイねー」と先程までの不機嫌さは消え、お客さんは満面の笑みで猫を撫で始めたのでした。

 時々遭遇する必要以上に人懐っこい猫。今回の猫は首輪をしていたので飼い猫に間違いありません。こんなカワイイ猫が夜中にふらふらしてると誰かに連れていかれてしまうのではないかと、先程までの印象とは大きく変わったお客さんと二人、心配しながら代わる代わる猫をモフったのでした。


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by J隊員

2012.10.10(水)晴れ
レガシィの便利機能

スバル・レガシィのインロック救援での事、
「キーを入れたままロックして降りたらもう開かなくて…」
そう話すお客さんです。

一聞するにインロックして当たり前の内容なんですが
レガシィの場合はちょっと違います。
というのもこのクルマ、オーナー設定が可能な開錠機能があるんですね
一部の外車にも付いている珍しくて面白い装備です。

普段からその機能をよく利用していたというお客さん
ただ今回はちょっとした誤算があったそうで…

開錠作業後に早速その機能を試してみるお客さん、
しっかり開錠されるのに興味津々で見入ってしまいました。

そういえばこのレガシィ、とても売れてて沢山走ってるんですが
インロックトラブルでの出動はそれほど多くは無いような?

もしかしたらこの機能のお陰なのかもしれませんね。


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by Y隊員

2012.10.9(火)晴れ
怪しくなってしまったBJ

多摩市へヤマハの原付スクーターBJの出張開錠に行ってきました。

到着するとお客様より「分解して開けるんですか?」と質問。
ピッキングでメインキーを回して開ける旨を伝えると
「もしかしたらもう一つお願いするかも・・」とお客様。

どんなお願いだろう・・と不安になりつつも無事にシートオープン。
するとシート内を一通り調べたお客様より
「やっぱりもう一つのお願いしてもいいですか?」

何だろう?工具的に出来ない事でなければいいけど・・
と身構えて聞くと、鍵穴をエンジンのかけられる位置にしてとの事。
どうやら鍵を紛失したようです。

メットイン内に入っていた保険や登録の書類を見せながら
「こんなお願い怪しいですもんね・・確実に自分のものですから」
そしてバイクで5分の所に合鍵があるとの事。なので作業を了承します。

その後、鍵なしでエンジンのかかるジョグ。
イモビのないバイクをピッキングにてなせる技。
でもお客様も話された様にパッと見るとちょと怪しい感じです・・


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by K隊員

2012.10.8(祝月)晴れ
やったぜカムイ!

ついに小林可夢偉がF1で初表彰台を獲得した。

日本人ドライバーが3位表彰台に上がったのは、
2004年の佐藤琢磨以来8年ぶり。

日本GPでは1990年の鈴木亜久里以来22年ぶりの快挙。

レース戦略やコンディション変化に頼らず、
真っ向勝負での表彰台は非常に価値がある。

次は悲願の日本人初優勝をなんとか達成してほしい。


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by A隊員

2012.10.7(日)雨のち晴れ
進化するカーシェア

GTRのバッテリージャンプです。
およそ2ヵ月ぐらい乗らなかったというお客さん。

仕事が忙しいのと相まって、乗ろうかなと思う日には雨ザーザーで
何だかんだで2ヵ月経過してしまった様子。

「せっかく買っても走らないと意味がない」とお客さん。
天候に左右されやすい高級車の典型的なパターンですね。
近所のカーシェアにGTRがあったら手放すかも・・なんて話されてたんですが、
通常カーシェアはコンパクカーが主流ですね。
さすがに「あり得ない」という流れでお別れしました。

拠点に帰って何となく調べてみたら・・
なんと・・ありました。名古屋にGTRのカーシェアが・・

以前から高級車専門のレンタカー屋さんはありましたが・・
高級車のカーシェアは見たことがないですね。

GTRをカーシェアしてしまって大丈夫なんだろうか・・
素朴な疑問が頭から離れませんでした。


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by H隊員

2012.10.06(土)晴れ時々曇り
ビジュアルが訴えるモノ

 トヨタ・エスティマ、バッテリー上がりのご依頼。

 車輌購入後5年経つそうですがバッテリー交換は一度もされていないと言うお客さん。ご自宅近くの一番近い駅まで徒歩で30分、バスでも5〜10分は必要なので移動は専ら車で乗らない日は殆どないらしい。なので毎日の走行充電が幸いして5年ももったと思われます。
 「前の車は一度も交換しないで廃車にしましたよ」と笑いながら言われたので何年乗ったのか聞いてみると「多分8年位だったと思う」との事。あまりの年数にビックリしたのですが、もしかするとお客さんが知らないだけで実は何等かの整備の時にバッテリーが交換されているのでは…?と薄ら考える。すると正にそれを見透かしたように「嘘っぽいでしょ?でも本当なんですけど、実は廃車にする時まで気付いてなかったんですけどね」とイタズラっぽい顔をされた。
 「この車(エスティマ)に買い替える時、ディーラーさんと二人で古い車のボンネットを開けてエンジンルームを眺めてなんですな。そうしたらバッテリーに取り付け日が書いてあった。気になったので汚れを拭って見てみると、それは納車整備の日だったんですよ」

 性質上、鉛バッテリーは過度の放電や電圧低下したままの状態で放置をすると、内部電極に固い結晶が付着して性能が低下します。この結晶が所謂サルフェーションです。この事から鉛バッテリーは放電直後に適切な充電を行うのが性能維持に不可欠だと言われています。使わなくても自然放電しますので、毎日乗って常に充電する事はバッテリーの性能維持には最良なんですね。ただ充電状況が良いからとは言え経年劣化は避けられませんので、新品状態を維持できるとは言えず少しずつ劣化は進みます。

 「このバッテリーはもう使えないかな? 1時間位乗ったら復活しない?? 前のは廃車までもったから今回も頑張ってくれたらなぁ…」と言われるお客さん。昨夜乗ったのに今朝11.5vまで下がってるのは状況的に厳しい。それに何よりサルフェーションがモリモリと湧き出してしまっているので交換以外に手はないと思われます。そこでお客さんにサルフェーションが噴出した状態を見て頂くと、「ああぁぁ…これは駄目だね、直ぐ交換行ってきますわ…」と即納得して頂けたのでした。

 サルフェーションが表に出てきたバッテリーの絵図らは具合の悪そうな見た目なので、バッテリー交換の必要性を納得して頂けるインパクトがあります。


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by J隊員

2012.10.5(金)晴れ
「新しい」の範疇

ホンダ・フォルツァのバッテリー救援です

メインスイッチONで放置してしまったのが原因なんですが
その間、わずか5分位だそう、
お客さんによるとバッテリーは全然新しいそうで
どこかバイク側に異常があるのでは?と不安そうです。

確かに新品バッテリーにしては容量が少ない様な感じ?
車体側を点検してみたり、普段の使い方をヒアリングするんですが
充電不足気味となった原因がハッキリしませんね

「まだ交換してから2年なんでバッテリーでは無いんだよね」
ああでもないといったやり取りの中でのお客さんの一言

「…えっ?」と驚くJ隊員に「…えっ?」と意外そうなお客さん

…言葉の定義には気をつけなければなりませんね。


※お知らせ

 いつも助人ホームページへお越しいただきありがとうございます。
 近々ホームページサーバーの移転を行なう事となりました
 それに伴い、一部の閲覧環境において数日の間
 更新が反映されなくなる場合がありますが
 時間経過により解決されますので暫らくお待ちください。
 なお、アドレス変更は無く、今まで通りのURLでアクセス可能です。

 今後とも助人サービスをよろしくお願い致します。


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by Y隊員

2012.10.4(木)晴れ
価値観もターンテーブル?

港区南青山のビル駐車場よりアウディのジャンピング要請です。

現場は地下へ伸びるスロープを下ったところにある機械式駐車場。
しかし入口にいた駐車場の係員さんから
「バイクは入れませんよ〜」とのお言葉。

駐輪ではなく車の救援で来たことを伝えます。
すると「今回だけだよ」と念を押されながら通して頂けました。

スロープを降り邪魔にならない場所へバイク置きます。
すると心配なのか係員さんも一緒に降りて来ていました。

お客様と合流するまで数台の車が出庫。
その後、お客様と合流し無事に作業も完了です。

ずっと一緒にいた係員さんへ、挨拶して撤収しようとすると
「バイクで来るロードサービス良いね〜」とお褒めのお言葉。
バイクなのでターンテーブルの場所を取らず、
そのまま出庫出来たのが気に入られたようです。

来た時は疎まれ気味だったのですが最後は笑顔。
バイク稼働のよさが理解してもらえたようで嬉しかったです♪


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by K隊員

2012.10.3(水)曇りのち雨
回して鳴ったり、開けて鳴ったり

スバル・レガシィの解錠依頼。
キーを紛失してしまい車検証を取り出したいとのこと。

キーがないとセキュリティアラームを直ぐに止められないと話すと、
バッテリーの端子を外してもかまわないという。

バッテリーの端子とカバーを外す工具を準備して解錠開始。

鍵穴を回した時点ではアラームが鳴らなかったので、
ドアを開けずに窓を開けボンネットオープナーを引き、
焦らずにバッテリーの端子を外すことができた。

鍵穴を回した瞬間にアラームが鳴る車種もあるので、
今回はアラームを鳴らさずに済んで助かった。


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by A隊員

2012.10.2(火)晴れ
最新鋭は手動

母親のマーチが10万キロ超えてポンコツになってきたので、
思い切って軽自動車をプレゼントしました。

第3エコカーのミライースですね。
先日契約しにダイハツさんへ行ってきました。

あまりお金もないので下から2番目のグレードなんですが、
カタログ見ていてビックリ仰天です。
スマートキーどころか、キーレスすら付いてないです。
今どきの車なのにメカキーでドアシリンダー回して開錠です。

下取りのマーチはスマートキーでした。
いきなり手動というのもアレなんで、オプションでキーレス外付けです。
たぶん初期の価格設定を低くするためだろうと思うんですが、
もしかすると手動がこれからのトレンドになったりして。

現在、閉じ込む原因で「昔ながらのウッカリ閉じ込み」は減っていて、
電子キーの誤作動閉じ込みが多いんですが、今後どうなるのやら・・

近い将来、便利すぎる機能が嫌われだして・・
「スマートキーってダサいよね」とかいう時代が来たりして。


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by H隊員

2012.10.1(月)晴れ
思わぬ所からの浸水

 先日の陽も暮れかかった夕方、銚子市からメルセデス・C300のトランクインロックの依頼。雨が降ったり止んだりの中、潮来インターを目指した。

 頗る不安定な雲行きでしたが殆ど雨に降られる事なく現場へ到着。ホッと一息つきたい所ですが呑気にしている場合ではありません。急に強くなった雨風に負けず速攻でトランクを解錠しました。

 作業後、お客さんが淹れて下さったコーヒーを頂いていると幾分風と雨が弱くなった。「天気が少し落ち着きましたね、気を付けて帰って下さい」とのお気遣いを頂いて現場を後に。

 東京までの道すがらは、これまた殆ど雨に降られず来れましたが、拠点まで残すところ10km位のところで突然の豪雨。密度の濃い大粒の雨は、月並な表現ですがバケツをひっくり返したと言うのがピッタリな降り方でした。そんな大量の雨に見舞われ、ここまでなんとか雨の侵入を防いでくれたカッパも流石に限界で、袖口や襟口から水が滲みてくるだろう、そう思いずぶ濡れなるのを覚悟した。ところが待てど暮らせど襟や袖から侵入してくる気配がない。これは高速を走っている速度が何か良い塩梅に働いて侵入を防いでいるのかもしれません。これはラッキー、このまま戻れるかも…と内心喜んでいると思いもよらぬ所から水が勢いよく浸入してきたのです。
 そこは右のわき腹付近。随分と変な所から水が入ってきたので、てっきりカッパがめくれ上がったのだろうと裾を確かめるが、上着は風圧でピッタリ張り付きめくれ上がってはいなかった。「はて?どっから漏れてんの??」と原因を考える間もなく水が侵入、アっという間にパンツに到達。人としての尊厳の一部が失われるような錯覚に見舞われながら「あああああぁぁぁぁ…」と情けない顔をするしかなかった。

 股間だけずぶ濡れで必要以上に消耗し、寒くもないのにぷるぷると小動物みたいに震えながら拠点へ到着。超情けない気分のままカッパを脱ぐと、やっと雨漏りの原因が判明しました。それは上着の右にあったポケット。ここのファスナーを閉め忘れていた為、そこから雨の侵入を許してしまったようです。そう言えば現場でバイクの鍵を入れる為、珍しくここのファスナーを開けた事を思い出しました。

 お漏らし状態の股間を見詰めながらもう二度と上着のポッケを開けないゾと深く心に誓ったのでした。


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