by A隊員 2004.10.31(日)曇 A隊員は仮面ライダー
金曜と土曜は修行の旅に出ていました。 企業秘密なのでご報告できないのが残念です。 さて、久々の出動で印象深いのが、夜の高輪バッテリージャンピングでした。 ちょうど港から杉並に帰る途中に手配されて、高輪プリンスさくらタワーまで20分。 浜松市から来られたご家族が乗るボルボを、無事始動させて帰ろうとした瞬間、 お父さんが小声でささやいた「首都高の入口を教えてほしい」 すぐ状況を把握できるとともに、お子さん達の心配そうな視線が、A隊員をやる気にさせます。 A隊員「芝公園入口までご案内致しましょう!」 ボルボの加速に合わせながら慎重にナビゲートしていきます。 ミラーで後方確認するたび、お子さんがはしゃいでいるのが印象的でした。 別れ際、一旦停止し軽く敬礼すると、 お父さんは大声で「ありがとう!助かりました!!」 芝公園入口で、軽快に加速していくボルボを見送った。
子供達の異常なはしゃぎようは、ひょっとしたら仮面ライダーに見えたかも。 東京最後の夜は、予期せぬトラブルに遭遇したけど 良い思い出になってくれたらと思うA隊員でした。
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by A隊員 2004.10.28(木)晴 一生懸命は意識せず
夜、杉並区高井戸東でバッテリーが上がったとの知らせ。 堀ノ内から急行して12分。 ご自宅だったのでベルを鳴らすと、裏庭から旦那さんと奥さんが、そろって出て来られた。 丁寧な物腰から、見て取れる品の良さを感じた。 A隊員はM隊員同様、元営業マンだ。第一印象で、相手の方との歩調に、合わせるよう努めた。 早速電圧を計ると4.45Vしかない。うっかりルームランプを消し忘れたのが原因だ。 ジャンピン後5分間暖気する。一旦停止させて計ると12.78Vまで回復、自力で始動できるレベルに達した。 しかし3年以上の経過と、これからの季節を踏まえて、新品との交換をすすめて作業終了。 別れ際、お褒めの言葉を頂戴するとともに「タバコ代にもならないけれど」と、チップを差し出された。 とっさに恐縮するA隊員、2度ほどお断りした後、結局頂いてしまった。 以前はヨコシマな思いもあったが、いざ手にしてみると金額とは別の、とてもありがたいものに感じた。 身の引き締まるような緊張感と、心地よい達成感を得た。 人から認められるサービスとは技術や話術は当り前。 さらに大切なものがある事を、今更ながらに痛感したA隊員であった。
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by A隊員 2004.10.27(水)晴 よりよいサービスを目指すも
午前中、I隊員ともにマスタング研修を行った。 入れ替わり参加する各隊員、これまで難解だった敷居が低くなるにつれ、歓喜の声が上がる。 I隊員の苦労が報われる時だ。 またジャガー、モンデオ等ロータリーディスクの相談会も行った。 こちらは半数の隊員が対応するが、到着時間がご希望に添えるかどうかが課題となった。 午後杉並に戻って、バッテリー上がりの要請に応えた。 お話しを聞いていると、ご依頼されるお客さんは、バッテリーを交換する概念がない。 というか知らない方がほとんどだ。 免許を取得しただけで、万人が運行前点検をしているとは思えない。 最低限の整備をする人、しない人を考えた時、整備に意識が向くには、何らかのきっかけがあったのではと考える。 A隊員も整備好きに入るが、思い起こせば、最初故障が原因で調べてきたのがきっかけだった。 ご依頼されたお客さんが、何の整備知識がないとしよう。 そこで担当するサービスマンが適切なアドバイスが出来れば、 それが整備意識に向かせるきっかけとなるのではと考える。 ホームセンターに置いてあった小冊子、”バッテリーの点検と交換”を差し上げたら、大変喜ばれた。 同じような小冊子が作れるか要検討だ。 だけど、整備に詳しくなったおかげで、要請が減ってきたら、それはそれで困ったりもする。
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by A隊員 2004.10.26(火)雨 マスタング攻略 PartU
昨日の東麻布からガレージへ直行した。 I隊員と、泊りがけで工具作りに専念する。 I隊員について軽く触れておこう。 神奈川出身の元レーサー(今も現役と思っている)で、 カスタムするパーツはほとんど自分で手がける器用さがある。 バイクに乗り始めてから、すでに40万km以上を走破してきても、 レース以外での事故、違反(もちろんゴールド)もない、ライダーとして模範的な立場を確立している。 身長178cm、細身だが筋肉質、さわやかな体育会系、彼女募集中の29歳です。 興味のある方は、メールにてお問い合わせ下さい(後悔はしないと思います)。 このI隊員とマスタング2.5作品に手を加えた。 実に詳しい作業内容を記したいけど、犯罪につながる恐れがあるので控えたい。 I隊員のたゆまぬ思考作後の末、マスタング攻略新兵器(ver.3.0)が誕生した。 こちらも興味のある業者の方は、メールにてお問い合わせ下さい(お役に立てるかと思います)。 早速明日中に研修し、マスタング100%を目指す。
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by A隊員 2004.10.25(月)晴 マスタング攻略
フォード社マスタングを目の前に大苦戦するお話し 今回とても印象的な作業だったので、許可を頂き鍵穴を撮影させていただいた。 右の鍵穴を見ても分かるとおり、通常縦一線のみの鍵穴が複雑な形になっている。 ピッキングで開錠する時に使用する工具は、どこの業者さんでも、 ほぼ統一されているが、その工具では開けられない。 また調べ尽くした結果、マスタング用の開錠工具はどこにもない。 お客さん「鍵屋さんでも、断わられたことがあるけど」と言うのは、それらの理由からだろう。 助人では、すでに手を打っている。対抗策として工具担当のI隊員が、専用工具を開発していた。 1作目は失敗に終わり、2作目は限りある隊員しか使えない、大変技術を要するものであった。 A隊員、世田谷から東麻布へ急行、現地まで28分。今回の手配は早さより、確実性をとった采配だ。 早速開始するも練習とは違って、実践では大苦戦に陥る。 劣勢のまま作業時間は40分を超えようとしていた。 救援要請の入っているはずのI隊員の到着が、なぜか遅れている。 自分の未熟さに歯がゆさを感じていた時、I隊員が合流してきた。 何やら見慣れないものを持っているI隊員「まだ完成はしていないんですが、3作目への試作品です」 なんと、遅れてきた理由は、中野のガレージまで試作品を取りに行っていたという。 これ以上時間がかけられず、I隊員の新作に賭けてみた。 すると10分後に、見事開錠。 マスタング2.5作品の圧倒的な破壊力(無破壊開錠です)を見て、感動すらおぼえた。 I隊員は、まだ開発の余地ありというが、今回の作業で十分にデータは集まった。 しかしながら、到着まで28分、作業時間1時間3分という出来はけっしてほめられた成果ではない。 今回、自宅で待ってたお客さんは満足していたが、もし外でお待たせしていたら・・・ このマスタング攻略は、多くの反省点を残しつつ、 ”他店で断わられた開錠”・・・この響きこそが、大きな成果につながる第一歩と確信する。
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by A隊員 2004.10.24(日)晴のち曇 震災で亡くなられた方々のご冥福をお祈りします。
神戸の再来かと思うほどの震災が新潟で起きている。 あの時と同じ、東京はいたって静かだ。 救援活動には自衛隊のヘリも出動し、順調そうに見えるが、不足している物がしっかり供給できているか心配だ。 私達はレスキューを名乗っている。 有事の際には、役に立てるレスキューにならなければと、強く考えさせられた。 寸断された道路、もちろん2次災害のおそれはあるものの、悪路を走るにはオフロードバイクが最適である。 オートバイの機動力が、孤立した地域を結ぶ、ライフラインの一端を担えるのではと考える。 救援活動に際し、私達に足りないものは情報と、装備である。自分自身に 「今は自衛隊や近隣の方々にお任せしたほうが、安全で効率が良いはず」と言い聞かせた。 何も出来ず、行動に移すまでの勇気がないのが悔しすぎる。 今後同じような思いをしない為にも準備する。
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by A隊員 2004.10.23(土)晴 深夜の六本木、そしてベンツ
午前2時41分、六本木にてベンツEクラスがインロックしたとの知らせ。 夜勤担当のM隊員が出動しているが、A隊員も万が一の補助として出動する。 M隊員に遅れること20分、現地に到着するとすでに開錠した後であった。 A隊員「やるなぁMさん」と感心していると、肝心なキーはトランクの中だという。 以前もあったが、チップ入りのキーで開錠しない限り、車中からはトランクを開けられなくなっている。 トランクの鍵穴を見ると、外向きについていた。これならピッキングできる。 事情を全て説明すると、お客さんも了承してくれた。 作業に取りかかろうとした瞬間 「壊してもいいからすぐ開けてくれないか。修理代は俺が持つからさ」とお客さん。 安心していいのか、プレッシャーなのか分からない。 とっさにM隊員「大丈夫です。私どもにお任せ下されば、・・・」と元営業マンは口を回らせた。 話している最中、M隊員の目はAに向けられた。 目は「今だ。やるんだ!」と言っている。 A隊員は、おっとり刀で作業開始。 およそ7分で開錠。M隊員がお客さんと話していてくれたから集中できた。 無事キーも見つかり、お客さんも大満足だ。 高級車の開錠は、技術的な難易度より、 お客さんのプレッシャーのほうが重要な気がしてきた。
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by A隊員 2004.10.22(金)晴 開錠は左回しだからね
快晴だ。 昼に千代田区を巡回中、銀座で開錠中のI隊員へ、救援システムが発動される。 急ぎ向かうも、途中日本橋でセドリックがインロックしたとの知らせ。 丸の内から反転し、急ぎ日本橋室町へ向かう。合流するまでに要した時間20分。 ここでは時間をかけられない。銀座への救援が気になる。早速セドリックのドライバー席からピッキング。 すると、お客さん「この車、開ける時は左に回しているからね。」 A隊員「分かりました。すぐに開錠しますんで」とニッコリ 開始後1分、シアラインが揃って鍵穴が回り出す。がロックは解除されず。 A隊員「?・・古いから反応が悪いのかな・・」 お客さんは、相変わらず左回し説を唱えつづける。 気を取り直し助手席側から再度アタック。 早速シアライン揃えるも、またしてもロックされたままだ。 お客さんは、「もうちょっと回せるはずだよ」と拍車をかける。 錠の構造上、無理な話しである。 時間がない。銀座を救援しなくてはとの焦りと、お客さんのアドバイスが重なった。 ランチタイムの日本橋は雑踏としているせいか、集中力も散漫だ。 とその時、本部からメールを受信・・・「銀座救援へはD隊員が到着」 ほっとした瞬間、我に帰る。「この鍵、逆回しだな」 2日振りの出動と、救援、周りの人波、 お客さんのありがたいアドバイスによって、彼岸のゾーンへと導かれていたようだ。 全てがふっきれて、右回しで秒殺。現地に到着してから6分が過ぎようとしていた。 急いで完了報告、続いてI隊員に連絡すると、結局自分で開錠できたとの事で安堵した。
別れ際にニッコリお客さん 「鍵なんてさ、そもそもどっちに回しているか、意識なんてしないよね」 A隊員もニッコリスマイル 心の中で「そう思います」とつぶやいた。
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by A隊員 2004.10.21(木)雨のち晴 初オペ
終日オペレーターを務めた。 どうも慣れないせいか、緊張してしまう。 先方さん「杉並区成田東まで何分で行けますか?」との問いに、 即答するA隊員「10分〜20分で!」・・・あっ俺が出るんじゃなかった。いつもは20〜30分かな? といった具合である。ぎこちないトークにすまいと張りきりすぎて、リズムが狂う。 手配するときも一抹の不安が残る。交通事故に巻き込まれないか、時間どおりに行けるだろうか。 交通事故について考えるのは、仏に説法、助人隊員は走りのプロである。 技術は言うに及ばず、どんなに焦ろうが、メンタルコントールの出来る集団だ。 過去に起こした事故を、運だけで片付けないところが気に入っている。 およそ今のスタッフが、最強のディフェンス陣を誇ると思えば安心してきた。 時間については、隊員から現着メールを送るシステムになっている。 予定された時間にメールが届かない時は、 vodafoneの位置検索(ポーリング)を使って調べるがこれがまた使えない。 本来ポーリングを送れば、すぐに現在地が返信されてくるが、移動中だとかなりのがズレが生じる。 vodafoneさんにお願いします。ポーリングの精度をもっと上げて下さい。 ちなみにトップページにある直近100件到着時間は、お客さんに会えた時間を記しています。 依頼の入った住所に到着後合流できた時間です。 極端に遅いのは待ち合わせているケースが多いものとご了承下さい。 A隊員の初オペレーターは無事、1日を終える。 明日から現場復帰だ。乞うご期待!
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by A隊員 2004.10.20(水)台風23号 使いやすい助人を目指して
最近A隊員の出番は少ない。 そこで過去のデータを調べることにした。 直接自社に入ってくるご依頼は希で、およそ各アシスタンス会社さんからの要請が多い。 今までクレームめいたものは頂いていないが、バイクで移動している為、ご不便な思いをさせていないかが不安である。 最悪修理できない場合、レッカーも視野に入れる為、バイクでは不可能なところも実際にはある。 ロードサービスにおいて、1年を通した結果を見れば、上位にバッテリー上がりとインロックが必ず来る。 およそ、その中にはレッカーされた結果も含まれているだろう。 ではレッカーされつつも、結果4大トラブル(バッテリー、インロック、パンク、ガス欠)だったものだけを考えよう。 何故レッカーされたのか。 バッテリーの場所が不明。 ジャンピングケーブルが届かない。 ブースターの力不足。 鍵屋さんでも開錠できない。 スペアタイヤを持ってない。 パンク修理が出来ない。 まず簡単なものを想像してみた。 これら現地で解決できるものを、とことん情報を集めシミュレーションしていきたい。 次の助人マン会議の議題が決まった。 お客さんの立場から考えれば、レッカーされるほどの重傷よりは、その場で直せる軽傷であってほしいと願うはず。 助人が追い求めてきたのは時間。 時間が早いことで、満足なんかしていられない。 本来あるべき技術を発揮できなければ本末転倒であろう。
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by A隊員 2004.10.19(火)雨 より多くの方に
HPを立ち上げてから半月が経つ。 しかしながら何のキーワードも入れてないので、今は助人隊員のための情報交換でしかない。 どうせ作ったなら、より大勢の方に見てもらいたいのが本音だ。 この日記も毎日つけている(今のところは・・)。 レスキュー隊員が日々どんな作業をしているかを知ってもらいたい為だが、 はたして具体性等の文章力を問われれば、全くもって自信がない。 H隊員の作ってきた画像(主に地図とロゴマーク)が仕上がってきたので、 全体的にいわんとしている内容はわかり易くなってきた。 さて、この情報を東京中の困っている方々に見てもらいたいが、どのようにしたらよいのか。 とりあえずHTML言語を学び、映像にして、ネット上で見れる環境まできたが、 肝心な多くの人に見てもらう為の作業に入らなければ。 今日は各サイトに登録し、ソース上に簡単なキーワードを入れてみた。 まだ「東京レスキュー助人サービス」でヒットしないのが残念だ。 精一杯心を込めて作ったホームページ。 そしてこの日記。 最初は内輪ネタだけでも良いと思っていましたが 徐々に多くの方々に見ていただきたいと思う気持ちが、強くなってきたA隊員です。
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by A隊員 2004.10.18(日)晴 最大級のジャンピング
中野区中野からバッテリー上がりの知らせが入る。 杉並の事務所から急行し、15分で現着。 車両はシボレー タホ。5リッターを超えるエンジンに迫力のあるマスク。 道幅いっぱいの車幅は、およそ通行の妨げになったであろう。 発生電圧が10Vを切っているのは、ルームランプの消し忘れによるもの。 大排気量車には、助人が誇る最新鋭機、24V対応ブースターで迎え撃つ。 「合図をしたらキーをONにして下さい!」とA隊員。 頭をペコリとお客さん。 合図と同時に、目が覚めるような1発だ。車体が左右に揺れ出し重低音が鳴り響く。 今までの中で一番スケールの大きいジャンピングを経験した。 排気量からサービス対象外ということで、追加料金を頂く事になった。 お客さんは20代前半の若者だ。 「サービス範囲内の排気量でしたら、無料なんですけどね」と恐縮するA隊員。 「いや、お金がいくらかかろうと、乗りたいものを乗るのがポリシーなんです。」とニッコリお客さん。 お客さんと別れ際、「誰しもそういう時期はあるよなぁ」としみじみと思うA隊員であった。
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by A隊員 2004.10.17(日)曇のち晴 リズムの狂ったクールマン
朝からジャンピング要請が続く、昼過ぎ杉並区永福からバッテリーが上がったとの知らせ。 ホームページをグレードUP中のA隊員は、どことなく集中力が途切れている。 地図を確認後、ヘルメットとグローブを手に取りバタバタと出発するA隊員。 ご依頼から6分で現地に到着。 お客さんは女性のバイク乗り。「さぞかし驚かれているだろうなぁ」と期待しつつ、携帯電話を取り出そうとした瞬間、 「あれ!? いつものケースの中にない!」・・「事務所に忘れてきた!!」 と大ピンチに陥る。 とりあえず自宅のベルを鳴らしても反応がない。 公衆電話を探すも今のご時勢、ほとんどが撤去されていて見当たらない。 心の中で「X4(車両名)のお客様」と叫びながら商店街を走り回り、ようやく発見。 いつもは冷静沈着なA隊員も、今はただ慌てふためいた「汗ダク男」。 息を切らしてゼーハーゼーハーしていると、「早かったですね〜」とお客さん。 「いや、もっと早かったんですけどね」と咳き込むA隊員。なぜか首をかしげるお客さん。 早速作業に入るも、どうも会話がかみ合わない。 「X4といえば、あのエンジンと同じですよね」「え〜と・・・」考え込むA隊員。 お客さんは興味津々である。 「たしかX11がブラックバードだから・・え〜と」つぶやき始めるA隊員。 そんなこんなで作業終了。 別れ際は”かっこよく”が基本である。道幅の狭いところでUターン。 と突如TDMの火は消える。あやうく立ちゴケしそうになった。 何をやってもダメなA隊員。 自分を良く見せようとする行為は、時として大きなシッペ返しに合うことを知ったA隊員でした。
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by A隊員 2004.10.16(土)曇のち晴 Hの逆襲 partU
夕方H隊員と合流し、ホームページの素材(写真)を取りに行った。 あまりにダサいとの声が社内に広がり、A隊員は渋々である。もちろん依頼が入ればスクランブル発進だ。 中々良い写真が取れないまま日が落ちた。 方南町の陸橋でたそがれていると、19:00ジャスト、杉並区荻窪からパルサーがインロックしたとの知らせが入った。 急ぎバイクにまたがり、現地に急行する。H隊員もついてきた。 19:06到着。お客様と作業の打ち合わせに入る。 ハザードが点灯しているので、バッテリー上がりの可能性も入ってきた。 ご本人確認の免許証や会員証は車の中である。 と2、3確認していた矢先、H隊員が「早速作業に入りますので」と言い放ってから5秒で開錠。 あっという間の出来事であった。 なんとA隊員が楽しみにしていた仕事を横取りしたのであった。 エンジンも無事始動でき、作業終了。 A隊員は心の中で落ち込んでいると、H隊員は「傷は癒えた」とか訳のわからん事を言っていた。 ちなみにH隊員は、今日だけで3件もの開錠依頼を秒殺してきて、そのセリフである。 大満足のお客さんはテンポが良く、それに釣られるA隊員。 結果オーライと思えてきた。
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by A隊員 2004.10.15(金)晴 Hの逆襲
助人には15分救援システムというルールがある。 開錠時に発動されることが多い。 経験上ピッキングしてから15分もあれば大半の車は開錠できる。 しかし15分を超えるものは、さらに30分を覚悟し、1時間と迷宮入りしてしまう可能性が高くなるものだ。 以前の思い出話し、13日の日記にもあったが、お客さんを延々と待たせてしまうのだけは避けたい。 そこで考案したものがこのシステムだ。15分経過しても完了報告のない場合、自動的に最寄の助人隊員が 出撃し、2人共同作戦をとるシステムになっている。 助人開業依頼、さすがに1時間以上作業したことはないが、このシステムがフォローしているのは否めない。 最初の頃は技術的に不安のある隊員のみ対象だったものが、今では全ての隊員が対象だ。 技術的な不安は解消されたものの、現場の環境、隊員の体調などで、その時の読みと感覚にズレが生じると 断言したのはH隊員。 H隊員の腕は1級品だが、自らが陣頭にたって、環境を配慮したシステムへと移行させていった。 午後、板橋区前野町で'98年式クラウンがインロックしたとの知らせ。 板橋区担当は撃破数NO.1のH隊員である。 数々の依頼を瞬殺させてきた実績から、一番安心できる隊員といえよう。 現地到着まで20分。そこから15分が経過した。 H隊員に限って今までなかった事だったが、救援システムを発動、A隊員が出撃した。 現地ではH隊員が奮戦していた。 実はこの車、通常のピッキングでは開錠できない仕組みになっている。 否、開錠したとしても 錠のほうが壊れてしまうのだ。故に専用工具(ハンドピック)が必要となる。 H隊員は「覗き」のプロである。 およそピッキングで開けられない錠はないだろう。しかしながらハンドピックになると別物だ。 その点A隊員はバランス型なのかもしれない。合流してから5分後に開錠。トータル45分の作業時間。 H隊員は洞察力に優れ、プライドの高い実力者だ。 「さぞかし落ち込んでいるだろうなぁ」と思っていたら、 H隊員、「負けた〜!錠に勝てんかった!」と言い放った後、「この借りは100倍に返したる。」と豪語。 早速事務所に戻り、ハンドピックの猛練習。目が血走っている。 ハンドピックは機会が少なく容易であるためノーガードになりがちである。 反省点を全隊員に通知するなど、怒涛の働き振りだ。 悔しさをバネにできる人間は強い。
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by A隊員 2004.10.14(木)曇 やる気充分!・・でも・
助人は時間を売っている。 大抵アシスタント会社さんから依頼が入る時は「どれくらいで行けますか?」と最初に時間を聞いてくる。 うちのオペレーターが「30分以内で」といったら、「お客様に確認してみます。」とアシスタント会社さん。 お客様に確認が取れ次第、「ではよろしくお願いします。」といった運びになる。 うちのオペレーターは、実質10分以内で行けるところを「20〜30分」。 20分以内で行けるところを「30分ほど」。 30分以内で行けるところは「40分ほど頂けますか?」と先方さんに伝えている。 最初の「どれくらいで行けますか?」の電話から、2度目の「ではよろしく」まで待機してしまうと、 10分で行けた場所が本当に20分かかってしまうのだ。 A隊員はその確認中の待機を嫌う。事務所にいるときは、最初の問い合わせで出発することのが多い。 たとえキャンセルになったとしても、到着時間を早めた結果「お客さんを安心させる」ほうに賭けたいからだ。 それにしても今日はキャンセルが多い。「 エンジンが始動できたようです。」とか「スペアキーが見つかったようです。」とか朗報が多い。 他の隊員は見事に活躍している様子で、自画自賛のメールが飛び交う。 もっぱら開錠になるが「アリスト秒殺!」とか「初モンデオ撃退!」など、 自慢してもしょうもない事で喜んでいるようだ。 でも、ちょっとだけうらやましい。
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by A隊員 2004.10.13(水)雨のち曇 活躍の場を求めて
ほんの数ヶ月前の話し。 助人サービスが開業する以前の話しである。 開錠に関してさまざまな弊害があったのを思い出す。 名古屋で技術を習得後、寝食削ってスキルアップの連日。数ヶ月後、 ようやく路上で見る車の大半は開けられる自信が付いた。 それから営業し出すも「数ヶ月足らずでピッキングなんて無理」と技術も見ないで門前払いを受けたものだ。 あの頃が懐かしい。 モンモンとした日々を過ごしていた矢先、友人からインロックしたとの知らせ。 デビュー戦とばかりに飛び跳ねたが、いや待てよ、友人は○○生命の会員で付帯ロードサービスがある。 「ここは一つ本物のプロの仕事を拝見しよう」という運びになった。 まず時間の遅さに驚いた。「現地到着は1時間〜1時間30分です。」とオペレータさん。 友人と合流しファミレスで時間を潰していると、街で良く見る鍵屋さんが来た。 早速作業に取りかかるが、いきなり差し金を使い始める。 ちょっと残念だなぁと思い眺めること30分、開けられない。 次なる手段はインプレッション、さすが鍵屋さんと視線を熱くした。 が、コピーしたキーを入れたり削ったりで1時間繰返す。 計2時間を超えたところで同社の方が救援に来られたが中々開けられない。 結局元の方のコピーしたキーでようやく開錠。トータル2時間30分。 友人は待ち疲れて、錠がガタついたとかグチを始めるが、A隊員は闘志満々である。 鍵屋さんが帰った後、自力で友人の車(グランドハイエース)にアタックする。ハーフタンブラーだが、 夢に出てくるほど訓練してきた鍵、臆するものは何もない。 迷いもなく4分で開錠。 友人は本気で怒っていたが、そんな事は気にしない。 「まだ負けとらん。頑張らなぁ♪」と自然と笑みがこぼれるA隊員。 あれから数ヶ月、今もなお助人全体の士気とスキルは留まることを知らない。
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by A隊員 2004.10.12(火)雨 さりげない作業の裏側
3連休の忙しさは一転して、今週は静かな平日が続きそうだ。 こんな日こそ搭載ツールのメンテナンスと、開錠のスキルアップに努めねば。 まず搭載ツールのメンテナンス。 連日雨天の作業が多かったため工具類に磨きを入れてみた。やる前は面倒でも磨き始めれば止まらない。 輝くツールを見ていると、何故かワクワクしてくるものだ。 収納ケースに入れるときも最近の使用頻度に合わせてカテゴリーを変えていく。次の依頼が待ち遠しい。 続いて開錠のスキルアップ。 本当は路上でやりたくても周りから怪しまれるので、もっぱら室内で練習する。 ただし車種ごとの車高は心得ているので、調節機能のあるイスでリアルに再現しているつもりだ。 極端に狭い場所、通りに面した場所などのシミュレーションも意見し合いながら練習。皆実践さながらだ。 中でも面白いのは会話をしながらピッキングする訓練である。「無愛想ではサービス的にいかがなものか」 という事で始めたが、これが集中力の訓練に持ってこいである。 午後、杉並区宮前からタウンエースがインロックしたとの知らせ。平日は商用車のトラブルが多い。 周りを振りきってA隊員が出撃。現地までの所要時間は21分。 はやる気持ちというか、"瞬殺させる"とばかりに勢いづく気持ちを抑えられない。 早速作業に入るも雨のおかげで、はやる気持ちが空回り。 「瞬・・瞬・・しゅん・」と何回も連呼するも思い通りにいかず、およそ10分後に開錠。 室内で雨天を想定した練習メニューを考ねば。
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by A隊員 2004.10.11(月)曇り時々雨 得たいのしれない恐怖
20時55分、中野区にてベンツE320がパンクしたとの知らせ。 杉並の事務所を出発するも小雨がちらつく。こう連日天候が悪いと気分も滅入る。 路上の落ち葉に注意しながら18分で現着。 車の中で休んでいるお客さんと作業の説明に入る。 早速スペアタイヤを取り出そうとトランクを開けたとき、お客さんが車から降りてきた。 車中では気付かなかったが、何とも大柄な人だ。 身長173cmを誇るA隊員は、空を見ながら話さなければならない状況だ。 スペアタイヤを取り出そうとするが、トランクの後ろに回れず中々取り出せない。 万が一ボディに傷を付けたら大変だ。 そこへお客さん、ヒョイと片手で持ち上げてくれる。 そこに怪力を見た。 「何かお手伝いできることは」と腰を低く笑顔のお客さん。 慌ててご遠慮申し上げていると、帰宅中のH隊員が合流する。 H隊員も並みの身長であるが周りから見れば小人2人に見えるであろう。 それからH隊員と共同作業になる。H隊員はメカニックの知識が豊富で心強い。がヘリクツも多い。 A隊員はタイヤ交換を、H隊員はジャッキを担当。作業時間は5分もかからず終了。 お客さんは覗き込みながら満面の笑みで「ありがとう」と。 笑えば笑うほど得たいの知れない怖さが伝わるのは何故か。 どことなくぎこちない笑顔になってしまう2人の隊員。 怒ったときは、果てしなく怖いであろう、その想像がいつまでも離れない2人の隊員でした。
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by A隊員 2004.10.10(日)曇り時々雨 バイクトラブルはバイク専門で
H隊員の話しである。 以前世田谷区南烏山からガス欠とバッテリー上がりの要請で伺ったお客さん(車両はハーレーFLH1200)から、 本日逆指名されたとの事。H隊員はもっぱらバイクオタクであるから、あり余るサービスをしたに違いない。 今後は同じ事のないようレクチファイヤとジェネレータの点検も進めたらしい。 好きこそものの何とやらではないが、我々の持つ車両知識は四輪のそれを上回ることは確かだ。 この知識を新たなサービスにできないかとの議論にまで発展した。 都心に住む二輪ユーザーのみなさん。 車両のトラブルの際には、東京レスキュー助人サービスをぜひともご利用下さい。 といっても何人この日記を読んでくれるだろうか・・・
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by A隊員 2004.10.10(日)曇時々雨 監督インロック
とても忙しい日だ。 各アシスタント会社からひっきりなしに電話が入る。 今日は各地でイベントが多く、それに伴いトラブルも増えるようだ。 杉並の事務所に立寄ったところ三鷹市の高校から開錠依頼が入る。サッカー観戦中にインロックしたとの事。 急ぎ出動するも人見街道は延々と渋滞している。思い切ってすり抜け開始! 現場到着まで19分。道路状況からみればまずまずだ。 校内は大歓声、お客さんに連絡するも留守電になっている。 依頼の入った車の前で困り果てていると生徒2人から声をかけられた。 「ロードサービスの方ですか?」「監督の車はこちらです」 はは〜そういう事かと理解できて、各生徒に役割分担を命じ(お願いす)る。 まず1人に先生(監督)に連絡できる(ご本人確認)状態にしてほしい旨を伝え、残る1人には見守ってもらう。 車はオデッセイで最も得意とする分野である。 居残った生徒は試合が気になるらしくソワソワしているので 「大丈夫20秒で開けるから」と安心?させておいて宣言どおりに開錠。 ”ソワソワ生徒くん”が”驚き生徒”に早変り。 早速書類を持たせ、先生からの連絡を待つこと数分。「ありがとうございました!」と明るく弾んだ声を頂く。 書類を持ち帰った”驚き生徒くん”からは追加点が入ったとの知らせを受ける。 どうやら先生のチームは善戦しているようだ。 試合の結果はわからないが大歓声の中の試合場を後にした。
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by A隊員 2004.10.9(土)台風 暴風雨のパンク修理
台風22号の上陸です。ここ10年で最強です。 我々助人隊員は年中無休24時間体制なので、いかなる時も声がかかれば、現場へ急行しなければなりません。 じゃんじゃん仕事がほしいと思いつつも、さすがに今日は・・・ と思っていた夕方、中央区勝どきからパンク修理の要請。 急ぎヘルメットを手に取り外へ出てみれば、機関銃のように降り注ぐ雨と水没寸前の路上。 明かに昼の風景と違っていた。 アドレナリン出っぱなしである。向かうは勝どき、今のところ風の影響は少ない。 ギアを1速落とし、ブレーキは優しく踏むだけ、後方への気配り程度にランプを照らす。 要請が入ってから現地到着まで31分、この状況からでは止むを得ない。 修理箇所はエスティマの前タイヤ。 暴風雨に足を取られながらも慎重にボルトを緩める。急ぎジャッキアップするも目が痛くて作業どころではない。 吹き込んでくるものが雨なのか港に打ちつける波なのか分からない。 それでもタイヤを外し修理に取りかかる。 すでにカッパは機能を果たしていないようだ。 取り外したボルトの入ったトレーが吹き飛ばされたりで作業は難航する。 穴を塞いでエアー補充し取り付けて終了、所要50分経過。 偉いのは近くでずっと見守ってくれたお客さんだ。カサも逆さまの、まるでお天気実況中継者だ。 2人でずぶ濡れになりながらも無事作業が終わってほっとした。 お客さんも安心した様子で缶コーヒーをごちそうしてくれる。 よほど二輪好きのようで最後にバイク(主にBMW)談議に華を咲かせて終了。 通常料金では割りに合わないが、ある哲学者の言葉を思い出し心地よい達成感を得た。
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by A隊員 2004.10.8(金)雨 新宿インロック
連日雨ばかり、台風の影響か大粒だ。 そんな中西新宿でインロックしたとの知らせが入る。杉並の事務所から急行〜現場まで17分。 開錠方法どれをとっても、雨天の作業は難航しやすい。うちはピッキング主体だから覗くときが大きな弊害だ。 車はタウンエースで速攻で決めようと張りきる。 雨天時には気遣ってカサを差してくれるお客さんも多いが、とてもありがたい事だ。 今回も同じようなシチュエーションに隣で見守ってくれるお客さん。 と思いきやカサは自分の所だけやんけ!とばかりに全く意味のなさない状況でスタート。 助手席側で早速シアラインをそろえるもドアロックに反応が薄い。 壊れている?と思いお客さんに尋ねると、以前にも差し金で開けきた経緯があり調子が悪いという。 「最初に言ってくれ」と思いつつドライバー側から再度アタック。 路上にはみ出るのでお客さんを待機させて後方警戒に気を配る。 開始後10秒瞬殺! 到着も終了も早いとリズムに乗れて良い。 「じゃんじゃんこいやー」と胸の中で叫び続けるA隊員であった。
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by A隊員 2004.10.7(木)晴 邪まな正義感
昼に日本橋でF隊員と合流した。 F隊員は先程の開錠作業後、お客さんからチップを頂いたとの事。 以前配送業もしていたA隊員も、物を運んで時折チップがもらえた事を思い出す。 「そうだなぁ配送よりは中身の濃い仕事をしてるしな」といった矢先、近隣でインロックしたとの知らせ。 急ぎ現場へ向かいクライスラージープへアタック。 シリンダーの中が汚れすぎてて反応が悪い、パーツクリーナを拭き付け再度アタック。 およそ10分後開錠。 鍵穴をキースムースでケアしていると、お客さんが車の中から財布を取り出す。 とっさにF隊員との会話を思い出し「いや〜チップなんて、そんなハハハ」とモジモジしてたら、 お客さん「はい免許証と会員証ね」と。 卑しき者に幸は無いと反省するA隊員であった。
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by A隊員 2004.10.6(水)晴 のどかな日
他の隊員は忙しそうだがA隊員は休日です。 こんな時こそ車両メンテをするのです。普段時間のかけられない所の整備をしてあげるのです。 私の車両はTDM900、シリンダーヘッドとジェネレータにアーシングを施し、 リッター当り、一般道中心に18kmも走るようになりました。 しかしながら最近燃費が落ち込んできたので復活させます。 まず当り前過ぎて忘れてしまう空気圧を規定値に戻します。 チェーンの張りを調整後、しっかり汚れを落とし一コマずつ注油します。車輪を回してフリクションの軽さを確認します。 さらに各部の注油(主にクラッチワイヤー、レバー、スタンド等)をすれば、ほら元通り。快適なマシンに戻りました。 本日の整備は誰にでも出来る簡単な作業ですが、怠るとバイクの寿命は急激に縮みます。 ましてや今は雨の多い季節、サビの出ないようしっかりと注油してあげましょう。
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by A隊員 2004.10.5(火)雨 感謝の気持ち
夕方八丁堀でバッテリージャンプ終了後、B隊員が合流してきた。 2人で雨が続く事を嘆いていた矢先、赤坂でインロックしたとの知らせ。 時間帯及び悪天候が重なってか中央区、港区は大渋滞。全く動こうとしない道のりを走り続ける。 四輪なら3倍はかかったであろう道のりを26分で完走。B隊員も帰り道だからという理由でついてきた。 車はスターレット、ドライバー側からアタックして4分で開錠。 お客さんは終始無口で書類にサインをする。そのまま何も言わずに車に乗り込みエンジン始動。 B隊員は「無愛想な人ですね。」とささやく。 我々がお客さんをどうこう言えた立場ではない事をささやき返していると、 お客さんは目の前で一旦停止して軽く一礼して去って行く。 それに対してこちらも一礼返すとB隊員は「やな感じ」と。 人には色んなタイプがあると思う。相手に感謝の気持ちが伝わりにくい人もいるだろう。 「今のお客さんも精一杯の感謝の表れだったと思うぞ」と一回り大きな人間を演じるA隊員であった。
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by A隊員 2004.10.4(月)雨 自に惚れる
杉並の事務所で待機中、渋谷区神南から開錠依頼が入る。 場所は代々木第一体育館、「広そうだけどお客さんにすぐ会えるかな?」と思いつつ18分で現着。 入口の警備員さんに「どちらへのお届で?」と質問される。どうやらバイク便と勘違いしているようだ。 「ちゃんと見てくださいな。 東京レスキュー助人サービスと書いてあるでしょ?」 「安全・確実、早さを売りにしたロードサービスですよ♪」と営業トークを爆発させていると、 別の警備員さんが「○○さんはこちらでお待ちですよ」と地下駐車場へと誘導してくれた。外は雨なので助かった。 車両は三菱コルト、お客さんに連絡し合流後ドライバー席からピッキング開始。 およそ1分、無事開錠できると、お客さんから「大したもんだね〜」とのお言葉。 最初に声をかけてきた警備員さんも「さすがですね〜」とのお言葉。 調子に乗ったA隊員はさらに営業トークを連発させて、意気揚々と帰路に着いた。
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by A隊員 2004.10.3(日)雨 ベンツ迎撃するも・・
ピッキングにおいて難易度の一番高いものは何か。 私はベンツあたりの内溝2トラックが苦手だ。 人それぞれかと思うが、最近の内溝2トラとの相性があまり良くないようだ。 夕刻大田区馬込でベンツSLKの開錠依頼が入る。 道も空いていたおかげで8分で現地到着、早速強敵ベンツと対峙する。 18時46分ピッキング開始、やはり屈指の鍵で当りを見つけづらい。 ―10分経過、ややテンションに感触が伝わってきた。―20分経過、もう一つ二つのはずと焦り始める。 やはり30分超えるのかと時計を見た瞬間に開錠、トータル25分。 内溝2トラは幾度も練習してきて、5分以内をキープしても実践は別物である。その時の環境が大きな要因となる。 今回はスーパーの前で野次馬さんが大勢いらっしゃって、雨天なら最悪というしかない。 ほっとしてお客さんに連絡して合流する。 しかし開錠したものの鍵はトランクの中だという。 車の中からトランクを開けようとしてもセキュリティーを解除していないので反応がない。 トランクをピッキングするもサービス対象外で、別料金は払えないと交渉決裂。 結局お客さんが自宅まで合鍵を取りにいく事で解決。 何とも後味の悪い仕事となってしまった。 名古屋の師匠、相談乗っていただいてありがとうございました。
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by A隊員 2004.10.2(土)晴 味わい深いサービス
杉並区和泉からバッテリージャンプの依頼が入る。 近所なので8分で現地到着。発生電圧を計ると、なんと1.9Vしかないではないか。 およそ4年間交換していないどころか、最近はしばらく乗っていないらしい。 お客さんは明日家族でディズニーランドに行くという。 A隊員は「明日のイベントを成功させる為にも即交換をすすめます。」と切返す。 お客さんは満面の笑みで「ちょっと待ってて、着替えてくるから」とはりきった。 ブースターで始動後、帰りがてらお客さんの車を追走。 最寄のディーラーで別れ際、クラクションを2回鳴らして手を振ってくれた。 明日のお父さんは大活躍すること間違い無しだ。
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by A隊員 2004.10.1(金)晴 日記のはじまり
私A隊員はこれより日記をつけていきます。 この若い組織が今後どのように成長していくかを、隊員の視点で記しておくのも良い事だと思いました。 また比較的感受性の強いA隊員は、ほぼ毎日ドラマチックな展開に遭遇します。 この日記を読んでくれるわずかな方が、ほんの少しでも共感していただけたら喜びの極みであります。
しかし周りからは「良い事だけなら」「続かないよ」「悪いイメージにするな」等々意見が続出です。 そんな事言われてもA隊員は気にしません。 ―――困った人を助ける。 ただそれだけでもドラマチックじゃぁありませんか。 良いと思ったことは「気にしない」事が大切です。 しかしながら、この日記はA隊員のものであって、時には失敗事例もあるかと思います。 助人隊員全体のスキルはすこぶる高いので安心して下さい。 このHPもA隊員が一から勉強して作りました。 ちょっとダサいのですが少しずつグレードアップしていくので今は我慢していただきます。 自己紹介とまではいきませんが、 私A隊員は30歳を超えたばかりのイケメンと思っています。 平素前向きですが、ごく希にウジウジ気にする事もあります。 今後ともよろしくお願いいたします。
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