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by J隊員

2014.8.31(日)曇り
多機能メーター

ドゥカティ・1098のバッテリー救援です。

路上でエンストしたら始動出来なくなったそうなんで
充電系の故障じゃなかったら良いな〜等と思いながら
ブースターを繋いでエンジン始動、
発生電圧の測定をすると問題が無かったんで一安心です。

バッテリー本体の交換は必要なものの、
これならば自走して最寄りのバイク屋さんまでは辿り着けるでしょう。

ちなみに1098の多機能メーターは切り替えで電圧計表示もできます。
電圧監視が純正メーターで出来るというのはとてもスバラシイんですが
欲を言えばキーONのデフォルト状態で常時表示してくれるようだと
いざ停まる前にトラブルを発見できてもっと良いんですがね。

そう思って常時表示が必要ない計器を考えてみたら一つも無かったりします
たぶん突き詰めると飛行機の操縦席パネル見たくなってしまうんでしょう。

現実的に考えてみると表示の切り替えは必要なんですが
様々な情報表示が可能な多機能メーターは確かな進化なんですよね。


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by Y隊員

2014.8.30(土)曇り
変わりゆく池袋

南池袋で建設中の大きなマンションの建築現場へ
ハイエースの開錠に行ってきました。

無事に開錠すると「毎度ごめんね〜」と職人さん。
あれ?以前対応したことがあったかな?と思っていると
「ほら、まだここが更地だった時に頼んだじゃない」

全部、思い出しました。
こんな広い敷地に何ができるんだろう?って思ったことも。
実はこの建築現場に出動させていただくのは4度目ぐらい。
なので記憶が曖昧になってしまいました。本当にすみません。

しかしここもかなり景色が変わってきていますよね。
この建築現場の前の道も近い将来新しい明治通りになるようですし。

そしてこの現場へ来るのにも山手通りから立教大学の裏を抜け
池袋のびっくりガードまで来れる道が出来ていてかなり便利でした。
きっとこの辺りもう少ししたらすごく便利になるんでしょうね。

でもこの辺り、昭和の香りがする良い感じの町並みがあったので
ちょっと寂しくも感じてしまいます。


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by K隊員

2014.8.29(金)曇りのち雨
激混み

港区元麻布一丁目でバッテリー上がり救援依頼。

現場は一方通行路なので麻布十番の方から行こうと思い
裏通りに入ったが商店街の方に向かうにつれかなりの人出。

人気祭りのひとつである「麻布十番納涼まつり」が開催されていて、
現場まであと500m程の所で通行止めに。

一旦大通りに出たが麻布十番に入る道はほぼ通行止めで付近は大渋滞。
結局六本木ヒルズの方からぐるっと回り裏通りを通って到着。
いつもながらバイクで良かったと思える状況だった。

それにしても二日間で約50万人近くの人が訪れたようで、
なかはものすごい混みようだった。


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by A隊員

2014.8.28(木)曇り時々雨
カーナビ買換え

カーナビの地図が古くなってきたので買い換えました。
機種はゴリラCN−GP540Dで、2万円ちょっとです。

地図のデータ量も豊富なので立体的な表示が分かりやすく、
3種類のGPSから受信しているので感度良好です。

当初はスマホと比べて悩みました。
スマホの利点は何と言っても地図がいつでも最新というところ。
交通情報がリアルタイムで見られるというのも魅力的です。
プライベートで使用するなら断然スマホに軍配が上がると思いますが、
仕事で酷使するとなると、まだカーナビ専用機かなと思ってます。

カーナビがスマホに比べて有利な点は3つです。
●GPSの質が優れているので早くて正確
●立体交差等、案内が丁寧で分かりやすい
●発熱でフリーズしないところ、ボディも頑丈

スマホが進化し続ければ、いずれカーナビ機は消えるかもしれませんが、
一番求めたいのは少々雑に扱っても壊れないタフさですね。

3年ごとの買換えとすれば1ヵ月600円ぐらいでしょうか。
次の買換え時はどんな環境になってるのか楽しみです。


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by H隊員

2014.8.27(水)曇り時々雨
取っちゃダメ

 シトロエン・CX(右ハンドル)のイグッションに鍵が刺さらないとの連絡。CXは30年近く前の車なので走っている絶対数が少なく解錠経験はありません。なのでキーのイメージどころか車の形すら想像出来ません。果たして何も出来ないのではないかとの一抹の不安を抱きながら現場へ向かった。

 状況としては、お客さんがガソリンスタンドで給油を終えて帰ろうとしたところでイグニッションに挿さらなくなったとの事です。

 何かがキーシリンダーに入ってしまったのか? パターンとしてはそれが一番多いような気がします。なので取りあえず鍵穴を覗いて見ようと思ったら、普通に想像する場所にイグニッションがありません。はて?どこに??と思っているとお客さんが教えてくれたのはハンドルの左側。一般的な右ハンドル車の反対側にイグニッションがありました。
 最初は変わったところにあるなぁくらいにしか思わなかったのですが、これが鍵穴を覗くとなるとハンドルが猛烈に邪魔です。鍵穴の中を確認しようにもイグニッションに顔を近付ける事が出来ないのです。これは如何ともし難い状況です。

 暫しの格闘の末、なんとか鍵穴を覗く体勢を確立。ひーっ!とか言いながら中を見てみると、一番手前のディスクが奥向きに倒れているように見える。これってどうなってるの?と思いながらピックで触ってみるがピクリともしません。どうやらディスクが折れて噛み込んでいるようでした。

 全く動かない折れディスクを触りながら何とか取り出す方法を考えます。少々強い力をかけてでも噛み込みを外し破片を掻き出すのが良いかと試みますが上手く行きません。もう少し力を強めてみようかと思ったところである事に気付きます。
 手前のディスクが折れてるって事は、それを取り出してしまうとシリンダーとキーの形状が合わなくなって鍵が回らなくなります。これじゃキーが入るようになっても回らないのでエンジンがかけられず意味がありません。と言う訳で破片の取り出しは止めて元の場所に戻してみる方向へ。

 ゴニョゴニョする事暫し、噛み込んでいた破片を動かす事に成功、ついでに元の場所にも戻せた。後は折れた破片を再度噛み込ませないようにピックで押さえながらキーを挿入。意外とすんなり入りイグニッションはクルリと回る。そのまま更に右へ回すとエンジン始動に成功しました。

 ハイドロニューマチックでゆっくりと車体が持ち上がるCX。古くても大切に乗られているの感じながら、解決できてホッしたのが正直なところです。


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by J隊員

2014.8.26(火)曇りのち雨
初恋の味

お客さんに良く頂く差し入れに飲み物があります。
特に夏場はちょっとした作業でもクルマ自体が熱い事が多いんで
汗だくになる事もしばしば、そんな時はとてもありがたいんです。

つい先日も頂いたんですが
氷の浮かんだコップに入っていたのはとても懐かしい味、
子供のころに良く飲んでいたあのカルピスでした。

もう何年も飲んでいなかったんですが
こんなにもウマかったっけ?と驚いたんでした。
そして後日、味をしめてコンビニでペットボトルを買ったんですが
何だか違うんですよね、一口飲んであの感動が無いというか?

最初は喉の渇き具合のせいかとも思ったんですが
よくよく思い返すとあのウマいカルピスはコップに…
試しに希釈用の原液を水で割って作ってみるとビンゴ!
見事にあの感動的な味になったんでした。

一体何の違いで感動するほど味が変わるのか不明なんですが
ビールでいうと缶と生の違いの様な感じなんですかね?
それにしてもいい歳をしてカルピスに感動するというのも驚きでした。


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by Y隊員

2014.8.25(月)曇り一時雨
夏の軽の怪

夜、繁華街にあるコインパーキングより軽自動車のバッテリー救援。
待っていたのは女性のお客様、到着早々
「この車、呪われているのかも・・」と話し始めます。

数か月前に中古で購入されたこちらの車。
買ってすぐヘッドライトのバルブが切れ
その後テールランプ、ウインカー、ルームランプが次々と切れる。
そしてこの車で初めて経験したというパンク。

更にとどめは今回のバッテリー上がり。
先日、寿命を迎え販売店さんに交換してもらったばかりのようで
何の消し忘れもなく原因不明だそうです・・

まあパンクは仕方ないとしてランプ類やバッテリーは消耗品。
年式と走行距離からするとたまたま交換時期が重なったような気も・・
ただ原因不明で完全放電した今回のトラブルが気になります。

やっぱり呪い?と思っていると、向かいにある居酒屋の店員さん
「やっぱり駄目でした?ライト付きっぱなしだったから・・」
呪いの可能性はだいぶ薄れました。

でもオーナーさんとお車の相性ってあるのかも。
中古でもノントラブルって方もいらっしゃいますからね。

しかし今回の件、夏のリアル怪談でなくて本当に良かったです。


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by K隊員

2014.8.24(日)曇り
ねばってなんとか

千葉県木更津市でダイハツ・ハイゼットのイグニッションの折れカギ抜き。
やってみなければ抜けるかどうか分からないがとりあえず出発。

県外から仕事で来たというお客様。
スペアキーは持っているのでなんとか抜いてほしいとのこと。

イグニッションを覗くとけっこう奥の方で折れているし、
ハンドルが邪魔になり作業しやすい体勢がとれないので厳しそう。

日差しを浴びながらの作業で汗だくになりながらいろいろ試してみたが、
なかなかこれはいけそうだとはならず時間がどんどん過ぎていく。

抜けなければこの後の仕事にかなり支障をきたすとの事だし遠方なので、
いつもよりねばっていると徐々に手前の方に出てきて無事抜き取りに成功。

だいぶ時間がかかったがお客様も大喜びで一安心。
毎回のことながら時間も結果も読めない作業だ。


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by A隊員

2014.8.23(土)曇り
人生リベンジ

田舎で旧友たちと飲んだときに思ったことです。
楽しくて懐かしくて心癒されてきたんですが・・

何か後ろめたいというか、ちょっとした違和感がありました。
たぶんそれは昔の雰囲気を思い出したからだろうと思います。

昔の自分はしょぼかった。
毎日パンクロック聴きながらダラ〜と過ごしてました。
それはそれで楽しい思い出なんですが、もう戻れないです。
田舎にいるとあの頃の自分を演じなきゃならないと思えてきて
何とも言えない妙な気分になってきます。

人生はリベンジだろうと思っています。
昔のしょぼい頃の自分や、すさんでいた頃の自分に対して
「今に見てろよ」と思うから頑張れるような気がします。

夢に向かって・・というきれいなものじゃないですね。
俺はこんなもんじゃない・・ともがき続けてるような気がします。


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by H隊員

2014.8.22(金)晴れ
もしや三世代?

 下町の入り組んだ住宅街の奥の奥、辿り着くのが中々難しい場所からボルボ・V50の解錠依頼。

 現場に到着すると、そこは以前来たことがある場所だったのを思い出す。それは随分と昔でかれこれ7〜8年前かと思われます。今は真新しい戸建がたっていますが当時は金属加工の街工場があったと記憶してます。
 以前来た時はその街工場の社長さんが乗られるボルボ・S80の解錠で、ドアを開けた後バナナとかリンゴとかたくさん頂いたので記憶に残ってます。

 V50の解錠をしていると「ここまでの道は難しくなかったですか?」とお客さんに聞かれた。多くの人は道に迷ってしまい電話で道案内をお願いする筈ですが、そうする事なくいきなりやって来たのが不思議だったのかもしれません(僕も最初に来た時は社長さんに誘導して貰いました)。なので正直に一度この場所にあった街工場に解錠で来た事があるとお伝えする。するとお客さん「それってもしかしてS80じゃないですか?」と車種を知っているではありませんか。

 実のところV50のお客さんはS80の社長さんのお孫さんでした。「その節は祖父がお世話になってスミマセンw で今回は孫がまたお世話になって申し訳ございませんw あとは父のXC90で我が家系コンプリートですけど、もうこれ以上ご迷惑かけないようにしたものですw」とお客さんは笑うのでした。

 笑いに包まれたニコやかな雰囲気の中、ふと思い出すのがつい先日近くのホームセンターで解錠したXC90。確かその時のお客さんとV50のお客さんは苗字が同じだった。そう言えば顔も似ているような気がしないでもない。XC90… 気のせいだろうか…?


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by J隊員

2014.8.21(木)晴れ
限定グッズ

新宿駅前でホンダ・CB1300のバッテリー救援です。

点検してみると長く使ったバッテリーがダメになっていた様で
ブースターでエンジン始動後にしばらく充電してみたんですが
自力始動が出来るまでは回復しませんでした。

幸いに走行する事は可能だったんで
「このままバッテリーの交換へ」とお伝えしたんですが
お客さんの残念そうなこ事といったら…

というのもお客さん、夏休みを利用して100キロ近く離れた自宅から
新宿までとある限定グッズを買いにやって来たんだそうな。
そしてお店までもうすぐというところでバイクを停めたら
今回のトラブルとなってしまったそうなんです。

トラブルのせいで時間的に目的のグッズは買えず仕舞、
そしてバッテリー交換という不意の出費が確定という
ダブルパンチなんで無理もないですね。

ちなみに限定のグッズというのが何なのか、すごく気になったんですが
当然ながら聞けるはずもありませんでした。


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by Y隊員

2014.8.20(水)晴れ
遠い日の反省

閉店後のスーパーマーケットより某欧州車の開錠依頼です。

ご夫婦でお待ちのお客様、「開きますか?」とかなり不安そう・・
ディーラーさんから開かないかも、と伝えられたそうで
無事に開錠するとかなり安堵されていました。

書類を作成しながら閉じ込めた原因をお伺いすると
「実は怒った娘がわざと閉じ込めまして・・」
反抗期なんですかね・・でもしっかり叱りつけます、とお客様。

そんなお話をお伺いして自分もそんな時期があったなって
思い出してしまいました。

自己主張したくて変に親を困らせてやろうって、
今思うとなんであんなことをしたんだろうと思うんですが。
そしてそんなことを含めてしっかり育ててくれた両親には
今では感謝って言葉じゃ足りないぐらいありがたい存在だと思います。

もしかしたら大事になっていたかもしれない今回の事件。
叱られてもスグには反省できないかもしれないけど
いつかのタイミングですごく反省する時が来るんだろうな・・
そう思いながら現場を後にしました。


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by K隊員

2014.8.19(火)晴れ
ついにストップ

バイクレースの最高峰モトGPで開幕から
10連勝していたマルク・マルケスがついに負けた。

伝説のジャコモ・アゴスチーニを超える史上初の開幕11連勝に挑み、
予選はポールポジションだったがいいセットアップが見つけられず、
決勝ではトラクション不足からスライドが激しくなりまさかの4位。

最年少記録を次々塗り替えて昨年ルーキーシーズンでチャンピオンになり、
転倒と失格になった2戦以外はすべて表彰台に立っていた。

連勝記録のプレッシャーがなくなりまた勝ち出すのか、
または今回のようにペドロサ、ロッシ、ロレンソが巻き返すのか、
次戦以降がますます楽しみになってきた。

残り7戦で1997年にミック・ドゥーハンが樹立した
年間最多勝記録(12勝)を更新出来るかも注目ポイントだ。


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by A隊員

2014.8.18(月)晴れ
充足感

充実感とか充足感とか言葉では何となくイメージ出来るけれど、
実際に感じることが出来るシチュエーションって中々ないです。

子どもの頃の部活とか、甲子園とかで活躍した経験のある人なら
純粋な気持ちで味わったかもしれない、という感じですね。

大人の心が満ち足りるのはかなり難しいです。
一番やっかいなところはお金をもらわないと動かないということ。
それなのに、心も満たされたいという矛盾を抱えていたりします。

この季節は甲子園球児に見習ったほうがいいかも。
球児たちも「プロの目に留まれば」とか色気出しながらプレーすれば、
きっと全力プレーで向かってくる球児たちに食われると思います。

見返りを求めない全力プレーは美しいです。
そんなの学校で習わなくても誰でも知ってるから不思議ですね。

充足感の赴くまま、本当にやりたい事だけを厳選していけば、
たぶん大きな間違いにはならないだろうと思ってます。


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by H隊員

2014.8.17(日)晴れ
それが方言だったとは

 深夜、栃木県某所よりメルセデスのトランクインロック。閉じ込んだのは宵の口らしいが車屋さんや鍵屋さんの方々で断られた上、何とか来てくれた鍵屋さんも現場で下向きトランクを見たら「無理」と帰ってしまったらしい。
 そんな絶望的な状態なので東京から来てくれるか分からないけど助人に電話をしてみたそうです。
 こちらとしては料金&時間さえご納得頂ければ直ぐ行きますとお伝えすると「お願いします」と即答。日付が変わる直前に高速に乗り100km先へ向かった。

 現場は24時間営業のディスカントストア。そこは深夜にもかかわらず繁盛しているようで、人の出入りは多く次から次へと車がやってきては人が店内に吸い込まれていた。

 煌々と明るい照明の下で合流したお客さんはとても憔悴しきっていた。長時間に渡り絶望状態が続けばシワシワになるのは無理もありません、本当に大変だった事と思います。そのせいかトランクを速攻で開けても直ぐに鍵を探す事なく、トランクの淵に腰かけたまま暫し放心してました。

 全ての手続きを終えたところで「そう言えばここまで何で来たんですか?」とお客さんから質問。「あれです」とすぐそばに停めたバイクを指差すと「まさか!原付で来たんですか?!」と驚いてました。

 実は最近、個人的諸事情でホンダ・PCX150に乗ってます。このバイク、125ccと同じ車体に150ccエンジンなので見た目は少し大きな原付です。なのでお客さんが驚くのも無理もありません。
 そんな驚いているお客さんに「このバイクちっちゃこいんですが150ccなので高速に乗れるんですよ」と説明したら何故かキョトンとしてます。あれ?なんか変な事言ったかなと思ったら「チッチャコイってなんですか?」と聞かれてしまいました。そこで初めて「ちっちゃこい(小さい)」が方言だと知ったのです。

 東京での暮らしの方が田舎時代より長くなったのに未だ「これ方言だったの!」って衝撃を受ける事があります。最近では「むりくり(無理矢理)」「おばんです(こんばんは)」「きかんぼう(わんぱくな子供)」等々。

 方言と知らずに使って恥ずかしい事も時々ありますが、自分は道産子なんだと言うアイデンティティーの確認になってたりしてるので良しとします。でも接客の時は気をけないといけませんね。


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by J隊員

2014.8.16(土)曇り
山中の白い人影

奥多摩の温泉にてキャデラック・SRXの開錠要請です。

日没直後に都内を出発したんで山道に入る頃には辺りはもう真っ暗、
行き交う車も少なくなってきて心細さが増してきます。
いつの間にか濃くなっている霧の中、
そこだけポオッと明るい温泉施設に逃げ込むように到着しました。

お客さんによると施設の閉館時間ギリギリだったそうで
駐車場に残っているクルマもまばら、
作業を終えてキャデラックを見送ると薄暗い中にただ一人となってました。

こんな時に考えてしまうのが数ある奥多摩の心霊スポット、
それほど遠くない辺りにいくつか点在してるのを思い出して
逃げるようにその場を後にしました。

そうそう、帰りの山道で白い肌着で歩いてるおじさんとすれ違って
地元の人かな?とばかり思ったんですが
しばらく民家も無い様な場所だったんで不思議だったんですよね

あれはもかすると…


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by Y隊員

2014.8.15(金)晴れ
遊就館へ行ってきました

休みの日に靖国神社にある遊就館へ見学に行ってきました。

古代から第二次世界大戦までの武具等を展示してある遊就館。
上京したての頃、縁があって一度訪れたことがあったのですが
数十年ぶりに足を運んでしまいました。

きっかけはカミさんに勧められて読んだ小説「永遠の0」。
映画の公開は終わってるし、今更って感じですが。
しかし遅ればせながらすごく感銘を受けてしまいました。

読破後、実際に零戦が見たくなり
そういえば遊就館に展示してあったなと足を運んだのでした。

以前に訪れた時とは代わった展示物。
しかしそれでもかなりのインパクトを受けてしまいました。
自分はなんて贅沢に平和を享受しているんだろうと。

生きるのって面倒くさいなとか思ったこともある若かりし日の自分。
しかし大戦当時の若者は有無を言わさず戦いへ・・
展示してある手紙を読んでも今の自分より全然大人びているし・・

本日は終戦記念日。
先人の礎があっての今の平和なんだと
胸に刻んで今日の一日を過ごさせて頂きます。


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by K隊員

2014.8.14(木)曇り一時雨
自分でやらない方が

ホンダ・トゥデイのキーを抜いてほしいという依頼。
到着すると社用バイクのスクーターが10台程止めてあった。

イグニッションにキーを差し込んだが、
間違って他のスクーターのキーを差し込んだようで、
気付いた時には抜けなくなってしまったようだ。

自分で解決しようと思いペンチなどを使い試したが、
抜くことが出来ずロードサービスを依頼したとのこと。

見てみるとかなり強引にやったようで、
シリンダーが破損してキーが空回りしたりするようになっていた。

いろいろ試したが直ぐには抜けそうもないので、
書類が入っているメットインを解錠し作業終了。

差し込んですぐ依頼していたらなんとかなった可能性も。
インロックもそうだが自分で解決しようとすると悪い方向にいくケースが多い。


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by A隊員

2014.8.13(水)晴れ
生み出す喜び

カギの研究をし出すと休みもつぶして没頭してしまうんですが、
そこにはお金(給料)は反映されません。

いずれ信頼が高まれば依頼件数も増えるかもしれませんが、
すぐにお金にはならない仕事ですね。

仕事にはお金に直結するものとそうでないものがあると思ってます。
生活するには前者が必要で、生きがいを得るには後者・・と友人に話してたら、
「それってブラック企業なんじゃないの?」と言われました。

たしかに、ほぼ無給で長時間研究やってますが・・
この環境を自分で作って自分でやってもブラックなんだろうか・・
そもそもブラックって何なの?とか考えたりします。

開錠工具の開発は大変な割には見返りは小さいです。
何かヒントが生まれれば次のステップに進んでまた研究の繰り返し、
その先の先に待ってるゴールは「開錠時間が少し縮んだ」とかです。

でも、何とも言えない充足感は味わえますね。
決して「仕事=辛い」というものではないと思います。


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by H隊員

2014.8.12(火)曇り時々雨
不調の原因

 交差点に隣接する駐車場で作業を終え、移動しようとしていた時、理学療法士っぽい服装をした若い女性二人が真新しい原付2台で信号待ちをしていた。

 A「やっぱこっちのバイク変だよね?」
 B「でしょ?同じバイクなのにそっちは遅いよね」
 A「同じ新車なのになんでこんなに違うんだろう?」
 B「どうする?乗り難かったら変わろうか?」
 A「ありがとう!でも大丈夫!!」

 両方とも新車だけど片方の調子が悪いらしい。はて?新車で調子が悪いとは何だろう?? そう考えていると信号が変わり二人は走り去って行った。

 新車の不調かぁ…と原因を想像しながら拠点へ向かっていると、先程の二人に追い付いた。調子が悪いってどんな感じなんだろうと後ろから観察すると、リアタイヤがパンクしている事に気付いた。女の子たちが変だと感じていたのはパンクのせいだったようです。

 次の信号で止まった時、パンクしてる原付の子に「バイク、ふらふらして進まないでしょ?」と聞いてみると「なななんで分かるんですか!?」と驚かれる。そりゃそうか、知らない人にいきなりバイクの不調を言い当てられたらビックリしますよね。わざわざ驚かせるような言い方が悪かったと反省。直ぐにタイヤがパンクしている事と、5〜60m先の反対車線にバイク屋さんがある事を教えてあげました。

 原付スクーターの多くは車体の構造上、リア部分右にマフラー左に駆動系、そして真後ろのリアフェンダーで囲まれてタイヤが非常に見え難い。なので走行中に異常を感じるほど空気が減らないとパンクに気付かない事が少なくありません。
 ふらふらして何か変だな?と感じたらパンクの可能性ありです。一度停まって確認した方が宜しいかと思います。


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by J隊員

2014.8.11(月)晴れ
真夜中のランデブー

深夜の関越道上り線、作業を終えて都内へと戻る途中
追いついた一台のバンなんですがフラフラとなんだか怪しい動きです。

クルマもまばらな深夜の高速なんですが速度も安定しないし
時間的にも「居眠りかな?」なんて思いつつそのまま追走、
一度気になってしまうとなかなか怖くて追い越せませんね。

やり過ごそうと近くのサービスエリアへ立ち寄ろうとすると
入り口の直前で前を走っていたバンも進路を変更、
連なってサービスエリアへと入って行くカタチとなりました。

走り続けるのは諦めて仮眠をとることにしたんでしょうか
もしそうならやっぱり居眠り気味運転だったのかも?
そんな想像を巡らせながら缶コーヒーを空けて再び走り出します。

ところが快調に走っていると前方に既視感のあるバンが、
フラフラとした走り方といい、見覚えのあるナンバーといい…
なんとも言えない気味悪さを覚えつつ、ノロノロと都内まで戻って来たのでした。

今になって考えるとクルマのトラブルだったのかもしれません
真っ直ぐ走らないんで自然と速度も安定しないといった様な感じで。

ですが追い越そうとする度、こちら側へと振れてくる様な動きと
車内の様子も伺えない深夜ということも相まって凄くホラーな出来事でした。


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by Y隊員

2014.8.10(日)雨
暑中休暇な朝

まだ涼しい早朝5時にランドクルーザーの開錠に行ってきました。

到着するとお急ぎなのかお客様が車のそばでお待ちに。
ランクルを見るとラゲッジスペースは荷物満載。
これから旅行に出発って時に閉じ込まれたようです。

そして運転席は壁にぴったり。
これは苦戦するかも・・と助手席のドアを見ると鍵穴。
安堵しながら作業開始しようとすると何分で開きます?と質問。
5分ほど頂ければ、と伝え作業開始します。

しかし鍵穴を覗くとハーフタンブラーが待っていました。
内溝キーだと思って5分と伝えたけど、開くかな・・?
助手席のハーフタンブラーは苦戦することが多いし・・

作業を進めると苦戦確定、するとちょうど現れたお客様の娘さん
「もう新幹線で行こうよ、待ちくたびれたわ!」
どうやら閉じ込んでから1時間以上経っているようです・・

なのでやっぱり時間がかかるとは言い出せず・・
でも奇跡的に10分で開錠。涼しいはずの早朝に汗ダクですが。

戻りのバイクの運転はその汗のせいですごく寒かったです。
これからは所要時間を伝えるときは鍵の中を見てからにします・・


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by K隊員

2014.8.9(土)曇り
仕事用としては程度が

スバル・サンバーのバッテリー上がり。
仕事中に上がってしまい心配そうなお客様。

最初セルは回ったそうだがなかなか始動せず、
何回かやっているうちにバッテリーが上がってしまったようだ。

ジャンピングしたがバッテリー以外にも問題がありそうでなかなか始動せず。
いろいろ試してみてなんとか始動したがエンジン付近から異音が聞こえる。

仕事用にと最近購入したようだが安かっただけあり程度は悪そう。
アイドリング充電をし一旦停止、再度始動しようと思ったら
更にかかりづらくなり仕事を続けるのは厳しそう。

知り合いの車屋さんもなくどうしていいか分からないとのことなので、
スマホで近くのスバルディーラーを探し電話をして場所を教えて向かってもらった。


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by A隊員

2014.8.8(金)晴れ
新時代への幕開け

コルベットC6の開錠です。
今回新技術のお披露目も兼ねてY隊員と一緒に向かいました。

結果は1分以内に開錠。
あまりの速さにY隊員の目もハートマークになりました。

C6はトランクにしか鍵穴がありません。
室内に閉じ込んでもトランク下向きシリンダーからの開錠になります。
おそらく一般的なカギ屋さんならキー複製で対応すると思いますが、
助人はピッキング開錠です。

ピッキング開錠といっても、どこにもない助人オリジナルです。
下向きシリンダーを開錠するとなると、シンドイ風景と思われがちなんですが、
これがまた中年にやさしいピッキングスタイルが特徴です。

C6は要警戒だったんですが、今では速攻開錠が可能になりました。
これからはC7の時代というか、早く開錠してみたいですね。

トランク下向きは困難な時代からスピード勝負に入ってます。


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by H隊員

2014.8.7(水)晴れ
山の朝

 夕方、高速で2時間程のゴルフ場からメルセデス・Eクラスの解錠依頼、現着は20:00予定です。

 日中の灼熱はありとあらゆるモノの温度を上げ、それは夕方を過ぎても冷める気配がない。外気温は30℃を越えたままで息が詰まります。
 ここまで暑くなるとバイクで走っても風が涼しくありません。肌に当たる風がぬる過ぎて風に当たっている感じがしないのです。なので都心部で高速を走ってもあまり涼しくないんです。
 涼を求めるなら肌を露出した方が良いのは分かりますが、バイクに乗って長時間素肌に風を当て続けると以外や以外、これがとても疲れるのです。直接肌に風を当てない方が疲れないんですね。なので安全の意味も含めて肌を露出しないのは基本です。

 出発準備完了でヘルメット&グローブ装着、その格好でバイクを取回していると、まぁ〜これが辛い。なので2時間先の山の涼しさに思い馳せます。陽の落ちた山の中はさぞ涼しかろう…と想像しながらエンジンを始動!っとそのタイミングで本部から携帯に着信。電話はEクラスの依頼変更で、明日の朝6:00の予約になったとの事。蒸しまくる都心を脱出できると思っていたけど今夜はお預けになってしまいました、ちょっと残念。ガリガリ君食べて仮眠です。

 翌朝、3:50。まだ薄暗いなか高速へ。少しだけ涼しい風を受け、薄らと白む東の空を頬に感じながら現場に向かいます。

 5:40、現着。ゴルフ場は標高が然程高くないけどとても涼しい、と言うかちょっと寒い。でも山の朝は気持ちが良いですねぇ。
 お客さんを待つ間、鳥の鳴き声に耳を傾けていると、以前、オフロードバイクで山の中へ分け入ってキャンプした時の事を思い出しました、もう随分と昔の事ですけど。

 色々面倒臭くてやらなくなったキャンプ。今年は暫く振りにやってみようかと思ったりした、そんな8月の朝でした。


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by J隊員

2014.8.6(水)晴れ
乗り続ける難しさ

ヤマハのバイク、ジールの始動救援へ

もう20年以上も前に発売されたバイクなんですが
エンジンを当時のスポーツモデル、FZRと共有していて
250ccで4気筒というのは最近のモデルよりハイメカだったりします。

さて、不始動の原因はセルモーターでした。
接点の部品が上手く動かなくなっていてスイッチに反応しないんですね。

軽度の固着であれば一時的に治ったりもするんですが
今回のはダメなケース、修理が必要な案件でした。

その旨お伝えすると「部品が出るかなあ〜?」と不安げなお客さん
生産が終了して結構経っているいるこのバイク、
メーカーでも部品の欠品が多くなっていて
整備や修理のたびに部品調達に苦労するんだとか。

パーツの欠品はバイクも工業製品なんで仕方のない事なんですが
大きな故障でなくとも乗り続けるのが難しくなるのは寂しいですよね
それは永く付き合った愛車故にぶつかる問題だったりしますんで。


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by Y隊員

2014.8.5(火)晴れ
暑さに負けた喜び

きつい日差しが降り注ぐ暑い午後、
ワゴンRのバッテリー救援に行ってきました。

現場はお客様のご自宅、
お車は車庫の中にあるもののボンネットの所だけは日向。
一通りの作業を終えると汗だくです。

汗を拭いないながら書類を作成、
すると申し訳なさそうにお茶のペットボトルを手にお客さま、
「冷茶なんですけど冷えてなくて・・でも良かったら・・」
と常温のお茶の差し入れです。

最近、夏バテ対策で冷たいものを控えめにしているんです。
内臓を冷やすとあまりよくないと聞いたので。
なので冷たいとちょびちょびと飲むしかないのですが
常温なら一気飲みできるしちょっと嬉しいかも♪

と思っていると
「冷たいものの取りすぎは体に良くないし、まあ言い訳ですけど・・」
と更に申し訳なさそうにお客様。

ズバリその通り、なので凄く嬉しいです!
的なことを伝えたのですがお客様は本当に嬉しいの?って感じ・・
信用してもらえません・・

汗だくの暑さで喜びを表現するのは難しいのかも知れません・・


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by K隊員

2014.8.4(月)晴れ
時計で開け閉め

羽田空港でトヨタ・ヴァンガードのバッテリー上がり。

旅行から戻ると車に「室内灯が点灯してます」と管理事務所の張り紙が。
メカニカルキーは持っていないので解錠もお願いしたいとのことだった。

リモコンキーに内蔵しているメカキーのことを知らない人が以外に多いが、
お客様はキーインテグレーテッドウォッチを使用していた。

キーインテグレーテッドウォッチは10年程前にトヨタが世界初として、
スマートキーの機能を腕時計に内蔵して4万円程でオプション発売。

メカキーを内蔵していないのでバッテリー上がり時などはドアを開けられないが、
カバンの中のキーを捜したり落としたりすることがなく便利だし、
邪魔にならないのでかなりお気に入りとのことだった。


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by A隊員

2014.8.3(日)晴れ
子どもも大人も

日記というのは面白いもので、ネタがすらすら書けるときは
仕事でうまくいってる証拠です。

今はもっぱら開錠工具の作製ですね。
毎日、自画自賛しながら設計したり加工したりしてます。

まるで子供と一緒です。
昔はヘタクソだったのに今ではこんな上手に・・
自分で自分を褒めて喜んでいるんだから世話ないというか、
進化の途中を体感しながら夢中になれるって楽しいです。

稼働以外は終日というか、休みも返上して工具作ってます。
労働時間は?ノルマは?成果は?なんて関係ないです。
好きなことに夢中になって喜べる・・
たぶん一番理に適ってることなんだろうと思います。

正直なところ人はどんな役職になろうと、いくら収入が多かろうと
最終的には褒められたいだけかもしれないです。

褒められることで自分の存在意義を再確認出来るという・・
最もシンプルで大切なことなんだろうと思います。


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by H隊員

2014.8.2(土)晴れ
黄昏の彼方

 フォード・フォーカスの解錠依頼で埼玉県某所まで。現場は巨大なマンションン入口付近、お客さんは引っ越し真っ最中との事です。

 最近ではジャガー共々依頼が少なくなったアブロイキー。各隊員のタイミングによっては半年どころか一年近くも作業をする機会が無い事も。かく言う僕も前回がどのくらい前だったか思い出せないほど暫く振りです。

 鍵穴に工具をセットして感覚を思い出しながら優しくピッキング。思いのほか感触が良く、直ぐ開きそうな感じだったのでお客さんにもう直ぐ開きますとお伝えした。すると「それは大変ありがたいです。実は今朝から嫁の逆鱗に触れまくってですね、今も上で激怒ってるんですわ。なので早く戻れるのに越した事はありません、助かります… 」と憂鬱な顔になるお客さん。突っ込んで聞くのも何なので当たり障りのない相槌を打つと「まぁ原因は僕なので怒られても仕方ないんですけどね … 」と大きなため息が出ていました。

 問題なく解錠を終え、マンションに戻るお客さんはラゲッジにあった段ボール箱を抱えていた。ドアを開けたあと車内からキーを取り出したのは確認していたけど急に胸騒ぎを覚え、余計なお世話とは思ったけど「キーはお持ちですか?」と聞いてみる。するとお客さんは「はっ!」としてポケットをまさぐると、段ボール箱を落としそうな勢いで絶望的な顔になってしまったのでした。

 一度車内からキーを取り出したんですが、ハッチバックから荷物を出した時にまた車内に置いて閉じ込んてしまったようです。「朝からずーっとこんな調子なので嫁が怒るのは無理もないですよね… 」
 あまりにも落ち込んだ様子なので「二度目のインロックは僕しか知らないので大丈夫ですよ!!」と言ってみましたが、その言葉はお客さんの心に響くことはなく、黄昏に包まれたまま遠くを見詰め続けている姿が辛かったです。


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by J隊員

2014.8.1(金)晴れ
山中の不安

あきる野市の山中から
ベンツ・Cクラスのトランク開錠のご依頼です。

到着して5分程で開錠を済ませると
お客さんはとても喜んでくれました。

キーを閉じ込んで最初にディーラーさんに相談したところ
とんでもなく難作業になるか、最悪壊さないと開かないかも?
と言われたそうで、
山中でただ一人、お客さんはとても不安だったそうなんです。

最寄りのインターチェンジから僅か20キロ位の場所なんですが
一気に山深くなっているこの辺り、
ケータイの電波も怪しい中で「もしかしたらダメかも?」なんて
言われたらやっぱり相当心細くなりますよね。

日中のトラブルだったのと
時間を忘れられるような自然の中というのが
せめてもの救いだったのかもしれません。

かく言うJ隊員も帰りの燃料が心もとなくて
山の麓まで結構な不安を感じ続けていたのでした。


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