東京レスキュー 助人サービスはロードサービス専門業者です。
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by J隊員

2006.7.30(日)晴れ
敵機襲来

日々のトラブル解決において、すんなり作業出来るケースは意外と少ない。
立体駐車場の揺れるカゴの中だったり、ガス欠救援に行ったら給油口がカベぴったりだったり、
今回の作業もそんな案件だった、しかしそれだけでは済まなかった・・・

世田谷は赤堤よりBMWの開錠要請、運転席側のドアにしか鍵穴が無いタイプにもかかわらず、
そのドアと駐車場の塀の隙間が30センチも無い、
しかもその僅かな隙間には、そのお宅のお婆さんのものと思われるアサガオの鉢がびっしり並んでいる。
アサガオの蔓は塀にしっかり張っており、鉢を動かしたら蔓を切ってしまいそうだ。

結局、鉢を少しだけズラして片足だけ置けるスペースをドア前に確保、一本足でピッキング開始。
無理な体勢の上、30秒くらいで脚のケイレンが始まり、その度に脚を入れ替える、
その為なかなか作業が進まない、しかしその後もっとヒドイ事が起きる。

何度目かの脚の入れ替えの際、ふと腕に視線を移すと恐ろしい光景が!
集中していて気付かなかったが、駐車場の隣の庭から大量の蚊が襲来していた。

頭の中で空襲警報が鳴り響き、すぐさま作戦会議が開かれる。
結果、導き出された作戦は・・・「速ヤカニ開錠シ、撤収セヨ!」
・・・つまりお手上げ状態だ。

5分程で終了して被害状況を確認する、顔と腕を併せて9箇所、ボコボコの惨敗だ。
このままでは大和の様に撃沈されてしまう、なにか対策せねばとヨロヨロと帰還する。

無残に腫れあがった痕にかゆみ止めを塗りながら、リベンジを誓う。
屋外用の極太蚊取り棒がどこかにあったはず、アレを使う時が来た様だ。

ただ問題なのはとにかく極太!
作業よりも着火に手間取る事は間違い無い。



by H隊員

2006.7.29(土)曇り
原因不明のバッテリー上がり

要町よりホンダ・エリシオンのバッテリー上がり。
原因不明だと力説するお客さん。

ちょうど一週間前に乗ってから今日まで車には触っていない。
車内のスイッチ類を全て確認したがオン状態は無かった。
なのにインテリジェント・キーさえも反応しない程の上がりよう。
電圧を測ってみると1Vちょっと。
ここまで減るのは、どこかでランプ等が点燈していた場合が殆どだ。

だけどお客さんはきっぱりと否定した。
原因に心当たりが無い場合、故障が疑われるのでディーラーさんでの点検が必要。

兎に角、エンジンがかかるか確認のためブースターを繋ごうとバッテリーを良く見ると
アーシングの線がマイナスだけでは無くプラス端子にもある。
いやいや待てよ、アーシングをプラスにする訳が無いからきっと違うものだ。
待てよ…  ん?
もしかしてプラスチューンと言うやつか?
ブースターを繋ぐ前にプラス端子についている線は何ですか?と
お客さんに聞いてみたが分からないとの返答。
では、アーシングは自分でしたのかと聞いてみると、
先週バッテリー交換(ドライセル)と共にお店でやってもらったらしい。

何だが怪しいのでアーシングしたお店の人にブースターを繋いで始動させても
問題ないか聞いてみる事にした。
で、ついでにプラスチューンらしき線は何のために付けているのかも聞く。

ブーストジャンプは問題無しとの返答。
謎の線は、ゴニョゴニョと的を射ない返答。
この線はプラスチューンですか?と聞こうとしたら、
「エンジンが始動出来なかったらまた電話下さい」と切られてしまった。

ジャンプしていいのなら作業的には問題なし。
だけど、お客さんはバッテリーを眺めて考え込んでる。
「取り合えずかかるか試してみましょう」と励ましてジャンピング
エンジンは問題なく始動した。

発生電圧を確認したが問題なし。
その後、充分に暖機したお客さんは件のお店に向かった。
今回プラスチューンらしきものを初めて見たけど
果たして古くない車輌で効果は体感出来るのだろうか??



by J隊員

2006.7.28(金)曇り
総合的救援

江東拠点での夜勤明けの朝、とんでもなく急ぎの開錠依頼が入る。
寝ぼけた頭で話しを整理してみる、
旅行に出発するお客さんが、空港に向かわんとするその時、
エンジンのかかったままのボルボの集中ロックが勝手に作動してしまい
自宅マンションの駐車場でお手上げ状態、刻々と飛行機の時間は迫る。
どうやらこんな状況の様だ。

江東区の現場まで15分程で現着する、急ぎ車の元へ走り寄ると、
お客さん夫婦の様子がおかしい、インロックのイライラから喧嘩してしまったのだろうか?
立ち入る訳にはいかないので最速で開錠する。
書類へのサインもそこそこに、ボルボに飛び乗り急発進するお客さん、
「気を付けて下さいね〜」と言い終わる前に車影はすでに見えなくなっていた。

(出発前に仲直り出来るといいな・・)などと考えていると、一つのアイディアが浮かぶ
名付けて「カウンセリング付きロードサービス」
二人一組で行動し、一人が作業、もう一人はトラブルより不安になっているお客さんをフォローする。
トラブルと共にお客さんの不安や、こじれている人間関係も解決してしまうスグレモノだ!

フォローしている自分を想像してみた・・・・

・・・・・なんかインチキ臭い・・・・・



by H隊員

2006.7.27(木)曇り
浄水器

暑くなり氷を使うようになって自宅の水が気になりだした。
pictureきっかけはアイスコーヒー。
ホットは沸騰させて使っているのであまり気にならなかったが
アイスを作ったら氷が随分とカルキ臭い。
以前は浄水器を使っていたが本体が壊れて以来購入していなかった。
で、猛烈に買うことを決意しネットで調べる。
あまり大きくないのが良いので
トレビーノ スーパースリム603Eに決定。
早速、価格COMやらコネコネットやらで最安値を探す。
調べつくした結果安いところで¥4.400(7月現在)
それより安い可能性を探すと某オークションに辿り着き
結局¥3.500で落札できた。
ちょっと小躍り

そして待つこと数日…
picture今日届いていたので早速蛇口に装着。
この浄水器、フィルターをどのくらい使用したかが表示される。
浄水で水を流すとどんどん数字が減って行き、
表示が”0”になるとカートリッジの交換時期らしい。
小さいくせに賢い奴だ。

美味しい氷が作れる事を喜んで、深夜に無言でまた小躍りした。



by H隊員

2006.7.26(水)晴れ
キッチンペーパー?

知り合いのバイク屋さんの近くを通ったのでちょっと寄る事に。
picture缶コーヒーを4本買って店に入ると、見たことの無いスクーターを整備していた。

世間話をしながら整備を見ていると
「なんじゃこれは…  キッチンペーパーが入っとる」と
エアクリーナーボックスの蓋を外した所でバイク屋さんが言った。
「またまた〜、冗談でしょう〜」と覗き込むとエアフィルターの脇にキッチンペーパーが詰まっている。

この車輌、新車を納車した直後にキャブからガソリンがオーバーフロー。
殆ど乗っていないらしいので、お客さんがキッチンペーパーを詰めたとは考えにくい。

取り出してみると、活性炭らしき物が詰まっている。
これで空気の浄化を図るのだろうか?
ん〜…それ以外に考えられないから多分そうだろうとバイク屋さんの見解。
pictureこのバイクに俄然興味が沸いてきたH隊員
どこのバイクか聞いてみると
台湾のSYMと言うメーカーらしい。
なんて言う車輌なのかなと車体を見回すと「umi100海」と書いてある。
日本向けなのか?

お国変われば考え方も変わる。
見たことの無い機能が付いていてもおかしくない。
もっと世界のバイクを知りたいと思った。

近所にDUCATIの店があったので今度覗いて見よう。
そしてデスモドロミックについて聞いてこよう。



by H隊員

2006.7.25(火)曇り
Wankel engine

ナンバー無しフェアレディーZの解錠依頼。
現場で確認すると、お客さんは不動のZを買ってきて
これから直して乗ろうと考えていた矢先のインロックらしい。
pictureとにかく車体全体の汚れがヒドイ。
錠の方も汚れがヒドイ。
一旦洗浄し解錠。その後グリスアップ。

作業書を作成しながら話をすると、Zの前はRX−7のレストアをしたとの事。
RX−7と言えばロータリーエンジン
「素晴らしいエンジンです」と力説するお客さん。
最後に「マツダのRXシリーズは日本の誇りです!!」とまで言ってました。

ロータリーエンジンの仕組みは大体分かっているつもりですが、
調べてみると知らないことばかり。
どうやって機密性を保持するのか?潤滑は?etc…
ん〜勉強になります。
pictureで、途中で面白いものを発見!
マツダ・13B−MSPと言うエンジンのフィギュア
発売元は静岡のON TIMEさん

…買っちゃいました。
届いたので早速回してみる。
ローターとエキセントリックシャフトの不思議な動きを目の当たりにしプチ感動。

ん〜理解。
ん〜満足。



by H隊員

2006.7.24(月)曇り
タイヤ屋さんのマスコット

フロントタイヤのスリップサインが出そうなので、
板橋区双葉町にあるテクニタップさんでタイヤ交換をして貰った。

こちらにはかれこれ十数年程お世話になっている。
丁寧な作業で安心してバイクを預けられるからこそリピーターになったのでしょう。


pictureいつもの様にバイクを預けて店の奥にある椅子に腰掛けようとしたら
足元に蠢くものが…                   居たのはこれ→

人懐っこく全く鳴かない
じゃらしても「フゴフゴ」と言いながらあま噛みするだけ。
鼻とか目の周りが白くなっているので老犬なのかと聞いてみると
七歳との事。
人間だと四十四歳くらい?
まだ老犬と言うには早いか。

左耳にリボンがついていますが♂です。
ま〜何にせよめんこい犬でした。



by J隊員

2006.7.23(日)曇り
お急ぎ

休日の朝はお急ぎの開錠案件が多い。
今日も早朝から立て続けに二件のお急ぎ案件だ。

その内の一件は休日を利用し、ゴルフへ向かうお客さん、セルシオのトランクインロックだ。
現場に着くと、しきりに時間を気にするお客さん、ゴルフ仲間との待ち合わせ時刻が迫っている模様。

休日の行楽へ出発する際、インロックさせてしまう、予定には無いイレギュラーの発生だ、
解決に時間が掛かれば、その日の予定が台無しになる。
そこでお急ぎの案件になるのだろう。

5分程で開錠すると、お客さんの顔がほころんだ。
「30分位かかると思ってたんで助かりました!これなら余裕で間に合います。」
感謝の言葉を頂きつつ、時間に間に合った事に安堵する。

ゴルフに出かける際のインロックはなんとなく分かる気がする。
トランクを開ける為のキーが、開いたと同時に邪魔になるのだ、
これはゴルフバッグを積み込むのに両手を使う為で、そのままトランク内に置いてしまう、
ポケットにしまえば良いのだけれど、一時的に置くだけなのでついやってしまう、
あとはゴルフバッグの陰に隠れたキーに気付かずトランクを閉める。
概ねこんなところだろう。

普段は、「お客さんが喜べばそれで良し」としていたけれど、
受注からの解決速度が、ゴルフ場の売上にまで影響を与えてしまう
助人の社会的責任の大きさに、どうやら気付いてしまった様だ。



by A隊員

2006.7.22(土)晴れ
新助人ロゴとHP改装中

助人ロゴを新たに作成した。
初めてプロの方にデザインしてもらったものだ。

結構カッコ良くできたので、HPに加えてトップページにマイナーチェンジを試みる。
作業は、全てのソースプログラムに手を加えるので、膨大な時間を費やした。

一番新鮮な眼差しのJ隊員に、HPの見た目を聞いてみる。
「すごいですね!」までは望まないけれど、
「素人にしては、まあまあ」あたりを想定しつつ・・・picture

J隊員・・「くどいですね。ハッキリ言って」

正直なのがJ隊員の良いところだ。
そうでなくては、これ以上の進化が出来なくなるではないか。
自分に言い聞かせながら納得した。

現在一人でHPリニューアルプロジェクトを立ち上げているA隊員。
J隊員には強制的に協力していただく運びになった。
たぶん、すごくカッコ良くなっていくので、乞うご期待です!



by A隊員

2006.7.21(金)曇り
励まし

めずらしく仕事のモチベーションが落ちているA隊員。
pictureニッチもサッチも行かない現状に、頭がプスプス状態なのだ。

現在HPリニューアルを始め、3つのプロジェクトを同時進行させている。
編集長のJ隊員から矢のように日記の催促が来るけれど、中々協力できないでいる。

夕方、汐留で中学校の同級生と会う約束をしていた。
食事する前に日本テレビのイベントに立ち寄る事に。
そこでは岡本太郎さんの「明日の神話」が飾られていた。

まず最初に赤色、そして黄色が飛び込み、ドクロが目に焼きついた。
たしかに原爆をモチーフにしているので怖い雰囲気があるけれど、けっして暗くない。
画面の広がりが明るく、表情がどこかコミカルなのが印象的だ。

岡本敏子さんの言葉を借りるなら
―残酷な悲劇を内包しながら、その瞬間、誇らかに『明日の神話』が生まれる―


picture若い時に苦労すれば、いずれ楽になるだろうと思っていたが、それは違うようだ。
逃げたい思いや甘えが、勝手に「楽園」を想像していたに過ぎない。

一生、死ぬまでが「闘い」だったのだ。

自然に「なら、やってやろうじゃないの」モードに入っている。

今日、このタイミングで、この絵に出会えた事は必然なのかもしれない。



by H隊員

2006.7.20(木)曇り
今度は富士山 A

@の続き・・・

プルルル・・・ピッ「鍵屋さん!うちはさんじゅうさんの…」 プツッ… ツー ツー

お客さんの一声を聞いただけで切れてしまった。
その後、圏外。
困った…

ん?
お客さん、サンジュウサンって言ってたような…
もしかしたら33-6?
可能性はNO.33にあり
踵を返してUターン
泥でホイールスピンをしてコケるかと思った。

水溜りと砂利に注意しながら進んで行くと
33-3が目に飛び込んできた。

近いはず
33-4
シールドを上げた
33-5
顔面に当たる雨粒が痛い
33-6

あった。
白のBMWがあった。
やっと着いた。
バイクを降りて振り返ると、お客さんが玄関で手を振っていた。
雨だか鼻水だか分からないズブ濡れの笑顔で僕は会釈をした。

で、これで終わりじゃないのです、作業が待ってます。
指先は冷えて痺れていたが、それをものともせず1分程で解錠。
バコッとドアを開けた瞬間、今日一日の仕事を終えた気分になり
夕方にさえなっていないのに風呂に入ってビール(ハートランド)を呑みたくなった。

その後、別荘内で熱いコーヒーを頂き、子供と犬にじゃれ付かれながら作業書を作成。
山のような労りと感謝の言葉を頂き別荘地を後にした。

そして、帰りの高速に乗ってから富士山を一度も見なかったことに気付いた。

雨で殆ど見えなかったでしょうが、麓まで行ったのにすっかり忘れていた。
そう言えばツーリングと言うものに随分と長いこと事行っていない。
たまに仕事じゃなくバイクに乗るのも良いのでは?
それならばと、直近の休日に天気が良ければ下道で下仁田までコンニャクを買いに行こうと心に決める。

但し二日酔いじゃなければ…



by H隊員

2006.7.19(水)雨
今度は富士山 @

朝の通勤ラッシュも終わる頃、河口湖近くから現行BMW530iの解錠依
結構な雨の中、中央道を目指す。

雨風は強いが高速は空いていて走りやすい。
ストレス無く距離が稼げる。
だが、八王子を越えたあたりから気温がグッと下がってきた。
もしかしたら現地は寒いかも?不安が過ぎる。

不安は的中した。
大月の分岐を折れて河口湖方面に入ると更に気温が下がった。
その上、ずぶ濡れのグローブは容赦無く指先の体温を奪う。
解錠作業に影響が出ないようにグリップヒーターのスイッチを入れ
指先の保温に勤める。

河口湖ICで高速を降り、現場近くのゴルフ場を目指す。
更に気温が下がる。
シールドの曇り方が、体温と気温の差を如実に物語る。

ゴルフ場まで着いたところでお客さんに電話。
だが!圏外
まぢですか…
少し移動し携帯を暫く見つめると、ニョキ!と一本立った。
すかさず電話をかける

ぶちぶち切れるので何度もかけ直しながらお客さんに誘導してもらうが
広大な敷地面積を誇る別荘地に入ると殆ど繋がらなくなってしまった。
樹海が近いせいだろうか?
いや、単に山の中だからだろう。

暫く走るも、最初にもらった●●●●-356という住所は見つからない。
と言うより住所表記が無い。
困った…
土砂降りの中、携帯画面を見ながら途方に暮れそうになった時
遠くに地図看板を発見!
356を探す。
地図をしげしげ眺めると、住所表記はすべて●●-●になっている。
と言うことは 356=35の6だ

すぐに35-6に向かう。
急に雨脚が強くなったところで目指す住所に到着した。
だが、3台ほど停められそうな駐車場に車の影すら無い。
恐らくここで無いだろう…
困った…
祈る気持ちで携帯を見てみると、圏外からニョキとアンテナが一本立った。
あたふたとお客さんに連絡。

Aに続く…



by A隊員

2006.7.18(火)雨
庶民の怒り

北大塚でクルーガーのバッテリーが上がったとの知らせ。
神田で作業を終えたA隊員が引き受けた。

現着すると作業服の女性のお客さんと合流した。
電気工事の出張にクルーガーを使用しているらしい。

ジャンピングで無事始動させると、「路上駐禁」の話しで盛り上がった。
普通、取り締まられるからムカツクというところ、今日のは違った展開である。

お客さんの内容をかいつまんで言うと・・・
出張業者などの外回り業者は、世間一般的にいうと「庶民」のランクに入る。
身体を動かす事で対価を得る、言わば非高額所得者層なわけだ。
駐車する場所をセコセコと探していると、涼しげに運転手付きの高級車が通り過ぎていく。
「絶対、金持ちが仕組んだ罠よ!!」

思わず爆笑するA隊員。
なるほどとも取れる面白い見解を聞かさせて頂いた。

10人いれば10通りのムカツキが存在する。
作業後の談笑はこれだから止められない。



by J隊員

2006.7.17(月)雨
Iさん、おめでとう!

友人の結婚パーティに出席した。
前の職場での友人なので、周りも懐かしい顔でいっぱいだ。

再会ラッシュにお互いの現状を確認しあったり、
思い出話で盛り上がったりと、とても楽しい時間を過ごせた。

前の職場を離れて半年以上が過ぎた、
誤魔化しが利かない現在の仕事で自分は変わったのだろうか?
いや、変わることが出来たのだろうか?
友人たちの反応からは正直良く分からなかった。

人には周りの環境に合わせて変化出来る柔軟性があるものだと思う、
それが出来なければ本人にとっても、その集団にとってもマイナスでしかないのではないか?
今日、夫婦という最小の集団となられたお二人に対して、
ちょっとだけ既婚歴の長いJ隊員からのささやかなアドバイスとさせて戴く。

   最後に、
     Iさん御夫妻、結婚おめでとう
              末永くお幸せに!



by A隊員

2006.7.16(日)曇り
日帰りツーリング

picture

休日に高尾山に行ってきた。
実のところ高尾山が目的ではなく、ほうとううどんを食べるのが目的だ。

中央道を一路八王子インターへ、高速道路をバイクで2人乗りするのは初めて。
自宅から30分ほどで高尾山へ到着した。

曇っていたので絶景をご紹介を出来ないのが残念。
上るときはリフトを使ったが、1kmほどの距離をさながら空中散歩しているかのよう。
絶景と急勾配のどちらも味わえるが、スキー場のそれとは全く違った感覚だ。

左がほうとう、右がてこね(づけ丼みたいな感じ)
さて、本命のほうとううどん屋さんへ向かう。
この1ヶ月、ほとんど頭の中は「ほうとう」が支配していた。
雑談の時にたまたま出てきた「ほうとう」、10年前に甲府で食べた味を思 い出したくなったのだ。

やさしい味でおいしかった。
pictureようやく、頭の中の「ほうとう」からも開放されたのであった。

お店の名前は「山の神」https://www.hotpepper.jp/s/H000016582/top.html



by J隊員

2006.7.15(土)晴れ時々雨
職人魂

世田谷区給田にてホンダ アクティのインロック救援要請、
現着してみるとお客さんは若い職人さん、車の荷台は工具や資材でいっぱいだ。

早速作業に取り掛かろうと運転席側の鍵穴を確認すると、
鍵穴にこじられた様な痕がある、・・・もしや?
お客さんに確認すると、待っている間に工具を差し込んでみたそうな、
「開くんじゃないかと思いまして・・・」と話すお客さん、
仕事柄、普段様々な工作作業をこなしているお客さんだ、気持ちは解らない訳ではない。

でも完全に壊れてますねぇ、コレ・・・

助手席側から開錠し、問題の鍵穴にキーを差してみるが入らない。
「修理に出すと高いですかね?」と落ち込んだお客さんが段々可哀想になってきた。

若くして独立し、頑張っている職人さんに敬意を表して
安く修理出来る方法をアドバイスする。
自分で作業しなくてはならないけれど、職人魂を持ったお客さんなら大丈夫!
・・・のはずだ。

念の為、「無理そうだったらすぐに鍵屋へ」と付け加えてみた。



by J隊員

2006.7.14(金)晴れ
伊達イズム

ロードサービス、それは颯爽と現れトラブルを解決して去って行く
その陰には皆さんが想像も出来ないような苦労がある
今回はその一例を挙げてみよう。

八王子にてベンツE430のトランクインロック
場所は丘陵地帯の入り組んだ番地なのだが、テニススクールの駐車場との事で、意外と迷わずに到着。

お客さんはご夫人の方、友人と連れ添ってテニスを楽しみに来て、
帰る際にテニス道具と共にキーを閉じ込んでしまった様だ。

車の後部が駐車場のフェンスと大分近い、体を潜り込ませてみるとなんとかピッキング出来そうだ。
日差しが強いのでお客さんにテニススクールのカフェテラスで待ってもらい、所要は余裕を持って10分程とお伝えする。

窮屈な格好でのピッキング、だが両手と頭の位置さえ保持できれば問題は無い、
5分程でキーシリンダーが回り始める、早速お客さんを呼びに行こうとしたその時、異変に気付いた。

脚が痺れて立てなくなっている、しかも両脚共!
ピッキングに集中していたので気付かなかったが、結構無理に脚を折り曲げていた様だ。
こんなカッコ悪いところをお客さんに見つかる訳にはいかない、とりあえずその場で回復を待つ、
幸いお客さんに伝えた時間にはまだ余裕がある、脚をマッサージしながらカフェの方を覗うと、
「!?」  お客さんがこちらに向かってくる、一直線に・・・
(なんで?)(まだ5分しか経って無いのに?)

上を見ると大きく跳ね上がったトランクリッドが!これでは一目瞭然だ、
押さえておけば良かったと後悔しても後の祭り、あと数秒でお客さんが来てしまう!
《平日の午後、ベンツで友人たちとテニスに来ているご婦人》にこの姿を見られてしまう!
激痛を覚悟で立ち上がる、目の前が真っ白になる・・・

・・・どれ位かの後、感謝の言葉を頂きながら走り去るベンツを見送った。
「ふう、今回もなんとか颯爽と解決出来たな」
未だ一歩も動けぬまま、そう呟いてみた。



by J隊員

2006.7.13(木)曇り
業務日誌7/13

今日は中野エリア担当のJ隊員、どうも朝からパンク対応が多い日だ。
そんな中、朝霞市でステップワゴンのインロック救援要請、
帰宅ラッシュで混み合う中、現場への道のりを急ぐ。

依頼してくれたのは、先日A隊員が高評価を頂いたアシスタントさん、
現場までの所要時間を多めに貰っている以上、作業時間で短縮しなければ!

現着してお客さんと車を確認し、「すぐに開けます」宣言をして作業開始
まずは基本通り、鍵の情報収集をしながら作業を進める、
普段なら慎重に探りながら作業して行くのだが、
今回はスピード重視だ、30秒後にはトップギアでの作業にスイッチ。
その後は15秒ほどで開錠、一分以内でのスピード終了に
お客さんから「速いっすね!」との賛辞を頂けた。

現場到着までにお待たせした分をどれ位取り戻せたのかは分からないけれど、
お客さんの表情から察するに、満足してもらえた様で一安心。

ちなみに今回のキーは「ダブルディスク」といった呼び方のもの、
車に付いている「通常キー」の中では、現在一番多く採用されているものです。



by A隊員

2006.7.12(水)曇り
不快指数と開錠スピード

台東区三ノ輪でビビオがインロックしたとの知らせ。
鷲神社の前、少し強面のお客さんが仁王立ちしているので、すぐに分かった。

この蒸し風呂のような時期にインロックすると、誰でもイライラするもの。
最初は慌てて、メラメラと後悔の念に悩まされる。業者を待つ間の不快指数は計り知れない。

ご挨拶しても、無言のお客さん。
だが、A隊員にはしっかりと聞こえてくるのだ。
「何でもいいから、早く開けろ」と。picture

なので、早く開けてみた。
お客さんは車に飛び乗り、エアコンを強風にする。
しばし書類作成し、いよいよサインを頂くときが来た。

「どうなる事かと思ったよ。いやどうも・・」
汗を拭きながら、笑みを浮かべるお客さん。
どうやら心身ともに冷却できたようで、ほっとするA隊員。

早さが最も有効な時期は、今なのかもしれない。



by A隊員

2006.7.11(火)曇り
横溝キー

「横溝キー」
拠点に帰るとこの話題で持ちきりになっていた。

受注担当のJ隊員が、とあるアシスタントさんから質問されて少し慌てた言葉だ。
カギの呼び名は、一般の方と我々業者では大きな違いがある。

特にウェーブキーとか内溝キーと呼ばれる種類に多く見られる。
主に外溝4&2トラック、内溝4&2トラックと、カギ穴の機構によって呼び名が4種類ある。
さらに国産になると、MT−1〜8とロットナンバーで呼ぶ事も多い。
総称すると「内溝キー」と呼ぶのが一般的だ。
今回の「横溝キー」は車種から判別するとMT-7の事だろう。

例えば、ベンツの外溝2トラックを開錠しても、「内溝キー」のカテゴリーに入る。
誰でも分別しやすいよう、業界用語が一般向けに変換されている。

もちろんJ隊員も研修済みのはずだが、さすがに「横溝キー」は伏兵だったか。
今度は縦溝キーか、はたまた斜溝キーか・・



by J隊員

2006.7.10(月)曇り
上級者用パーキング

中目黒より、ホンダ ロゴのジャンピング要請、
現場の立体駐車場に到着してお客さんに連絡を取る。

お客さんの到着を待つ間、救援車両を探して駐車場を眺める、
鉄骨で組まれた三階建ての駐車場が二棟、向かい合って立っている、
さながら巨大な三段のロッカーを、二つ向かい合わせた様な感じだ。
建材の外観からは結構な年月が経っている事を感じさせ、ちょっとした威圧感を覚える。

まもなくお客さんが到着する、車の場所を聞いてその前に向かおうとすると
お客さんに呼び止められた。
「こちらです」と案内されたのは二棟の間の広場にあるゴンドラ、
車一台分入るのそのゴンドラがエレベーターになっていた。

「ガタン、ゴトン」と揺れながら駐車場3階の車の場所に向かって行く、
ビックリなのはX、Y軸だけでなくZ方向にも動いていることだ。
読めない動きと年代物と感じさせる作りは自然と恐怖心を増幅させる。

車の所に着いてブースターを接続、問題無く始動する。
さあ戻ろうとエレベーターに乗りこむ、だが帰りはお客さんの車も一緒だ
先にエレベーターに乗り込み端に寄る、(もしここでお客さんがアクセル踏みすぎたら?)
〈ロッカーから飛び出すミニカー、それに轢かれる人形〉が脳裏をよぎる
恐怖が顔に出てしまったのか、お客さんが笑いながら助手席に乗せてくれた。

立体駐車場を普段注視する事は無いけれど、仕事も含めてこの様な仕組みは初めてだ。
発想がアメリカっぽいこの駐車場、もしかしたら海外製なのかもしれない

なんにせよこの駐車場は「上級者用」に違いない、そう思ったJ隊員だった。



by J隊員

2006.7.9(日)曇りのち雨
すけっと

南荻窪でファミリアのバッテリー上がり、
場所は高層マンションのタワーパーキング内だ。

現場にて駐車場のゴンドラが降りて来るのを待つ間、
お客さんにバッテリー上がりの原因について聞いてみた。
「年に2、3回しか乗らないもので・・」
半年ぶりに車を使おうとしたところダメだった様だ、自然放電のせいと思われる。
「いつもはエンジンかかるんですけどねぇ〜」と続けるお客さん。

年に2、3回しか乗らないのに、いつも始動出来ている事にちょっとビックリしていると、駐車場のゲートが開い
早速バッテリーをチェックする、テスターは11、7Vを示している。
これではセルモーターは回らない、だが半年でこの程度の放電ならば、バッテリーは優秀だと言えるだろう。
長期放置でも始動出来たのは、このバッテリーのおかげのようだ。

エンジン始動後、お客さんに月に一回位は乗られる様、アドバイスしてみる、
しかし、お客さんも生活のパターンを変えるのはなかなか難しい様だ。
「せめて今日だけでも遠出してきます」と走行充電に向かうお客さんを見送った。

アドバイスに困る案件の場合、大概避けられないトラブルの場合が多い、
クルマが機械であり道具である以上、どんなに気を付けていても突然のトラブルに見舞われることがある。
そんな時の為のロードサービスなのだ。
助人の持つ意味を改めて確認出来たような気がした。



by J隊員

2006.7.8(土)晴れ
玄人な雰囲気

草木も眠る丑三ッ時、
いつもクールな助人OPも、寝ボケる時間に救援依頼
目黒本町で日産Be-1のインロックだ。

現着してお客さんと合流する
 J隊員  「今晩は、ロードサービスです」
 お客さん 「いや〜悪いね、こんな時間に」「ところでどうやって開けるの?」
 J隊員  「はい、鍵穴からピッキングで・・・」
 お客さん 「あ〜、あの鍵穴の中○○○○・・・・・だったら助手席が簡単に開くよ」
 J隊員  「???・・そうなんですか?」(なんか詳しいな、ひょっとして同業?)

(同業では無いにせよ・・・前にもインロックして、その際に来た業者さんがハマったのだろうか?)
そんなことを考えつつ、リクエスト通りに助手席ドアをピッキングする。
鍵開けに詳しいお客さんの視線に妙なプレッシャーを受ける、
自分の腕を品定めされているような感じがするのは気のせいだろうか?

一分程で開錠し、書類にサインを戴く。
サインするお客さんの表情からどうやら合格点のようだ
と、勝手に合格した事にしつつ、お客さんを見送る。

アシスタントさんへの終了報告の際、オペレーターさんが話してくれた
「今のお客さん、インロック4回目なんですよ」
! なんかプロっぽかった訳だ、4回も間近で開錠作業を見ているのだから。
納得すると共にある疑問が生まれる。

・・あのお客さん、その内インロック自分で開けちゃうんじゃないか?



by J隊員

2006.7.7(金)曇り
あれ?

スズキの新型エスクードの開錠依頼が入る
この車の鍵は特殊な構造になっており、通常のピッキングでは開錠不可能である。
またドア内部の構造もベンツ等と同じ方式を採用しており、
差金での開錠を受け付けない、防犯性に優れた逸品だ。

実車は初めてのJ隊員、しかし開錠にあたっての不安は無い、
なぜなら助人特製の開錠工具を持っているから!
車の発売と共に研究を進めて開発した、ちょっと自慢の一品だ。

早速運転席側に一つだけの鍵穴の前で開錠工具を広げる、
・・・・・・・?  (アレ、ドーヤルンダッケ?)

殆どエスクード専用の開錠工具、開発してから三ヶ月ぶりの使用に
使い方をど忘れしていた。

5秒ほど固まった後に思い出す、(アブナイ、アブナイ)
その後は順調に工程をこなして10分程で無事開錠!
専用工具の信頼性をあらためて確認出来た。

現在この鍵を採用しているのは2車種のみ、次に対応するのはいつのことやら。
開錠にあたっての最大の敵は「ど忘れ」かも知れない。



by A隊員

2006.7.6(木)曇り
西葛西ファン

西葛西でアコードワゴンがインロックしたとの知らせ。
難なく開錠すると、西葛西の話題で盛り上がる。

プールガーデンや臨海公園、駅前の商店街や卸売市場と、レジャー&ショッピングは
ほぼ西葛西だけで足りてしまうほど機能的な街で、20分で都心にも行ける。

A隊員にとっては、上京してから初めて住んだ場所でもある。
あれから下北沢や新宿と計7回引っ越したが、西葛西がダントツに良かった。
至るところに公園があるので、息が詰まることがないのだ。
picture A隊員・・・「いずれまた住みたい場所なんですよね〜」
 お客さん・・「私も離れる気になれませんよ」

西葛西に残るお客さんを、うらやましく思いながらお別れ。
しかし何でこんなに好きなのだろうか・・

ひょっとしたら、上京後これから始まる新しい生活への期待感
その全てが凝縮されているかもしれない。

そうここに来ると、何だかワクワクするのだ。



by H隊員

2006.7.5(水)雨
フォルツァ・インロック

昼過ぎ、早稲田大学内でフォルツァのインロック。
鍵穴はシートの近くにあると言うことなので一つ前の型。
雨が降る中、早稲田大学を目指す。

指示のあった駐輪場へ着くと現行フォルツァがあった。
依頼車輌はこの近くにあるのだろうとお客さんに連絡すると、
そこにあった現行フォルツァの影からお客さんが出てきた。

依頼車輌はそのフォルツァ。
picture

現行車輌は、スマート カード キーなるシステムを導入していて
インロックはしない筈              らしい・・・

   だけどしてしまうのがインロック

お客さんにカードキーがどういう状態でメットインの中にあるかを聞くと、
かなり大き目のバックの奥底に入れたまま、
ヘルメットとそのバックを無理やり詰め込んだとの事。
で、シートを締めたらインロックしてしまったらしい。
勿論、開かなくなってからカードキーがメットインにに入っている事に気付いた。

pictureこのタイプは物理的にかなりピッキングしにくい。
上体を真横に折るようにしないと出来ない。

おまけにH隊員、昼ごはんをモリモリ食べて胃がパンパンになっている。
それが更にピッキングを妨げる。

「うッp…」

呼吸をしていると何か出てきそうなので息を止めてピッキング。
5回目に息を止めたところで解錠。

「はぁ〜」とため息が出た。
違うものが出なくて良かった。

で、カードキーを確認してもらうと電源がOFFになっていた。
無理やり押し込んだときにスイッチが切れてしまったのでしょう。

便利なシステムも電源が切れれば、途端に不便になるものですな〜



by A隊員

2006.7.4(火)晴れ時々雨
日記男

「あらら・・早いっすね」
秋葉原でGMCサファリを開錠したとき、お客さんから言われた言葉だ。

先日も台場でインロックされたようで、他の業者さんが差し金で開錠されたとの事。
助人はピッキング開錠だが、早さにおいても軍配が上がったようだ。

気分も上々でお得意さんへ完了報告すると・・
「助人さんって開錠作業得意だったんですね♪」
pictureご依頼頂いたお得意さんは、バッテリージャンプ等軽作業をよく頂く。
営業チャンスとばかりに耳障りなトークをさせて頂こうかと思ったら
「日記読んでいます。結構遠くまで行くんですね♪」

正直嬉しかった。
蒸し風呂のような秋葉原に、爽やかな風が通り過ぎた感じだ。

開錠作業が増えることを期待しつつ、他の隊員にも日記を書くよう促すA隊員。
幕張のKさんの期待に、必ずや応えねば!!



by A隊員

2006.7.3(月)曇り時々雨
二十歳の夢

4tトラックのファイターがインロックしたとの知らせ。
ドライバーは、新潟から雑貨を運び続ける20歳のお客さん。

眠気を覚まそうと缶コーヒーを買う途中に、インロックされた様子。
悲しいのは、サイフも一緒に閉じ込んだところ。

目の前は夜景のきれいな場所。
開錠後、お客さんに釣られてA隊員も缶コーヒーに付き合った。
甲子園を目指して野球一筋だった話し、F1が大好きな話しと盛りだくさん。
pictureまだお若いのに2人のお子さんをかかえるお客さん。
「一人はイチローで、もう一人は佐藤琢磨になってほしい」
お子さんへの夢を語る表情は底抜けに明るかった。

どこか、ヤンチャなにおいの取れないお客さんは、
飲み終えた空き缶を握りつぶした。
「いや〜眠気がすっ飛びましたよ!」

派手なクラクションを鳴らして出立するファイターに
ガッツポーズで見送った。



by H隊員

2006.7.2(日)曇り時々雨
イプサム・インロック A

@の続き・・・

事は急を要する。即座にバラけたディスクをピックで戻す。
と、ここで突然左足に強い衝撃を受けた。
「!!!!?」 後ろを見ると、
いつの間にか現れた警官が僕の後ろを通るときに蹴ってしまったらしい。
そして警官は直ぐに交通整理を始めた。
すると今度は肝臓の辺りに膝蹴りが入る。
「ぐはっ!」 思わず声を出し身を捩った。
今度はお母さんが後ろを通るときにヒットさせてしまったらしい。
交通整理が始まって通れる所が狭くなったせいだ。

捩った体を戻し鍵穴を覗くとディスクが戻ってしまっていた。
最初からやり直しだ。

中では火の付いたように子供が泣いている。
今日は気温が高い そしてここには遮蔽物らしきものが全くない 
太陽が容赦なく照り付けている 車内の温度はかなり高いはず 

急がねば!

また直ぐ45℃まで回す
すると救急隊が「鍵屋さんが開けられなかったら…」とお母さんに何か説明を始めた

「もう開きます!」と僕が言うと一瞬説明を止めたが直ぐに
「鍵屋さんが開けられなかったら…」とまた最初から説明を始めた。
ドアが開いていない現実がある以上何を言っても無意味か。
残り2枚を入れ、ズレたハーフをテンションの戻しとピックを使いシアラインを揃える。
救急隊が「窓を割っ…」まで言った所でドアを開けた。
作業開始から3分弱
picture直ぐにお母さんが子供を抱き上げる。
水に浸かっていたかの様に汗でずぶ濡れになっている子供を見れば
車内温度の想像がついた。

「問題ないと思うが一応大事を取って病院で手当てをする」
と救急隊員が言ってる。
そして救急車で子供は運ばれて行った。
それを見てホっとしたところで急に脇腹が痛くなってきた。
女性の膝は小さいので鋭利だと肋骨が言ってる。

消防車を見送り、自転車の警官を見送った後、
「痛たたた…」と脇腹をかばいバイクに跨る。
帰り道
蹴られながら頑張った自分へのご褒美として、プリンを買って帰った。



by H隊員

2006.7.1(土)曇り
イプサム・インロック @

午前中、和光市白子でバッテリージャンプを終えて帰還している最中、
子供インロックの一報が入った。
場所は練馬区春日町
そして、お母さんはパニック状態との事。

まだ練馬の旭町にいたので春日町迄なら10分はかからない。
とにかく急行する。

現場へ通じる一本道に入ると前を救急車が走っていた。

もしかして・・また・・・

依頼車輌を発見!すると救急車がその前に停車した。
急いでバイクを降りイプサムに近づこうとしたら、
今度は後ろから消防車が数台 列をなしてやってきた。

どうやらまたらしい・・・

救急隊と話をしているお母さんはパニック状態。
というより怒りまくっている様に見える。
パニックが怒りとして現れるタイプなのか?

救急隊と話している時に割り込む形で「鍵屋です」と言うと
お母さんに「何よあんた!」と言われた。
「依頼を受けた鍵屋です」と冷静に伝えると、
「何!! ん?     間に合ったの?」とちょっと冷静になった。
picture救急隊と消防隊に自分が何故来たかを簡単に説明して
「開けても良いか?」と聞くと、
間髪入れず救急隊が早く開けてくれと言った。

直ぐに工具をセットして作業を始める。

カギはトヨタのハーフ。
ディスクがくたびれていてバラけ易くなっていなければ直ぐに開く。
30秒で45℃まで回すがハーフがバラけた。
後2枚なんだが・・・

Aに続く…



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