by A隊員 2006.11.30(木)雨のち晴れ 最初に覚えた日本語
台場でVWゴルフのバッテリーが上がったとの知らせ。 お客さんは韓国人だ。 ある程度の日本語が話せるので助かった。 無事ジャンピングして見送ろうと思ったら、お客さんが車から降りてきた。 「コノタビワ・ホントウニ・・アリガトウゴザイマシタ・・」 つかえながらも全部言えた。しかも、ちゃんと腰から一礼しながら。 ここまでされたら、武士道のかたまり(本当か?)のA隊員はだまってない。 礼には礼を持って応えるべしだ。 お互いペコペコしながら会話が盛り上がった。 ほとんど単語を並べた会話に比べ、挨拶は連続していることに疑問を持つと 「サイショニ・・オボエル・コトバ・・ダカラ」 たどたどしくも、さわやかに話すお客さん。 きっと、日本の研究をたくさんして来られたのだろう。 アジア関係は、民間レベルで解決できそうな気がするA隊員。 お客さんのような謙虚さを見習いたい。
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by A隊員 2006.11.29(水)晴れ いばらの道「限定解除」
東大井でアウディTTのバッテリーが上がったとの知らせ。 以前はJ隊員が担当したらしく、今回2度目のご依頼だ。 助人さんは、みんな大きいバイク乗ってるね〜」 お客さんは何度も「限定解除」に挑戦しつつ、現在は諦めている様子。 ちょうど現場の近くには鮫洲免許試験場がある。 「限定解除」の道のりは、「教習所」に通うか「一発試験」で突破するかの2つ。 前者はお金と時間をかければ取得できるが、後者は中々難しいのが現状だ。 お客さんは、あえて「一発試験」にこだわると言う。 A隊員もアレコレとコツをアドバイスしてみる。 が、お客さんのご要望には応えられそうになかった。 TTジャンピング後に「教習所通うかな・・」 ポツリと漏らされてお別れ。 ちなみにA隊員にとっても、鮫洲試験場は思い出の場所。 さすがに、2度目で突破したとは言えなかった。
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by A隊員 2006.11.28(火)雨のち曇り 目標を曇らせるもの
遠方から友人が訪ねてきた。 どうやら、仕事が順調とまでは行かないらしい。 目標が明確でないために、パワーが分散してしまい結果がイマイチの様子。 それは個人にも組織にも「ありがちな」状況だ。 相談に乗っていて「良いこと言うな」と自画自賛することがある。 だが、それは、他人の問題に感情が入ってないから言えるセリフ。 自分一人で考えると、どうしても感情が入って八方塞になりやすいものだ。 やらなきゃいけない事はハッキリしているが、曇らせているのは己の性格という事か。 相談している友人が、A隊員と重なったような気がした。 そんな友人に本をすすめた。 司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」。 分散した目標が一点に集中するかどうか。 「赤坂ラーメン」で励まし合いながら別れた。
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by Y隊員 2006.11.27(月)曇り 苦笑い
世田谷区桜にてゴルフがインロックしたとのお知らせ。 しかも車内に子供が閉じ込められているとの事。 休み明けで緩んでいた体を有無を言わせずトップギアに入れ あらゆる裏道を駆使し20分程で到着。 車内を見るとチャイルドシートの上で泣き叫ぶ2歳程の男の子 車の反対側からお客様に子供をあやしてもらい 1分程で無事解錠。 聞くとインロックしてすぐにディーラーさんに相談した際、 「子供を誘導して開けてみて下さい」とアドバイスを受けたとの事… それは無理ですよね〜と苦笑いしていると 解放された男の子が口にくわえていたパンを手に取り 「はいどうぞ!どうもありがとうね!」 と歯形の付いたパンを手渡して来た。 さらに苦笑いをしそうになった。 でもすごく可愛いかった。
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by A隊員 2006.11.26(日)曇り 窃盗団には気をつけよう
最近都内ではビッグバイクの盗難が多発しているらしい。 H隊員の友人も、ハーレーを盗まれたそうな。 厳重なカギも警報器も、最終的には無力だ。 窃盗団は数分内に突破してくるので、その間に飛び込めるかがカギになる。 本日の江東拠点には、A隊員とH隊員とK隊員が張り付いた。 A隊員の車両はTDM900(中央) H隊員の車両はVTR1000(右) そしてK隊員はFZ−1(左) どれもビッグバイクだ。 窃盗団から見れば、K隊員の最新鋭にはヨダレが出るだろう。 いざ盗もうとしても、5個のトラップと1分以内に封鎖する仕組みになっている。 窃盗団はビッグスクーターに2人乗りで巡回する様子。 エサ場を探しに最低2回は見に来るだろう。 「あれ?さっき見かけたバイクだ」と思ったら要注意だ。
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by A隊員 2006.11.25(土)晴れ 作業靴とメンテナンス
新品のエンジニアブーツを買った。 10年間履き続けたREDWINGもクタクタだ。 クタクタブーツは修理に出して、復活させるつもり。 夏用として、仕事面で頑張ってもらうのだ。 エンジニアブーツ(特にREDWING)は意外と蒸れない。 もちろんジョギングシューズにはかなわないが、皮が呼吸してくれている感じ。 なので、そのままだと冬は寒いのだ。 新品はインチUPして、インナーを入れて冬対策した。 買うときは少々値を張るが、10年、いや20年持つことを考えれば安いものだ。 ブーツを長持ちさせたいという人へ、メンテナンス方法を紹介しよう。 ブラッシング→オイル塗り(1日放置)→拭き取り サイクルは、2ヶ月に1回(梅雨時期は月1回)でOK。 作業&バイクにはかかせない。 REDWINGは質の良い安全靴なのだ。
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by A隊員 2006.11.24(金)晴れ 正真正銘A隊員
先月NEWフェアレディZを開錠したのを思い出した。 JAFさんからの紹介で、お客さんを紹介して頂いたのだ。 場所はディズニーシーの駐車場。そう、先日と一緒の午前0時だ。 現着後JAFの方から「日記読んでます。頑張って下さい♪」と応援して頂いた。 Zは少し難しいので、A隊員もいつも以上に慎重にピッキングして開錠。 あの時「日記」の話題になったが、自分がA隊員であることは話さなかった。 いつもの調子で「ありがとうございます!頑張ります!」ぐらい言えなかったのだ。 何となくサボっていた罪悪感がよぎって、逃げたのを後悔している。 でも今はこうして毎日UPに励んでいる。 あの時応援して頂いた気持ちに応えたい一心で。 どんな所で、人は励まされ、スイッチが入るのだろうか。 またいずれ正式にA隊員としてお会いしたい次第だ。
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by A隊員 2006.11.23(木)曇り 風が強い日
豊洲でハイエースがインロックしたとの知らせ。 現場は築地市場が引っ越す予定の空き地だ。 ゆりかもめ以外は目立った建物がなく、風が良く吹き抜ける。 特に今日は風が強い。 事件は開錠後、書類を作成しているときに起きた。 バインダーから一瞬で書類が吹き飛んだのだ。 どこに飛んだか分からないほど「ビュン」って感じ。 ようやく発見するも、空き地の中で書類は踊っていた。 何というか、いきなり全力疾走は出来ないものだ。 足をカクカクさせつつも、何とか奪還した。 まがり間違っても個人情報だ。 これだけは紛失することは許されない。 それにしても、原っぱを走ったのは何十年ぶりだろうか。 ハラハラしたが、気持ちよかった。
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by A隊員 2006.11.22(水)晴れ 絶対解決した業者
ディズニーシーの駐車場で、シーマのインロック&バッテリーの要請。 インロックといっても、カギでドアが開かないとの事。 慌てたお客さんは、保険会社へ電話する。 お客さん・・「カギでも開かないのに大丈夫なんですか?」 「絶対解決してくれる業者が向かいますから」 お客さんを安心させるのに、これ以上の返答があるだろうか。 何はともあれ「絶対解決」のA隊員が現着すると、お客さんカップルは喜び出した。 それもそのはず、もう日が変わろうとする時間帯なのだ。 まずドアをピッキングで突破し、バッテリーはジャンピングで完了。 「良い保険に入った〜」と連呼しながら帰るお客さんを見送った。 午前0時のディズニーシーはちょっとした見応えがある。 残念ながら写真に収められなかったので、舞浜駅でも。
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by A隊員 2006.11.21(火)晴れ A隊員の秘密
江東拠点の上空にヘリが飛んでいる。 いや、飛んでいるというより、停まっているみたいだ。 何か怪しいものが、この付近にあるというのか。 まさか、A隊員の知られざる秘密を暴こうとしているのか。 A隊員には、あまり知られていない不思議な体験がある。 小学生の頃、真っ暗闇の農道での出来事。 ひとり自転車で家路の途中、急にA隊員を中心とした一帯が明るくなったのだ。 どうやら真上から照らされているような感じがしたので見上げてみると、 明かりが消え、元の真っ暗闇に戻った。 もちろん、付近に家も車もない場所での出来事である。 あれから「UFOにチップを埋め込まれた」とか言われ続けている。 ひょっとしたら、ヘリがチップに反応したのか? そういえば、最近頭痛が続いているし。
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by A隊員 2006.11.20(月)雨 新しい街
神田佐久間町にてアリストがインロックしたとの知らせ。 現場は秋葉原駅前だ。 早く現着しすぎて、お客さんを待つ事になったA隊員。 周りを見渡すと、工事中のところがたくさんあった。 ヨドバシやUDXビルがその産物で、どんどん新しくなっていく。 立ち並ぶ建物がすごく新しいか、すごく古いかのどちらか。 別な街に生まれ変わるまで、このストライプような風景が続くのだろう。 遠くからお客さんが走ってくる姿が見える。 「み・道に迷っていました・・」とお客さん。 カギは最新内溝キーだが1分で開錠。目的地をアドバイスして完了した。 この街に古い地図はいらない。絶えず新しいのが東京なのだ。 移りゆく街並みでも残しておこうか。
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by A隊員 2006.11.19(日)雨 敵陣に切り込む武者のごとく
麻布十番でベスパのバッテリーが上がったとの知らせ。 雨が降っていた。 無事ジャンピングすると、お客さんは「カッパ」を持たずに台場へ行くという。 電車へ切り替えたり、引き止めても無理みたいなので見送る事に。 A隊員・・・・「お気をつけて!」 お客さん・・・「はい!どうもです!!」 軒下から中々出ようとしないお客さん。 タイミングを図るようにしているが、雨脚は強くなるばかりだ。 台場まで30分、濡れていくことを考えただけで「ゾッ」とする。 ましてやお客さん皮パンだし。 意を決して雨に飛び込むベスパ。 その無謀ともいえる勇敢さに鳥肌が立った。 雨しぶきの中に消えていくベスパが、今でも懐かしい。 お客さんもA隊員も、当時は必死だったのだ。 まさか30分後に雨が止んでいるとは思っていなかったから。
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by A隊員 2006.11.18(土)晴れ 羽田空港はテリトリー範囲
羽田空港でフェアレディZのバッテリーが上がったとの知らせ。 空港内でのバッテリー上がりは、ほぼカラッポになっている。 出張や旅行へ飛行機を使う場合、長い時間駐車することになる。 ルームランプぐらいでも、1週間も点けたままなら完全放電だ。 満タンのスタートパックを担いで、一路羽田空港へ。 今回は首都高代を頂いているので、18分の快速現着。 そう、羽田空港は「港拠点」より「江東拠点」のが早いのだ。 湾岸に乗ると、30分はかからない。 Zは無事ジャンピングして終了した。 駐車場から帰りのエレベーターに乗る。 エレベーター内にはチラシが貼ってあった。 「カギのトラブルなら○○○○」「バッテリーでお困りの方は○○○○」とか。 みんな営業熱心だ。 助人も頑張らなければ。
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by A隊員 2006.11.17(金)曇り 考えるキッカケ
TVを見ていたら久米宏さんが面白い事を言っていた。 政治やTV番組などのレベルは、国民そのもののレベルだと言う。 なるほど、みんなが選んだ政治家や、見たいと思うものの全てが「今のレベル」なのだ。 いきなり英雄は現れず、どんなに「今」へ不満を持っても、自分自身の「鏡」なわけだ。 さて、会社に例えるとどうなるだろう。 どんなに理想論を説いても、違った結果を甘んじて受けてるかもしれない。 なるほど、結局のところ自分のレベルそのものかも。 今の助人サービスが。 では、どのように向上していくというのか。 まず何より、自分の至らない点を克服しなければ・・・
A隊員が「面白い」と思うところ。 それは「考えるキッカケ」を与えてくれる言葉。
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by A隊員 2006.11.16(木)曇り シートオープンと作業時間
フォルツァがインロック&バッテリー上がりになったとの知らせ。 シートオープンは先代のと比べると難しく、両方作業するとなると膨大な時間を費やしてしまう。 ジャンピング後充電が必要なら、現場に1時間はいるかもしれない。 時間のかかっている時ほど、お客さんとのコミュニケーションが大切だ。 先日の南青山では、気まずい思いをしたA隊員。 お客さんカップルが大喧嘩の最中、ただ突っ立っているだけなのだ。 「何か業者らしい会話でも」と考え、会話を入れるタイミングを計っているのも辛い。 結局何も言えず、30分間突っ立っていただけ。 シートオープンは何とか20分で突破。 今回のバッテリー充電中は、お客さんと楽しいひと時を過ごした。 そういえばシートオープン用ツールを、H隊員が考案したという。 鼻息を荒くして「決まれば瞬殺!」との事なので、次のご依頼が楽しみだ。
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by Y隊員 2006.11.15(水)曇り 江東での一コマ
本日はA隊員が休みの為、K隊員と江東拠点にて待機。 ふと情報処理ブースを見ると某パンクバンドのCDが山積みになっていた。 聞けばA隊員が持ち込んだとの事。 どれどれ懐かしいなとCDを聞きながらふと冷静に考えてみると A隊員とパンクロックの組み合わせって・・ 端から見るとすごい破壊力じゃないか! と云う事に気がついてしまった。 訳の分からない事を考えながらニヤニヤしてCDを聞いていると K隊員が昼飯を作ってくれた。 男の焼きそばデラックスバージョン!! これがなかなかうまい! 聞けばK隊員、いつも作る男焼きそばには具が全く入ってないとの事・・・ つまり、麺とソースのみ! 男の焼きそばである。 そんな男焼きそばノーマルバージョンを一人黙々と食するK隊員・・・ 想像するとなんだか凄い破壊力じゃないか! 本日は助人隊員の計り知れない潜在能力の深さを痛烈に思い知らされる一日であった。
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by A隊員 2006.11.14(火)晴れ ワールドインららポート
豊洲のららぽーとでビビオがインロックしたとの知らせ。 お客さんの名前はマルコムさん。もちろん仮名だ。 A隊員・・・・・「お待たせしました。助人サービスと申します!」 マルコムさん・・「○△×#$・・・・!」 英語なら全然平気(本当か?)なのだが、何語か分からないと話しようがない。 とりあえずA隊員の免許証を見せて、マルコムさんのご本人確認を促した。 マルコムさんにはガールフレンドがいた。 片言の日本語が話せるので、ほとんどの会話はこちらに比重が置かれた。 開錠したときは「カコイイデスネ♪」とほめて頂き、会話も弾んだものだ。 さて、マルコムさんだ。 終始無言のまま、と言うより怒っているような雰囲気ではないか。 ハイテンションな彼女の手を引きながら一言。 「・・帰るぞ・」 それは、まぎれもない日本語であった。
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by A隊員 2006.11.13(月)晴れ 終点丸の内
丸の内でハーレーがガス欠したとの知らせ。 皇居の前には、絵になる1200スポーツスターが停まっていた。 栃木からの旅の途中、給油しようと首都高を降りたお客さん。 さんざん迷走したあげく皇居の前で息絶えた様子。 ここは都心のブラックホール。 ぐるりと一周している内堀通りにGSはなく、近辺にもない。 以前はCBR600で、その前はDR400が同じ場所で息絶えていた。 見渡す限りのビルが旅人の勘を狂わし、カーナビのないバイクは すぐ餌食にされてしまうのだ。 一周5kmの皇居は、ジョギングのメッカ。 給油している最中、何人の人達に追い抜かれたことか。 まるで怪我から立ち直るように、ゴボウ抜きするスポーツスターを見送った。
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by A隊員 2006.11.12(日)晴れ 大伝馬町の日の出
日本橋大伝馬町でノアのバッテリーが上がったとの知らせ。 早朝でもまだ暗く、拠点から出発するのにちょっと気を使ったりする。 そんなにうるさいバイクではないけれど、ゆっくり暖気運転は出来ない。 すごい近い現場なので、エンジンが暖まる前に現着した。 休日を利用して紅葉を見に行くお客さん家族。 ジャンピングして出発できるかどうかは、オルタネータとバッテリー次第だ。 オルタネータは14V以上発電しているのでOK。 バッテリーの使用期間は半年で、比重も適正値。 A隊員・・「このまま出発して問題なさそうです」 ひっそりと静まり返った街に、お子さんの声がこだまする。 周り近所にどうかと思うほどの、はしゃぎっぷりだ。 ノアのドアが閉まると、はしゃぐ家族の姿はそのままに、 また静まり返った街に戻 いつのまにか、日は昇っていた。
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by A隊員 2006.11.11(土)雨 優しい表情
「めずらしく優しい所を見せようとするからよ」 ヘコんだお父さんへ、お母さんが話しかけた。 どうやら、お父さんが車で路上待機していて、買い物から戻ってきたのがお母さん。 荷物運びを手伝おうとして飛び出したところ、インロックしてしまった様子。 開錠はすぐ終った。 「いや、ほんと申し訳ないことです・・」 お父さんは、両手いっぱいのビニール袋を、車へ積み込む。 「すみませんね。おっちょこちょいで・・」 お母さんからは、缶コーヒーを頂いた。 帰り道、吾妻橋で缶コーヒーを飲みながら、ふと考える。 冒頭「めずらしく優しい所・・」というのはウソだろうと思った。 あんなに落ち込んでいたお父さんが、帰りは満面の笑みを浮かべていたのだ。 頭に手を当てながら、お母さんにつつかれてたっけ。
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by A隊員 2006.11.10(金)晴れ 超・ウルトラ・ハイパー
厩橋(うまやばし)のたもとでマーチがインロックしたとの知らせ。 ちょうど作業を終えたばかりの浅草にいたので、現場は目と鼻の先であった。 早速、橋のたもとを探索してみると、該当ナンバーのマーチを発見した。 ご依頼頂いてから5分もかかっていない。 「ブホッ!」 体を温めるはずのミルクティーが、服を汚す結果になられたお客さん。 30分と言われて電話を切り、購入したばかりのジュースを口にした瞬間、A隊員が現れた。 結果的に驚かせてしまうほどの「超・ウルトラ・予想外現着」である。 それだけで終らないのがA隊員の悪い癖だ。 A隊員・・「あ!屋形船が着いたみたいです!」 お客さんが振り返っている間に、開錠も終了させた。 現着だけでなく、開錠スピードも合わせたところにシナジー効果は生まれる。 トラブルをトラブルにしないのが助人サービスの真骨頂だ! そう、このすごいサービスに名前を付けるとするなら、 超・ウルトラ・高速・スーパー・完全・激・予想外現着&爆裂・ハイパー・・・・・
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by A隊員 2006.11.9(木)晴れ 路上の警告
朝起きて出勤しようとしたら、タイヤがペッタンコ。 何年ぶりだろうか。パンクしたのは。 本日の1件目は、自前のパンク修理から始まった。 寝ぼけている暇なんかない。10分のタイムロスになった。 さて、出勤してからコンスタントに作業をこなしていく。 3件終ったところで昼休み。いや実質は4件か。 おや?またA隊員のタイヤがヘコんでいるではないか。 朝、修理したはずだが・・・ タイヤを見回すと別の箇所にクギが刺さっていた。 考えている間なんかない。5分で終らせる。 自分を救援するのに息が上がってきたA隊員。 急にアスファルトが怖くなってきた。
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by A隊員 2006.11.8(水)晴れ 類は友を呼び
ビートルズよりストーンズだったA隊員。 中高生のときにハマッたのは「The Street Sliders」というロックバンド。 当時のレコードやCDは田舎で干からびているので、すでに昔話しだ。 その干からびた思い出をY隊員は持ってきた。どっさりと。 Y隊員は少し変わっている。 昔話として封印していた「スライダース」を、過去のものにしていない。 これだけ音楽が溢れているのに、「心酔した」ものが一緒というのも不思議だ。 けっして万人向けでないのだ「スライダース」は。 さらに、最近入隊したばかりのK隊員はハンパじゃない。 全てのアルバムを買い改め、封を切らずに保存しているという。 干からびた思い出に、雨が降りそそぐ。 なるほど、今聴いてもシットリくるわ。スライダースは。
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by A隊員 2006.11.7(火)晴れ 夜の青山恋物語
南青山でホンダ フォルツァのバッテリーが上がったとの知らせ。 このバイクのやっかいなのは、ある程度充電しないとアイドリングしないところ。 しかも上がるときは大抵カラッポだから、作業時間が長い。 ジャンプ+充電で軽く30分はかかるのだ。 「急いで渋谷に行きたいんです!お願いします!!」 お客さんカップルに懇願されても、初期電圧が0Vではどうしようもない。 30分コースを話すと電車に切り替えるという。 慌てて地下鉄入口に走っていくお客さんカップルを見送った。 道具を片付けて「キャンセル」の電話をしようとしたら、お客さんだけが戻ってきた。 「やっぱり直してください・・いや・やっぱり・・」 しばらくしてカンカンに怒った彼女が戻ってくるが、話しはここまで。 優柔不断な男と勝気な女の物語りは、ひょっとするとこの国の形なのかも。 作業後、歩道橋の上からしばらくそんな事を考えていた。
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by Y隊員 2006.11.6(月)曇り ニホンゴ攻め
浜田山にてマスタングがインロックしたとの救援要請。 現場にてお客様の身分証明をとっている際、 「実はまだ来ないと思って連れとレストランに入っている途中なんです よね・・・」 でしたら終わりましたら連絡しますんで、お戻りになられていて下さい! 変なプレッシャーを感じずに作業に没頭できると思いつつ 鍵穴に向かいしゃがみ込むと 居なくなるはずのお客様も一緒にしゃがみ込むではありませんか! 「実はピッキングに前から興味があったんですよね〜。 ちょっとだけ見させて下さい。」 まあ見ているだけなら他での開錠作業も一緒だからと思いつつ作業を開始するも… 「どうやて開けるんですか?」「どこで覚えるんですか?」「工具は何処で買うんですか?」 「何の車が難しいですか?」「いくら貰ってるんですか?」「何時間勤務するんですか?」 「彼女は居るんですか?」「子供はいるんですか?」「この仕事好きですか?」 ・・・などなど・・ 質問攻めに答えてる途中、鍵穴リセットしまくり・・・ 「ではそろそろ連れを待たすのもなんですんで・・・」 とお客様が立ち去った後、時計を見ると、 アタックしてから10分以上も経過しているではありませんか! 気を取り直して再アタック。少々難しい構造であったが数分で開錠。 帰りの道中、また同じ状況になった場合 「ワタシ、ニホンゴニガテネ」 と言ってみようかと少々、本気で考えた・・
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by A隊員 2006.11.5(日)晴れ 即売所トラップ
千葉県香取郡多古町でベンツS600がインロックしたとの知らせ。 地元の業者さんに断られた経緯で、千葉担当(本当か?)のA隊員が出撃した。 距離はおよそ80km。 近辺で電話してみると「すぐ即売所が見えるので左折して」と教えて頂いた。 合点承知とばかりに「野菜の即売所」を発見。 しかし飛び込んできた風景は見渡す限りの田んぼであった。 その次も、そのまた次も田んぼ・・ だいぶ走ってしまったような気がして「究極の選択」に発展する。 「通り過ぎたかも・・!」VS「いやまだ先にあるはず・・!」 迷いだしたら前者が支配してきて、何だか暗闇へ進んでいくような感覚になる。 極限状態を3kmほど繰り返しベンツと合流した。 開錠はすぐ終った。 しかし地元の人の「すぐ」には本当にまいった。
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by A隊員 2006.11.4(土)晴れ ここは銀座三越前
歩行者天国の銀座ど真ん中で、CB400SFが始動できないとの知らせ。 よりによって三越前である。 ハザード点けて駐輪していたらバッテリーが上がった様子。 よりによって三越前なのに。 ギャラリー大勢の中での救援作業。 無事作業も終えて、元気にお客さんを見送る。 一人取り残されて写真とか撮ってみると、何だか恥ずかしくなってきた。 よりによって三越前なのだ。 人ごみの中を出発しようとしたら、タクシーにも囲まれていた。 出るに出れない状況によって、さらに恥ずかしさ倍増。 そうだ、ここは三越前だったんだ。
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by Y隊員 2006.11.3(金)晴れ セレブな親子
環八沿いの某家電量販店にてベンツのスペア交換の要請。 20分程で到着すると、某家電量販店が似合わない品のある母娘がお出迎え 特に娘さんは凄くキレイであった。 早速、タイヤを外し一応なにか刺さってないか見ているとセレブなお母様が 「何が刺さってました?」 しかし何も刺さっておらず 「釘などが刺さってもすぐには空気は抜けないんです、 走行中にその刺さった釘が抜けてしまうとこのように空気が抜けた状態なってしまうんですよね。」 とY隊員。 するとセレブ母が「人と一緒なのね」 ん?どう意味だ?哲学的な事を言っているのか?それとも精神的な事を言っているのか?
20秒程、体の機能を停止させ思考をフル回転させていると セレブ母が 「ほら人がナイフで刺されてすぐナイフを抜くと血がたくさん噴き出て 死んじゃうけど、刺しっぱなしだと生き延びるって言うじゃない」 ・・・な、なんと残酷な・・ うっかり呆然としていると、セレブ娘が 「やだお母さんたら・・」と恥ずかしそうにしていた。 またその仕草がキレイなのであった。
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by A隊員 2006.11.2(木)曇り 印旛沼の癒し
千葉県印旛村でBMW M5がインロックしたとの知らせ。 現場は射撃場、火薬のにおいに誘われるように現着した。 現場の隣りはネットが張ってあるだけで、すぐ横で射撃をしている。 そそくさとピッキングし始めると、そいつはいきなりやってきた。 「パーーーン!!!」 銃声のあまりの大きさに、ビクっとした瞬間手元が震えてカギ穴がリセットされた。 気を取り直してもう一度ピッキング開始。 だが、このハラハラした気持ちだけは引きずったままだ。 途中お客さんから声をかけられる。 それだけで手元が震え、カギ穴リセット。 そんなこんなで、ようやく開錠するも、「そいつ」はA隊員にとり憑いたままだ。 このままでは東京へ戻れそうにないので、 帰り道、印旛沼へ捨ててきた。
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by A隊員 2006.11.1(水)晴れ A隊員の逆襲
ご無沙汰していましたA隊員です。 3ヶ月ぶりに日記に帰ってきました。 「最近日記が更新されていないようですが・・」 先日受注していたら、お得意先の田中さんから言われてハッとしたものだ。 別にサボっていたわけでないし、逃げていたわけでない。 休息していたので「ハッ」とするのはおかしい。 いや、罪悪感に包まれた休息というべきか・・ 傷だらけのJ隊員をほうっておけるほどの・・ それもこれも、もう終わりだ! あれから新人さんも続々と入ってきて、賑やかになってきた助人サービス。 これより活気ある「隊員日記」が始まります。乞うご期待!!
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