by Y隊員 2007.4.30(月)晴れ サイチェン
表参道にてレンタカーのヴィッツのバッテリーが上がったとの救援要請。 御依頼の方は中国の方。実はおとといにも違う場所にて救援をしている方。 その時もやはりレンタカー。しかし車は換えられている様だし・・・ どうしたんだろう?と現場まで急行した。 GW中という事もあってか路駐車の数が凄い。最悪な事に御依頼主は携帯を持っていない。 ノロノロ運転で探す事10分。なんとか車を発見。 しかし御依頼主が居ない・・・ ドラリオンでも観ているのかな?と待つ事10分で御依頼主登場。 「あいや〜たびたび、すみません。」と御依頼主。 原因を聞くと、「このバッテリーがおかしいよ。」とちょっと御立腹の様子。 でも何か直接的な原因があるはず。色々と点検しつつお話を伺うと、 エンジンを止めてカーナビをしばらく操作していたとの事。 という事でもう一度バッテリーがなぜ上がるのかを説明させて頂いた。 今度は噛み砕いて更に詳しく。 「わかりました。もうつぎはやりませんね。」と御依頼主。 本当だろうか?以前もその台詞を聞いた様な・・・ しかし最近はなんだか中国の方の対応が多い。 たまたまかもしれないが、何かあるのか勘ぐってしまう今日この頃。
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by A隊員 2007.4.29(日)雨のち曇り 救世主になるには
「救世主現る・・・」 開口一番お客さんから頂いた言葉だ。 昨晩港区のスタジオ内で、VWゴルフの開錠依頼。 たくさんの方々に歓迎されながら作業することになった。 お客さんA・・「大きな搬入口を助人のロゴを背負ったライダーが入ってくる」 お客さんB・・「そうそう、ゆっくり歩いて、バックライトなんか照らされてね」 お客さんC・・「無言のうちに即座に開錠、そして無言のまま帰っていく・・」 お客さんD・・「あ!ヘルメットは黒く、全身真っ黒のが迫力ありますね〜」 お客さんE・・「それ良いですね!救世主っぽい♪」 作業中「ぜひ次回からそうして下さい♪」と提案されたシナリオだ。 さて、全て試すには相当な勇気が必要そう。 特に「無言で・・」というのが、サービス業として成り立つかどうか・・ 今回のお客さんは、なんとバイク雑誌ゴーグルのスタッフさん。 A隊員の隣に停めてあったaprilla RSV1000R FACTORY'07の 撮影をされていた様子。 ゴーグルは大人向けのバイク雑誌で、助人内でも愛読者が多い。 写真撮っても良いですか?と聞いてみると、ぜひ紹介して♪と即答。 ゴーグルのスタッフさんは、とってもユニークで温かかった。 GOGGLEスタッフさんのブログ https://blogs.yahoo.co.jp/motormagazine_blog/folder/115542.html
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by J隊員 2007.4.28(土)晴れのち雨 禁煙のススメ
旧車の救援は勉強になることが多い。 ‘66年製のダッジのジャンピングの後にはいろいろと考えさせられた。 このダッジが凄かったのはボンネットの中、 V8、5.2Lというトラック並の排気量の割に、エンジンルームがスカスカなのだ。 最近のクルマでは標準装備とされている、エアコンやABS等が無いからなのだが、 エンジンの周囲から透ける様に下の地面が良く見える。 これはエンジンルーム内にあるバッテリーにとても良い環境だ。 問題になるのは温度、バッテリーは化学反応により蓄電、放電を繰り返す為、 バッテリーの液温がその性能に与える影響はかなりのものとなる。 この様にスカスカのエンジンルームであれば、エンジンの熱も逃げやすく、 バッテリー周りの空気も外気に近い温度を保てるのだ。 冬は保温対策である程度凌げるが、夏場はそうも行かない、 エンジンルーム内におけるバッテリー周りの高温化は、近年限界に近づきつつあるらしい。 そのため、バッテリーをトランクや室内へ置く設計も多くなってきた、 しかし設置場所が変る事により、今度は水素ガスの発生が問題となる。 密閉された空間内での可燃性ガスの発生は想像の通り、 内部にガス還元回路を持つ密閉型(MF)バッテリーの普及はそういった事情もある。 しかしこのMFバッテリーも、破裂寸前まで内圧が高まると、 内部の圧(水素ガス)を逃がすバルブが付いている・・・ 話しは変わるが近頃は世界的な禁煙ブーム、 ブームの高まり具合がクルマのエンジンルーム内の温度と同調するような・・・ そう思うのはいささか懐疑的過ぎるだろうか?
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by Y隊員 2007.4.27(金)晴れ 日本のイメージ
北区王子にてサンバートラックのジャンプの依頼。 御依頼主は中国の方。 10代の頃、アルバイト先で沢山の中国の方と友達になった。 最初は警戒しているのか取っ付きづらい印象があるが、話してみるとかなりいい人が多い。 帰国した友人の一人からは手紙を貰ったりもした。しかし今は音信不通だが・・・ あれから10数年、だいぶ状況も変わった。今や中国も世界有数の経済大国。 しかし、その間に聞く中国と日本の関係のニュースはあまり良いものが無かったように思う。 反日の暴動などには心を痛ませたりもした・・・ 現着すると車の中でひっそりと待っている御依頼主。 ロードサービスである旨を伝えると満面の笑みで出迎えてくれた。 「こんな夜遅く、ごめんなさい。なんで動かなくなったか、分らないですよ。」 と片言の日本語で話す御依頼主。 早速点検しブースターを接続するとヘッドライトが点灯した。 原因はこれだった。始動しその後、原因を説明し色々とアドバイス。 そして少し雑談させて頂いた。 聞けば、家族で日本に来てまだそんなに日数が経っていないとの事。 車自体もそんなに運転した事が無いとの事だった。 別れ際に「あなた、やさいいね。ありがとうございました。」と言われた。 この仕事をしていて”やさしい”と言われた事がないので、なんだか変な気分になった。 しかし自分ごときの対応に”やさしい”と云う単語を何で使ったのか、 考えれば考える程、ちょっと複雑な気分になった。 これをきっかけに日本へのイメージが変わってくれればと思った。
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by A隊員 2007.4.26(木)晴れ フェラーリの恐れ
F360モデナのバッテリーが上がったとの知らせ。 ジャンピングポイントは助手席の足元、バッテリーを露出させ直接接点を狙う。 立位体前屈運動には定評のあるA隊員。 助手席に座り、自分の足首をつかむような格好で、ジャンピングした。 キュルル・・ガボ・ガボボーーー!! 爆音とともに急発進するモデナ、頭の中が「???」状態のA隊員。 まず上体が浮いて頭を打ち、段差を通過する際アゴを打った。 お客さん・・「音がうるさいんで、家から離れてから暖気するね♪」 正直ジャンピングする前に言ってほしかった・・ 急発進だし、サスも固いし・・ってフェラーリだからしょうがないか。 それにしても、ジャンピングケーブルを離さなくて良かった。 もし逆接なんかしたら・・ いや、顔の前で+と−をくっつけていたら・・ 想像しただけで、頭とアゴの痛みは消し飛んだ。
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by J隊員 2007.4.25(水)雨のち曇り GW対策
ゴールデンウィークが目前だ、 去年の記憶は、メチャクチャ忙しくてクタクタだったという事しか無い。 それ以外の記憶は、忙しさのあまり何処かに吹き飛んでいる様だ。 繁忙対策として去年のデータを参照してみる。 それによると連休期間中の出動件数は、平日のそれと比べて平均2〜3倍で推移している。 特殊な作業が増えるという事は無く、2、3週分の件数が1週間に圧縮されているような感じだ。 去年のクタクタの原因は、睡眠不足によるものだという事がデータを見直すことにより判明した。 そういえば出動が途切れることなく連休が終わるまで続いたような・・・ おぼろげながらそんな記憶も蘇る。 原因が分かれば対策は一つ、眠れば良いのだ。 ある程度の出動件数を予測し、合間に眠ると想定して睡眠時間を計算、 1日平均8時間眠りたいとすると・・・・・ビミョーに足りない! 寝つきが悪い場合なども考慮すると結構足りない・・・ ・・・・・でも大丈夫! まだ連休突入まではいくらか日がある、それまでに寝貯めをしておけば良いのだ。 今週分も入れて計算をやり直す・・・・・ ・・・・・大変だ、今すぐ寝貯めを始めないと間に合わない! しかし、もし寝つきが悪かったりしたら・・・・・
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by Y隊員 2007.4.24(火)曇りのち雨 風邪っぴき開錠
風邪を引いてしまった。熱があるのか少し怠い。 そんな中、エクスプローラーの開錠依頼。しかも子供閉じ込め。 怠さを振り払い、曇り空の下を急行した。 到着し早々に作業に取りかかろうと、 開錠工具の入ったトランクを開けると使いたい工具が無い! 切迫した状況の中、前回の開錠作業を思い出す。 前回の開錠はレンジローバー。その際、確かにその工具は使った。 しかし、癖として撤収する際には必ず忘れ物がないか確認している。なのに何故? 仕方がない。奥の手の使おうと、別の工具が入っている所を探ると、 無くしていたと思っていた工具が…。何故ここに? そんな事はどうでもいい。早々に開始し即開錠。 「あ、ありがとうございます。早く来て頂いたうえに、すぐに開けて頂いて。」 そんな御依頼主の言葉に時計を見ると現着してから2分しか経っていない。 しかし、なんであんな所に工具を入れたのだろう? 風邪もこういったところで弊害が出る。 体調管理も仕事の内と云う事を再認識した。
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by J隊員 2007.4.23(月)曇り 抜き打ちテスト
西新宿の地下駐車場でウィンダムのインロック救援、 現場に到着すると依頼された御夫婦がお待ちかね。 そそくさと確認作業を済ませ、早速作業に取り掛かる。 開錠工具をセットする際にお客さん夫婦の会話が耳に入る。 奥さん 「どのくらいで開くのかしら?」 旦那さん 「そんなにはかからんだろう」 奥さん 「じゃあ時間計ってみようかしら?」 !!?・・・聞こえてないフリをしたものの、タイムアタックを余儀なくされる。 そうは言ってもキーのタイプはトヨタの内溝、通常のキーよりも作業手順が多い。 最速でも1分はかかるだろうし、激ハマリしたら5〜10分ほども考えられる。 ドキドキしながら作業を進めていると、結構早く手応え有り! 間髪いれずにお客さんに報告する。 「え〜と、1分30秒!TVで見るのと同じくらい早いですねぇ〜」 時計から視線を外して答えるお客さんに胸を撫で下ろす。 TVでの開錠がどんなものかは判らないけれど、 時間的に合格点を戴けた事はお客さんの表情から窺えた。 偶然なんだろうが、今日の様に技術を試される案件が定期的に入る。 学生ならば期末試験の様なものだろうか? なんにせよ、今回も留年せずに済んで何よりだ。
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by A隊員 2007.4.22(日)曇り 朝一の不安
早朝レガシィがインロックしたとの知らせ。 現場は9.11以降ものすごく警備の厳しいアメリカ大使館前だ。 案の定レガシィの周りにはおまわりさんが取り囲んでいる。 すでに状況を把握されていたので、逆に作業しやすい3分開錠。 可哀想なのは女性のお客さん。 室内にあるはずのカギを探しても出てこないのだ。 しばらく一緒になって探してみるけど時間一杯。 困り果てたお客さんと、ますます怪しむおまわりさんとお別れ。 「大丈夫かな・・お客さん」と思うと、とてもブルーになる。 スッキリしないまま、2件目3件目と作業を続け、日は暮れた。 家路の途中、A隊員の携帯が鳴った。 レガシィのお客さん・・「実はあれからすぐに見つかって・・ご心配おかけして・・」 心の暗闇に、ようやく色彩を取り戻した。
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by Y隊員 2007.4.21(土)晴れ ダブルブッキング
練馬区田柄にてベンツEクラスの開錠依頼。 受注担当から「別の業者も向かってるらしいので宜しくです。」 との補足連絡。 ん?別の業者?宜しくです?って・・・。おいおいおい。 食べ途中のカップ麺をそのまま残して拠点を出撃した。 しかし、ふと思うと助人に入ってから他の業者の作業風景を見た事が無い。 まあ先に到着されたとしても良い勉強になるかな。などと思いつつ現着。 しかし該当車両付近に誰もいない。 「あ、もう来たの。ちょっと待っててね。」と電話先の御依頼主。 程なく合流し、5分程で開錠。その瞬間、御依頼主の携帯が鳴った。 「あ〜〜ごめんなさいね。もう開いちゃったからいいや。」 と御依頼主。別の業者さんからの連絡の模様。 聞けば、わざわざ遠くから業者さんを呼んでもらったとの事。 そのアシスタントさんも助人を指名してくれれば良かったのに・・・ と思いつつも、まだまだ助人の知名度は低いんだな、とも思った。 しかし他の業者さんの作業風景も見たかった。 それはまたの機会に・・・
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by A隊員 2007.4.20(金)晴れ 彼岸からの言葉
初めて大田拠点にて待機のA隊員。 ワクワクも束の間、恵比寿ガーデンプレイスタワーでの救援作業が入った。 地下駐車場でプリウスがカギを閉じ込んだまま、半年間放置されていた様子。 もちろんバッテリーも上がっている事を想定して出撃。 以前の助人は五反田・目黒・恵比寿のラインが苦手であった。 杉並・港拠点どちらからも遠いので、到着するまで少し時間がかかっていた。 大田拠点から向かってみたけど、なんと行きやすい場所だろうか。 五反田まで10分→目黒15分→恵比寿20分といった具合で現着した。 すっきりした気持ちで地下駐車場へ向かうと、お客さんは免許証を忘れたとの事。 お客さんの「すぐ持ってくる」を信じて30分待機。 バッテリージャンプは、トランク満載で激闘の積み下ろし10分。 完了報告時のお得意さん・・「何か特殊な作業はありませんでしたか?」 汗だくA隊員・・「たぶん・・特殊ではないと思います・・」 数時間前とはいえ、大真面目に答えていた自分が恥ずかしい。
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by A隊員 2007.4.19(木)雨のち晴れ STOP・THE・アイドリングSTOP?
VTR250のバッテリーが上がったとの知らせ。 新車購入後半年、距離6,000km、毎日通勤で使用しているVTR。 一見するとバッテリーの上がる要因は見当たらない。 ひとつの習慣を除いては。 それはアイドリングストップ。 赤信号ごとに毎回再始動するとなると、環境には良いかもしれない。 けれど、バッテリーには極度の負担をかけてしまうのだ。 バッテリーはセルモーターを回すと放電、走行して充電を繰り返す。 信号間の距離が長ければ負担を軽減できるけど、都心では難しい。 数十メートルの走行では、充放電のバランスが悪いのだ。 どうしてもVTR250が良いというお客さん。 アイドリングストップの回数を減らすか、バッテリーを半年交換か・・・ 車両と環境を両立したアドバイスは難しい。
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by J隊員 2007.4.18(水)雨 深夜の120db
日付も替わる頃にランドクルーザーのバッテリー上がり、 住居が密集する路地に面したガレージに到着、深夜なので忍び足での参上だ。 お客さんにヒソヒソ声で連絡を取り合流する。 計測を済ませてケーブルを繋ごうとするとお客さんから「待った!」の声が。 いったい何事か?聞いてみると、 お客さんの懸念は凄い防犯装置が付いている事、しかも凄いのは音量だそうな・・・ ブースターを繋いだ途端に発報するのは必至、 これは避けられないので出来るだけ速く解除するしかない。 お客さんと解除方法を入念に打ち合わせてジャンピングを決行! 繋いだ瞬間にホーンの嵐が静まり返った住宅地に響き渡る。 おまけに英語での警告が繰り返される、それも大ボリュームで、 ・・・こりゃぁ凄い・・・背中にヘンな汗が流れる。 お客さんが警報解除するまでの3秒ほどがとても長い時間に感じられた。 静寂が戻り、静かにアイドリングを始めるランドクルーザー、 ドキドキしながら辺りを伺うJ隊員とは裏腹に、不思議なほどの落ち着きを見せるお客さん。 これは日頃の近所付き合いの賜物か? なんにせよ凄い威力の防犯装置だ。 全くやましいことの無いJ隊員がこの焦り様、 悪気があったら堪ったもんじゃないだろう。
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by Y隊員 2007.4.17(火)雨 飛べないウルトラマン
三鷹市にてホンダジョルノのガス欠の救援要請。 ガス欠の救援の場合、大概は路上から呼ばれる場合が多いが、 今回はご自宅から呼ばれた模様。 程なく到着し御依頼主に連絡すると、御依頼主がゆっくりと歩いて来た。 「ギックリ腰になっちゃったんですよ。こんな事で呼んですみません。」 と御依頼主。さすがにバイクは押せなくて…と腰をさすっている。 こんな時の為のロードサービス。お気に召されるなとばかりにさっそく給油開始。 すると二階の窓から御依頼主の4歳程のお子さんが 「直ったの〜?」と質問してきた。 「エネルギーが無くなっただけだから大丈夫! ウルトラマンがゾフィーに助けられた時みたいにやってもらってるからさ!」 と御依頼主。こう例えないと理解できないかと思って・・・との事。 作業を終え、その場を立ち去ろうとした時に二階を見るとさっきのお子さん。 興味津々でこちらを見ている。 「ジュワッチ!」と言いつつ空を飛んでいくのを期待している模様・・・ 夢を壊すようで申し訳ないが、手を振って普通に立ち去った。 助人ウルトラマン、さすがに空は飛べないのである。
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by J隊員 2007.4.16(月)雨 消え行く2サイクル
時節がらバイクの救援が目立つ。 CBR1000RRの始動を終えると、もう一台診て欲しいとお客さん。 ガレージの奥から出てきたのは‘93年式のNSR、 今や絶版となった2サイクルの名車だ。 診るだけならとエンジンを掛けてみる、 始動性はすこぶる良く一発のキックでアイドリングが始まる。 調子はかなり良い様だ、いったいドコが気になるのだろう? お客さんが気になっていたのは部品の供給、 製造中止から10年以上が過ぎ、パーツのストックが怪しくなっているそうな。 そこであらかじめ交換が予想される部品は揃えておきたい、そう考えての診断依頼だった。 そういうことならと車体を見回してアドバイス、 高額な部品は壊れる前に持っていても仕方ないので、オイルシール等ゴム製の部品を主に勧めた。 2サイクルエンジンは、その構造から燃費が悪く、オイルも消費する為に排ガスには白煙が混じる。 法規制によって公道走行出来なくなる日もそう遠くないだろう。 時代の潮流から仕方の無いことなのだろうが、その走行フィールは格別のもの、 シフトアップの度に前輪は接地感を失い、タコメーターの針の上昇は目で追えない程鋭い。
一度は体感して欲しい2サイクル車の世界、楽しむのは今が最後のチャンスだ。
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by A隊員 2007.4.15(日)晴れ 感謝する人される人
お客さんから、「ありがとう」と言われる。 よっぽどの事がないかぎり、ほぼ毎回言われる。 不思議なことにお得意さんからも「ありがとう」と言われる。 数ある業者から助人を選んでいただいたのにも関わらず。 今日はひどく恥ずかしい思いをした。 VWゴルフ開錠後、お客さんのお子さんが「すごいね!」と言う。 A隊員のことかと思って、お子さんをあやそうとしたら「違うよ。お父さんだよ」と。 小学校1年で「ありがとうと言える人は素晴らしい」と教わったようだ。 たしかに、感謝されるより、するほうが良い。 鼻が延びきったA隊員だからこそ、痛いほど理解できる。 お客さんは一生のうち数回のトラブルだが、A隊員は毎日接している。 心からの「ありがとう」を、いつの間にか社交辞令として受け取っていたかも。 イカン、イカン!初心に立ち返ろう。
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by Y隊員 2007.4.14(土)晴れ 不憫の連鎖
「この辺は駐禁取り締まりが多いんですか?」 渋谷区笹塚の甲州街道沿いにてレビンのインロック救援依頼。 御依頼主と出会って開口一番された質問。 確かにこの辺は民間の駐禁監視員がよく巡回している。 Y隊員の友人もこの辺りで駐禁を切られていた。 「初めて駐禁監視員の姿を見ましたわ。」と郊外ナンバーの御依頼主。 駐禁を切られる前に用事を済まそうと、焦って車から飛び出したらインロック。 現金扱いの救援の為、結局反則金と同じ様な金額を出費する羽目に。 「もうあの人達が通り過ぎた時、殴ってやろうかと思いましたよ・・・」 結局、監視員が悪い訳では無いので睨んで終わったんだとか。 御依頼主の肩を持つ訳ではないが、 確かにこの辺りは車線も多く駐車車両の所為で渋滞を招く様な事は無いと思う。 なので取り締まりの重点区間にしなくてもいいのでは?と思ってみたりする。 御依頼主も不憫だが、訳も分らず睨まれる監視員も不憫だ。 そして変に気を使いつつ料金を頂戴したY隊員も不憫だ。 何とかならないものだろうか?
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by A隊員 2007.4.13(金)晴れ 春の道路、人の心
ほぼ毎朝洗車している。 夕方雨が降って、翌朝カラリとする典型的な春が続いている。 全てに最高のおもてなしを心掛けているA隊員。 きれいな車両で駆けつけて、爽やかにご挨拶、鮮やかな作業と行きたいものだ。 千葉市でZRX400がパンクしたとの知らせ。 パンク傷はクギとの事で、修理可能範囲と判断して出撃した。 通常東京を離れる場合は、難しい車の開錠に限定される。 だが、出張してパンク修理する業者も少ないのが現状だ。 長い時間ネットサーフィンして、ようやく助人HPへ辿り着いたというお客さん。 ピカピカ車両は気持良さ200%、一気に千葉県を目指す。 インター降りてからしばらくすると、突然舗装されてない道に突入した。 つい先ほどのまぶしさがウソのような泥んこ車両で現着。 作業は難なく終了したが、A隊員のバイクは激走したみたいに朽ち果てていた。 大気の不安定なこの季節。 それは道路や人の心にも反映されるようだ。
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by J隊員 2007.4.12(木)晴れ メガストラクチャー
「江東区青海2丁目先」で救援要請 これは現在埋め立て中の造成地の住所。 広い範囲を指すので現着するには電話で誘導を受けなければ到底辿りつけない。 防波堤の土台部分にセンターラインを引いただけの道路、 延々と続く街灯が遥か遠くまで続いていることを示す。 突き当たりまで進むと目印である建物の明かりが見えて来るはず、 だが真っ暗なのと、距離がありすぎるのとで対岸の明かりと区別がつかない。 華やかなお台場のすぐ裏手とは思えない風景は、まるで異世界に迷い込んだよう。 どこまでも平坦で、すべてが大きい まるで大きな生物が生活している空間のようだ。 昼間は作業車が激しく往来するであろうこの場所も、 真夜中である今は荒涼とした静寂のみが支配している。 普段は人々で賑わう繁華街も、表皮を剥せばこんな風景のはず、 ここは増殖し続ける都市の成長点なのだ。
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by Y隊員 2007.4.11(水)曇りのち雨 助人式ダイエット
最近、よく体重計に乗るようにしている。 ダイエットの為という訳ではないが、体重が増える事への戒めの意味で。 まあ健康の為とでも言った方がいいかもしれない。 毎日、同じ様な時間に計測しているのだが日々数値が違っている。 その差はだいたい100g〜1kg。ある数値を中心に増えたり減ったりしている。 規則正しい生活が出来ないこの仕事。まあこんなものだろう。 日々食べたものがエネルギーに替わる。 そのエネルギーを源とし体を動かし仕事をする。そしてまた食べる。 体を動かさなければエネルギーが蓄積され体重が増える。 皆が分りきっているフローチャートだ。 そこで、ふと疑問が起きた。 この日記を作成する作業はどれぐらいエネルギーを使っているのか? で、早速試してみた。エネルギーは数値にするのは難しそうなので、 ”エネルギー=体重”として。 するとなんと、書く前に計測した体重より200gも減っているではないか! こんな駄文のくせに結構エネルギー使っているのね。 そこでまた、ふと考えた。日記を5本書けば1kg減る。 カミさんがしつこく懇願している−10kgまでは、立て続けに50回の日記を書けば達成する。 おぉ!なんてお手軽ですばらしいんだ! ま、土台無理な事ですけどね。
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by A隊員 2007.4.10(火)晴れ 少数派への憧れ
光岡自動車の我流がインロックしたとの知らせ。 こうして書くとすごい名前だ。ガリューと書いたほうが入りやすい。 ニッサン車をベースに、英国調に仕上げたデザインが多いのがミツオカ車。 A隊員は初めての開錠だ。 個性になりくい個性が多い中、ミツオカ車は際だっている。 特別仕様とか、限定カラーとか吹っ飛ばして、別の乗り物になっているのだ。 ちなみにこのガリューのベースは、よくパトカーに使われるクルー。 全く別の乗り物になっているけど、中身は信頼性抜群だ。
A隊員も「世界中で誰もいないだろう」バイクを追求している。 それは走行距離と外観・性能維持。 それぞれ単体なら簡単だが、合わせ技はかなり難しい。 以前のバイクは元気に25万km乗って、何とか外観を保つことが出来た。 今のはまだ8万kmだが、距離が増える喜びは自分しか分からないだろう。 そう、全てが自己満足の世界なのだが。
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by Y隊員 2007.4.9(月)晴れのち雨 アンチエイジング?
大田区東海にてジョグのメットイン開錠依頼。 程なく到着すると中年男性がお待ちかね。 「お兄ちゃん、こんな所までごめんね〜。」と御依頼主。 で、作業前のご本人確認をしようと免許を見させて頂くと、 ん?この御依頼主、Y隊員より年下ではないか! ちょっとしたカルチャーショックを受けつつ作業を始める。 鍵穴が破壊されていて苦労したが、J隊員考案の必殺工具で無事開錠。 「お兄ちゃんごめんね〜。なんだか苦労させちゃったね。」 と缶コーヒーを御馳走して頂きつつ、しばし談笑。 その間、ずーっとY隊員をお兄ちゃんと呼んでいた御依頼主。 大人が若い男性を呼ぶ時の「お兄ちゃん」か? はたまた、弟が兄を呼ぶ時の「お兄ちゃん」か? 話しながらどっちの意味で呼んでいるのか考えていたが、 結局、自分が年上である事を伝えられず、そのままお見送り。 ふと考えてみると助人隊員、みんな実年齢より若く見える者ばかりだ。 実は30歳以下の者がいないおっさん集団なのに・・・ みんなこんな経験をしているのだろうか? 今度聞いてみよう。
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by J隊員 2007.4.8(日)晴れ 一票の重み
今日もまた夕暮れの中央高速を急ぐ。 西多摩郡でのベンツSクラスの開錠依頼は、現地業者さんの紹介によるもの。 こんな遠くまで助人の名が知れているとは正直驚きだ。 なんにせよご紹介、有り難うございます。 お客さんには多めに時間をもらっていたのだが、 急いでいるので一時間程で現着、 ドアと壁の隙間が結構狭いが、急いでいるのですぐに開錠、 帰りもまたまた急いでいるので寄り道もせずに矢のように戻る。 なにをそんなに急いでいるかというと・・・ 今日は都知事選の投票日、 日中の仕事が一段落したら、と考えていたのが一気に余裕が無くなった次第。 投票の方はなんとか滑り込みセーフ、 「この一票が戦いの行方を左右するはず・・・」 今回の知事選はギリギリの戦いになる、と踏んでいたので溜飲を下げることが出来た。 スッキリして事務所に戻りTVを点ける。 と、早くも開票速報が始まっているではないか、 え〜何々・・・・・たっ大差で勝敗が!?・・・ 大差!・・・・・・・ ・・・・・・・・・・あんなに急いだのに・・・
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by Y隊員 2007.4.7(土)晴れのち雨 ちっと冒険
某地方ナンバーのインプレッサのインロック救援。 Y隊員の実家近くのナンバーだ。 30分かからずに代官山まで到着。 早々に終了させると御依頼主からの質問。 「ここから国道六号線まで出るにはどう行ったらいいですか?」 御依頼主、初めて東京まで車で来たとの事。 しかも、今どきカーナビ無しで。 Y隊員も実家が近くである事を伝えると、 ほっとしたのか急に訛り言葉で話し出した。 「ちっと冒険してみっかなーと思ったんだっけ。」 帰りは高速の使用を勧めてみた。 首都高の説明をすると、だっぺ節炸裂で興奮している様子。 Y隊員も初めてバイクで東京に出て来た時、 御依頼主みたいに訳も分らず興奮したっけ。 来る時は仮眠込みで14時間もかかったようだが、 帰りは2時間で着くだろう。
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by J隊員 2007.4.6(金)曇り ドラえもんと腰痛
閉店間際のショッピングセンターでインロック開錠の要請、 クルマは2006年式のCクラスワゴン、ピカピカの新車だ。 お客さんが言うにはキーはバックドアのすぐ内側、ラゲッジスペースの後端あたりに置いたそうな。 どれどれと中を覗きこむ・・・ と、プライベートガラスで良く見えなかった荷室の中には 天井まで荷物がギッシリ・・・イヤ〜な予感が・・・ 一つしかない鍵穴を回してドアを開ける、淡い期待の集中ロックのスイッチは作動せず。 やはり後部座席側から荷物を降ろすしか無い様だ。 昨日も引越し中の1BOX車を救援する際に大量の荷物を降ろしたばかり。 それもバッテリーに辿りつくまでには歩道に巨大な山が出来る程。 「後は一人でやりますよ」とお客さん、 しかし閉店時間はあと僅か、このまま帰るのは忍びない、二人で黙々と荷物を降ろし始める。 途中、荷物の山に驚いてやってきた警備員さんも交えて駐車場に小山を築く。 結果、2分ほど閉店時間を過ぎたが、無事に駐車場を出るお客さんを見送る事が出来た。 しかしあの荷物の量は物理的におかしい、車体の半分以上の山が出来ていた。 そりゃあ警備員さんもビックリする訳だ。それがまたキレイに入るとは・・ まるでドラえもんのポケットじゃないか。 放心状態で腰をさすりながらそんな風に想う。
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by Y隊員 2007.4.5(木)晴れ 桜
先日の休日に、花見がてら目黒川を散策した。 毎年、桜の季節に家族でここに来る。 中目黒の駅を降り、川沿いを北へ。 山手通りに出たら今度は対岸をまた中目黒へと戻って来る。 結構、いい距離を歩く。去年はそんなでもなかったのだが、 なんだか凄く脚が重い。日頃の運動不足か?年齢か? そんな自分とは対照的に楽しそうに歩くウチの息子。 去年は半分以上だっこされていたくせに。 おぼろげに思った。じわじわと、 こんな感じでいつの間にか世代交代をしていくのかなぁ〜と。 気が付いたら一緒に花見もしてくれなくなるだろう。 あと何回、こうして家族でここへ来れるだろうか? 寂しさも感じたが、焦りも感じた。 残された時間は意外と少ないのかもしれない。 桜のようにぱっと咲かなくては。
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by A隊員 2007.4.4(水)ひどい天気 南青山にて近況報告
地下駐車場で開錠作業を終えると、地上の景色が一変していた。 ひどい天気で、晴れたと思ったらカミナリとみぞれ。しかも横殴り。 雨宿りしようと隣りのビルへ駆け込んだ。 そこは偶然にも、A隊員が社会人になって初めて働いた会社。 あれから10年になる。 辞める際、はっきりとした理由はなく「やりたい事を見付けたい」が本音。 引き止めらたり励まされたりで、大泣きしたのを覚えている。 大きな会社の管理部門、まるで安全なレールの上から飛び降りた感じ。 夢というより、ガムシャラになりたい衝動に駆られていたように思う。 こちらの会社では経理を学び、2つ目の会社では営業を学んだ。 3つ目の助人までの15年間、思う存分ガムシャラに突っ走ってきた。 振り返ってみても、他の道のりは考えられない。 ふらりと寄ったつもりが、次から次へとお世話になった方に近況報告。 ついには応接室まで通され、元専務へご挨拶した。 「やりたい事が軌道に乗りました」 10年かかったけれど、ようやく報告できたA隊員であった。
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by J隊員 2007.4.3(火)雨 J隊員と馬
黄砂と小雨の混じる中央高速をひた走る。 ニュービートルのインロック開錠依頼が入ったのは高尾山のふもと、 夕方のラッシュに捕まらない様に先を急ぐ。 なんとか一時間かからずに目的の乗馬クラブに到着する。 バイクを停めると馬房の窓から馬たちが一斉にお出迎え。 窓から首を出してJ隊員を観察している。 間近での大きさにビックリしつつも、触りたい衝動に駆られる。 しかし作業前にそんな事はしていられない、 後ろ髪を引かれながらも、急いで作業に取りかかった。 5分程で作業を終え、いそいそと馬房へと視線を移す・・・ と、先ほど見えていた馬の姿が無い・・・ 乗馬に出たのかと中を覗くとそんなことは無く、馬の尻だけが見える。 声を掛けたりしても無視、一向に振り向く気配は無い。 先程までは熱烈な歓迎ぶりだったのになんてつれない・・・ もうJ隊員には興味が無いと言わんばかりのこの態度。 馬は相当に賢いと聞いたことがある、 もしかしたら開錠作業中にJ隊員は見切られたのかもしれない。 それとも最初につれなくしたJ隊員への抗議なのだろうか?
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by Y隊員 2007.4.2(月)曇り 有頂天
多摩地区の某車屋さんからシボレータホの開錠依頼。 このシボレーの錠、ピッキングが可能なものと、そうでないものがある。 ピッキングが可能なものは比較的すんなり開くが、そうでないものは厄介だ。 ちょっとした不安を抱きつつ、深夜の新青梅街道を西へ西へと向かった。 日付が変っているにも関わらず、数人の男女がお出迎え。 そしてこんな時間にも関わらず、納車だった模様。 「いや〜助人さんは安くていいよね。どうやって開けるの?」 そんなお客様の言葉にハッとして恐る恐る鍵穴を見る。 ラッキー! ピッキングが可能な鍵穴だ。 という事で、ピッキングですぐ開けます。と伝え、 ギャラリーに囲まれつつ、作業開始。 そして、数秒で開錠。 「おぉ〜!すげ〜!」と、ギャラリーのどよめき。ちょっと気持ちいい。 軽く有頂天でいるとお客様から、 「こないだ来た業者は合鍵をさしてやってたんだけどそれでも開かなくて、 結局2時間ぐらいかかったんだよね。」 ギクッとした。 今回の鍵がピッキング不可能な鍵だったら同じ事を言われてたかも・・・と。 一応、お客様にはウチも同じ作業をする旨を説明したが、 「また、お願いしますね!」との明るい言葉に、ちゃんとご理解頂けたか、 ちょっとした不安を抱きつつ、深夜の青梅街道を東へ東へと帰った。
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by J隊員 2007.4.1(日)晴れのち曇り アグスタ祭り
今日は朝からバイクの救援が続く、 ハーレーのジャンプの後に向かうのはMVアグスタ、 こちらもバッテリー上がりの救援だ。 受注段階では車種不明、 てっきりF4だと思って現着すると、待っていたのはブルテールだった。 実車を間近で見るのは始めてなので、 エンジン始動後にじっくり観察させてもらう。 コスト制限を受けずに作られた車体は、どこをとっても文句のつけようが無い。 さすがはクルマで言うフェラーリのような位置付けのバイクだ。 そろそろ暖機も終わろうか、という頃に、 もう一台のアグスタがやって来る、今度のはF4だ。 どうやら今日はアグスタツーリングの開催日らしい。 お客さんによると、もう何台か集まるとの事。 一台300万円程もするバイクが何台も、 それは想像しただけで圧巻だ。 (上の写真がBRUTALE910R、下がF4 1000R)
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