by Y隊員 2007.6.30(土)晴れのち曇り いたりあのバイク
アプリリアの原付スクーターのバッテリー上がり救援。 車名は分からないとの事だったのだが現着しても分からなかった。 御依頼主に聞くと”ハバナ”と言うようだ。初めて聞いた。 で、バッテリー上がりとの事だったのだが見るとキックペダルが付いている。 御依頼主にその事を伝えると、絶対無理との事。 そんな事はないはず…とチャレンジさせてもらうも、 ピクリともせず、Y隊員が汗だくになっただけだった。 何なんだこれは?と思いつつジャンプをするがジャンプでもかからない。 変な不安を抱きつつボディーアースのポイントを変えるとやっとかかった。 ちょっとした安堵感にひたっていると、 もう一台のバイクの具合を見てくれとの事。 見るとまたイタリア製の知らないバイク・・・(写真の左側) イタルジェトのスクーターとの事だが車名は覚えられなかった・・・ う〜ん。ここまで知らないバイクが連続するとは・・・ 勉強不足が露呈してしまった。
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by J隊員 2007.6.29(金)曇りのち雨 恵みの雨に洗われて
渋谷区富ヶ谷で子供インロックの救援要請、車内には1才と2才のお子さんが二人との事、 降り出した雨も気にせず弾ける様に緊急出動、この雨が車内温度を少しでも下げてくれれば良いのだが・・・ 現場周辺は騒然とした状態だ、消防車でいっぱいの道路はこれ以上進めない、 バイクで行ける所まで進み、その後は目的地までダッシュする。 救援車両はアウディA8、周りをレスキュー隊員が囲んでいる。 何とかドアを開けようと試みているがダメな様だ。 横では必死にお子さんに呼びかけるお母さんの姿、 2歳のお子さんは車内で泣きじゃくっている。 こんな状況では躊躇などしていられない、気合一番割って入る。 実はこの車両、ロックの解除にちょっとした仕掛けがある、 しかし助人ではもう解明済みだ、2分ほどで無事開錠する。 (ありがとうA隊員!) ドアが開くと同時に殺到するレスキュー隊員、 それに弾き飛ばされるJ隊員、緊迫した時間が終わりを迎えた。 落ち着いて来ると全身ビショ濡れになっている事に気付く、 急いで飛び出したので雨具を着込んで来なかったのだ。 救援要請から20分程の間に辺りはすっかり本降りの雨、 だが今はそれも良い、昂ぶった気持ちを冷ますには丁度良いから・・・
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by A隊員 2007.6.28(木)晴れ 夜のシーズー犬と激闘
目黒のペットショップコジマの前でサンバーがインロックしたとの知らせ。 エンジンかけっぱの車内には犬が飛び跳ねていた。 実は今回の犯人は、このシーズー犬。 お客さんを追おうと窓をカリカリしたときにロックした様子。 犬がインロックするケースは意外と多い。 そのほとんどが、セントバーナードとかの大型犬。 開錠中恐い思いをしたりするけど、今回はシーズー犬。 あまりにかわいいので、開錠後は撮影の許可を頂いた。 カメラを向けると、さらに激しく飛び回るシーズー犬。 しかも夜なので、シャッタースピードも遅くなりブレまくりだ。 作業より、よっぽど大変な思いをした。 あまりお待たせする訳にも行かず、50枚ほど連写してお別れ。 後で確認したら、ちゃんと写っているのは1枚しかないではないか。 動く被写体がこんなに難しいとは思わなかった。 あ・・フラッシュたくの忘れてたような・・
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by J隊員 2007.6.27(水)晴れ 気まぐれな神様
南青山でエクスプローラーのインロック救援要請、 エンジン始動中との事で急ぎ港拠点を飛び出す。 20分ほどで路上の救援車両を発見、お客さんに電話をする。 すると、少し離れたビルからお客さんが駆け出してきた。 本人確認の間、なぜか落ち着かないお客さん、 「2〜3分で開錠します・・・」そう言いかけた時、 「ちょっと仕事場に戻ってていいですか?」と、お客さんの言葉に遮られる。 聞くと大事な打ち合わせの真っ最中だそうな、 最初の電話や、駆け出してきた様子からもそれが伺えた。 そういうことならとお客さんには戻ってもらい、ゆっくりとピッキング開始、 どれどれと鍵穴を覗き込んで探り始める。 「ゴソゴソ」・・・「ガチャ」あれ?・・・開いてしまった。 所要20秒くらいだろうか?自己新記録かもしれない。 まるで開錠の神が降りて来た様だ。しかしなんで時に限って・・・ クルマのエンジンを止めて時計を覗き込む、 ちょうどお客さんは打ち合わせを再開した頃だろう。 はたしてこのタイミングで連絡を入れてよいものか・・・ 結局、鍵穴のケアをしながら時間を潰す事にする。 頃合を見計らってお客さんに連絡、カギをお返しする。 動作確認の為にキーを差し込むお客さん、 その瞬間、お客さんの表情が驚きに変わった。 あまりの動作の軽さにたいそう喜んでいる。 記録的な開錠の速さでは驚かせられなかったものの、 結果的にサプライズを果たせた。 今回はまあ良しとするか。
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by Y隊員 2007.6.26(火)曇り時々雨 釣られて不安
江戸川区の新左近川親水公園の近くにてノアの開錠依頼。 この公園、なにげにハゼとかが釣れるらしい。 まぁそんな事はどうでもいいのだが、小雨の中を向かう。 ご自宅に伺うとママさんと2歳位の男の子がお待ちかね。 車は別の所にあるとの事で3人で向かった。 小雨の中、ずーとお子さんを抱っこしていたママさん。 そんな状態を少しでも早く開放してあげようと、 書類作成の前に作業開始し無事開錠。 開いたと同時にお子さんには車の中に入ってもらい、 書類を作成しようかとした時・・・ ガシャ! お子さんがロック機能を作動させた。 顔が青ざめるママさん。 それにつられてお子さんを凝視するY隊員。 そんな二人に見つめられて何かを悟ったかのように もう一度ロックボタンを押すお子さん。 ガシャ!ロックが解除された。 ふぅ・・・ 一安心。 ってか、冷静に考えればもう一度開錠すればいい事なんだが・・・ なんだかママさんに釣られてしまいました。
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by A隊員 2007.6.25(月)曇り 七変化
世田谷区でサーブ900Sがインロックしたとの知らせ。 一見すると不機嫌そうなお客さんと合流した。 どんなに元気よく挨拶しても無視。 作業前にいくつかの確認しようとしてもけっして口は開かない。 サーブは特殊キーだが難なく5分で開錠。 すると、突然豹変したお客さん。 ガッシリ握手した後、目の前の自動販売機でお茶ペットを頂いた。 最初の挨拶からお別れの挨拶まで、せいぜい10分間。 短い間にこれほど人間関係が変化する仕事も珍しい。 ふと足元を見ると、小さなかわいらしい花を見付けた。 するとお客さんは、誇らしげにこの花の話しを始められた。 白く咲いた花は、ピンクへと変化するそうな。 名前は「ランタナ」、和名を「七変化」と言うらしい。 おもわず写真に収めずにはいられなかった。
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by J隊員 2007.6.24(日)曇り時々雨 秘密の整備場
雨の止み間、コイン洗車場での救援作業へ向かう、 洗車場でのトラブルが意外と多い事を知ったのはこの仕事を始めてから。 実はJ隊員、コイン洗車場の作業がとてもお気に入り、 一般の駐車場に比べて格段に作業がやり易いのだ。 自分のスタッドレスタイヤ交換などは大抵コイン洗車場へ行っていた。 外したタイヤを仕舞う前に洗えるのはもちろんのだが、 スペースごとに仕切られている為、隣を気にせず作業場所が広く取れる。 クルマごと入れるプライベート空間は都内では貴重なのだ。 しかし最も気に入っているはその床、 水溜りが出来ない様、フラットに仕上げられておりジャッキアップ時の安定性が抜群。 「自分意外でもメンテに使ってる人がいるはず」 ある時そう思って周りを探して見ると・・・かなりのツワモノを何人か発見! どう見てもサス交換をしていると思われる人が・・・ その他にもカーステレオの配線をしているらしき人もいたりした(何故ここで?) その凄いことになっている洗車スペースを見た事によって 逆に洗車のついで以上の作業は止めておこうと・・・ 洗うだけでは勿体無いコイン洗車場のスペース。 マイカーで訪れたなら、誰もが少なからず落ち着く感覚を持つはず、 もしかしたらその安心感がインロックやバッテリー上りを誘発するのか?
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by Y隊員 2007.6.23(土)晴れ マジカルキーケース
練馬区にて軽乗用車のインロック救援要請。 付近に到着すると、のどかな景色が広がる一角の駐車場に該当車両を発見。 さ〜て連絡しようかなと携帯を取り出すと、 急に飛び出してきた。御依頼主が車の陰から。 びっくりして思わず固まってしまった・・・ 「待ってたよ〜。磁石でスペアキーを隠してたのに無くなってんだよね。」 どうやら車の下に潜り込んでスペアキーを探していた模様。 「こんな時の為に隠していたのに…」と落ち込む御依頼主。 数分で開錠しイグニッションに刺さった鍵を抜いてもらい動作確認。 サインを頂くため書類を作成していると、車の中からうめき声が・・・ 出てきた御依頼主の手を見るとマグネット付きキーケース。 何故か勝手にダッシュボードに移動したようだ。 まあ、次回はインロックでの御依頼はないだろう・・・たぶん。
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by A隊員 2007.6.22(金)雨 巨大ダム建設計画
生まれて初めて40度以上の熱を出した。 ひどい壊れ方をしたもんだ。 ポカリスウェットが飲みたくて「マイケルジャクソン持ってきて」と言ったり 「もはやこれまで・・」とか「すまぬ・・」といったセリフを延々に言い続けたらしい。 先月お袋が緊急入院したので、この1ヶ月間自宅には帰らなかった。 田舎との往復はけっこうハードとなったが、それが原因かどうかは不明。 お袋の退院が決まり、ようやく自宅に帰ってきたら今度は自分が寝込んだ。 ピーク時は全身火の出るような熱さで、ジッとしていられない。 寝るのも辛く、カミさんへ一方的に話し続けることが一番楽であった。 お経のように、今までのお詫びと感謝を垂れていたらしい。 よほど痛い目に合わないと感謝の言葉すら言えない自分が悲しい。 思えばここ数年助けられっぱなしであった。 身近な者への感謝は水滴のように流れやすい。 枯らすことのないよう、しっかり貯めていこう。
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by J隊員 2007.6.21(木)晴れ バイクで良かった表参道
個性的なショーウインドーが並ぶ表参道、 その中でも一際目を引くのがこのプラダビル。 アンティークグラスのようなこのデザインは、 黄味かかった色の持つ安定感のなかに光る斬新な造形がポイント、 ついつい近くに来ると目を奪われてしまう。 今日はこの近辺での救援作業、 一方、目を楽しませる上方の景色とは裏腹に、 慢性的に渋滞しているのが表参道。 救援に向かった路地にもクルマが溢れている 目的の場所までギチギチのクルマの横をそろそろとすり抜ける。
こんな時は本当にバイクで良かったと思う時、 いや、停める場所まで考えると都心はバイク以外で回れそうも無い。
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by J隊員 2007.6.20(水)晴れ フラッシュバック
深夜の首都高平和島PAでジャガーのパンク救援。 普通のパンク救援と違うのは、自分で作業中にジャッキを倒してしまった事。 到着すると無残に曲がった車載ジャッキ、その横には疲れきったお客さんの姿が、 幸いなことに怪我等は無いようだ。 車の方は、タイヤを外した後でのジャッキ転倒、 その為に車体と地面の間がル・マンカー並にペタペタの状態だ、 つまりジャッキを入れる隙間がないのである。 これは一体どうしたものか・・・? しばらく考えて、ローダウン車のリフトと同じ方法が使える事が判明、 その後はすんなりと作業を終える事が出来た。 先日の作業と違い、今回はすでに落ちてしまった後の救援作業、 ゆっくり考えながら出来る分、精神的にずいぶんと楽だった。 車体のダメージを考えるとお客さんは可哀想なのだが・・・ 車の走行チェックの後に、お客さんを見送る。 一息ついていると、先日の恐ろしかった作業を思い出してきた・・・ 息苦しくなってきて、バイクに飛び乗りその場を走り去る。 羽田のランプを降りると空港の先に朝日が昇っている。 息苦しさは落ち着いたものの、背中は相変わらずゾクゾクしている。 この記憶をふっ切るには、まだまだ時間がかかりそうだ・・・
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by Y隊員 2007.6.19(火)晴れ リポビタンJeep
夜の北青山にてジープのインロック救援要請。 路駐が多い場所で携帯もとじ込みとの事だったが、 すぐに発見し、何とか30分以内に合流が出来た。 御依頼は女性だったのだが同伴の男性が閉じ込めてしまった模様。 Y隊員が登場して異常なまでに嬉しがってくれている。 聞けばインロックしてから一時間以上経過しているとの事。 方々に電話をかけまくり、 30分後にやっと保険のロードサービスに連絡できたのだとか。 作業を開始し1分程で開錠。「よっしゃ!」と大声で喜ぶ御依頼主。 自然とY隊員も嬉しくなった。 久々にストレートに喜んで頂けた案件。 Y隊員には最高のカンフル剤だ。 明日からも頑張ろう。
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by J隊員 2007.6.18(月)晴れ 早朝の衝撃
早朝にハイエースのパンク救援に向かう まだ人気の無い住宅地にポツンと立っていたお客さんと合流する。 「途中まで自分でやったんだけど・・・」 パンクしたタイヤを外したまでは良いが、スペアタイヤが入らないそうな。 しきりに「車載のジャッキが短い」と続けるお客さん 不思議に思いながら車両を確認すると恐ろしい光景が・・・!! ジャッキポイントではない場所に懸けられて伸びきったジャッキ、 ジャッキ先端部のボディは凹み、スペアタイヤを入れる高さを稼げていない。 急いでパンクして潰れたタイヤを戻そうとするも、もうそれすら入らない 徐々にジャッキがボディにめり込んで車体が沈下している・・・ 40分程の激闘の後、何とか交換は出来た。 しかしタイヤを取り付けるまでのなんと恐ろしかった事、 暫らくトラウマになりそうだ・・・ お客さんとお別れした後、暫らく放心状態のJ隊員 ふと見上げた先にはアジサイの花が・・・ ぼんやりと梅雨入りした事を思い出した。
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by A隊員 2007.6.17(日)晴れ ラジオ出演?
江東拠点の前には清澄公園がある。 カメラを勉強するのに、最近ちょこちょこ散歩している。 絞り優先AEを試したくて、何枚も撮ってみるけれどうまく行かない。 そんな中携帯電話が鳴った。 「ラジオに出演しませんか?」 突然、春犬ミュージックの加藤さんに言われたのだ。 加藤さんとは、以前銀座にて開錠作業を担当してからのお知り合い。 「日記ホントおもしろいですね♪」 書き手としてはこれ以上うれしい事はない。 A隊員はあまりほめらる事がない。 なので、加藤さんにベタホメされるとデレデレになっていた。 人から良く言われると、こんなにも豊かな気持になれるものだろうか・・ 高揚感に浸りながらシャッターを切れば、満足のいく一枚が撮れた。 って「出る方向で返事をしていた」のをすっかり忘れていた。 ・・さて・・どうしたものか・・
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by Y隊員 2007.6.16(土)晴れ Zいりませんか?
友人からの頼みで知人のフェアレディーZの開錠に行った。 その知人、Y隊員も顔見知りの方。しかも会うのが何年か振り。 場所が横浜だったのでG隊員にお願いしようかとも思ったのだが、 そんな知人に会いたくて、休日にツーリングがてら向かった。 ガレージが分かりづらい所にあるとの事で某駅にて待ち合わせ。 久々に会う知人は、いい意味で全く変わっていなかった。 到着しシャッターを開けるとホコリまみれのZ。 新車で購入し2年程乗り、それから8年間ガレージの中にて保管していたとの事。 壊れた、乗りづらい等の理由からではなく、何となく8年が過ぎたとの事・・・ で、久々にエンジンをかけようかとブースターを繋いだところ、 ロック機能が作動しインロック。 程なく開鍵し、ボンネットを開けると10年物なのに綺麗なエンジンルーム。 ブースターを繋ぎ8年振りに火を入れると、一発始動! お互い自然と笑顔になった。 聞けばもしエンジンがかかれば売ろうかと思っていたとの事。 ホコリはかぶっているが外装キズは全くなし。走行距離は約8000キロ。 値段は100万程で…との事。 もし欲しい方がいらっしゃればご紹介致します。 どうですか?
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by J隊員 2007.6.15(金)晴れ リサーチいっぱい
世田谷でフォルツァZのバッテリー上がり 幸いにもスイッチでシート開閉が出来る程度の電圧低下、 難なくジャンピングをして始動することが出来た。 今となっては目新しくないが、オートバイ初のスマートキーシステムを採用して登場したのがこのフォルツァ、 普段はとても便利なのだが問題はバッテリー上がってしまった時、 残電圧が少ないとエマージェンシーキーを使用しないとバッテリーまで辿り着けない。 その為、別途開錠作業が必要となってしまう事もしばしば。 H隊員の開発した必殺のツールを携帯する今でこそ作業は早いもの、 だが、そのツールが完成するまではとても大変な作業だった記憶が蘇る。 こういった苦労は新型車両が発売されて行く限り避けられない問題、 その都度、調査、対策が必要となって行く事だろう。 春のニューモデルもそろそろ出揃った感じの今日この頃 調査の方は大方完了、後は実車救援が入る前に対策を練るのみだ。
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by A隊員 2007.6.14(木)曇りのち雨 オモシロカッターレー
築地市場にてビビオがインロックしたとの知らせ。 予定通り待ち合わせ場所の勝どき門前で、お客さんと合流した。 場内にバイクを停め、工具をひっつかんで「いざ!」というところ お客さん・・「乗ってきな!!」 こ・これは・・市場で見かける運搬車「ターレー」だ。 お客さん・・「しっかりつかまっててよ!いくぞ!!」 ブロロロォォォン・・・・ 他のターレーが目まぐるしく往来する中、右へ左へ急旋回のお客さんターレー。 まるでスターウォーズの空中戦だ。 ビビオを即座に開錠させて、再び空中戦を展開しながら戻ってきた。 あまりの感激にターレーをジロジロ見てると、お客さん「ほれ。乗ってみなよ」 5度ぐらいお断りしてから、ようやくターレーの上にいたA隊員。 ギヤを前進に入れた瞬間鳥肌たった。 わき目も振らず「おおおぉぉー」と口走っていたのを思い出す。 とりあえず、どえらい貴重な体験をしたA隊員であった。
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by Y隊員 2007.6.13(水)晴れ 恐縮伝染
下高井戸にてサンバーのスペア交換の救援要請。 住宅の工事現場で大工さんがお待ちかね。 「帰ろうとしたらパンクしていて・・呼んじゃってごめんなさい。」 と、人の良さそうな大工さん。必要以上に恐縮している。 車に関する知識が全くなく仕方がなくロードサービスにお願いしたのだとか。 大工さんがあまりにも恐縮するので、Y隊員も恐縮しつつ作業開始。 そして、何とか20分程で作業完了。そして少し雑談させて頂く。 Y隊員 「一人で工事しているんですか?」 大工さん「そうなんです。」 Y隊員 「凄いですね〜!」 大工さん「そんな事ないですよ…。お兄さんこそ凄いですよ。 僕なんかタイヤの交換も出来ないぐらいですから・・・」 Y隊員 「いえいえ、そんな。タイヤ交換なんか道具と知識があれば簡単ですよ。」 大工さん「いえいえ、そんな。大工の仕事も道具と知識があれば出来ますよ。」 なんだか最後までお互い恐縮しっぱなしだった・・・
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by J隊員 2007.6.12(火)晴れ 善福寺川を眺める
これは昨日の話、未明の豪雨の中シボレーの救援へ。 バッテリーの上がった車両にブースターを繋げ エンジン始動した車両を見送った頃にはすっかり雨も上がっていた。 帰りに本部近くの善福寺川の様子を見に行く。 昨日からのまとまった雨にいくぶんかの増水が見られるが、 思ったほどの水量ではない。 この場所から1キロちょっと下流には中野新橋の駅がある。 神田川と善福寺川の合流するその付近では、 少しまとまった雨が降ると頻繁に川が溢れていた。 今からほんの10年ほど前のことだ。 いまや昔の荒れ狂った面影は露ほども無く、穏やかに流れる善福寺川 環七通り地下の調整用貯水池への取水口はちょうどトンネルの向こう側、 そのあたりは川に蓋がされており様子を伺うことは出来ない。 水害を防ぐ都市計画はそこに暮す住民にとっても切実なもの、 荒れ狂わないに越した事は無いのだが・・・ ちょっと寂しい気持ちもあるのも正直なところだ。
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by A隊員 2007.6.11(月)雨のち晴れ 小さな悟りの繰り返し
いつしか日記がキッカケとなり、自分を振り返る時間が増えた。 ネタになりやすい大事件は、そう何度も起きないから当然か。 こうして振り返ってみても、自分に「足りない材料」は山ほどある。 運良く日常には転がっているモノばかりだ。 日記のネタがないと思ったとき、最初の一行はとても苦労する。 でもそれは、「足りない材料」を探していない証拠。 いや、自分はパーフェクトだと大きな勘違いをしているかも。 大きな勘違いは一人歩きしやすく、よく他人のせいにしてしまう。 昨年末に振り返ったほど、たっぷり経験してきたからよく分かる。 そいつに気付いた以上、逃げるわけにはいかない。 自分の足らないモノを補いながら、走り続ける。 大きな迷いと小さな悟りを繰り返しながら走り続ける。 これから、そんなブザマな日記を書いていく。
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by Y隊員 2007.6.10(日)雨のち晴れ お昼の歌舞伎町
バケツをひっくり返した様な集中豪雨が引けた昼過ぎに、 歌舞伎町にてベンツEクラスのインロック救援要請。 現着すると、どう見てもお水系な御依頼主がお待ちかね。 聞けば、閉店させて帰ろうとした時にインロックに気付いたのだとか。 こんな時間まで!と驚くと、お客さんが居るまで営業しているのだとか。 さすが歌舞伎町。大変だな〜と思いつつ作業開始し5分程で開錠。 御依頼主をお見送りしビルの軒下で完了の報告をしていると、 そのビルからお水系の方達がぞろぞろ出て来た。 「ありがとうございました〜。」「うん、ごちそうさまね。またね。」 などと話す、お水集団。 自分の店が終わってから飲みに来たであろうお客さんと、 その店の店員さんなのだろう。 Y隊員から見ると、どっちがどっちだか分りゃあしない。 しかも、もう午後の二時になろうかというのに・・・ 恐ろしや歌舞伎町。
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by A隊員 2007.6.9(土)曇り後雨 笑顔^^でいると
高層マンションでベンツCL500の開錠依頼。 日焼けされた笑顔の素敵なお客さんと合流した。
海外旅行で、キーを含めた貴重品を置き引きされたお客さん。 もしかしたら「室内にスペアキーがあるかも」の期待を込めて開錠した。 あった。 最後の望みがかなった。 激しく鳴り響く警報を切れば、笑みもこぼれた。 それに釣られて、A隊員もニンマリ状態となった。 すでに「置き引きの話し」から満面の笑みのお客さん。 とても辛い話しなのに、顔を拝見しているとこちらも笑ってしまうのだ。 おそらく笑顔の多い人は、幸せなことも多いと思う。 第一、相手を明るい気持にさせてくれる事は間違いない。 写真の話しとかたくさん材料があるのに、やっぱりお客さんの表情が先に浮かぶ。 逆にA隊員がサービスを受けていた感じだ。 今日はとても勉強になった^^
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by J隊員 2007.6.8(金)晴れ 梅雨入り前に
今日は受注当番のJ隊員。 朝からタイミング良く入るご依頼の中に一件のお問い合わせが、 内容はオートバイのパンクのご相談、 出先で駐輪し、戻ってきたらリアタイヤの空気が抜けていたそうな。 「一体何で?」 原因がよく分からないと話すお客さんに電話口で色々と確認してみる。 すると・・・タイヤの溝がほとんど残っていない事が判明、 これでは現場修理で直せる確率はガクンと下がってしまう。 比較的修理が簡単なチューブレスタイヤも、 すり減っていてはそのメリットを活かせない。 お客さんに説明してタイヤ交換をアドバイス。 やりとりの最中に自分のバイクのタイヤも減っている事を思い出したJ隊員、 いったん思い出すと落ち着かないもの、 退勤後にあわてて交換し、入梅の準備を済ませた。
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by J隊員 2007.6.7(木)晴れ 不覚
6月だというのにまだまだ寒い。 夏日に何を言ってるのだろうと思うかもしれないが、 バイクで走ると日中の気温が30℃を越える位までは寒さを感じるもの、 そんな事は百も承知のはずだったのに・・・ バイクのエンジン始動の要請が入ったのは宵の口、 早めの夕食をとっている時だった。 長期放置のバイクの始動はナカナカ大変、 一汗かきそうな予感に半袖の夏制服を引っ掛けて拠点を飛び出す、 ちょっと肌寒いが現場も近いしまあ良いかと・・・ 放置バイクのエンジンは予想に反して一発で始動、 いい加減寒いので早く戻ろうとすると次の要請が入る。 すぐ近くの場所なのでこのまま向かってもまあ良いかと・・・ 次の救援もすぐに終わる、寒さもそろそろピークに達している。 が、今度は戻る途中に電話に捕まり暫し話し込む。 話中に次の要請が入るが仕様が無いかと・・・ その後も何度かこんな事を繰り返し、 ようやく拠点へ帰ったのは日付も変わろうかという頃。 すぐさま熱いコーヒーを啜るが一向に鳥肌が消える気配は無い。 それにしても寒い、体感的に今年一番の寒さだ。 おまけにのどの奥がヒリヒリする。 出掛けに掻き込んで噎せた唐辛子パスタのせいだけなら良いのだが・・・
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by Y隊員 2007.6.6(水)晴れ デザイナーズマンション
芦花公園の駅近くのマンションの前にて、 ビビオがインロックしたとの救援要請。 現着するとそのデザイナーズマンションから御依頼主が出てきた。 この芦花公園、家族ぐるみの付き合いがある友人家族が住んでおり、 ちょくちょくお邪魔させていただいている場所。 そして、このデザイナーズマンションが完成した当時、 カミさんに「こんなマンションに住みたいわ〜」と言われていたのだ。 程なく作業を完了させて御依頼主に質問させていただいた。 本当はストレートに「家賃は幾らなんですか?」と聞きたかったが、 それも失礼かと思い「いいですよね〜このデザイナーズマンション。」と。 すると親切な御依頼主、色々と説明してくださった。 内装は変なものを使わずに素材を生かしシンプルにまとめてあり、 その内装にお金をかけていない分、家賃がリーズナブルなのだとか。 住むところにあまり欲が無いY隊員なのだが、 御依頼主の話を聞いていると住んでみたくなってしまった。 隣にカミさんが居なくて良かった。
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by A隊員 2007.6.5(火)晴れ 欧米人の好み
台東区柳橋にて開錠中、何やら背中に気配を感じた。 振り返ると欧米人数人がカメラを向けている。 背中の「助人」と書かれたロゴマークに興味がある様子。 どうやら大学生のグループで日本へ来たらしい。 「和」の雰囲気のものなら何でも興味があるのだろう。 柳橋から見える屋形船も、和調のカンバンもパシャパシャ状態。 オマケにA隊員のバイクも餌食になっていた。 彼らの持っているガイドブックには、普段目にする事のない旧跡が紹介されている。 おそらく新丸ビルや東京ミッドタウンは、世界に誇れる最新スポットだろう。 でもそんな所より旧跡めぐりがいいらしい。 何だか、日本人以上に日本を探求しようとしているみたいだ。 果して欧米人から見た日本は、どのように映るのだろうか。 この東京は急激に新しくなっている。 それだけ古いモノも消えていっているのだが。
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by J隊員 2007.6.4(月)晴れ 救援返し
夕方近くにアウディTTクーペのインロック救援に向かう。 お台場新築高層マンションのエントランスに停まっているTTクーペは インロックしているとは誰も気付かない程、絵になっていた。 「本当に開くんですか?変わったタイプのキーなんですが・・・」 とても心配するお客さんに「お任せを!」と作業開始。 作業中も不安そうに見守るお客さん、 ウェーブキーの特殊な形が開かないイメージを強くさせているのだろうか? 「スゴイ・・・本当に開くんですね・・・こんなに感動したのは久しぶりです!」 5分ほどで開錠を済ませると、お客さんが大層感激してくれている。 そこまで感激してもらえるとは開錠冥利に尽きるというもの、 久しぶりの感動・・・なんて良い響きだろう・・・ ともかくお客さんの言葉がとても嬉しかったJ隊員、 癒しにも似た満足感に酔いながら帰路を走る。 しかし言葉の力とは凄いもの、たった一言でJ隊員の一日はバラ色になる。 こうなると一体どっちが救援されたんだか・・・
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by Y隊員 2007.6.3(日)晴れ 田園調布のテニス倶楽部
高級住宅街、田園調布のテニス倶楽部の駐車場にて、 高級外車、ジャガーがインロックしたとの救援要請。 到着すると品のある御夫人がお待ちかね。 「せっかく来て頂いて申し訳ないのだけれど、 コートに入らなければいけないので開いたらお電話頂けるかしら?」 との事なのでお客様を御見送りし作業開始。 何とか5分程で開錠して連絡するも電話に出て頂けない。 困り果てて車の周りをウロウロしていると、 御夫人の知り合いらしき紳士が声を掛けて下さった。 「○○サンの車開いたのかい?○○サンなら14番コートに居るよ。 お金たくさん持ってるから倍付けでもらって来なよ。」 ・・・・・・・・ そう話す紳士もお金を持っていそうではあるが・・・ ま、何にせよ太陽の下で汗を流す姿は気持ち良さそうだった。
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by A隊員 2007.6.2(土)晴れ パラパラツイン
夢の島バーべQ場でストリームがインロックしたとの知らせ。 大抵酔っ払い集団が待ち伏せしているので、覚悟を決めて出撃した。 案の定お客さんは酔っ払っていて、代行のシラフの方に作業説明をする。 開錠も終り、そろそろ撤収という頃にその空間はやってきた。 お客さん・・「お?カギ屋さん・・いいバイク乗ってるねぇ・・」 TDMのタンクにはTwine900のロゴが貼ってあり、それを指差し 「これぁVツインなんだぁよ・・俺のハーレーと一緒だぁ・・」 「なぁ兄ちゃん・・やっぱVツインだよなぁ・・」 TDMのエンジンは並列2気筒(パラレルツイン)だ。 おそらくお客さんは、ツイン=Vツインと思っているかもしれない。 A隊員・・「こいつはパラツインです」 正直に言ってみた。 真っ赤な顔で「そりゃいい!」と高笑いするお客さん。 釣られてA隊員も大笑いした。 ヘルメットを被っていざお別れしようとすると、お客さんの会話が聞こえる。 「いいか?良く聞いておけよ。パラパラと音すっから」 ちょっとだけ面白かった。
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by J隊員 2007.6.1(金)晴れ 撮られる助人
「・・・もしかして写真を撮られている・・・!?」 その事に気付いたのは作業に入って暫らくした後だった。 フィットのパンク救援で現着すると年配のご夫婦がお待ちかね 早速お二人には歩道へ非難してもらい、作業を開始した。 左後輪のスペア交換作業を続けるJ隊員を、 二人が歩道の植え込み越しに眺めている事には気付いていた。 ケータイのメール着信音のようなものが背中越しに頻繁に聞こえていたし、 二人が会話する声も耳に入っていたから。 工具を取ろうと首を横に向けた際、視線の片隅に入ったのはケータイのカメラレンズ。 メール着信音と思っていたものはシャッターの作動音だったのだ。 ・・・いったい何故?・・・それも何枚も!? 開錠作業の場合は珍しいのか、たまにケータイで撮影される事はある が、スペアタイヤへの交換作業を撮影されたのは初めてだ。 しかも撮影の意図が分からないので変に不安になってくる。 ・・・作業手順を覚えたいのだろうか? ・・・それともブログに使用するのかも? 写りを気にして慎重な作業を続けながらも様々な憶測が頭をよぎる。 結局、最後まで撮影の理由は聞かなかった。 それが頼もしい姿に思えたから・・・ 右の写真の様に出来ているはずなのだが・・ 今になってとても気になる。
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