東京レスキュー 助人サービスはロードサービス専門業者です。
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by A隊員

2009.10.31(土)晴れ
レベルUPの秘訣

’02年式ベンツS600のトランク開錠です。
ドアと違ってトランクの場合、扱う工具や作業工程が格段に増えます。

なので、夜でも明るい場所での作業はありがたいですね。
自己最速のタイムで開錠しました。

「このような技術は誰かに教えてもらうんですか?」
開錠後、お客さんから開錠技術について質問されました。
「日々研究、日々訓練というやつでして・・」とA隊員。
答えにくい雰囲気が伝わったようで、そのまま笑顔でお別れです。

実のところ、技術に関する質問も多いんですが・・
今回「誰かに教えてもらって」という部分が、妙に印象に残りましたね。

どんなことでもそうなんですが・・・
誰かに教えてもらったものというのは、中々染み付いていかないもんです。
自ら生み出したものこそが、身体の一部になっていくような気がしますね。

使い古された技術でも、新しい可能性を突き詰めていく・・
そんぐらいの覚悟がないと、レベルUPなんてとてもとても・・


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by H隊員

2009.10.30(金)晴れ
拍動

 某車検場でホンダ・アコードの解錠依頼。夕方とあって検査レーンは終了し、辺りは穏やかな時間が流れていた。

 お客さんは名義変更に来てインロックしてしまったとの事。エンジンがかかったままのアコードのステレオからはルーツ・レゲェが流れている。乾燥した空気は秋の匂いを強めているが、長調のレゲェは違和感を与える事無く辺りに和やかな空気を提供していた。静まり返った駐車場 に小さく流れるレゲェ、時折風になびく葉擦れの音、そして鳥の声を聞いているといつしか都心にいる事すら忘れさせてくれる。

 アコードの錠を解きながら色んなイメージが浮かんでは消えて行くのを感じた。色が付いていないイメージが次第に色付き輪郭を露わにして行く。それはとても心地の良い状態らしく、脳の奥がじーんと温まっていくような錯覚を覚えた。

 解錠を終えお客さんを見送った後、暫しレゲェの余韻に浸る。そしてなぜこんなにも心地良いのか?と理由を考えた。それは安定したリズムの中で効果的に使われる二拍三連が、一瞬の不規則感を作り、それが何とも言えない味となり、そして心地良さを醸しているのではないかと、そう稚拙ながらに思った。
 それと60BMP位で裏打ちされるレゲェのリズムが、人の拍動に似ているってのもあるのではないかぁと。

 不規則感が良い味を出すと言えば、以前見たハーレーさんのコマーシャルに、思わずニヤリと言うか微笑ましいCM(音は大きめで聞いてみてください)があった。
 ハーレー独特のエンジン音、俗に”三拍子”と言われるのを素晴らしく効果的に使った逸品。「赤ちゃんはお母さんの拍動を聞いて安心する」と言われているので、ハーレーのエンジン音がとても人間っぽいと言うところと、お母さんの拍動と上手く掛け合わせたんじゃぁないのかなぁ?と僕は独自解釈しております。


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by J隊員

2009.10.29(木)晴れ
大田市場の朝

明け方の大田市場内で10tトラックの開錠要請

全国から毎日大量の青果が集められるこの市場、その早朝はとてもエネルギッシュです。
搬入の大型トラックが延々と列を作り、その隙間ををフォークリフトやターレが爆走する
そんな異様な熱気に包まれながらお客さんを探します。

辺りはすごい人ごみとパレットに積まれたダンボール
停まっているのは大型トラックだらけでもう混沌とした状態
そんな中ですんなりとお客さんと会えたのは
後で考えると非常にラッキーであったとしか思えません。

開錠を終えると忙しそうに積み下ろしの作業に戻るお客さん
そしてJ隊員も市場の外へ出るためにまたもや混沌の中へと、

場外はうって変わって穏やかな朝のひと時、
それまで保っていたテンションから開放されて疲労感が押し寄せてきます。

それにしても尋常ではない雰囲気でした、日本なんだけど日本では無いような?
そんな混沌が支配する熱気がここにはありました。


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by Y隊員

2009.10.28(水)晴れ
凄い予感

ヴィッツのイグニッションに刺さった異物抜きのご依頼です。

刺さった異物とはなんと家の鍵。
鍵自体はは折れてはいないのだが抜けないとの事で、
どういう状態なのか色々と想像しつつ現場に急行します。

「全然抜けないんですよ〜強引に抜こうとも思ったのですが・・」
と促されイグニッションを覗き込みます。
確かに抜けそうなのですが全く抜けません。

よく観察するとイグニッションの中の部品が引っ掛かって抜けなかったようです。
なのでその部品を工具で引っ込めて無事解決です。
苦戦を予想していたので一安心です。

待ってる間、何度も強引に引き抜こうと葛藤されたそうです。
でも、もっとひどい事になってしまうんではないか?
という予感がそれを阻止していたとのことです。

強引に抜いたら鍵が折れたりディスクが破損したりして大事になっていた可能性も・・
お客様には大正解である旨を伝えさせていただきました。

しかしすごい予感です。うらやましい・・


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by K隊員

2009.10.27(火)晴れ
カードキー

千葉県市川市でホンダ フィットのキーでドアが開かないという依頼。

カギを確認すると2世代前のモデルで使われているカードキーだった。
どうやらバッテリー上がりでカードキーが反応せずドアが開かないみたいだ。

カードキーは誤作動があったようで現行モデルでは採用されていない。
今回は誤作動ではなかったがメカニカルキーを持っていなかったので
ドアを開けることが出来なかった。

メーカーではカードキーだけではなくメカニカルキーも携帯するようにアナウンス
しているが、カードキーしか携帯しない人の方が圧倒的に多いようだ。

ピッキングでドアを解錠しジャンピングでエンジン始動。とここで問題発生。
持ち主が仕事で出てしまっていて車を運転出来る人がいないという。

完全放電状態でバッテリーの使用年数も定かではないので、ある程度走行後
そのまま整備工場に点検しに行ってもらおうと思ったが無理のようだ。

長時間のアイドリングはあまりしたくないが、しょうがないので持ち主が戻るまで
このままエンジンを止めずに様子を見てもらい、
持ち主に点検に行ってもらうようにお願いして現場を後にした。


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by A隊員

2009.10.26(月)雨
ロードサービス+機動力

助人の得意分野が中々認知されないのが悩みの種です。
時々「バッテリーも出来るの?」とか「ガス欠無理よね?」とか質問されます。

いつの間にか「開錠屋」としてのイメージが定着していたりします。
それはそれで嬉しいことではあるんですが、まだ志半ばといったところです。

そこでHPのプチリニューアルを施しました。
助人サービスはバイクで駆け付けるロードサービスです。
応急作業であるなら、バッテリーであろうと開錠であろうと何でもやります。
一般的には整備業者、カギ業者と分かれやすい環境にはあるんですが、
カギ屋さんとして留まるにはモッタイナイですね。

自分でモッタイナイというのも、アレなんですが・・
開錠技術の何倍もの労力を使って磨いてきた機動力を
もう一度世に問うてみようと思います。

「早さ」のニーズがあるなら、もっと世の中の役に立てる自信はある。
助人が「結構早い」のか、「そんなに早くない」のか知りたい。


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by A隊員

2009.10.25(日)雨のち曇り
3度目の正直な気持ち

幕張メッセのボルボブースで、最新XC60の開錠です。
モーターショー前日(現在開催中)で、準備も大詰めの現場です。

今回、助人サービスは3番手だそうで・・
これほど難しいカギというのを証明できる車もないですね。

「すごいぞ!もう開いたぞ!!」
開錠後、スタッフの方が集まってこられたんですが・・
正直、こんなにたくさんの方に喜んでもらえたのは初めてです。
およそ5分というとあっけないかもしれませんが、ギリギリの闘いでした。
作業前より終わってからのほうが緊張してきましたね。

「大いに宣伝して下さいと」いうことで、準備中の貴重な写真も頂きました。
スタッフの方が最終段階のポリッシャーをかけてます。

色んな方から声をかけて頂いたんですが・・
「そう言っていただけるとホント嬉しいです」という返答を何度繰り返したことか・・
なぜか他のメーカーさんからも握手されたりしました。

人に喜んでもらえるって・・・
いいもんですね。


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by H隊員

2009.10.24(土)曇り
冬の足音

 早朝、スバル・サンバーのバッテリー上がりで向かったのは、東京に隣接する埼玉県某市。そこは現在開発が進んでいる地域で、住所表記や道の変化が激しい。
 前回近くに行った記憶を辿りながら現場に向かうが、工事中で通れない所や、以前とは比べ物にならない位道路が太くなっていたりと、方向感覚はいつしか失われた。
 おまけに工事中の道には砂利が散乱していたり、コーナーの先に砂が浮いていたりと一時も気が抜けない。慎重に慎重にと唱えながらナビを頼りに現場へ向かった。

 依頼のあった車輌は、区画整理で均された広大な空き地に面した駐車場に停まっていた。目の前には電車の高架橋、その先遠くには高速の高架が重なり、何も無い荒れた土地と相まって近未来の様な風景がそこにあった。
 それを見ていると以前何処かで見た事がある様な気がしてくる。どこで見たのだろう?と薄くなりつつある記憶を紐解くと、僕が東京に出てきた20数年前の湾岸地域の風景に似ているのだと気付いたのでした。

 東京に出てきた当初、大井町に住む友達の所に居候していた。当時、お金はないけど時間は売る程あったので、良くふらふらとあちこちを歩いていた。僕にとって故郷と大きく違うなぁと猛烈に感じた景色は超高層ビル群ではなく、巨大な倉庫が果てしなく連なった海沿いや、入り組んで複雑な高速道路の袂や、海に浮かぶモノレールや、工業地帯やコンビナートのある風景だった。
 寂しいのだか興奮しているのだか自分でも分からないが、ただ惹かれている事だけはハッキリ分かっていたので、足しげくも頻繁に訪れては歩きまくった記憶があります。

 サンバーのジャンプ作業を終えた後、冷えた身体を温める為コーンスープのある自動販売機を捜す。幸いにも近くにあったので小銭を入れボタンを押すと、バタン!と大きな音を立ててコーンスープは受取口に投げ出された。その瞬間、自販機の後ろから小さな動物が飛び出してきた。それは、まだ小さな仔猫。自販機の排気熱で暖をとっていたのでしょうが、僕がコーンスープを買った音で驚いて飛び出したようです。
 中腰のまま僕と自販機を交互に見詰め、暫くすると納得がいったのかその場で丸くなった。その毛玉みたいな様は何ともめんこいが、毛が生え揃っていないのか何となく薄ら寒そうに見えた。

 そう言えば東京に来て猫が多いなぁと思った。僕の田舎は北国の地方都市なので、繁華街でたまに見かける位。住宅街では殆ど見る機会は少ないし、まして冬場は皆無に等しい。
 そんな事を考えていると、精一杯毛を膨らませ丸くなってる仔猫が小刻みに震えているのに気が付いた。温かい場所で寝ていたであろう所を叩き起した事が仔猫に悪い様な気がしてきて、残りのスープを一気に飲み干しその場から離れた。

 間もなく空っ風が吹き出し冬の足音が聞こえてくる。そしてあっという間に年の瀬だ。そろそろ冬支度を始めないといけないなと、近未来的な荒廃を思い浮かべてしまう風景をバックに佇む仔猫を見て思ったのでした。


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by J隊員

2009.10.23(金)晴れ
乗らないんだけれど・・

ベンツ Eクラスのバッテリー上がり救援
お客さん宅へと到着し、早速点検を開始、
運転席のドアを開けようとすると・・・バリバリバリッと?
ドアのウェザーストリップが見事なまでに張り付いていました。

「もう歳だしね、昔に比べると乗らなくなったもんで・・・
 最後に動かしたのはもう一年も前になるかなぁ」
そう言って笑うお客さんはかなりのご高齢とお見受けされます。

いまではそれほど乗らない事だし
免許も返してクルマを手放すことも考えたそうですが
やはりクルマの無い生活を考えると心配になってしまい、
なかなか踏み切れないといったお悩みがあるそうです。

ちょうどマイカーというのが世の中で一般的になった
最初の世代位のお客さん、
そう考えると全国でも同様の悩みをお持ちの方も多いのでしょうね。

「運転をやめる時」今まで考えもしなかったことなんですが
その時が来たら自分でも相当悩むんだろうなと思います。


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by Y隊員

2009.10.22(木)晴れのち曇り
目指すべき大人

練馬区よりVWゴルフの開錠依頼です。

お客様は自分の父親と同世代。
今回はネットで検索してご依頼していただけたとの事です。

「助人さんってこんな商売していたんだね。道でよく見かけてたんだよ」
とお客様。隣のガレージを見るとドカティが佇んでいます。
そのドカで走っている時によくこの荷箱を見かけたそうです。

開錠は無事に完了。
作業に関心して頂きつつ、そのまま色々とお話をさせて頂きます。

経験豊富なお客様。
この仕事の事から必然的に車の話へ。そして更にバイクの話へ。
よく見るとドカの影に2台もハーレーが佇んでいます。
ハーレー乗りとしては更に話が面白くなってしまい
ついつい長居してしまいました。

経験プラスαが更に話を面白くしていたのでしょう。
自分もそんな大人になっていきたいな、と思ってしまいました。


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by K隊員

2009.10.21(水)晴れ
クルマを楽しむ、地球と楽しむ

24日(土)から第41回東京モーターショーの一般公開が始まる(11/4まで)。

リーマンショックに端を発した世界同時不況によって、
自動車メーカーは厳しい状況に置かれているため、
海外メーカーは数社のみの参加でかなり寂しい状況だ。

先日発表された最新のV8フェラーリ 「458イタリア」は、
0−100km/h加速3.4秒、最高速325km/hと超一級の性能で、
スタイリングもかなりカッコイイので実車で見たかった。

今回個人的に注目しているのは2台のスポーツコンセプトカー。
スバル製の2.0リッターエンジンを搭載するコンパクトFRスポーツの
トヨタ「FT86−Concept」と、ホンダ「CR−Z CONCEPT 2009」
という6速MTのスポーツハイブリッド。

ホンダといえば二輪車では世界初となる「デュアル クラッチ トランスミッション」
を搭載したVFR1200Fも気になるところだ。


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by A隊員

2009.10.20(火)晴れ
よみがえる工芸品

BSAビクターのエンジンが始動しないとの知らせ。
もう40年以上も前にイギリスで作られたバイクです。

よく現行のバイクをBSA風にカスタムしたりするもんですが・・
正真正銘の本物をマジマジと見るのは初めてですね。

「もう一目惚れだったんですよ」とお客さん。
サビもなく磨かれた状態から察するに、かなり手を入れている感じです。
シリンダーヘッドの丸みのあるフィンからなんか、もう芸術品ですね。
全く古さを感じさせないデザインです♪

予備プラグを交換し、キックの連続でようやく始動できました。
この年代はオルタネーターではなく直流のダイナモです。
ボディアースがプラス極になるので、何だか不思議な感じですね。

回転数を上げると徐々に電圧も上がってくるんですが・・
弾けるような排気音も重なって、かなりの年代を感じます。

まるでタイムスリップしたような空間でした。


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by H隊員

2009.10.19(月)晴れ
理屈

 今夜の夕飯は何にしようかな?と考え始めた20時過ぎ、首都高のパーキングからVW・ゴルフX+子供インロックの一報。一瞬で腹の虫は何処かへすっ飛んで行った。

 料金所を抜け本線へ合流する時、首都高が絶望的な混み方をしていない事にホっとした。乗り込んだ料金所の直ぐ近くにはX字合流があり、曜日と時間帯によってはピクリとも動かない事が多い。たまに首都高に乗った事を後悔してしまうくらいヒドイ時がある。でも、そんな状態でさえも上を使った方が多くの場合早く到着出来るのです。完全に詰まっている時は精神衛生上良くないですけど。

 程なく依頼のあったパーキングに到着。駐車エリアに入って直ぐ、食い入るように車の中を覗く人影を見つけた。そこへ近付きながら車輌とナンバーを確認すると依頼車輌に間違いない。隣にバイクを止め、行きかうトレーラーの轟音にかき消されないよう、かなり大きな声でお客さんへ声をかけた。

 中に閉じ込められている子供はじっと動かず静かに僕を見つめた。いくらドアを挟んで外に両親がいるとは言え、照明が行き届かぬ駐車場では心細くなっている筈。そう考えならが子供と視線を交えると、胸の中をギューっと掴まれた様に僕の心は急いた。

 気持を落ち着かせる為、ゴルフに付いている錠の構造とそれを構成する部品一つ一つを思い浮かべ、工具で触った際の反応と特徴を頭の中で部品へ加えて行く。錠を解くと言う作業は、感覚と感触をいかに理詰めにする事が出来るかにかかってるのです。

 猛烈な勢いで解錠を完了させドアを開けるが子供は泣かなかった。その後、書類作成等の手続きをしている間も終ぞグズる事すらなかった。しっかりした子だなぁと思いながらお客さんの車を見送っていると、去り際に子供が僕を見てニコっと笑った。その顔はさっきまでの落ち着いて冷静な大人びた顔とは打って変わり、とても屈託のない子供らしい笑顔。ついつい僕もニコっとなってしまった。
 そんな自分の様を顧みて、子供の笑顔で優しい気持ちになるのに理屈は全く必要ないですなぁと思ったのです。


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by J隊員

2009.10.18(日)晴れ
見えない劣化

「先月に車検通したのにもうダメになったの?」
ヘタッたバッテリーの交換をお奨めしたところ驚ろかれたご様子のお客さん。

「一ヶ月前の車検時はOKだったのにもう交換なの?」
実はそう疑問に思われる方は意外と多いのです
これはバッテリーの性能劣化の仕方を知らなければ当然のことでしょう。

通常、新品バッテリーは使い始めから緩やかに蓄電能力が低下して行きます。
そして交換の目安となるのが自力でのエンジン始動が出来なくなった時、
というのが一般的ではないでしょうか?
そしてこの「緩やかに低下」いうのが曲者なんですね。

たとえギリギリでもセルモーターを回してエンジン始動が出来さえすれば
オルタネーターが発電を始めて正常にクルマは使えますから、
そしてその「ギリギリ」のラインが気をつけていないと
なかなか分かりにくいモノなのです
クルマの使用環境でも大きく変わる部分ですからね。

バッテリー内部ではそんな細かい事情があるんですが
表面的にはセルが回るか、回らないか、といったすごく明確な症状であるのが
「そんなに急にダメになったの?」といった疑問の原因なんでしょう
つまり先月の車検時は余裕でOKだったのではなくギリギリでOKだったんですね。

とまあこんな内容の説明でお客さんには納得して頂くんですが
目に見えない部分の解説ってやっぱり難しいですよね。


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by Y隊員

2009.10.17(土)曇り
ちょっと森林浴

杉並区内のとある公園近くより開錠のご依頼です。

すぐにバイクを走り出させると風がひんやりしています。
もうすっかり秋の気温。晴れていれば行楽日和なのでしょうが。

などと思いつつ走っているとまもなく現場の公園です。
早めに到着する旨をご連絡しようとお客様に電話をすると
「ごめんなさい。実は犬が開けてくれまして・・・」とお客様。

早い到着を喜んでいただこうかと思ってした電話で
キャンセルの逆報告を受けてしまうとは・・・

でもどんなワンちゃんが開けたんだろう?きっと利発なワンちゃんに違いない。
この日記用にワンちゃんの写真だけでも撮れないだろうか?
と公園まで引続き急行したのですが、もういらっしゃいませんでした。
電話から数分ぐらいしか経ってないのですが・・・

ダブルショックな気分だったのですが到着した公園の木々が少し癒してくれました。
ちょっとした森林浴でヒーリング効果があったのでしょうか?

今度の休日にハイキングに行って更にリフレッシュしてこようかと思います。


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by K隊員

2009.10.16(金)晴れ
深夜の官庁街

深夜に霞が関でベンツSL55AMGのガス欠救援依頼。
場所は外務省と国土交通省の間の上り坂。

去年居酒屋タクシー問題が指摘され、一時期中央官庁周辺から
客待ちの個人タクシーが大幅に減ったみたいだが、民主党政権が
誕生し、来年度予算の概算要求の大幅な見直しなどでかなり忙しい
時期の為か、片側3車線の道路の両サイドにはずらっーと個人タクシー
が停車していた。

お客様はなんとか東京タワー近くのガソリンスタンドまで行こうとしたが、
上り坂途中でエンジンが止まってしまったようだ。

車線の真ん中に止まっている車の後ろにバイクを止めてハザードランプを
点滅し、LEDの非常信号灯をさらに後方において作業開始。
深夜の官庁街ということで一般車が殆ど通らず、安心して作業が出来た。

ちなみにSL55AMGの燃費は、街乗りでリッター3kmらしい。


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by A隊員

2009.10.15(木)晴れ
仕事の成果

九十九里で’09年アウディA4アバントを開錠しました。
助人は2番手だったらしく、閉じ込んでから6時間も経過していたようです。

その間ずっとウェットスーツ姿のお客さん。
ようやく着替えられてほっと一息付かれてました。

現場はサーフィン大会の真っ最中です。
ノリのいいアナウンスに導かれて、しばらく見入ってました。
複数人で波の取り合いをしているんですが、思わずヒートアップしてきますね♪

サーフィンは仕事の成功者がやるものと聞いたことがあります。
一生懸命仕事をして、ある程度成功してから楽しむこと。
波さえあれば・・とホームレスのような生活していたら、子供の憧れにならないと。
確かに深イイですね♪

よく見渡すと皆さん年配の方ばかりです。
皆さんの穏やかな表情が、まぶしかったですね。

サザンがいい感じで流れていました。


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by H隊員

2009.10.14(水)曇り
意外な原因

 そろそろ陽が昇ろうかという早朝、千葉県鎌ケ谷市からの解錠依頼。凛と引き締まった空気の中、薄らとオレンジ色になりつつある空の方へ向かい走った。

 出勤前のトラブルで予定が狂ってしまったお客さんは、車に対して激怒していた。「エンジンをかけた後、トランクを開けて荷物を積んでただけなんですよ。なんで勝手にロックするのか理解できません」
 話しを聞かせて頂いたところ、激怒に至った原因は、インロック後最初に電話をした販売店さん?とのやり取りにあったようです。「その様な状況ではインロックしない筈なんですが…」と言われた言葉がお客さんの逆鱗に触れてしまった様でした。

 一頻り話を聞かせて頂き、頃合い良い所で作業に取りかかる。そしてお待たせすることなくドアを開けた。その後、お客さんはエンジンを止めてキーを抜き取ったのですが、その手元を見て疑問符が浮かんだ。
 それは、キーの他に純正ではないリモコンらしきモノがキーホルダーに付いていたから。
 余計な事かもしれないが、そのリモコンはセキュリティーか何かですか?とお聞きしてみると、車輌を買った所とは違う所で付けた後付けのセキュリティーとの事。
 僕にリモコンを見せながら「これがロックボタンですよ」とリモコンの施錠ボタンをポチっと押す。ところが車は全く反応しない。「ん?あれ?」とお客さんは何度かスイッチを押してみるが、アンサーバックは鳴らないしロックもかからない。
 一時の沈黙の後お客さんの方を向くと、ちょうどお客さんも僕を見た所。そして以心伝心、二人の思考がリンクした。
   …インロックの原因は後付けセキュリティーかも…

 「最初に電話をした時、結構キツイ事言っちゃたんですよね… 後で電話して謝ろう…」と気落ちするお客さん。そして「これ食べます? どうぞ食べてください」とハッピーターンを貰った。
 ガックリと落ち込んでいるお客さんを励まして安全運転でお願いしますと見送るが、その走り去る車の後ろ姿までもが落ち込んでいるように見えた。でもそれは多分僕の妄想だろう。


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by J隊員

2009.10.13(火)晴れ
迷推理の果て

ヤマハ マグザムのシートロック開錠のご依頼
指定された場所にて該当のバイクを歩道上に発見、
お客さんの姿は見えないのでケータイにてご連絡です。

「スイマセン・・・今ちょっと、お店に入っていて・・」
そういえば電話の向こうはガヤガヤと賑やかな感じ、
お伝えした予定時刻よりも早めの到着だったので「大丈夫ですよ」と待つことに。

お客さんと電話していて気がついたのは目の前のお店、
それはそれは、大層な行列が出来ているラーメン店です。
おそらくこのお店では?そう推理を働かせるJ隊員、
ご依頼から到着するまでの間、この行列に並んでいたとすれば
ちょうど今頃店内に入れている筈ですから

そんな確信からお店の出入り口をチェックしているとお客さんらしき人が、
お店を出ると一直線にこちらへ向かってきます。
お迎えしようと歩み寄り、声を掛けようとした瞬間
「お待たせしちゃってスイマセン」・・・なぜか後から声がしました?

てっきりこの方だろうと思っていた人は不思議そうに歩き去って行き、
振り返るとやっぱり不思議そうな表情のお客さん・・とっても恥ずかしい瞬間です。
・・・ヘボ推理はするもんじゃ無いってことですね、、


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by Y隊員

2009.10.12(祝月)晴れ
赤いアルファで気分上々

世田谷区大蔵よりアルファロメオ156の開錠依頼です。

某施設に到着し連絡すると「早いですね〜」
と話されつつ車のある場所まで電話で誘導して頂きました。

お客様はご婦人。赤いアルファに乗る女性ってカッコいいですよね〜。
とか思いつつご本人確認させて頂いていると
「1時間はかかるわよね?」とお客様。

数分で開く旨を伝え、お客様をお待たせしつつ作業開始。
そして約束どおり数分で開錠です。

「あなた凄いわね。前は凄く時間が掛かったのよ」とお客さま。
更にお話をお伺いさせて頂くと、前回はそういった事があったので
今回は保険のロードサービスを・・と試されてみたそうです。
「その時は来るのも1時間かかったし・・本当に早くて助かったわ!」

正直、こんなにお褒め頂けるとは思っていませんでした。
いつもと同じサービスを、と思っただけなので・・
でもお褒めを頂けるとやる気が増します。
こちらこそありがとうございます!と言いたくなってしました。


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by K隊員

2009.10.11(日)晴れ
ル・マン直系

世田谷区でアウディ R8のインロック救援依頼。
現場は大通りに面したアウディのディーラーさん。
車は地下にある整備スペースに止まっていた。

作業を始めるといつものようにメカニックの人たちが興味津々で
集まってきたが、問題なく無事作業を完了した。

アウディというとメルセデス、BMWと並ぶプレミアムブランド
というイメージだが、モータースポーツとの関係も深い。

1980年代にはWRC(世界ラリー選手権)を4WDのクアトロシステムで
席巻し、近年ではDTM(ドイツツーリングカー選手権)や
ル・マン24時間耐久レースで活躍している。

R8はル・マン24時間レースで5度優勝しているレーシングカーR8の
名を受け継ぐ、アウディ初の2シーターミッドシップスポーツカーだ。

しかも今回は今年の4月に発表、予約受付を開始した
5,204cc 最高出力525馬力 最大トルク54.0Kgmの
V10エンジンを搭載する「R8 5.2 FSI quattro」。

価格は1,994万円で、日本への割り当ては30台ほどらしい。


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by A隊員

2009.10.10(土)晴れ
悩ましい質問

現着後に電話すると「すぐ終わりますか?」と質問された。
ジャガーSタイプなので安易な答えは言えるはずもなく・・

「早く終わるときは数分なんですが、時間がかかるときは・・」と答えていると
「では、食事が終わってから行きますね」という流れになった。

予定到着時間よりだいぶ早いので、全く問題ないんですが・・
実のところ「何分で開きますか?」という質問は多いですね。
以前は「10分以内」とか答えてたんですが、最近はアバウトな感じにしています。
一度オーバーしたときがあって、そのときの辛い思いがよみがえるんですよね。

「すみません。今回かなり難しいパターンでして・・」とか言い訳しつつ
額の汗にじませるピッキングはもうごめんです。

実際は早くて2〜3分、遅くても30分といったところでしょうか。
10台中、7・8台は5分以内で行けるとは思うんですけどね。

開錠し終わった後はいつも強気なんですが・・
時間が経つと臆病になるから不思議です。


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by H隊員

2009.10.9(金)晴れ

 ニッサン・キャラバンの解錠で訪れた埼玉県某所。作業は滞りなく完了し、少し離れた場所に移動し終了報告の為バイクを止めた。
 携帯で電話をかけ、コール音を聞いていると背後から犬の鳴き声がしてきた。それは随分と近い場所で、そしてかなり大きな犬の鳴き声に聞こえる。ちょうどアシスタントさんが電話に出たので受話部を手で覆いながら後ろを振り返ってみると、そこには飼い主に激しくジャレるレトリバーがいた。流石にちょいと鳴き声がうるさかったので背を丸め荷箱の陰に隠れながら終了の報告をした。

 電話を終えたところでもう一度犬の方を見ると、飼い主の手に余る程の暴れかた(ジャレかた)をしている。手綱を持つのは中学低学年くらいの少年、これから散歩に行くのだろうが、あの暴れっぷりだど相当疲れるんじゃないかと他人事ながら少し心配した。
 その後、荷箱に書類をしまいヘルメットをかぶった所で「あ!!ああぁぁ!!△※●□!!ダメだってぇぇl!!」と少年の声が聞こえた。と思ったら僕は突然後ろから蹴飛ばされたような衝撃を受けた。
 あまりの勢いで僕はバイクに激突し、更にその勢いでサイドスタンドで停めたバイクが右に倒れそうになる。突然の不意打ちでバイクもろとも右に倒れるんじゃないかと思ったが、何とか辛うじて持ち堪える事が出来た。
 その必死になって倒すまいと踏ん張っている間も、後ろから何度となくもアタックされていたので、一瞬にして頭に血が上った。なんてことするんだ!冗談じゃない!!と激怒りで振り返ると、今度は猛烈な勢いで顔を舐められた。
 そうです、そうなんです、とんでもなく理不尽な事をぶちかましてくれたのはレトリバーだったのです。
 「すみません」と小さくなっている少年に怒りの矛先を向ける訳にもいかず。ですが絶対に言わなければならない事がある。極力平静を装う為、大きく深呼吸をしてから少年に話しかけた。
 「これが小さな子供だったら大怪我をするし、相手が車の場合は犬も怪我を負った上、車にも損害が発生する。今回のように君が犬を制御できずリードを離してしまう事があるなら、君が散歩をさせてはいけない。それに犬の体格から考えると強烈に引っ張られた場合、君が怪我をしてしまう」と諭し自宅へ戻るように言った。
 ちょっと落ち込んだ少年と、それをモノともせずはしゃぎまくるレトリバー。来た道をトボトボと引き返し(犬、それに非ず)、直ぐ近くの自宅に戻るまで見送った。

 気持も落ち着いた所で何気に視線に入ってきたのは、シートにハッキリと残る3本の引っかき傷、それはシートカウルにも続いていた。
 激しくがっかりすると同時に、犬の行動を制御できない少年と、全く躾が出来ていない犬の事を思い、如何ともし難い気持だけがどっしりと重く心に残った。


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by J隊員

2009.10.8(木)台風のち晴れ
戸惑いのドアロック

jeep チェロキー開錠のご依頼
到着するや「度々ですいません・・・」とお客さん
実はこちらのお客さん、つい数日前にもインロックしてしまい
その際もJ隊員が担当していたのでした。

なんでもチェロキーに乗り換えてそう日が経ってないらしく、
「室内側のロックボタンを降ろしてドアを閉めた場合に
  ロックが解除されずにそのまま施錠されてしまう。」
という、このクルマの仕様にまだ慣れていない事が原因のようです。

アメ車では一般的なこのロックの仕組みも
国産車から乗り換えた場合は混乱してしまうかもしれませんね
大抵の国産車であればそのままドアを閉めたとしても
ロックが解除される仕組みになってますからね
お国柄によってドアロックへの考え方も違うようで面白いです。

でも逆にアメ車から国産車に乗り換えた場合には・・・
ひょっとして今度はロック忘れが問題になるのかも?
そんな疑問が頭をよぎるのでした。


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by Y隊員

2009.10.7(水)雨
アウディの魅力

アウディのディラーさんよりA4の開錠依頼です。

ご依頼担当は営業の方でちょっと忙しそうです。
「裏手に黒のA4がありますので先に行っていて頂けますか?」
との事で車の所に向かったのですが・・・

裏手の駐車スペースには沢山のアウディ車。
そして何台かの黒のA4があります。どれが該当のA4だろう・・
右往左往していると別の営業さんに案内して頂きました。
そして無事開錠です。

作業を終え、落ち着いて周りを見渡すとちょっと壮観です。
見渡す限りアウディです。ディラーさんなので当たり前なのですが・・

個人的にアウディのフロントマスクのデザインは大好きです。
控え間なのですが凛とし、良質の工業製品に漂う品の良いセンス。
しかもどのラインナップも一目でアウディと分かりますし。
個人的にR8や初期型のTTは特に凄いと思います。

そして、普通はこんなに同様のデザインがあると威圧感を感じるものですが
アウディにはそれがないという凄さに気が付いてしまいました。
欲しいな、アウディ。


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by K隊員

2009.10.6(火)雨
電気系統の故障は厄介だ

大田区でレンジローバーのバッテリー上がり救援依頼。
イギリス王室御用達の世界第一級の高級SUVだ。

現場に到着し原因を伺うと4日ほどエンジンを始動していないという。
後付けセキュリティ装置が付いているとはいえ4日で上がるのは早すぎる。

どうやら最近調子が悪くなってバッテリーや発電機を交換してみたが、
なかなか改善しないので毎日エンジンを始動していたが、
仕事の都合で4日ほど空けてしまったらバッテリーが上がったようだ。

始動前電圧をはかってみると完全放電状態だった。
ジャンピングで、V8 4000cc超のエンジンは一発始動したが、
発生電圧が正常値より低かったので再度点検修理が必要だ。

あと数ヶ月で車齢が13年を超えるようでお客様は買い換えを考えていたが、
数ヶ月我慢してエコカーへの買い換え補助制度で25万円を貰うか、
すぐに買い換えるか悩ましいところだ。


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by A隊員

2009.10.5(月)雨
ほんの少しの間が・・

作業後、書類作成しているとカップメンを手渡されました。
それが開錠したお礼ということに気付くまで、ほんの少しの間が・・

お礼にカップメンというのも初めてだったんですが、
あまりにとっさだったので・・

「あっ・・ちょっと待ってて下さい」とお客さん。
勢いハイエースの運転席を閉めると、今度はハッチバックを開けられた。
荷物で満載のスペースをかき分けて、さらにカップメンと栄養ドリンクが・・
「すみません。今はこれだけしかなくて・・」

言われたとたん「ガーーーーン」でしたね。
ボンヤリしていたせいで、お礼が不足しているように思われたかもしれません。
お詫びしてひとつだけ頂こうとしても、事すでに遅し・・
「遠慮せず、持っていって下さい」と。

お客さんが見えなくなるまでお見送りしたんですが・・
何だか申し訳ないような気持ちが残りました。


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by H隊員

2009.10.4(日)曇り
忍びの者

 山梨県某所よりコルベットC6の解錠依頼、現場は山の中腹にあるゴルフ場。クネクネと九十九になった道をひたすら登った先に現場はあった。

 時刻は夕方、プレーを楽しんだ方達も殆どが帰り、駐車場にはお客さんの車とゴルフ場関係者の車しかなかった。
 コルベットの隣にバイクを付けキルスイッチでエンジンを止めると「お待ちしておりました。お客様がお待ちです」と真後ろから言われて驚いた。今来たばかりの僕の後ろにいつ来たのか、スーツをビシっと着こなした初老の男性がいた。胸には名札が付いていたのでゴルフ場関係者と分かりましたが、この広い駐車場のどこにいて、いつの間に僕の後ろに来たのだろう? 息も乱れていないし、その出で立ちに隙が一切感じられないので走って来たようには見えない。何とも不思議な感じがした。

 お客さんと合流し作業の準備をしていると、先程の初老の方に小声で「どのくらいの時間がかかりますか?」と質問される。お客さんに聞かれると不味いのかと思い僕も小声で「10〜20分位頂けますでしょうか?」とお伝えした。すると初老の方はニコっとなり「それは良かった、助かります」と僕に言い、その後お客さんの方へ行って何か談笑していた。もしかしてインロックしてしまったのはお客さんではなく初老の方なのだろうか?そんな事を思いながら下準備を続けた。

 解錠を完了させ、後はロックを解除させるだけの状態でお客さんを呼ぼうと思っていましたが、勢いでロックを解除してしまい警報が発報。木々に囲まれた静かな駐車場にクラクションが鳴り響く。
 お客さんを呼ぼうと直ぐに立ち上がると「予定より早かったですね、ありがとうございます」との声がまたも真後ろから聞こえた。警報が発報したのより驚いて振り返ると、そこには初老の方がいた。ついさっきの1分前まで、遠く離れた場所でお客さんと談笑していた筈、いつの間に僕の真後ろに。
 周期的に鳴り響くクラクションに曝された状態で、疑問符が大量に噴き出してしまった僕は暫し固まってしまった。

 帰り道、クネクネと曲がる下りの道を楽しみながらも頭の奥に引っかかる事が一つ。何故後ろに付かれた事に気付かなかったのか?
 その事を気にしだしたら考えが止まらなくなり集中力が低下してきた。このまま山道を下るのは危ないなと思い一旦バイクを止めヘルメットとグローブを取った。
 ボーっとその思いに囚われていると風になびく木々の音以外に途切れなく連続したノイズの様な音が聞こえる。あれ?っと思いその音に集中すると鮮明に判断できるようになってきた。
 そのノイズはどうやら風切り音の様です。高速で長らく走った為、耳に残ったのでしょう。ヘルメットのシールドベースが一部疲労で折れてしまい、シールドの閉まりがしっくりきていなかったので、風が隙間から入っていたのではないかと。予備はあるので帰ったら交換です。
 真後ろに付かれて気付かなかったのは、この風切り音で耳が遠くなっていたのが原因かと思われます。

 それにしても、初老の方がなんとなく牧 冬吉さんに似ていたので、忍びの者かもしれないと思ってしまったのは、この小さな胸にしまっておく事にします。


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by J隊員

2009.10.3(土)雨のち曇り
不夜城の夜は更け

深夜、江東区のアミューズメント施設でトヨタ・bBの開錠依頼

施設に隣接する駐車場で待ち合わせたのは
免許を取りたてだそうで、とてもお若いお客さん、
お連れの方と店内で遊んでいる内に車のキーを失くしてしまったそうな。

しばらく探し回っても結局見つからず、途方に暮れながら思い出したのが
「確か以前に車内でスペアキーを見たような・・・?」
そんなおぼろげな記憶が最後の希望となって開錠依頼となったそうです。

ドアを開錠すると早速車内の捜索に取り掛かるお客さん
ですが中々見つからないようで、探し始めて五分ほど経過、
なんとなくスペアキーが無さそうな雰囲気が漂い始めます
お連れの方の表情にも不安が増してきたような・・・

そんな時にお客さんの「あったー!」との叫び声、
終電もとっくに過ぎたこの時間では
キーの有無は大きな違いですからね、本当に良かったです。

お見送りしようと待ち構えていると
車の施錠を済ませて再び店内へ入って行くお客さん?
「安心したんでもう少し遊んで行きます」だそうで・・

いやはや、若者の体力ってスゴイものです・・・


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by Y隊員

2009.10.2(金)雨
魅惑のエリミ

渋谷よりカワサキ エリミネーター900のバッテリー上がり救援です。

到着しお客様にお話をお伺いさせていただきます。
3週間ぶりに始動するとセルが回らなくなっていたとの事です。
なので早速、点検させていただき無事に始動です。

以前、友人のエリミネーター400を少しだけ借りて乗っていた事があります。
ドラッグレーサーを元にした独特なスタイルだけにかなり癖のある乗り味で
またそこが面白かったりした記憶があります。
400と900は違いますが、お客様にお伺いするとやはり同じような事をお話され
ヒシヒシとエリミネーターに対する愛を感じさせられてしまいました。

確かに久々に見るエリミネーターのスタイル、まったく古さを感じさせません。
逆に孤高的な魅力を感じてしまいます。
ゴボゴボ唸るサイドカムチェーンエンジン独特のアイドリングといい
ちょっと物欲をそそられてしまいました。

でもこのナンバーの位置じゃ工具箱が載せずらいな・・・あっ。
バイクを仕事道具として見てしまう悪い癖が・・
いけませんね。


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by K隊員

2009.10.1(木)晴れ
技術的には可能です

品川区でカーシェアリング車両のシステム異常のチェックをしてほしいという依頼。

現場の駐車場に到着するとハイブリッドのトヨタ プリウスと、
アイドリングストップ機構のi−stopがついたマツダ アクセラが止まっていた。

今回はプリウスから管理会社の方に異常信号が届いているという。
さっそく車を確認してみるとシステムの赤いインジケーターランプの点滅が早かったが、
窓もきちんと閉まっているしドアも全て施錠されていて特に問題なさそうな感じ。

管理会社の方に連絡し遠隔操作でドアの解錠と施錠をして
システムをリセットしてもらうと、ランプの点滅も正常になり異常信号も消えたみたいだ。

海外では個人向けに、インロックしたら電話すると
遠隔操作でロックをすぐに解除してくれるサービスがある。

これはかなり便利だけれど、日本で普及するのは、色々な問題があり難しいかもしれない。


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