東京レスキュー 助人サービスはロードサービス専門業者です。
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by F隊長

2005.4.29(金)晴
ちょいと一休み

5月が目前というところに来て急に気温が上がりましたね。
早いところでは本日よりGW突入なのでしょうか
都内の道路も空いているようです。
車が少なければトラブルも少ない、助人も一息ついてます。

この間にも助人は作業の幅を広げるべく
研究中です。
今まで対応できなかったトラブルにも対処できるようにと・・
5月よりの一層の活躍を御期待ください。



by H隊員

2005.4.28(木)晴
色々な解錠方法

HPを見て頂いたお客様よりVW GOLFの開錠依頼が入る。
現場は一軒家でお客様はとても感じの良い若いご夫婦。
受注時、詳細を聞く範囲では、車輌の鍵が内溝か外溝かの判断がつかなかったと、
聞いていたので早速確認。
助手席にポンと置かれた鍵を見ると外溝に見える。
鍵穴を覗いても外溝でしたのでお客さんに外溝の料金を伝える。
依頼を受けた時点でもアナウンスしていますが、鍵の種類によっては料金が異なるので
お客さんに料金の確認をします。
了承を頂きましたので早速作業にかかりました。
この車種は、鍵穴が横を向いて
若干のやり難さはありますが、国産の外溝とそれほどの違いはありません。
旦那さんは僕の直ぐ後ろで、奥さんは少し離れたところで作業を見守っていましたが1分程で開錠。
「おー!」とお客さんは驚かれると共に、以前にしてしまったインロックの経験を話して下さいました。

以前のインロックは鍵屋さんに開錠を依頼し、
その鍵屋さんはドアに隙間を作り直接ロッドを引き上げる開錠方法をとったとの事です。
作業を始めて小一時間後「開かない」と鍵屋さんは帰ってしまったそうです。

「え!それでどうしたのですか!?」とお客さんに尋ねると、ディーラーさんを呼んで開錠をお願いしたそうです。
そして現場に来たディーラーさんに鍵屋さんの話しをすると、
「このタイプは開きませんから」と左後ろの窓ガラスを割ってドアを開けたそうです。

お客様としてはまた今回も窓ガラスを割って高い修理費と暫く車が使えなくなるのが納得いかなくて、
何とかならないかとネットで調べたそうです。
YAHOOの検索で助人を知り、
そこでホームページを見たところ開錠方法が前回試していないピッキングだったので、
ものは試しと依頼されたそうです。

前回の修理費に比べ料金は三分の一(お客さん談)、
そして現着・作業共に早いし何より直ぐ車が使える。
大変満足をして頂いたようで「またお願いします」とお客さん。
出来れば「また」は無い方が良いのですが、その言葉を頂いた事は素直にうれしい。

ついつい得意げな顔になってしまうH隊員でした。



by F隊長

2005.4.27(水)晴れ
炒飯は好きですが

18時半に予約という形でインロックの依頼が入る。
拠点から1〜2キロの場所なので余裕を持って到着。
車はクラウンアスリート、リモコン式の鍵タイプ。

春とはいえ暗くなると肌寒い、御客様に近くのお店で待ってはどうかと勧める。
「じゃあ お言葉に甘えて、あそこの中華料理屋でご飯を食べています。」
なるべくなら開錠のときは誰も居ないほうが落ち着く。

腰を据えて開錠に取り掛かり、若干時間は要したが無事開錠。
ただこのタイプは、鍵穴から開錠すると4枚のウインドウが全開になってしまう。
御客様は現場に居ないし自分で閉めようとするが、手順が不慣れで時間がかかる。
それでもなんとかエンジンをスタートさせ、パワーウインドウを閉めロックし直す。
御客様に電話をかけ終了の報告をすると、
「ああ ありがとう ついでにお店まで鍵を持ってきて。」との事。
書類にサインも頂かねばならないし、すぐ近くの店なので「わかりました」

その中華料理店は巷でよくある店構え、ラーメンと炒飯、あとは定食がメインの庶民的なお店。
「お待たせしました。こちらが鍵でこちらにはサインを」と言うと同時に
「おまちどうさま」と炒飯とスープがテーブルに出される。
「せっかくだから 夕飯を食べていきなさい。」と御客さまの善意。
「いや それは」 と遠慮しつつも、既に並んでいる品を付き返すのも失礼と思い。
「では 頂かせて貰います」と箸をつけようとしたとたん。
「会計は済ませてあるから」と早々に席を立つ御客様。

残された私は、黙々と炒飯を平らげ5分で店を出る。
家に帰って食べるはずの夕飯が無駄になってしまった。
今日は好物の「鯖の味噌煮」だったのに・・
ありがたいと同時にタイミングの悪さを呪う。

この仕事が昼時だったら・・・



by F隊長

2005.4.26(火)雨
掛け持ち依頼

板橋区にてインロック、混み始めている環七を進む途中、携帯が鳴る。
バイクを道端に寄せ、電話に出ると「関越練馬の上り出口でインロック発生」
まだ今の依頼に着手してもいないのに次の依頼。
速やかに先の依頼を終了できれば何とか間に合いそう。
「わかりました」 取り急ぎ板橋の現場に向かい、5分後に到着。

すぐに開錠着手、3分で終了・・のはずが  開かない。
アレ アレレ 別に難しい鍵ではない、時間を気にしているせいか。
5分 10分 時間が過ぎていく 開かない。
携帯を取り出し、「ヤバイかも、他の隊員を手配してくれ」
弱気になっているのではないが、到着予定時間を過ぎてしまうと御客様に迷惑がかかる。

「わかりました」受注担当。

時間を気にしなくてよくなり落ち着いたのか、その3分後に開錠。
「まだまだ修行が足りんな・・」自省しながらもすぐさま電話。
関越道に向かう別隊員を止めさせて自分が向かう。
時間的には何とかなりそうだ。

約束の時間には到着、5分で終了。
ある程度時間を気にしなくてよいシチュエーションと、耳元で秒針の音が聞こえる場合では
緊張の度合いが違う、平静を装っていても手に力が不必要に入る。
「腕よりも心」
勉強になりました。



by F隊長

2005.4.25(月)晴
二輪的トリビアの泉

「バイクが動かない。見に来てくれ。」との依頼が入ったのは午後4時前後
到着してみると某大手国産メーカーの400ccネイキッド。
もう10年以上前から発売しているモデルの割と初期型。
「急に動かなくなったのならお困りでしょう。」と私。
「いや、2台目を買ったばかりだから不都合は無いんですけどね。」と御客様。
ここで突然、頭をよぎる「2台目伝説」

トリビア風に言えば
「次のバイクを買ったり、買おうとしていると今乗っているバイクが壊れる!」
へえ〜へえ〜へえ〜  76へえ位か。
何故か良く聞くこの話、友達と次に買うバイクの話をしていたり、
バイク屋に物色にいくと今乗っているバイクが、かなりの高確率で不調になる。
「不調になる頃だから次を買おうとしている。」てな意見も頂きそうですが、
それにしても 何故 今 このタイミングで・・・
差し引いても不思議でなりません。

私どもは以前よりこの現象を、「バイクがヘソを曲げている」と呼んでいます。
そんな素振りをしていたり、そんな話をしているとバイクは気付くのです。
『自分が用済みになってしまう』事に。
「今までこんなに頑張ってきたのに」   と  聞こえてきそうです。
ですから 次のバイクに替えるときは、秘めやかにしなければいけません。
誰かに「どのバイクにしようか?」 相談してはいけません。
今の愛車に聞かれてしまいます。
そして買う時は電撃的に予告無く購入してしまい、
今のバイクがいつ壊れても大丈夫なようにしておきましょう。
私は実行しています。

ちなみに依頼のバイクは動きませんでした。電装の中核となる部品が壊れているようでした。
部品の注文も必要で、現場では無理でした。 この車種のこの型式ではよくある故障です。

この日記を見て「自分の女性関係に似ている」と感じた人は
病んでいます。
猛省を促します。



by F隊長

2005.4.24(日)晴
闇の中の恋人達

21時に電話が鳴る。受注を御願いしているA隊員より出動の要請。
中野区での三菱車インロック救援。
この時間は空いていて到着も早い、ナントカ公園の脇に居るということなので連絡を取りつつ合流。
「お待たせいたしました」 電話中の御客様と目線で挨拶し、状況の確認を進める。

程なく「すいません こんな夜中に」と 御客様。
いえいえ助人にとっては、まだ宵の口。お気に召されるな。
シートに転がっている鍵の束を確認して作業開始、御客様は再び電話。
聞き耳を立てるつもりは無いのだが、夜中の公園脇では話し声も結構響く。
どうやら彼女らしき相手と険悪な話しの模様。
「何でだよ!」「だからさ〜」怒気を孕んだ声が闇を駆ける。

程なく開錠し、「お待たせしました」 いまだお話中なので、片づけを先に始める。
間もなく御客様  「ありがとうございます 助かりました」 
先ほどからの応酬は大丈夫なのか?気になりつつも書類にサインを頂き、一件落着。

と そこに現れた人影。御客様がそちらに駆け寄る。
件の女性だ。ピンときた。
「どうもありがとうございました」腰の低い御客様である。もう5〜6回御礼を言われているが、
その場でさっきの続きを始めてしまう。
作業手続きは全て終了なので、私もさっさと立ち去ればよいのだが、なにせバイクの鼻先でのやり取り。
動くタイミングが掴めない。
犬も喰わない話しに、これ以上関わりたくないので「では引き上げます」
やっと言い出し退散する。別れ際にまた深々と頭を下げられる。振り向いてまた喧嘩。
こちらに対する腰の低さとはうって変わった豹変ぶり。

何が原因かは伺い知らぬが、開錠の様な速さでの一件落着とはならなそうだ。
帰って飯を喰おう。



by F隊長

2005.4.23(土)晴
激混みの予感

夕刻前に出動の要請。新宿でガス欠の救援だ。
詳細を聞いて嫌な予感、どうやら御苑トンネルの中で止まってしまったらしい。
トンネル内の停車車輌は渋滞の大きな原因、ましてやこの時間の御苑トンネ
渋滞自体も気になるが、何より肩身を狭くして待っている御客様が心配。
杉並拠点からの出動で割りと距離があるが、30分で到着を約束する。

取り急ぎガソリンを10リッターほど用意し、夕刻迫る甲州街道をひた走る。
車輌は下り方面という事なので方向は正反対。トンネル内を往復する事になる。
まずは上りトンネルに入るも・・混んでいる・・結構。
スルスルと前に出て、やっとトンネルを抜けすぐさまUターン。下りトンネルに侵入。
・・ビッシリだ。  「ああ・・やっぱり」と呟く間も惜しみ、申し訳ないがスルスルとすり抜けさせて頂く。
バイクの利点は最大限利用。

150Mほど進むと、ハザードを点灯させている車輌が脇に止まっている。
通り過ぎる車からの冷ややかな視線が私にも見える。
すぐさま車の後ろに付けバイクを飛び降り、「お待たせ・・」 ん 何かおかしい。
怪訝な顔でこちらを振り向く男性3人。「なんだよ」的な視線を向けられる。
車の前方にはスクーターが止まっている。

??? ナンバーを確認すると、  違う! この車ではない!
状況から察するに事故だ。それもまだ間もなく、警察の到着を待っている感じ。
そこに颯爽と部外者ひとりが駆け寄る図。怪訝な顔も無理は無い。
バツの悪さに携帯を取り出し電話のフリ。まるで別件での必要性があったかのように振舞う。
ハッ こんな一人芝居をしている場合ではない。 御客様はもっと先だ!
我にかえって再びバイクを発進させる。
そこから300M進み、ほぼ出口近くで御客様の車を発見。何とか30分で到着。
速やかに作業を終え、御客様を渋滞の中に送り出す。

ホッとしてその場で30秒佇むも、排ガスで喉が痛くなり渋滞から逃げるように退散。
御客様の「助かったよ」という言葉がお世辞ではないことは既に見てきたところ。
さすがに2台のトンネル内停車は、半端ではない混みっぷりでした。



by F隊長

2005.4.22(金)晴
車は進化する

手も足も出ないとはこういうことか・・

深夜0時に電話が入る。
「とりあえず見に来てください」  エンジンがかからないとの事。
話しを伺うと、通常使用していたらいきなりエンジンがかからなくなった模様。
ごく最近購入した国産SUVカテゴリーの新車、原因はトランスポンダの不具合と見た。
一般にはトランスポンダといっても馴染みは薄い。イモビライザーといったほうが通じるでしょう。

単にセキュリティ装着車という場合は、ドアをこじ開けたり車体が揺れたりすると「ビービー」音がする位で解除にも方法がある。
だが、このトランスポンダというのは非常に厄介だ。
車体内部のCPUから発信し、受け手の鍵と信号が一致しないと絶対にエンジンがかからない。
しかもその信号は毎回書き換えられ何千億通りものパターンがある。
これが付いている車の鍵を失くしたら基本的に鍵屋さんでの複製は無理、鍵内部のICを登録しなおす作業がありますから。
基本的に無理ではあるが車種によっては出来る業者さんもいらっしゃる様です。(都内でも数えるほどでしょうが・・)
開錠するだけなら助人にも分がありますが、複製となると・・現場では無理です。

以前、その意味では最高峰のセキュリティを誇る、某独高級車の並行輸入の合鍵を、さる業者に依頼して作ってもらいました。
通常は受けない仕事ですが、御世話になっている方の持ち物でしたので・・3週間かかりました。
ちなみにディーラーでは並行輸入物の合鍵作製は一切受け付けてくれませんよ。

なんにしろ車の鍵は大切に保持しておいたほうがいいでしょう。高級車ならなおさらです。
結局、上記の国産SUV車は初期不良と考えられます。
スペアキーでも同様でしたので間違いないでしょう。

助人もそこまで出来るようになりたいのですが
専門の知識と特殊な装置が必要となりコストがかかる。(国産車用ウン十万円・外車用は百ウン十万円)
従って御客様への請求金額もかなりの金額になってしまい、低価格を謳う助人の信条に反してしまいそうで手が出せない。
なんてジレンマを抱えながら明日を迎えるのです。今日も。

講釈じみた話しと言い訳で、やたら文面が長くなってしまった。
今日はここまでに・・



by H隊員

2005.4.21(木)晴
研修参加

昨日、某アシスタント会社様の研修に参加してきました

前日までの陽気とは打って変わって冷たい雨の振る中、新人オペレーターさん20数名を前にして、
開錠の説明と実際の作業を行ってきました。
感想としては…
「緊張したー!!」が正直なとこです。
暫く振りに人前で話しをしましたので当然と言えば当然なのですが…

研修の流れは、会場を提供している業者さんがバッテリーのジャンプ
スペア交換等一通りの説明をした後に、
助人H隊員の出番となりマイクを渡されました。
簡単な挨拶をし、開錠方法の説明して早速実際の作業を見ていただいたのですが…

初に挑んだ車は鍵の構造自体はシンプルな通常の鍵なんですが、
使い込まれていて反応が悪くなかなか開かず相当焦りました。
その車は前回A隊員も挑んだのですが苦労したと聞いています。
使い込まれた鍵は中が汚れていて見え難く、
その上冷たい雨でスコープが曇って更に見えない。
そして時間だけが過ぎていく…
H隊員 焦る!
ドアを変えて反応の悪い鍵をやっと回したら施錠方向で、
直ぐに逆回しにかかりましたがもっと反応が悪い。
このままではまずいと最初のドアに戻ったところ、
H隊員急に冷静になる。
そして開錠。
結局ドアを開けるまでに15分程の時間がかかっていました。
先日、花見客50人の前でソアラを秒殺させたあの時の喝采をもう一度と、
邪な思いで挑んだのがいけなかったのでしょう…
作業時間としては問題の無い範囲ですが、一人で意気込んでいましたので無念な思いは一入です…

気を取り直して次に挑んだトヨタのハーフタンブラー(鍵の種類)は、1分程で開錠。
これで随分気持ちが回復。全く単純なものです。
その後は、研修に参加された方に鍵の中を覗いてもらったり、質問に答えたりし出番は終了となりました。

今回の研修は僕にとっても大変有意義なものでしたので、是非また参加させて頂きたいと思います。
次の機会にはもっと上手に話しをし、冷静に開錠出来る自信がありますので期待して下さい!

当日研修に参加されたオペレーターさん、寒い雨の中お疲れ様でした。
今後は電話にてお話しする機会があると思いますので、その際には宜しくお願いします。



by F隊長

2005.4.20(水)雨
研修参加

今日は某アシスタンス会社の新人オペレーター研修に参加要請があり、隊員を派遣。
これで2度目の派遣となる。
前回はA隊員が出向いたが、今回はH隊員に御願いする。
私どもとしても、電話越しのオペレーターさんと顔を合わせて話ができる機会として歓迎している。

ひとしきり作業の説明をして、実際に開錠してみせる。  速やかに。  願わくば。
詳細はH隊員の日記UPを待たねばならないが、恐らく双方有意義な時間となったであろう。
助人隊員は口の達者な人間が多く人前で話しをする事に抵抗が少ない。
前回派遣したA隊員も強引な語り口と、本質からそれたところで人を納得させてしまう特技の持ち主。
今回のH隊員は朴訥な語り口のまま途切れない話題と、静的な威圧感を漂わす曲者。
二人とも御客様の前では、決して本性を表さない柔和なサービスマンである。
助人をこんな形で使うとは、洞察力のある担当者だ。
今後も要請があれば極力参加させて頂きたい考えです。

さて私はというと人前でのお話は苦手なので御遠慮しています。
私の話はどうやら相手を煙に巻いてしまうそうなので・・
この日記も書き上げたら間髪入れずにアップしています。
読み直すと何を書いているのか解らない文章が目立ち、恥ずかしくてアップできないからです。
御理解の上、暖かい目で今後の更新を眺めていて下さい。



by F隊長

2005.4.19(火)晴
伝説の車

助人の事務所には無数の鍵がある。  全て車の鍵。
新しい鍵の種類や入手できる変わった鍵は、欠かさず揃える様にしている。
その鍵を開けたり、バラして中を研究してみたりとひとしきり忙しい。
新品で入手した鍵も3日ほどで無残な姿へと変貌してしまう。  ボロボロだ。
そしてその鍵への評価が定まってくる時、聞こえてくるのが
「難しい鍵」と「フツー」または「良い鍵」と「フツー」である。
解説すると「難しい鍵」という評価は、その鍵の持つ構造が「難しい」という事で、
セキュリティとしては「高い」評価という事。
「フツー」は、「そうではない」という事。
それとは別に「良い鍵」というのは、「勉強になる」という意味。「フツー」は勿論そうではないの意。
何がどうかといえば、「単純な構造」の鍵でも配列によってはたいそう難しい鍵になる事がある  という事を指す。
すんなり開錠できるドイツの高級車もあれば、冷や汗が止まらない国産ファミリーカーもある。
これが非常に面白い。  ま 後になってみればの話しですが・・

概ね、国産車の鍵は「フツー」である場合が多いのだが、それも基本的には「新車」の場合。
年季の入った車は、それだけ鍵を抜き差ししている回数が多く、中には鍵ごとガタガタの車も少なくない。
そうなると話しは別、中は磨り減り取り付けも甘く、本来開くはずの位置では反応が無い。
ここからは創意工夫が必要、ああやって見たりこうやって見たりの知恵の輪状態。
そんな思いをする車ほど、記憶に残る。
何ヶ月も前の「あの新橋のときの○○程ではない」みたいな比較のスタンダードにまで引き上げられる場合もある。
過去に助人の開錠を受けた御客様も、いまだに自分の車が我々の中で話題になるなど夢にも思ってはいないでしょう。



by A隊員

2005.4.18(月)晴
想定の範囲内

またもやニュースのお話し。
夜にフジとライブドアの合同会見を見た。

結局フジはお金を払って、ライブドアと業務提携する。
ライブドアは経営権が握れないかわりに、フジは投資分を何とか回収しなければならないので
言葉上では終わらない、真剣勝負の業務提携になりそうだ。
互いに納得した上での会見と見て取れたので今後が楽しみです。

以前「冷静と情熱のあいだ」という映画があったように思う。
見てないから内容は知らないけれど、良い言葉なので勝手に引用したい。
多くは、夢は情熱だけど行動が冷静で失敗する。
どうせなら矢を放ったように情熱的に行動したいものだ。

メディアで流れる情熱的な動きは、やはりホリエモン。
一連の報道で、買収目的ではなく、最初から業務提携したほうが良かったという声も聞こえるけど
何らかの変革に冷静な話し合いは、まずありえない。
およそ過去に起きた変革は、情熱にかられた人達によって達成されてた。
企画倒れに終わった変革ほど、何の衝突もなく冷静にすすめられた結果だと思う。
感情なしでは100%以上の働きが出来ないんだとつくづく感じた次第です。

これからも、報道している側が滑稽に思えるようなパワーを見たい。
想定の範囲内と冷静を装っていても、少々枠を超えたところにシナジー効果があると思う。
ちょっとだけでも危なっかしいハンドルさばきに期待したい。



by A隊員

2005.4.17(日)晴
民族の誇りとは

ごぶさたのA隊員です。
最近受注ばかりで全く外に出ていません。
そんな中、受注の合間に飛び込んでくるニュースは衝撃的なものばかりです。
とくに中国のデモについて感じたことを少々つづりたいと思います。

今や暴動デモは週ごとに過激になっています。
メディアで取り上げられるのは、歴史問題、常任理事国入り反対等々。
民族の誇りを主張しながらの破壊活動は、見ていて辛くなってしまいます。
ひょっとして歴史が少し変わっていたら、破壊活動しているのは自分なのでは?と思いました。

私たちは過去の教育より、未来を中心とした教育を施されてきました。
計算が得意でも歴史が苦手な人、または必要ないと思っている人も多いのではないでしょうか。
対して中国の歴史教育は徹底されているようです。
もし自分たちも同じような教育が施されていたら・・・

以前TVでやってた「世界が100人の村だったら」を見たときと同じように
この国に生まれて本当に良かったと、しみじみ思ってしまいました。
国内ではけっして裕福なA隊員ではありませんが、世界の中では上位8%に入っているようです。
またやりたい事、考える事も、ほぼ自由に出来る環境にあります。

戦死した方や復興してくれたのは、ほんの少し前、祖父母や両親の代です。
感謝以外の言葉が見つかりません。
民族の誇りとは単なる言動ではなく、生き方と示してくれた祖父の代にあやかりたいものです。

次の世代に何をバトンタッチできるのか
真剣に考える年頃のA隊員でした。



by H隊員

2005.4.15(金)晴
冷蔵庫の中で

私たち助人サービスはオートバイを仕事の道具として使っています。
最近のオートバイは壊れにくくなったと言われていますが、
現場へ急行している最中の車輌トラブルなど問題外ですので、整備を怠ることは出来ません。
暇があればバイクを磨き異常がないかをチェックしていますが、それがきっかけで知り合った人がいます。
今回はその方にまつわる話しを少々。

その人は、近所に住んでいるじいちゃんで顔を合わすと野菜をくれます。
話すようになったきっかけは、バイクをイジっている僕に散歩中のじいちゃんが声をかけてきたのが始まりでした。
それ以来、洗車や整備をしているのを見つけると、わざわざ家庭菜園で造った自家製野菜を持ってきてくれます。
頂く野菜の種類は様々。
トマト 白菜 にんじん 枝豆 芥子菜 アスパラガス・・・etc
ハウス栽培でもないし殆ど間引きをされない野菜達は、八百屋で見るのとは別の種類かと思うほど形は様々です。
だけどどれも美味しく、そして懐かしい味がするんですよ。
無農薬が自慢で「見た目は悪いが味は良いぞ!」と言うのが毎回野菜をくれる時のお約束。
だけど奥さんには不評な時もあるようです、芥子菜とかを大量に造ってしまった時とか・・・
先日、なんだかサッパリ分からない野菜を手渡されたました。
それはニンジンより細くゴボウより太い。
色は白っぽい。
「ん????」
記憶の奥底までひっくり返して何となく該当したのが・・・  ー大根ー
恐る恐る「これ、大根?」と聞くと、じいちゃん嬉しそうに「正解!」と言って、
今度はどう見てもカブにしか見えない「大根」をくれた。

夜、カブに見える方を食べてみると確かに大根でした。
じいちゃん疑ってゴメンよ。
その夜、細い方は食べずにもらったままの新聞に包んで冷蔵庫の野菜室にしまいました。

・・・そのまま4日程忘却・・・
picture昨夜突然思い出し、新聞に包まった「細〜い大根」を野菜室から取り出すと・・・
なんと!
花が咲いているではないですか!

暗い野菜室の中でひっそりと
報われる可能性のない絶望的状況で
「細〜い大根」は可憐な花を一輪咲かせました。

うっ・・・
健気だ・・・

とか言ってても、大根本体は食べちゃいました。
全体的に硬く太い繊維が多く、ゴボウに似た食感で味の方はちょっと・・・

花は茎ごとコップに入れてありますのでいずれ種が出来るかも?しれません。(可能性薄いけど)
もし種が出来たら「貰った大根の種だよ」と言ってじいちゃんに渡したいと思います。

※狗飼恭子さんの「愛の病 大根の花」とは何の関係もございません。



by F隊長

2005.4.14(木)晴
隊長の休日

先週の休みにお出かけ。家族で動物園。
昼過ぎに到着、駐車場は満車。周囲を見渡すと結構あるある各社のニューモデル。
奥方に急き立てられながらも、車を見る。じっと見る。凝視する。
どんな鍵穴がついているのか、鍵穴は左右どちらにもついているのか、片方だけか。
大事な部分である。凝視したあと開錠にかかる。 決して触れはしないし必要以上に近づかない。
車の数メートル離れたとこで男が立ち尽くしている怪しい構図。
イメージトレーニングで開錠する。「うりゃ」  終了
3台もやると疲れる、  既に帰りたい。 いやこれからが疲労の本番。
子供のはしゃぎぶりが数時間後の自分を想像させる。

休日でもついつい車に目がいく、街を走っていても同様。
貧乏性にも嫌気がさすが、もはや癖。
助人隊員はみな同様であろう。みな貧乏性なのだ。

いや実際イメージトレーニングは大事なのですよ。
開錠の技術云々もさることながら「開けられる」という自信がないと現場では厳しい。
自信がないと御客様へ不安が伝播する。
「大丈夫ですか」なんていわれたら目も当てられない。
最近言われた気がするが・・・

自信を持って「お待たせいたしました」と言いたい。
いや「お待たせ」もせずに「ハイ どうぞ」と言いたい。
その為にも車の脇で立ち尽くす。

怪し過ぎますから・・



by F隊長

2005.4.13(水)雨
そのうちネタが尽きるかも

またまた雨
桜が咲くから雨なのか、雨の振る時期だから桜が咲くのか
毎年今頃は雨が降る
しかも油断しているから結構寒い。
花粉症のI隊員とA隊員は少し嬉しそう。  それがまた腹立つ。

この日記はインロックのお話が多いが、それと同等以上に他の作業も多い。
スペアタイヤへの交換などF1ピットかというくらいに早い
原始的な装備なのに・・
重い油圧ジャッキやインパクトレンチなんかはバイクに積めないので
手の速さでカバーする。概ね問題ない。
しかし、登り坂でリアタイヤの交換だったりすると一苦労する。なにせパワーがいる。
当然、車止めを噛ませるのだがそんなこんなの装備が軽く20kg超
街中をスイスイ走るには慣れが必要だ。

バッテリージャンプに至っては現着5分で終了の為、日記のネタになりにくい。
という訳で、この日記はこれからも開錠の話しか昨日のような(↓)
どうでもいい話が主体となるのだろう。
あしからず。



by F隊長

2005.4.12(火)雨
人の忠告は聞いたほうが吉

今日も雨
雨が多いと二輪のトラブル依頼が減る。やはり雨の日はバイクで移動する人は少ないのでしょう。
なんといっても危ないしね。

しかし、同じ台数走って知るとするならば雨の日のほうが晴れよりも事故が少ないのですよ。統計的には。
やはり雨は感覚的に「恐い」のが解るのでしょう。街中でもそんなに飛ばしている人は多くない。
走っていて気持ちが良い天気のほうが実は危ない。
飛ばすし、油断もする。
私もバイク歴ウン十年、過去には何度か事故の経験もある。
その中から未だに人には信じてもらえない話を一つ。

忘れもしない8年前、外苑東通り青山葬儀所手前、右は青山公園という信号で
赤になったから止まろうと思い、軽くブレーキを握ったとたん
柔チャンの足払いを食らったようにびっくりする間もなくステーン(実際はもっと派手な音がしましたが)
スピードが出ていなかったので怪我らしい怪我も無かったのですが、
何事かと思い振り返るとベッタリ潰れた「バナナの皮」
どうやら踏んだらしい。まずは本人が信じられない。
一瞬「ドッキリカメラ」を思い出す。
悔しいやら恥ずかしいやらで、3秒でバイクを起こし早々に立ち去る。
ひとしきり走り、離れた場所でバイクを止め、点検後 放心状態に入る。

そうです。「私はバイクの走行中バナナの皮で転んだ事がある」のです。
誰に言っても「ネタ」と思われ、同じ経験者を探すも皆無。
同情される前に、まずひとしきり笑われる。
まだ「オイルがこぼれていて」とか「砂が浮いていて」のほうが100倍マシだ。
皆さんも路上のバナナの皮には気をつけて・・といっても
モニター越しの皆さんから「ありえねぇ〜」と思われるのでしょうか・・



by F隊長

2005.4.11(月)雨
雨の日は家にいて

表題の歌を思い出した。 山下久美子であったと思う。

やはり我々は、外での作業が主なだけに雨の日はつらい。
スペアタイヤの交換も大分鬱陶しいが、やはり開錠がつらい
雨の中静止状態で、頭から流れ落ちる雫を目で受け止める。  とめどない
勿論見え辛いし、なんと言っても温度差で拡大鏡が曇る。  話にならない
御客様はとりあえず喫茶店なり屋内へ避難して頂き、濡れない様に促す。
すぐに開く鍵だといいが厄介な鍵だと思わず空を見上げる。

運よく屋内駐車場だったりしたらほっとするが、そうではない場合がほとんど。
顔を拭き拭きレンズの曇りを取りつつ対処する。
頑張って耐えていれば何とかなる状況とは違うので臨機応変さが肝要。

世の中には雨の中頑張らねばならない職業が山ほどある。
それに携わっている皆々様に「頑張って」といいたくなる。
我々は運よく御客様の「助かりました。ありがとう」という言葉によって報われるが
果たして雨仕事のどのくらいの人々が報われるのか考えてしまう。



by F隊長

2005.4.9(土)晴
開錠しずらい時その二

ピッキングは一般の方にとって珍しい光景で興味が沸くのも理解できます。
新宿区でキャデラックの開錠
作業に取り掛かると左耳元に生暖かい風があたる。
振り返ると御客様の顔がありえないくらい近くにある。
どうやら私と同じ目線で鍵穴を覗きたいらしい。  無理だ
無視して作業を再開するも熱い吐息と、ドアボディ越しに写る眼差しが集中力を著しく減退させる。
私も普通の人間なので修行を積んだお坊さんや、松井・イチローのような集中力は発揮できない。
頼むから少し離れて欲しい。

他のケースでは3人ががりで吐息攻撃を受ける場合もあった。まるでドリフのコント
実際言葉で「すみませんが」と離れてもらうよう促す時もあるが、
機嫌を損ねてもなんなので、言い出せない場合は念力を出す。
『近づくな〜』オーラを全開にする。と 離れてくれる事もよくある。

覗いてみても本人以外見えませんし、何をどうやっているかは解り辛いと思います。
そっと見守っていただけるか、近くで缶コーヒーでも飲んでいてもらうことが
実は一番早く解決したりするのです。



by F隊長

2005.4.8(金)晴
開錠しずらい時その一

夜の8時に世田谷でインロック
速やかに到着、御客様は日本語が全く話せない外人さん。
身振り手振りで説明をし、作業に取り掛かるがチト開きずらそう。
基本的に夜は目視しにくいのでやりづらい、明るすぎるのも同様だが・・
作業に取り掛かり1分ほど・・御客様の携帯に電話がかかる。
なにやら私に電話に出て欲しいとの事、替わるとたどたどしい日本語で
「モンダイィアリマスカァ」と
「いや、大丈夫ですよ」と私。
携帯をお返しして作業再開、程なくまた電話 また替わる
「ドレクゥライデアキマスゥカァ」
「あー 多分5分くらいで開くと思いますが。」と私
やれやれ 心配性だな。作業再開 またも1分後 電話
「マダデスゥカァ 」
その1分後
「キーヲウチカラモッテイキマスカ ソレガイイデスゥカァ」
いったいあなたは何者だ。
どうやら通訳を引き受けてくれた知り合いらしい
頼むから黙って作業を5分間続けさせてくれ、もう到着からの時間8割は電話に出ている。
また電話、替わって欲しい仕草を申し訳ないが無視して作業続行
3分後に開錠。 速やかに引き上げる。

疲れた。



by F隊長

2005.4.7(木)晴
開錠しないとき

たまに出くわす風景がある。
御客様がインロックしてしまった際、小さな子供も中に閉じ込められてしまう場面。
大概は母親で、我々が現場に到着した時点でかなり狼狽している。
それもそのはず 中にいるのはまだ一歳にも満たない赤ちゃんだったりする。
2〜3歳になれば何とか誘導して中から解除する事も可能だが、
それもチャイルドシートにベルトで固定されていると自分では外せない。
そこで助人の参上 我々はバイクでの移動なので、到着も早い 大事に至る前に開錠してしまう場合がほとんどだ。
が、助人のメンバーには暗黙の了解がある。

窓越しに伺う子供の様子が明らかにヤバイ時は、開錠せずに窓を叩き割ってしまう手段を選択するように指導してある。
その為のライフハンマーというか、エマージェンシーツールは皆が持っている。

危機的な場面で開錠してみせる事は、確かにカッコいいし大概は数十秒〜数分であけてしまう。
しかしだいぶ使い込んである車の鍵やセキュリティの高い車の場合、10分〜20分というのも当たり前にかかる。
これからの季節は特に危ぶまれるが、気温が高いときの車中は衰弱が早い。
1分1秒が子供の体調に大きく影響する。
カッコいいことは言ってられない。決断を下さねばならない。
すぐさま子供から一番遠い窓を割る事になる。
勿論御客様には、割った窓代金の弁償は助人がさせてもらう。
赤字になろうが高かろうが、とにかく人命第一。

隊員には、ささやく 「フロントとリアのウィンドウだけは勘弁してくれ。ドアウィンドウからにしてね」
いまだ実際に行った事はないが・・・



by H隊員

2005.4.6(水)晴
家族の風景

A隊員が受注修行中のため、日記を書くのがままならないと泣き言を言うので私H隊員も筆をとりました。
私H隊員は齢30代半ばで、自称イケメンのA隊員よりは少なくともナイスガイでございます。

そんな内輪揉めはさておき、先日の夜勤でのお話し。
午前5時半位に江東区亀戸よりトヨタ・エスティマのジャンピングが入りました。

早朝の新大橋通りを走り17分程でお客様と合流。
お客様にバッテリー上がりの原因に何か心辺りがあるかをお聞きしたところ、
ルームランプが点きっぱなしになっていたとの事。
電圧を測ると11.3V。
早々にブースターを接続しセルを回すと難なくエンジンはかかりました。

その後、書類を作制しながらお客さんと話をしていると、これから川越で暮す息子さんの所へ行くとの事。
息子さんは最近川越に家を建てられて引越しをしたそうです。
「遊びに行かれるのですか?」と聞くと
「いやいや、息子が庭の手入れをしないもんだから遠いけど仕方なく手入れをしに行く」と言うお客さん。
でもとても楽しそう。

嬉しそうに息子さんの事を話すそのお客さんは、僕の父親と同じくらいの年齢でしょうか。
角刈りの髪は全て白く、背格好も良く父親に似ている。
そんな事を考えていると、お客さんが僕の目を覗き込んでいた!
「はっ!」となって照れ笑いで取り繕いましたが、心ここに在らずを見透かされたしまったようです。

少しずつ昇り始めた朝日が、穏やかな顔で話しをするお客さんの頬を染め、
照れ笑いの僕はうつむく。
その時カーラジオから流れてきた曲はハナレグミの「家族の風景」。

帰り道、胸の奥には家族への柔らかな思いがありました。
年に一度しか里帰りをしないので滅多に会う事のない父親の事を思い出し、
親孝行と言うものを改めて考えた朝でした。
と言っても、考えているだけじゃダメなんですよね〜…
行動ですよね〜…

ハナレグミ 「家族の風景」
ttp://www.five-d.co.jp/hanare/pc/disc/single/kazoku/kazoku.mp3
     ↑
アドレスバーにコピペして頭にhをつけて下さい。曲が聴けます。



by F隊長

2005.4.5(火)晴
新たな鍵の出現

日本の自動車メーカーは常にどこかが新車を出している。
外車勢も負けじとニューモデルラッシュだ。
その分、防犯上の理由もあり新しい鍵も当然出現する。
この間も今までとは違う鍵が新たにお目見えしたようだ。

ユーザーにとっては地味な変更でも、我々にとっては少々違う。
新しい鍵の攻略に血道を上げている。
今回はどうやら新しい工具を作らねばならないようだ。  I隊員のお出ましである。
隊長として新しい工具製作の指示を出す。
隊員の人数分を作るので大変な作業だが、尻を叩いて作らせる。
その工具さえあれば問題なし、業販してもいい出来栄えだ。 となる予定

実際、助人では自作の工具が多いのです。
業販しているものだけでは不足で、数々の傑作品を作り出している。
中には芸術の域にまで精度を高めたものもある。
I隊員が自慢したくなるのも解らないではない。
だが、この日記を御覧頂いている大多数の方々には意味不明なのである。
防犯上の理由で画像をUPさせる訳にもいかない。
なんとも報われない作業だ。

最近は「他の業者でダメだったので助人さんへ。」という依頼もきている。
非常に嬉しい依頼だ。こないだはそれで呼ばれた助人も撃沈したのだが・・・
さすがに壊れた鍵では厳しく、いかんともしがたい。

バイクでは壊れた鍵を修復できるだけの装備を積めませんから〜。 残念!(波田 陽区調)



by F隊長

2005.4.4(月)曇り
作業の天敵

今年は多い、非常に多い     花粉がである。
助人隊員にも花粉症の人間がいる。 まるでダメ。
特に開錠作業なんか作業にならないらしい。
私はというと別に花粉症ではないが、やはり今年は相当多いのだろう
陽気の良い日などはクシャミが結構出る。

集中しなければならない作業中に鼻水タラリの痒い目を擦りながらでは大変さも想像に難くない。
大きなマスクをしたまま御客様に接する訳にも行かず、ひたすら耐えているようだ。
隊長としてはそんなのお構いなし。バンバン仕事を振る。3連チャンで開錠させる。
ヒイヒイ言わせながら仕事をさせる。やっと隊員にヒイヒイ言わせたぞ!
でもヒイヒイ言わせたかったのはこんな状態の事ではないのだが・・

世の中の花粉症をお持ちの皆さんは、やはり注意力が欠如しがちでしょうか?
そのせいで鍵を閉じ込めてしまった御客様も複数話を聞きます。  解決に向かう人間も花粉症ですが・・
車やバイクを運転している時にクシャミをするのも結構危険です。
一瞬目を閉じてしまいますから。
もう少しの辛抱で花粉の時期も過ぎ去りますのでお気をつけて運転なさって下さい。



by F隊長

2005.4.2(土)晴
地獄に垂れた蜘蛛の糸一本

夜の東中野でフォードバンのインロック
通常の作業では開けられない鬼門の鍵。
特殊な合鍵セットを持って駆け付ける。合鍵の数260本・・

作業自体に時間がかかるので今回は2名体制で挑む。
御客様は結婚式場に訪れた地方からの列席者2名。今夜は宿泊予定なのでと作業の傍ら駐車場で酒盛りを始める。
我々はといえばやはり作業に難航、既に30分が過ぎようとしている。
一方は、ほろ酔い赤い顔 こちらは開かない青い顔、その構図に一人で勝手に笑いがこみ上げる。
いかんいかん 作業中なのに・・。

調子の上がってきた御客様は冷や汗を流しながら作業している我々に色々と問いかける
「収入は?」「ピッキングってどうやるの?」「一杯やりませんか?」
質問に御答えしつつのやり過ごしつつで奮闘、作業員一人には集中させたくて私一人が御客様の受け答え担当になる。
開かない・・手持ちの鍵を取り替えてもう一度最初からアタック。
いや 本当に開かない。一瞬諦めが頭をよぎる  いや、さっきから何度もよぎりまくっている。

「厳しそうですね。」と御客様から声をかけられた1時間後「グルリ」鍵のまわる音。
「開いたぁ〜」と声が出そうになるのをグッと堪えて「御待たテ致しました。」嬉しさのせいか、噛んでしまった。

正直、開いて嬉しいようではマダマダだ。
だがこの鍵だけはいつも嬉しい。
表題に出てくるカンダタの気持ちが少しわかる。

御客様は上機嫌で街へ呑み直しに出かけた。
我々は煙草を一本一緒に吸い、「お疲れ」と持ち場へ戻る。
帰り際に「今日が晴れてて良かった」と思った。



by F隊長

2005.4.1(金)晴
御勤め御苦労さんです

深夜に渋谷でインロック。宮益坂のど真ん中
嫌な予感はしていたが、今日も来ましたおまわりさん。

路上の開錠時には良くある事だ。
私共はバイクで移動している為、見た目には非常に地味だ。
普通の鍵屋さんのように派手な彩色の軽トラックを傍らに置いておく事が出来ない。
だから開錠作業をする時はフラッシュライトを点灯させたり、車のフロント、リアガラスに「開錠作業中」の札を立てたりと
周囲から「業者」である事を認識されやすいように心がけている。

当然、今回の渋谷もライトピカピカさせながら作業していたのだが、
背後から「もしもし」と、おまわりさん。
振り返ってみると5〜6人の警官に囲まれている。
事情を話し依頼者との確認を取り、身分証を提示、周囲は繁華街の酔客が野次馬として集まりだす。

およそ10分か15分くらいは作業中断を余儀なくさせられる。
聞けば110番が入ったとの事、さもありなんと思いつつ作業が遅れるのはチト厳しい。
もっと分かりやすい業者然とした服装を、とも思うがバイクに乗るのはあまりにも心もとない。
助人のジレンマの一つだ。

東京は物騒で人々の関心も薄いと言われるが、見知らぬ周囲から110番が入るのなら捨てたものでもないのでしょう。
皆さんも「怪しい」と思ったら警察に連絡しましょう。
ただ、傍らに「助人サービス」の文字を見かけたら御容赦願いたい気持ちはあるのですが・・・



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